１０　満足度

○　病院に対して全体的に	「満足」している者は外来52.5%、入院56.0%
	「不満」がある者は外来 5.9%、入院 6.2%

（１）外来患者の満足度

（注）	「満足」：	「非常に満足」及び「やや満足」を合わせたもの
	「不満」：	「非常に不満」及び「やや不満」を合わせたもの

ア． 全体的及び項目別満足度

　病院に対して全体的に満足している割合をみると、「満足」が52.5%（平成８年48.1%）、「不満」が5.9%（同5.6%）で、前回調査よりそれぞれ4.4ポイント 、0.4ポイント増加している。
　項目別に「満足」している者の割合をみると、「医師への質問や相談のしやすさ」が57.3%と最も多く、次いで「診察室・待合室・トイレなどの清潔さ」53.6%、「看護婦や職員などへの質問や相談のしやすさ」53.2%となっている。
　「不満」がある者の割合では「待ち時間」が35.2%と最も多く、次いで「交通の便や駐車場の広さ」が23.9％と多くなっている。（図23）

イ． 年齢階級別にみた全体的な満足度

　外来患者が病院に対して全体的に満足している割合を年齢階級別にみると、「満足」は「75歳以上」が58.8%、「65〜74歳」が55.3%、「40〜64歳」が49.6%となっており、年齢が高くなるほど「満足」をしている者の割合が多くなっている。（図24）

ウ． 年齢階級別にみた項目別満足度

　項目別に外来患者が「満足」している割合を年齢階級別にみると、65歳以上ではすべての項目で多く、「15〜39歳」では少なくなっている。
　また、すべての年齢階級で、「質問や相談」の「満足」している割合が多くなっている。0〜64歳では、「費用」の「満足」している割合が最も少ない。（図25）

図25　年齢階級別にみた外来患者の項目別満足度　　　平成11年10月

（２）入院患者の満足度

ア． 全体的及び項目別満足度

　病院に対して全体的に満足している割合をみると、「満足」が56.0%（平成８年53.7%）、「不満」が6.2%（同5.7%）で、前回調査よりそれぞれ2.3ポイント 、0.5ポイント増加している。
　項目別に「満足」している者の割合をみると、「看護婦や職員などへの質問や相談のしやすさ」が62.7%で最も多く、次いで「看護婦などによる看護・介助など」61.5%、「医師への質問や相談のしやすさ」56.9%となっている。
　「不満」がある者の割合では「食事の内容」が17.9%と最も多く、次いで「病室・浴室・トイレなどの使いやすさ」13.7%、「廊下や病室の広さ」13.4%となっている。（図26）

イ． 年齢階級別にみた全体的な満足度

　入院患者が病院に対して全体的に満足している割合を年齢階級別にみると、「満足」は「75歳以上」が58.8%、「65〜74歳」が57.1%、「40〜64歳」が53.0%となっており、年齢が高くなるほど「満足」をしている者の割合が多くなっている。（図27）

ウ． 年齢階級別にみた項目別満足度

　項目別に入院患者が「満足」している割合を年齢階級別にみると、39歳以下では全体的に少なく、年齢階級が高くなるほど多くなっている。
　また、すべての年齢階級で、「看護婦への質問や相談」の「満足」している割合が最も多くなっている一方で、「薬の説明」及び「食堂や談話室の快適さ」は少なく、75歳未満では「食事の内容」の割合も少なくなっている。（図28）

エ． 部屋人数別にみた満足度

　入院患者が病院全体及び廊下や病室の広さに「満足」している割合を部屋人数別にみると、どちらも「個室」が最も多く、次いで「３〜４人部屋」、「２人部屋」の順に多くなっている。（図29）

オ． 入院期間別にみた満足度

　入院患者の「満足」している割合を入院期間別にみると、診察・治療内容及び看護婦などによる看護・介助の「満足」は、入院期間が長くなるほど少なくなっている。
　また、食事の内容の「非常に満足」は、入院期間が長くなるほど多い傾向にある。（図30）