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4 訪問看護ステーションの利用者の状況
   調査対象期間中(平成13年9月1日〜30日)に訪問看護ステーションを利用した者の推計数である。

(1)性・年齢階級別利用者数
    平成13年9月中の訪問看護ステーションの推計利用者数は221,005人で、介護保険法の利用者は、81.8%となっている。性別でみると、「男」は87,756人(39.7%)、「女」は133,249人(60.3%)となっており、年齢階級別にみると、介護保険法では「80〜89歳」が39.4%、健康保険法等では「40〜64歳」が31.1%と多くなっている。(表20)

表20 支払い方法別にみた性・年齢階級別利用者数
平成13年9月
  総数 介護保険法 健康保険法等
総数 221 005 180 696 40 309
  (100.0) (81.8) (18.2)
87 756 68 822 18 934
133 249 111 874 21 375
40歳未満 6 215 6 215
40〜64歳 23 407 10 865 12 542
65〜69 16 968 13 916 3 052
70〜79 62 609 53 933 8 676
80〜89 78 606 71 204 7 402
90歳以上 32 264 30 076 2 187
  構成割合(%)
総数 100.0 100.0 100.0
39.7 38.1 47.0
60.3 61.9 53.0
40歳未満 2.8 15.4
40〜64歳 10.6 6.0 31.1
65〜69 7.7 7.7 7.6
70〜79 28.3 29.8 21.5
80〜89 35.6 39.4 18.4
90歳以上 14.6 16.6 5.4
注: 1) 総数には、年齢不詳を含む。
2) 「健康保険法等」の利用者は、介護保険法の支払いがなく、老人保健法及びそれ以外の政府管掌健康保険等の医療保険、公費負担医療等の支払いがあった者である。

(2)要介護度別訪問回数と滞在時間
    要介護度別に訪問回数をみると、要介護度が高くなるほど5回以上の割合が多くなり、また、滞在時間をみると、同一単位(時間)のみの利用者は7割以上がほとんどとなっている。(図13)

図13 要介護度別訪問回数と滞在時間(介護保険法による利用者)
平成13年9月
図13

(3)主な傷病別利用者数
    利用者の主な傷病をみると、介護保険法では「IX 循環器系の疾患」が49.9%で最も多く、健康保険法等では「VI 神経系の疾患」が23.8%で最も多くなっている。(表21)

表21 支払い方法・主な傷病別にみた利用者数
平成13年9月
  介護保険法 健康保険法等
利用者数
(人)
構成割合
(%)
利用者数
(人)
構成割合
(%)
総数 180 696 100.0 40 309 100.0
I 感染症及び寄生虫症 1 151 0.6 682 1.7
II 新生物 7 178 4.0 5 056 12.5
   悪性新生物(再掲) 6 023 3.3 4 423 11.0
III 血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害  505 0.3 114 0.3
IV 内分泌,栄養及び代謝疾患 8 693 4.8 1 499 3.7
  糖尿病(再掲) 8 093 4.5 1 190 3.0
V 精神及び行動の障害 13 084 7.2 6 745 16.7
  痴呆(再掲) 10 118 5.6 552 1.4
統合失調症(再掲) 413 0.2 3 975 9.9
VI 神経系の疾患 16 113 8.9 9 583 23.8
  パーキンソン病(再掲) 7 142 4.0 2 500 6.2
アルツハイマー(再掲) 2 575 1.4 82 0.2
VII 眼及び付属器の疾患 211 0.1 25 0.1
VIII 耳及び乳様突起の疾患 54 0.0 24 0.1
IX 循環器系の疾患 90 127 49.9 6 417 15.9
  高血圧性疾患(再掲) 11 313 6.3 1 584 3.9
心疾患(再掲) 11 314 6.3 1 520 3.8
脳血管疾患(再掲) 66 017 36.5 3 135 7.8
X 呼吸器系の疾患 8 766 4.9 2 355 5.8
XI 消化器系の疾患 3 173 1.8 757 1.9
XII 皮膚及び皮下組織の疾患 947 0.5 236 0.6
XIII 筋骨格系及び結合組織の疾患 17 833 9.9 1 915 4.8
  骨粗しょう症(再掲) 2 554 1.4 188 0.5
XIV 尿路性器系の疾患 3 929 2.2 777 1.9
XVII 先天奇形,変形及び染色体異常 183 0.1 675 1.7
XVIII 症状,徴候及び異常臨床所見異常検査所見で他に分類されないもの 758 0.4 286 0.7
XIX 損傷,中毒及びその他の外因の影響 7 673 4.2 3 045 7.6
XXI 健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用 318 0.2 109 0.3
注: 1) 傷病分類は「疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10回修正」による。
2) 「XV 妊娠,分娩及び産じょく」、「XVI 周産期に発生した病態」及び「XX 傷病及び死亡の外因」は計数がないため掲載していない。

(4)利用者の痴呆の状況
    介護保険法による痴呆性老人の日常生活自立度の状況をみると、痴呆ありは、加齢とともに増えているが、80歳以上では、3人に1人が「ランクIII以上」となっている。(図14)

図14 年齢階級別にみた痴呆度別の割合(介護保険法による利用者)
平成13年9月
図14


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