立入検査の結果、違反が発見された施設については、違反に対する改善指導を行っており、違反施設の発見率は年々増加している。これにより、毒物・劇物の適正な管理の推進が有効に行われている。 |
毒物・劇物の適正な管理については、本来登録業者が自己責任で自主的に点検し、改善すべきものであるが、行政側としては、限られた人員の中で、効率的に立入検査を実施するため、事故の発生状況を考慮し、立入検査の対象を販売業から、事故が発生すると被害が大きくなる傾向にある製造業、輸入業にシフトし、過去の立入頻度又は過去の違反状況等を考慮し定期的に立入検査を行っているところである。調査対象を絞り重点的に個別に丁寧で細やかな指導等を行うよう努めているので、立入検査施行施設数及び立入検査実施率は減少しているものの、違反発見施設数、違反発見率が増加しており、政策手段の効率化が図られている。 |
立入検査を行い改善指導することは、毒物・劇物の適正な管理に有効であることは明白である。また、製造業、輸入業、業務上取扱者に重点をおいて、過去の立入検査の頻度や違反状況等も考慮に入れた立入検査が実施され、重点的に個別に丁寧で細やかな指導等を行うよう努めているので、立入検査施行施設数及び立入検査実施率は減少しているものの、違反発見施設数及び違反発見率は増加しており効率的な立入検査が実施されていることがわかる。これらにより事業場等における毒物・劇物の適正な管理の推進に向けて進展があったといえる。
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