2 医師から診断されている6つの疾病の有無の変化
(1)医師から診断されている6つの疾病の有無の変化

「なし」であった者のうち「あり」になった者の割合は、5疾病において男の方が女より高くなっている。

性、第1回の医師から診断されている6つの疾病の有無別に、第2回の医師から診断されている6つの疾病の有無をみると、第1回に「なし」であった者のうち第2回で「あり」になった者の割合は、「悪性新生物」を除く5疾病で、男の方が高くなっている。「高血圧」で男6.9%、女3.8%と、差が最も大きくなっており、次いで差が大きいのは、「糖尿病」で男2.8%、女1.4%となっている。(表4)

表4 性、第1回の医師から診断されている6つの疾病の有無別にみた
第2回の医師から診断されている6つの疾病の有無
(単位:%)
  第2回の医師から診断されている6つの疾病の有無
総数
総数 あり なし 不詳 総数 あり なし 不詳 総数 あり なし 不詳

1




















糖尿病 (100.0) 100.0 7.7 70.6 21.7 (100.0) 100.0 10.3 70.7 19.0 (100.0) 100.0 5.2 70.6 24.2
あり (6.9) 100.0 83.4 12.3 4.3 (9.3) 100.0 83.4 12.8 3.7 (4.7) 100.0 83.3 11.4 5.3
なし (93.1) 100.0 2.1 74.9 23.0 (90.7) 100.0 2.8 76.6 20.5 (95.3) 100.0 1.4 73.5 25.2

心臓病
(100.0) 100.0 3.0 75.1 21.8 (100.0) 100.0 4.1 76.7 19.2 (100.0) 100.0 2.0 73.7 24.3
あり (2.7) 100.0 72.4 22.8 4.8 (3.6) 100.0 73.8 22.2 4.0 (1.7) 100.0 69.6 23.9 6.4
なし (97.3) 100.0 1.2 76.6 22.3 (96.4) 100.0 1.5 78.8 19.7 (98.3) 100.0 0.8 74.6 24.6

脳卒中
(100.0) 100.0 1.3 76.8 21.9 (100.0) 100.0 1.8 79.0 19.2 (100.0) 100.0 1.0 74.7 24.3
あり (1.2) 100.0 69.4 24.7 5.9 (1.6) 100.0 73.3 23.0 3.7 (0.9) 100.0 63.0 27.4 9.6
なし (98.8) 100.0 0.5 77.4 22.1 (98.4) 100.0 0.6 79.9 19.5 (99.1) 100.0 0.4 75.1 24.5

高血圧
(100.0) 100.0 19.2 59.3 21.4 (100.0) 100.0 21.8 59.4 18.8 (100.0) 100.0 16.8 59.3 24.0
あり (17.1) 100.0 86.5 9.7 3.8 (18.8) 100.0 85.9 10.8 3.3 (15.5) 100.0 87.3 8.4 4.4
なし (82.9) 100.0 5.3 69.6 25.1 (81.2) 100.0 6.9 70.7 22.4 (84.5) 100.0 3.8 68.6 27.6

高脂血症
(100.0) 100.0 10.9 67.5 21.6 (100.0) 100.0 11.2 69.9 18.9 (100.0) 100.0 10.7 65.2 24.1
あり (8.7) 100.0 68.6 24.1 7.2 (8.8) 100.0 66.8 27.3 5.9 (8.5) 100.0 70.4 21.0 8.6
なし (91.3) 100.0 5.5 71.6 22.9 (91.2) 100.0 5.9 74.0 20.2 (91.5) 100.0 5.1 69.3 25.5

悪性新生物
(100.0) 100.0 1.5 76.5 22.0 (100.0) 100.0 1.3 79.4 19.3 (100.0) 100.0 1.7 73.9 24.4
あり (1.7) 100.0 53.6 35.8 10.5 (1.3) 100.0 50.0 39.4 10.6 (2.0) 100.0 55.9 33.6 10.5
なし (98.3) 100.0 0.6 77.2 22.1 (98.7) 100.0 0.6 79.9 19.5 (98.0) 100.0 0.6 74.7 24.7
(2)医師から診断されている6つの疾病の有無と喫煙習慣の変化

喫煙を「やめた」の割合は、6疾病において「なし」より「あり」の方が高い。

6つの疾病それぞれについて、第1回に医師から診断されている疾病がなかった者について、性、第2回の医師から新たに診断されている疾病の有無別に、第1回から第2回にかけての喫煙習慣の変化をみると、「やめた」の割合は、6疾病全てにおいて、「なし」より「あり」の方が高くなっており、「あり」の中で疾病別にみると、「脳卒中」が17.9%と最も高く、次いで「悪性新生物」の12.9%、「心臓病」の8.8%となっている。(表5、図1)

表5 性、第2回の医師から新たに診断されている6つの疾病の有無別にみた
第1回から第2回にかけての喫煙習慣の変化
(単位:%)
  糖尿病 心臓病 脳卒中 高血圧 高脂血症 悪性新生物
なし あり なし あり なし あり なし あり なし あり なし あり

1




2












総数 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
第1回、第2回とも吸っている 26.1 33.8 26.9 25.5 26.8 19.2 27.2 28.5 27.5 24.6 27.0 18.6
やめた 2.2 3.6 2.2 8.8 2.2 17.9 2.3 4.2 2.2 3.1 2.2 12.9
第1回、第2回とも吸わない 69.5 58.4 68.8 61.8 68.8 60.3 68.4 63.4 68.1 69.6 68.6 67.5
始めた 1.1 1.5 1.1 2.0 1.1 2.0 1.2 2.1 1.1 1.2 1.1 -
                         
100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
第1回、第2回とも吸っている 43.8 46.3 44.6 35.1 44.2 23.6 45.7 39.1 44.9 39.6 44.2 31.9
やめた 3.1 5.1 3.1 12.6 3.1 27.0 3.2 5.3 3.1 4.7 3.1 22.3
第1回、第2回とも吸わない 51.2 46.0 50.5 48.6 50.8 47.2 49.1 51.6 50.1 53.0 50.7 45.7
始めた 1.3 1.5 1.2 2.3 1.3 2.2 1.4 2.8 1.3 1.8 1.3 -
                         
100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
第1回、第2回とも吸っている 10.2 11.2 10.3 9.2 10.3 12.9 10.3 11.1 10.8 8.3 10.3 6.0
やめた 1.4 0.9 1.4 2.3 1.4 4.8 1.5 2.5 1.4 1.5 1.3 4.0
第1回、第2回とも吸わない 86.1 80.9 86.0 84.0 86.0 79.0 86.0 82.8 85.4 87.5 85.9 88.0
始めた 1.0 1.4 0.9 1.5 0.9 1.6 0.9 1.0 1.0 0.5 1.0 -

注:1)集計対象は、以下のとおりである。
(1)「あり」は、それぞれの疾病について、医師から診断された疾病が、第1回はなかったが、第2回にあった者。
(2)「なし」は、それぞれの疾病について、第1回に医師から診断された疾病がなく、第2回で当該疾病を含む6疾病
  において、新たに診断された疾病がなかった者。
2)総数、男、女には、第1回から第2回にかけての喫煙習慣の変化不詳を含む。

図1 第2回の医師から新たに診断されている6つの疾病の有無別にみた
第1回から第2回にかけて喫煙を「やめた」の割合
図1 第2回の医師から新たに診断されている6つの疾病の有無別にみた第1回から第2回にかけて喫煙を「やめた」の割合

注:集計対象は、以下のとおりである。
(1)「あり」は、それぞれの疾病について、医師から診断された疾病が、第1回はなかったが、第2回に
   あった者。
(2)「なし」は、それぞれの疾病について、第1回に医師から診断された疾病がなく、第2回で当該疾病
   を含む6疾病において、新たに診断された疾病がなかった者。

(3)医師から診断されている6つの疾病の有無と運動習慣の変化

運動を「始めた」の割合は、6疾病において「なし」より「あり」の方が高い。

6つの疾病それぞれについて、第1回に医師から診断されている疾病がなかった者について、性、第2回の医師から新たに診断されている疾病の有無別に、第1回から第2回にかけての運動習慣の変化をみると、「始めた」の割合は、6疾病全てにおいて「あり」の方が「なし」より高くなっており、「あり」の中で疾病別にみると「脳卒中」が19.2%と最も高く、次いで「悪性新生物」の14.4%、「糖尿病」の14.0%となっている。(表6、図2)

表6 性、第2回の医師から新たに診断されている6つの疾病の有無別にみた
第1回から第2回にかけての運動習慣の変化
(単位:%)
  糖尿病 心臓病 脳卒中 高血圧 高脂血症 悪性新生物
なし あり なし あり なし あり なし あり なし あり なし あり

1




2












総数 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
第1回、第2回とも運動している 42.7 39.6 43.2 34.8 43.1 31.1 43.2 39.0 42.1 45.4 43.1 37.1
やめた 9.3 5.8 9.3 9.9 9.3 9.9 9.1 10.1 9.4 9.0 9.3 14.4
第1回、第2回とも運動していない 32.6 29.4 32.1 32.9 32.2 27.2 32.4 30.9 32.8 28.7 32.2 26.8
始めた 10.4 14.0 10.4 12.5 10.4 19.2 10.5 11.5 10.4 11.3 10.4 14.4
                         
100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
第1回、第2回とも運動している 38.4 36.6 39.0 33.3 38.8 34.8 38.7 36.1 38.1 39.1 39.0 36.2
やめた 9.2 6.6 9.1 8.6 9.2 7.9 9.0 9.1 9.4 9.6 9.2 12.8
第1回、第2回とも運動していない 37.6 32.7 37.0 35.6 37.0 23.6 37.3 36.1 37.4 35.5 36.9 25.5
始めた 10.0 14.1 10.0 13.1 10.1 20.2 10.2 11.0 9.9 11.9 10.1 18.1
                         
100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
第1回、第2回とも運動している 46.6 45.1 47.2 37.4 47.1 25.8 47.4 43.9 46.0 52.2 47.1 38.0
やめた 9.4 4.2 9.4 12.2 9.4 12.9 9.2 11.7 9.4 8.5 9.4 16.0
第1回、第2回とも運動していない 28.1 23.3 27.5 28.2 27.6 32.3 27.9 22.4 28.4 21.4 27.6 28.0
始めた 10.7 14.0 10.7 11.5 10.7 17.7 10.7 12.3 10.9 10.6 10.7 11.0

注:1)集計対象は、以下のとおりである。
(1)「あり」は、それぞれの疾病について、医師から診断された疾病が、第1回はなく、第2回ではあった者。
(2)「なし」は、それぞれの疾病について、第1回に医師から診断された疾病がなく、第2回で当該疾病を含む6疾病
   において、新たに診断された疾病がなかった者。
2)総数、男、女には、第1回から第2回にかけての運動習慣の変化不詳を含む。

図2 第2回の医師から新たに診断されている6つの疾病の有無別にみた
第1回から第2回にかけて運動を「始めた」の割合
図2 第2回の医師から新たに診断されている6つの疾病の有無別にみた第1回から第2回にかけて運動を「始めた」の割合

注:集計対象は、以下のとおりである。
(1)「あり」は、それぞれの疾病について、医師から診断された疾病が、第1回はなかったが、第2回に
   あった者。
(2)「なし」は、それぞれの疾病について、第1回に医師から診断された疾病がなく、第2回で当該疾病
   を含む6疾病において、新たに診断された疾病がなかった者。


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