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〈コラム〉

新たな経営手法―電子商取引―

 インターネット等のネットワークを利用して、商談や受発注、決済といった商取引を実施することを電子商取引と言う。従来より、企業間においては、受発注業務や決済をオンラインで実施するEDI(電子データ交換)の取組があったが、これは、特定の企業間における取引に限られていた。しかし、インターネットを利用すれば、特定の企業間や個人に限らずあらゆる商取引を効率化することができる。さらに、電子商取引は、ビジネスの仕組みそのものを根本的に変えていく力を持っていると言われている。それは、売り手と買い手の直接取引を可能にすることで、その中間に位置する流通業者のあり方や役割が大きく変わる可能性がある。

新たな経営手法―サプライチェーン・マネジメント―

 サプライチェーン・マネジメント(SCM)とは、小売りから卸、物流、部品メーカーまでをネットワークで統合し、販売や生産、在庫等の情報を企業間で共有することで、納期短縮や在庫削減、顧客ニーズへの対応力強化につなげる経営手法である。インターネットの普及で簡単に企業間ネットワークを構築できるようになったこと、コンピュータの性能の向上により企業間の様々な事情を考慮した複雑な情報が瞬時に処理できるようになったこと等から、現在では多くの企業に導入されている。メーカーにとっては、最前線の販売情報を基に、需要動向を見越した需要予測を立てることで、生産過剰による在庫負担の増大や欠品などの販売チャンスの損失を大幅に減少させることができ、また小売り側も、メーカーの正確な生産情報や納期を知ることで、欠品を恐れて多めに発注することがなくなるという効果がある。



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