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(1−5−II)
実績評価書
平成14年9月

政策体系 番号  
基本目標 安心・信頼してかかれる医療の確保と国民の健康づくりを推進すること
施策目標 感染症など健康を脅かす疾病を予防・防止するとともに、感染者等に必要な医療等を確保すること。
II 治療方法が確立していない特殊の疾病等の予防・治療等を充実すること。
担当部局・課 主管課 健康局疾病対策課
関係課  


1.施策目標に関する実績の状況

実績目標1 医療の受診機会を増加させること。
(実績目標を達成するための手段の概要)
 難病特別対策推進事業費補助金により、入院治療が必要となった重症難病患者に対し、適時適切な入院施設の確保等が行えるよう、都道府県毎に、地域の医療機関の連携による難病医療提供体制の整備を推進した。
(評価指標)
 難病医療拠点病院・協力病院数
H9 H10 H11 H12 H13
354 686 755 1,122
(備考)
 平成10年度からの事業である。
実績目標2 難病研究を充実し、国民に情報を提供すること。
(実績目標を達成するための手段の概要)
 特定疾患対策研究(厚生労働科学研究)を着実に推進するとともに、難病情報センターにおけるインターネットのホームページのメニューを充実するなどにより、国民への情報提供を推進した。
(評価指標) H9 H10 H11 H12 H13
 特定疾患対策研究事業の研究論文数   5,494 5,259 5,640 5,560
 難病情報センターのアクセス件数(千件) 763 2,084 2,670 4,490
(備考)
 平成9年度の研究論文数のデータなし。
 難病情報センターにおけるインターネットのホームページの本格稼働は、平成10年度からである。


2.評価

(1) 実績目標の達成状況の評価
実績目標1 医療の受診機会を増加させること。
有効性  保健衛生施設等設備整備費国庫補助金により平成13年度末時点で、難病医療拠点病院・協力病院が1,122病院(累計)整備され、受診機会は着実に増加していると言える。
効率性  各都道府県に1か所の拠点病院及び概ね2次医療圏ごとに1か所の協力病院を整備することとしており、これにより満遍なく受診機会が得られるようになることから、引き続き同様の手段を講じる必要がある。
実績目標2 難病研究を充実し、国民に情報を提供すること。
有効性  特定疾患対策研究事業によりいくつかの特定疾患で大幅な予後の改善がみられる等、効果を上げている。
 また、平成13年度における難病情報センターへのアクセス件数は449万件となっており、十分情報提供の成果が上がっていると言える。
効率性  研究助成に当たっては、目的や重要度等を考慮した上で国により調整することが可能であり、効率的に研究成果が得られている。
 また、研究事業の成果等の情報を一元的に収集し、インターネットを通じて提供することにより、効率的かつ迅速な情報提供が可能となっている。

(2) 施策目標の達成状況と総合的な評価
現状分析  難病についての調査研究は、これまで着実に成果を上げているが、未だ多くの難病があり、新たな課題も発生している。
 また、難病患者やその家族については、長期間の療養や介護、経済的負担の増加など多くの問題を抱えている。
施策手段の適正性の評価  研究事業や情報提供等は、着実に効果が上がっており、また効率的に行われていることから、適正に実施されていると考える。
総合的な評価  有効かつ効率的に行われていることから、施策目標は着実に達成されているが、難病患者は増加・高齢化しており、療養上の悩みや不安に的確に対応するため、引き続き難病に対する調査研究の充実と難病患者等に対する療養生活の支援を図る必要がある。


3.政策への反映方針

 施策目標は着実に達成されており、引き続き同様の手段を講ずる。
 今後の課題としては、特定疾患対策研究においてより高水準の研究体制を構築していくことが必要である。


4.特記事項

(1)学識経験を有する者の知見の活用に関する事項
 平成13年度に厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会を設置し、今後の難病対策の在り方について検討を行っている。

(2)各種政府決定との関係及び遵守状況
無し

(3)総務省による行政評価・監視等の状況
無し

(4)国会による決議等の状況(警告決議、付帯決議等)
無し

(5)会計検査院による指摘
無し


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