65歳以上の者のいる世帯の１世帯当たり平均所得金額は653万5千円、平均可処分所得金額は545万1千円となっている。これを、世帯構造別にみると、三世代世帯が１世帯当たり平均所得金額1048万円、平均可処分所得金額879万2千円と最も高くなっている。
　一方、世帯人員１人当たりの平均所得金額をみると、夫婦のみの世帯が234万3千円で、最も高くなっている。（表２）

表２ 65歳以上の者のいる世帯の世帯構造別にみた１世帯当たり・世帯人員１人当たり平均所得金額（平成９年調査）

世帯構造	１世帯当たり 平均所得金額 （万円）	１世帯当たり 平均可処分 所 得 金 額 （万円）	世帯人員１人 当たり平均 所 得 金 額 （万円）	有業人員１人 当たり平均 稼働所得金額 （万円）	平　　均 世帯人員 （人）	平　　均 有業人員 （人）
全　　 世　　 帯	661.2	547.1	225.8	384.4	2.93	1.46
65歳以上の者の いる世帯	653.5	545.1	210.9	331.7	3.10	1.33
単 独 世 帯	199.0	175.3	199.0	186.8	1.00	0.22
夫婦のみの世帯	468.6	398.3	234.3	309.5	2.00	0.58
三 世 代 世 帯	1 048.0	879.2	194.1	347.1	5.40	2.49

　１世帯当たり平均所得金額を所得の種類別にみると、「稼働所得」が441万5千円、「公的年金・恩給」が174万5千円となっている。これを、世帯構造別にみると、単独世帯、夫婦のみの世帯は「公的年金・恩給」がそれぞれ64.2％、53.2％を占めており、三世代世帯では82.5％が稼働所得(864万6千円) となっている。（表３）

65歳以上の者のいる世帯について生活意識を世帯構造別にみると、「苦しい」（「大変苦しい」と「やや苦しい」）世帯の割合は、単独世帯50.3％、夫婦のみの世帯は37.3％となっている（図３）。

図３　６５歳以上の者のいる世帯の世帯構造別にみた生活意識別世帯数の構成割合