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平成6年国民栄養調査結果について(概要)
この調査は、栄養改善の方途を講ずる基礎資料として国民の健康状態及び栄養素摂取
の実態等を明らかにするため、全国から無作為抽出した約5,000世帯、約15,00
0人の世帯員を調査客体として、身体状況、栄養摂取状況、食生活状況について調査を
おこなったが、その結果の主な概要は以下のとおりである。
(結果の概要)
1.栄養素等の摂取状況について
○栄養素等摂取量は前年に比べて横ばいもしくはわずかながら増加し、年次推移で
みた場合にはエネルギー、炭水化物が減少の傾向に対して、動物性たんぱく質、動
物性脂質は依然わずかながら増加(P2)
○栄養素等摂取量はカルシウムを除いてほぼ適正ではあるが、世帯間では格差が大
きく、カルシウムについては所要量を下回っている世帯が63.9%存在する(P
3、4)
○脂肪エネルギー比率は25.8%と、適正比率の25%を超え、依然増加傾向(
P5)
2.食塩の摂取状況について
○食塩摂取量は前年同様、1人1日当たり12.8gで、全国平均より高い地域ブ
ロックは東北、関東I、関東II、北陸、中国(P6)
3.食品の摂取状況について
○緑黄色野菜、乳・乳製品の緩やかな増加傾向に対し、米類、果実、砂糖、菓子は
依然減少傾向(P7)
4.運動・飲酒習慣状況について(満20歳以上の男女、8,089人を対象として
実施)
○運動習慣のある者は男女とも増加傾向 (P8)
○飲酒習慣のある者は男性では全般に減少傾向であるのに対し、女性では横ばい(
P9)
5.歩数の状況について(満20〜59歳の男女、7,354人を対象として実施)
○平均歩数は男女とも増加傾向(P10)
○歩数が多いほど、HDL−コレステロール値が高い傾向(P11)
6.血液検査状況について(満20〜59歳の男女、4,635人を対象として実施)
○血色素低値者(男14g/dl未満、女12g/dl未満)は男性9.6%、女性17.0% (P
12)
○総コレステロール高値者(260mg/dl以上)は男性で5.4%、女性で6.2% (P
13)
7.食生活状況調査
満15歳以上、9,284名を対象に実施。
1)カルシウム給源食品の摂取頻度
年齢階級別でみると、20代、30代の若い年代層でカルシウム摂取頻度が低い
傾向(P14)
2)カルシウム摂取に関する知識、意識
○カルシウムが多く含まれる食品としてあげられたものは、牛乳、小魚が多く、海
草類、緑黄色野菜等は極めて少ない(P15)
○カルシウム摂取に対する自己評価では全体の29.5%が「とれていない」、20.6%が
「わからない」と回答(P16)
○カルシウムを十分とるために行うこととしては、回答率の高いものから「カルシ
ウムを多く含む食品をとる(53.7%)」「いろいろな食品を食べる(52.9%)」「
1日3食をきちんと食べる(44.9%)」の順。「健康食品、カルシウム剤をとる」
という回答も9.5%みられる(P18)
3)カルシウム給源食品の摂取頻度が低いタイプでみられた特徴は以下のとおり。
○カルシウムが多く含まれる食品としては、牛乳、小魚をあげる者が多い(P15)
○カルシウム摂取に対する自己評価では「とれていない」と適切に評価した者が44.8
%みられる一方で、「わからない」という回答が27.3%みられる(P16)
○食事に関する知識や情報では、いずれの情報源においても回答率が低く、得ている
情報が「ない」という回答も18.8%みられる(P16)
○欠食や外食の頻度が高く、また朝・昼・夕食いずれも、主食、主菜、副菜を毎日食
べる者が少ない(P17,18)
○カルシウムを十分とるために行うこととして、「いろいろな食品を食べる」「1日
3食をきちんと食べる」という回答が低率(P18)
注) 2ページから18ページまで図、表については省略
問い合わせ先 厚生省保健医療局健康増進栄養課
担 当 総務係 山本(内2332)
電 話 (代)[現在ご利用いただけません]
(直)3595-2245
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