目次  前ページ 次ページ

〔介護保険法の要支援又は要介護と認定された者〕

II 要介護者等の状況

1 性・年齢階級別の状況

 手助けや見守りを要する者のうち、介護保険法の要支援又は要介護と認定された者(以下「要介護者等」という。)を年齢階級別にみると、「80〜84歳」「85〜89歳」がそれぞれ20%以上と多くなっている。
 性別にみると、男性33.8%、女性66.2%と女性が多く、これを年齢階級別にみると、「70〜74歳」以上では女性が多く、「90歳以上」では80.3%となっている。(表7)

表7 性・年齢階級別にみた要介護者等の状況
 (単位:%)          
総数 40〜64歳 65〜69歳 70〜74歳 75〜79歳 80〜84歳 85〜89歳 90歳以上  (再掲)65歳以上
総数 100.0 4.4 7.0 12.6 16.6 22.0 22.6 14.7 95.6
 男 100.0 7.7 10.8 17.6 19.5 19.0 16.7 8.6 92.2
 女 100.0 2.7 5.0 10.1 15.2 23.6 25.6 17.8 97.3
総数 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
 男 33.8 59.5 52.6 47.0 39.7 29.2 25.0 19.7 32.6
 女 66.2 40.5 47.4 53.0 60.3 70.8 75.0 80.3 67.4
注:「総数」には、年齢不詳を含む。


2 手助けや見守りが必要となった主な原因

 要介護者等の手助けや見守りが必要となった主な原因をみると、「脳血管疾患」が34.1%と最も多くなっている。
 性別にみると、男性は「脳血管疾患」が51.6%と特に多く、女性では「痴呆」「骨折・転倒」「高齢による衰弱」も多くなっている。(表8、図1)

表8 性別にみた手助けや見守りが必要となった主な原因
 (単位:%)                       
総数脳血管疾患
(脳卒中など)
心臓病がん
(悪性新生物)
呼吸器疾患
(肺気腫・肺炎等)
関節疾患
(リウマチ等)
痴呆糖尿病視覚・聴覚障害骨折・転倒脊髄損傷高齢による衰弱その他不明
総数 100.0 34.1 3.2 0.8 1.3 7.6 13.8 1.5 2.0 12.2 2.3 12.1 7.3 0.5
 男 100.0 51.6 2.9 1.3 2.4 3.4 8.4 1.9 1.5 6.1 3.4 8.7 6.9 0.4
 女 100.0 25.2 3.4 0.6 0.8 9.8 16.6 1.4 2.3 15.3 1.8 13.9 7.6 0.6
 注:「総数」には、手助けや見守りが必要となった原因不詳を含む。

図1 性別にみた手助けや見守りが必要となった主な原因 性別にみた手助けや見守りが必要となった主な原因


3 現在の心身の状況

 要介護者等の現在の心身の状況をみると、「全部介助が必要」「一部手助けが必要」を合わせた割合は、「一般家庭用浴槽の出入り」「つめ切り」が多く、次いで、ベッドから車いすへ乗り移る等の「移乗」、「ズボンの着脱」が多くなっている。(図2)

図2 現在の心身の状況
現在の心身の状況


4 住宅設備の状況

 要介護等の認定状況別に住宅設備の状況をみると、「入口に段差がない」は要介護の程度が高くなるに従って多くなる傾向にあり、「手すりを付けている」「洋式便器になっている」は要介護の程度にかかわらず多くなっている。(図3)

図3 要介護等の認定状況別にみた住宅設備の状況(重複計上) 要介護等の認定状況別にみた住宅設備の状況
注:1)玄関、居室、トイレ、浴室のうちいずれかの入口の段差がない場合をいう。
2)玄関、トイレ、浴室、階段のうちいずれかに手すりを付けている場合をいう。
3)玄関、居室、浴室のうちいずれかが滑り防止の床材になっている、又は、階段に滑り防止溝等を設けている場合をいう。
4)浴室を広くしている、引戸などの利用しやすい扉にしている場合等をいう。


トップへ
目次  前ページ 次ページ