3 説明の状況

(1) 説明の状況 (複数回答)

診察を受けた病気や症状について医師から「説明があった」と回答した患者(外来 85.5%、入院92.4%)について説明の方法をみると、「口頭の説明」が、外来、入院ともに最も多く、外来88.1%、入院85.9%となっており、「診療記録」外来29.7%、入院47.4%、「説明文書」外来13.2%、入院39.8%となっている。(表5)

表5 外来−入院・病院の種類別にみた診療に関する情報の説明状況(複数回答)

平成17年
(単位:%)
  総 数 説明があった 説明は
なかった
総 数 口頭の説明 説明文書 診療記録 その他
外 来 100.0 85.5(100.0) (88.1) (13.2) (29.7) (3.5) 4.7
特定機能病院 100.0 90.8(100.0) (90.4) (17.0) (32.3) (2.8) 2.9
大病院 100.0 88.5(100.0) (89.0) (16.5) (30.2) (3.1) 3.6
中病院 100.0 86.2(100.0) (88.0) (14.3) (29.8) (3.4) 3.9
小病院 100.0 82.9(100.0) (88.1) (11.1) (29.9) (3.7) 5.8
療養病床を有する病院 100.0 82.5(100.0) (87.1) (9.7) (28.4) (4.0) 6.3
入 院 100.0 92.4(100.0) (85.9) (39.8) (47.4) (5.0) 4.0
特定機能病院 100.0 96.9(100.0) (88.9) (49.2) (52.9) (5.0) 1.0
大病院 100.0 95.6(100.0) (87.7) (48.6) (52.9) (5.4) 1.5
中病院 100.0 94.5(100.0) (86.6) (44.2) (53.3) (4.9) 2.0
小病院 100.0 94.0(100.0) (85.4) (39.6) (50.4) (4.3) 2.8
療養病床を有する病院 100.0 89.7(100.0) (84.7) (33.4) (41.1) (5.1) 6.4

注:総数には無回答を含む。

(2) 説明内容と理解度

医師から受けた説明の内容別に理解度をみると、説明を受けた者のうち「わかった(*)」 と回答した割合はすべての説明内容において8割以上を占めている。(図13)

注:「わかった(*)」は「よくわかった」と「大体わかった」の合計である。

図13 外来−入院・説明内容別にみた理解度

平成17年

図13 外来−入院・説明内容別にみた理解度

注:1)医師による診察を受けていない者は除いた。
2)「説明は受けなかった」「無回答」は除いた。

(3) 治療方針の決定者(担当の医師から提示された治療方針を踏まえた治療方針の決定者)

1) 外来−入院・病院の種類別

治療方針の決定者をみると、外来では「担当の医師」37.4 %、「患者本人」34.5%、「家族・親族・友人」3.8%、入院では「担当の医師」45.0 %、「患者本人」22.0%、「家族・親族・友人」12.9%となっている。

外来と入院を比較すると、入院では「患者本人」が低く、「担当の医師」「家族・親族・友人」が高くなっている。(図14、表6)

図14 外来−入院別にみた治療方針の決定者

平成17年

図14 外来−入院別にみた治療方針の決定者

表6 外来−入院・病院の種類別にみた治療方針の決定者

平成17年
(単位:%)
  総数 患者本人 担当の医師 家族・親族・
友人
治療方針は
決まってい
ない
その他
外 来 100.0 34.5 37.4 3.8 1.7 3.0
特定機能病院 100.0 35.3 40.4 3.8 2.2 2.0
大病院 100.0 35.4 37.8 4.1 2.2 2.6
中病院 100.0 34.4 37.2 3.9 1.8 2.9
小病院 100.0 34.2 37.1 3.1 1.6 3.2
療養病床を有する病院 100.0 34.0 36.7 3.7 1.3 3.5
入 院 100.0 22.0 45.0 12.9 1.3 1.6
特定機能病院 100.0 29.4 47.0 5.7 1.6 0.8
大病院 100.0 27.6 46.0 6.5 1.3 1.1
中病院 100.0 26.9 46.0 7.2 1.2 1.3
小病院 100.0 24.4 46.6 8.3 0.8 1.6
療養病床を有する病院 100.0 16.5 43.8 19.3 1.5 2.0

注:総数には無回答を含む。

2) 年齢階級別

治療方針の決定者を年齢階級別にみると、外来及び入院とも「患者本人」が15〜39歳で最も多くなっており(外来42.7%、入院34.5%)、「担当の医師」は0〜14歳で最も多くなっている。(外来46.9%、入院64.6%)

外来と入院を比較すると、入院では「担当の医師」の割合がすべての年齢階級で40%以上となっている。(表7)

表7 外来−入院・年齢階級別にみた治療方針の決定者

平成17年
(単位:%)
  総数 患者本人 担当の医師 家族・親族・
友人
治療方針は
決まってい
ない
その他
外 来 100.0 34.5 37.4 3.8 1.7 3.0
0〜14歳 100.0 6.7 46.9 28.4 2.0 3.1
15〜39 100.0 42.7 33.9 2.0 3.3 4.8
40〜64 100.0 39.6 37.6 1.2 1.6 3.3
65〜74 100.0 34.7 37.3 1.8 1.2 2.4
75歳以上 100.0 30.3 36.7 3.6 1.3 2.3
入 院 100.0 22.0 45.0 12.9 1.3 1.6
0〜14歳 100.0 4.6 64.6 19.2 0.8 0.5
15〜39 100.0 34.5 48.0 4.3 1.4 2.3
40〜64 100.0 29.8 45.6 6.3 1.8 1.9
65〜74 100.0 25.5 44.5 8.4 1.6 1.6
75歳以上 100.0 16.4 43.8 18.4 1.0 1.4

注:総数には無回答を含む。


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