2 子どもの生活の状況

(1) 通園の状況
 ほとんどの子が保育所か幼稚園に通っている。
 保育所、幼稚園のいずれかに通っている子は90.2%となっている。そのうち、保育所に通っている子は40.1%、幼稚園に通っている子は51.0%となっている。(表3)

表3 通園の状況
(単位:%)
  総数 保育所、幼稚園の
いずれかに
通っている
  保育所、幼稚園の
いずれにも
通っていない
保育所に
通っている
幼稚園に
通っている
総数 100.0 90.2 40.1 51.0 9.7
 1月生まれ 100.0 98.3 39.7 59.6 1.5
 7月生まれ 100.0 82.2 40.6 42.4 17.7
注:1)第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。
2)「保育所、幼稚園のいずれかに通っている」には両方に通っている場合を含む。
3)総数には通園の状況の「不詳」を含む。


(2) 起床・就寝時間
 起床時間・就寝時間ともに早くなっている。
 子どもの生活時間をみると、起床時間は午前8時以降が減少、就寝時間は午後10時以降が減少し、起床時間・就寝時間ともに早くなっている。(図4)

図4 子どもの起床・就寝時間

図4 子どもの起床・就寝時間
注:第3回調査から第5回調査まで回答を得た者(総数 38,277)を集計。


(3) 食事のようす
 「テレビを見ていて食事に集中しないことがある」子が多い。
 「朝食をとらないことがある」の割合は、きょうだい構成が「ひとり」や就寝時間が遅い子で高い。
 子どもの食事時間をみると、朝食時間は「午前7時台」(59.4%)、夕食時間は「午後6時台」(45.2%)が最も多くなっている(図5)。
 食事のようすをみると、「テレビ(ビデオ、DVDを含む)を見ていて食事に集中しないことがある」子は、「いつも」が19.0%、「ときどき」が61.8%となっている。きょうだい構成別にみると、「ひとり」「弟妹のみ」で「いつも」集中しない子の割合が高くなっている。また、テレビを見る時間が「3時間以上」の場合も「いつも」集中しない子の割合が高くなっている。
 きょうだい構成が「ひとり」の場合や、就寝時間が「午後9時以降」の場合に、「いつも」「ときどき」朝食をとらないことがある子の割合が高くなっている。
 また、きょうだい構成が「ひとり」の場合は、「いつも」「ときどき」ひとりで朝食をとることがある子の割合や、「いつも」「ときどき」ひとりで夕食をとることがある子の割合が高くなっている。(表4、図6)

図5 子どもの朝食・夕食時間

図5 子どもの朝食・夕食時間
注:第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。


表4 性・きょうだい構成別にみた食事のようす
(単位:%)
  総数 テレビ(ビデオ、DVDを
含む)を見ていて食事に
集中しないことがある
朝食をとらない
ことがある
ひとりで朝食を
とることがある
ひとりで夕食を
とることがある
いつも ときどき ない いつも ときどき ない いつも ときどき ない いつも ときどき ない
総数 (100.0) 100.0 19.0 61.8 18.8 0.9 18.9 79.8 3.7 21.8 74.2 0.5 3.8 95.5
                           
 男児 (52.0) 100.0 20.1 61.6 18.0 0.9 18.7 80.2 3.5 21.9 74.3 0.4 4.0 95.4
 女児 (48.0) 100.0 17.7 62.1 19.7 0.9 19.2 79.5 3.8 21.7 74.1 0.5 3.6 95.6
きょうだい構成                            
 ひとり (19.3) 100.0 23.5 60.3 15.7 1.7 23.6 74.4 7.1 27.1 65.4 0.7 7.6 91.3
 弟妹のみ (29.6) 100.0 22.5 59.8 17.3 1.0 18.9 79.8 2.7 19.8 77.1 0.4 4.2 95.1
 兄姉のみ (42.5) 100.0 15.0 64.0 20.7 0.6 17.2 82.0 3.2 21.9 74.6 0.4 2.2 97.2
 兄弟姉妹あり (8.5) 100.0 16.1 61.9 21.6 0.9 16.8 81.9 1.8 15.9 81.9 0.4 1.5 97.8
注:1)第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。
2)総数には各項目の「不詳」を含む。


図6 テレビを見る時間・就寝時間別にみた食事のようす

図6 テレビを見る時間・就寝時間別にみた食事のようす
注:1)第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。
2)テレビを見る時間、就寝時間の総数に対する割合は以下のとおりである。
 テレビを見る時間 「3時間未満」76.0%、「3時間以上」 22.7%
 就寝時間 「午後9時前」18.6%、「午後9時以降」75.6%


(4) 生活の状況
 あいさつ、着替え、はみがきを「自分からする」子の割合は女児の方が高い。
 生活の状況をみると、ほとんどの子は「排尿」がひとりでできる。性別にみると、「自分からする」「ひとりでできる」子の割合は、ほぼ女児の方が高くなっている。(図7)

図7 性別にみた子どもが「自分からする」「ひとりでできる」生活の状況

図7 性別にみた子どもが「自分からする」「ひとりでできる」生活の状況
注:第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。


(5) テレビ・コンピュータゲーム
 テレビを見る時間は、「2〜3時間未満」が最も多くなった。
 テレビ(ビデオ、DVDを含む)を見る時間は、「2〜3時間未満」が34.7%と最も多く、次いで「1〜2時間未満」が29.8%となっている(図8)。
 テレビを見る時間を振り返ってみると、第4回調査と変わらない子は40.7%、長くなった子は25.8%、短くなった子は31.3%となっており、長くなった子より短くなった子の方が多くなっている(図9)。

図8 テレビを見る時間数の変化

図8 テレビを見る時間数の変化
注:第4回調査と第5回調査の回答を得た者(総数 38,880)を集計。


図9 テレビを見る時間の変化

図9 テレビを見る時間の変化
注:1)第4回調査と第5回調査の回答を得た者(総数 38,880)を集計。
2)テレビを見る時間の変化は、第4回調査及び第5回調査の時間階級から算出した。
3)「1時間未満」には「見ていない」を含む。


 コンピュータゲームをする子は27.9%。
 テレビゲームや携帯型ゲームなどのコンピュータゲームを「する」子は27.9%で、そのうち17.5%が、第4回調査では「しない」子であった。(図10)

図10 コンピュータゲームをする子の変化

図10 コンピュータゲームをする子の変化
注:第4回調査と第5回調査の「コンピュータゲームをする時間」の回答を得た者(総数 38,555)を集計。


(6) 習い事
 習い事をしている子は約4割で、男児は「水泳」、女児は「音楽(ピアノなど)」が多い。
 習い事をしている子は、38.3%で、そのうち第4回調査から「習い事をしている」子は19.2 %となっている(図11)。
 性別に習い事の種類をみると、男児では「水泳」が14.4%、女児では「音楽(ピアノなど)」が14.2%と最も多くなっている(図12)。

図11 習い事をしている子の変化

図11 習い事をしている子の変化
注:第4回調査と第5回調査の「習い事」の回答を得た者(総数 38,468)を集計。


図12 性別にみた習い事の種類(複数回答)

図12 性別にみた習い事の種類(複数回答)
注:第5回調査の回答を得た者(総数 39,809)を集計。


(7) 病気やけが
 う歯〔むし歯〕で医療機関にかかる子は前回より増えている。
 この1年間に病院や診療所にかかった病気やけがは「かぜ、咽頭炎、扁桃(腺)炎、気管支炎、肺炎」が78.6%と最も多く、第4回調査と比べると0.6ポイント増、次いで、「う歯〔むし歯〕」は26.9%で9.0ポイント増、「インフルエンザ」は23.7%で14.3ポイント増となっている。(表5)

表5 1年間に病院や診療所にかかった主な病気やけが(複数回答)及び入院の変化
(単位:%)
  第5回調査 第4回調査
総数 100.0 100.0
病院や診療所などにかかった病気やけががある 95.5 93.6
(再掲)    
  かぜ、咽頭炎、扁桃(腺)炎、気管支炎、肺炎 78.6 78.0
  う歯〔むし歯〕 26.9 17.9
  インフルエンザ 23.7 9.4
  中耳炎 16.8 14.2
  胃腸炎など消化器系の病気、下痢、腹痛、便秘などの症状 16.5 13.7
  水痘〔水ぼうそう〕 12.9 13.7
  アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎 9.2 5.7
  流行性耳下腺炎〔おたふくかぜ〕 9.1 4.0
  伝染性膿痂疹〔とびひ〕 8.3 8.9
入院あり 6.0 6.9
注:1)第4回調査と第5回調査の回答を得た者(総数 38,880)を集計。
2)第4回調査の「中耳炎」には「外耳炎」を含む。

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