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(3) 父母の年齢差別にみた出生

 嫡出第1子の父母の年齢差別に構成割合をみると、昭和50年には75.2%が母に比して父が年上での出生(以下、父年上という)であり、父に比して母が年上の出生(以下、母年上という)割合、及び、父母の年齢が同じ出生(以下、同年齢という)割合は各々12.0〜13.0%であった。
 平成12年は母年上、同年齢がともに増加し、父年上は61.6%と13.6ポイントも減少している。(表11,図18)
 また、初婚夫妻の年齢差も同じ傾向を示しており、婚姻の形態は昭和50年代には夫が年上の傾向であったが、徐々にその形態は変化し、近年は同年齢もしくは妻が年上の形態が増加してきている。(表12)

表11 父母の年齢差別にみた嫡出第1子出生数及び出生構成割合 −昭和50〜平成12年−

  実数 百分率(%)
総数 母年上 同年齢 父年上 総数 母年上 同年齢 父年上
昭和50年 852 778 108 747 102 499 641 532 100.0 12.8 12.0 75.2
55   660 154 81 305 78 926 499 923 100.0 12.3 12.0 75.7
60   593 848 71 927 79 207 442 714 100.0 12.1 13.3 74.6
平成2   523 482 71 040 75 636 376 806 100.0 13.6 14.4 72.0
7   558 190 92 409 91 763 374 018 100.0 16.6 16.4 67.0
8   564 238 98 207 94 204 371 827 100.0 17.4 16.7 65.9
9   561 124 101 995 95 433 363 696 100.0 18.2 17.0 64.8
10   572 766 108 987 100 016 363 763 100.0 19.0 17.5 63.5
11   567 622 111 785 100 976 354 861 100.0 19.7 17.8 62.5
12   571 083 116 053 103 330 351 700 100.0 20.3 18.1 61.6

注:総数には父母の年齢不詳を含まない。



図18 父母の年齢差別にみた嫡出第1子の出生構成割合 −昭和50・60・平成7・12年−

父母の年齢差別にみた嫡出第1子の出生構成割合 −昭和50・60・平成7・12年−の図


表12 初婚夫妻の年齢差別にみた婚姻件数及び婚姻構成割合 −昭和50〜平成12年−

  実数 百分率(%)
総数 妻年上 同年齢 夫年上 総数 妻年上 同年齢 夫年上
昭和50年 747 339 93 387 94 488 559 388 100.0 12.5 12.6 74.9
55   610 223 71 393 78 397 460 411 100.0 11.7 12.8 75.4
60   576 744 69 688 82 244 424 802 100.0 12.1 14.3 73.7
平成2   553 982 79 138 88 002 386 834 100.0 14.3 15.9 69.8
7   602 915 106 788 106 408 389 699 100.0 17.7 17.6 64.6
8   605 376 113 228 108 622 383 520 100.0 18.7 17.9 63.4
9   583 619 114 066 107 874 361 663 100.0 19.5 18.5 62.0
10   588 843 119 621 110 880 358 331 100.0 20.3 18.8 60.9
11   564 448 118 209 108 206 338 025 100.0 20.9 19.2 59.9
12   576 852 126 291 110 874 339 680 100.0 21.9 19.2 58.9

注: 各年に同居し届け出たものについての数値である。
総数には年齢不詳を含む。


 年齢差各歳ごとの出生構成割合をみると、昭和50年は、「父2歳年上」を頂点とした緩やかなカーブを描いており、父年上の側が多くなっていた。平成12年には、「同年齢」を頂点とした尖ったカーブに形状が変化している。昭和50年と比較すると、「同年齢」及び「母年上」の各歳での増加と「父2〜8歳年上」の減少がみてとれる。この傾向は平成7年にもみられ、昭和60年は移行途中にあったとみられる。また、「父10歳以上年上」は、昭和60年以降で50年に比べて割合が多くなっている。
 なお、初婚夫妻の年齢差各歳ごとの構成割合についても、同様の傾向がみられる。(図19)

図19 父母の年齢差別にみた嫡出第1子の出生構成割合 −昭和50・60・平成7・12年−

父母の年齢差別にみた嫡出第1子の出生構成割合 −昭和50・60・平成7・12年−の図


 母の年齢階級別にみた年齢差を昭和50年と平成12年とで比較すると、昭和50年は、「15〜39歳」まで「父1〜3歳年上」を中心とした緩やかなカーブとなっている。母の年齢が若い階級ほど「父年上」へ偏っているのがみてとれる。一方、平成12年は、「20歳以上」で「同年齢」を頂点とした尖ったカーブとなっており、「同年齢」と「母1歳年上」の差が大きい。「40歳以上」は他の階級に比べて「同年齢」での山が低くなっている。(図20)

図20 母の年齢階級別にみた父母の年齢差別嫡出第1子の出生構成割合 −昭和50・平成12年−

嫡出第1子の母の年齢階級別にみた年齢差別出生構成割合 −昭和50年−の図


嫡出第1子の母の年齢階級別にみた年齢差別出生構成割合 −平成12年−の図



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