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平成10年5月21日

第9回厚生科学審議会先端医療技術評価部会の概要


○ 本日午後2時から午後4時まで、第9回厚生科学審議会先端医療技術評価部会が開催された。

○ 最初に、前回で関係団体等からの意見聴取をひとまず終了したことから、生殖医療問題についての今後の審議の進め方について、議論が行われた。その結果、おおむね別紙1のとおり今後議論していくこととなり、今回は別紙2の論点のうち1(生殖補助医療技術)について議論が行われた。

○ また、平成9年度厚生科学研究費補助金により実施された「生殖医療技術の法的規制状況等の各国比較に関する研究報告」について、事務局より報告した。

○ 次に、北海道大学医学部附属病院における遺伝子治療臨床研究実施計画の変更(研究実施期間及び研究者の一部変更)及び5月14日に開催されたがん遺伝子治療臨床研究作業委員会における、岡山大学医学部附属病院及び東京大学医科学研究所附属病院の遺伝子治療臨床研究実施計画に係る論点整理の進行状況について、事務局より報告した。

※当日の配付資料は、行政相談室に備え付けてあります。


別紙1

厚生科学審議会先端医療技術評価部会の今後の進め方について

平成10年5月21日

1 当面の日程について

○ 当面、論点項目に沿って、一項目づつ委員間で議論する。##ただし、論点項目4(その他(秘密の保護と情報公開・治療内容の説明と同意の取得手続き、国等の関与のあり方))については、論点1〜3と密接に関連するため、各回において併せて議論する。

(1) 5月21日(第9回)
 論点項目1(生殖補助医療技術)について
(2) 6月22日(第10回)
 論点項目2(出生前診断技術)について
(3) 7月22日(第11回)
 論点項目3(研究利用のあり方)について

(注)がん遺伝子治療臨床研究作業委員会から、部会に対し、遺伝子治療臨床研究実施計画について報告された場合は、上記日程を変更する場合がある。

2 その後の日程について

○ 8月後半以降、2〜3回程度部会を開催し、それまでの部会の議論の中間的な集約(とりまとめ)を行う。

○ この中間的なとりまとめについては、総会に報告、公表し、これに対する意見の公募等を行うとともに、今後さらに部会において審議を継続する。


別紙2

生殖医療を巡る論点

1 生殖補助医療技術

○ 生殖補助医療技術の現状と安全性、実施施設等について

○ 生殖補助医療技術の利用目的・対象者(実施要件)について

○ 精子、卵子、受精卵の提供について

○ 代理母について

○ 商業利用について

○ 多胎・減数手術について

2 出生前診断技術

○ 出生前診断技術の現状と安全性について

○ 出生前診断の意義・目的と適用範囲(許容条件)について

○ 先天性異常、遺伝性疾患等と診断された場合の対応について

○ 男女の性別検査について

3 研究利用のあり方

○ 体外受精に用いなかった受精卵・胚の取扱い・実験利用について

○ 胚の発生実験・移植等の許容範囲について

・許容される期間
・いわゆる「キメラ」「ハイブリッド」「クローン」等の技術の適用可否
・いわゆる「デザイナーベービー」について

○ 配偶子(卵子、精子)の取扱い、特に中絶・流産胎児の卵子について

4 その他

○ 個人・家族の秘密の保護と情報公開・治療内容の説明と同意の取得手続き(インフォームドコンセント)等について

○ 国等の関与のあり方について

(注)この論点は、今後の論議の参考とされるもので、今後、委員の申出等により追加・変更されることがある。


第9回厚生科学審議会先端医療技術評価部会議事次第


1.日時 平成10年5月21日(木)
14:00〜16:00
2.場所 厚生省特別第一会議室
3.議事 生殖医療問題について


 照会先:厚生省大臣官房厚生科学課
     西沢(内3803)坂本(内3804)
     (代表)[現在ご利用いただけません]
     (直通)03-3595-2171


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