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9. 職業・産業別にみた自殺(平成12年度人口動態職業・産業別統計)

    国勢調査実施年度に実施している人口動態職業・産業別統計により平成12年度における自殺死亡率(人口10万対)をみると、「就業者総数」では男32.9、女8.9、「無職」では男70.8、女21.9となっており、特に男の「無職」が高くなっている。
 就業者を職業別にみると、男では「農林漁業作業者」「サービス職業従事者」が高くなっている。(表11)
 産業別にみると、男女ともに「第1次産業」が高くなっている。(表12)

表11 15歳以上自殺死亡数,死亡率(人口10万対)・職業(大分類)別 −平成12年度−

 
死亡数 死亡率
(人口10万対)
死亡数 死亡率
(人口10万対)
総数 22 048 42.3 8 643 15.7
 就業者総数 12 146 32.9 2 260 8.9
  A 専門的・技術的職業従事者 1 679 35.6 247 6.7
  B 管理的職業従事者 671 42.3 64 * 32.3
  C 事務従事者 892 19.7 271 3.6
  D 販売従事者 1 223 20.3 212 6.2
  E サービス職業従事者 988 51.1 302 8.5
  F 保安職業従事者 230 24.3 11 * 21.6
  G 農林漁業作業者 975 54.2 237 17.6
  H 運輸・通信従事者 754 35.2 30 * 27.9
  I 生産工程・労務作業者 2 086 16.2 182 3.4
  J 分類不能の職業 2 648 704
 無職 9 902 70.8 6 383 21.9
注:1) 「J 分類不能の職業」には仕事の有無不詳を含む。
2) 表中*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が特に不安定であることに注意する必要がある。


表12 15歳以上自殺死亡数,死亡率(人口10万対)・産業(大分類)別 −平成12年度−

 
死亡数 死亡率
(人口10万対)
死亡数 死亡率
(人口10万対)
総数 22 048 42.3 8 643 15.7
 就業者総数 12 146 32.9 2 260 8.9
  第1次産業 1 134 63.6 270 19.5
    A 農業
961 62.5 251 19.1
    B 林業
53 * 95.4 3 * 26.0
    C 漁業
120 63.4 16 * 25.2
  第2次産業 3 205 24.2 289 5.7
    D 鉱業
105 233.5 16 * 192.5
    E 建設業
1 721 32.4 70 7.5
    F 製造業
1 379 17.5 203 4.9
  第3次産業 4 639 21.5 883 4.7
    G 電気・ガス・熱供給・水道業
245 81.1 20 * 40.3
    H 運輸・通信業
829 26.2 47 * 6.4
    I 卸売・小売業・飲食店
1 229 17.6 246 3.4
    J 金融・保険業
129 15.3 23 * 2.5
    K 不動産業
115 25.4 16 * 5.5
    L サービス業
1 616 19.8 461 5.1
    M 公務
476 29.2 70 * 13.6
    N 分類不能の産業
3 168 818
 無業 9 902 70.8 6 383 21.9
注:1) 「N 分類不能の産業」には仕事の有無不詳を含む。
2) 表中*印の付してある数値については、発生件数が100未満のもので数値が特に不安定であることに注意する必要がある。


    職業別に手段をみると、男女とも「縊首」が最も多く、「農林漁業作業者」では「薬物」、「運輸・通信従事者」では「ガス」が多くなっている。(表13)

表13 15歳以上自殺死亡数の性・職業(大分類)別にみた手段別自殺死亡数構成割合 −平成12年度−
(単位:%)
  総数 縊首
(X70)
ガス
(X67)
薬物
( X60〜
X66、
X68、
X69)
溺死
(X71)
飛び降り
(X80)
飛び込み
(X81)
その他
( X72〜
X79、
X82〜
X84)
100.0 72.6 5.7 3.8 2.3 7.9 1.8 5.9
 就業者総数 100.0 72.7 7.3 3.6 2.3 7.0 1.4 5.7
  A 専門的・技術的職業従事者 100.0 75.7 6.1 3.4 2.0 6.6 0.7 5.7
  B 管理的職業従事者 100.0 77.2 6.1 3.0 1.2 5.2 1.3 6.0
  C 事務従事者 100.0 67.3 7.4 2.5 3.0 11.1 2.5 6.3
  D 販売従事者 100.0 72.2 8.5 2.5 1.6 7.1 0.9 7.1
  E サービス職業従事者 100.0 73.9 8.1 3.0 1.7 6.2 1.4 5.7
  F 保安職業従事者 100.0 73.5 5.2 1.3 1.3 7.0 2.6 9.1
  G 農林漁業作業者 100.0 75.3 4.6 12.3 1.7 1.8 4.2
  H 運輸・通信従事者 100.0 68.3 14.7 2.0 2.9 6.0 1.2 4.9
  I 生産工程・労務作業者 100.0 73.0 9.4 3.6 2.1 5.2 1.0 5.7
  J 分類不能の職業 100.0 71.3 4.8 2.5 3.1 10.1 2.7 5.4
 無職 100.0 72.5 3.7 3.9 2.5 9.0 2.2 6.2
100.0 63.1 1.5 6.9 7.0 12.6 2.7 6.2
 就業者総数 100.0 59.4 2.8 8.3 5.8 15.0 2.7 5.9
  A 専門的・技術的職業従事者 100.0 52.6 2.0 7.7 4.5 22.7 4.0 6.5
  B 管理的職業従事者 100.0 56.3 3.1 10.9 7.8 12.5 3.1 6.3
  C 事務従事者 100.0 57.2 2.6 6.6 5.9 18.8 3.7 5.2
  D 販売従事者 100.0 62.3 5.2 6.1 6.1 11.3 1.9 7.1
  E サービス職業従事者 100.0 67.2 3.3 5.3 7.0 11.6 1.7 4.0
  F 保安職業従事者 100.0 81.8 9.1 9.1
  G 農林漁業作業者 100.0 66.2 0.4 21.5 4.2 1.3 1.3 5.1
  H 運輸・通信従事者 100.0 66.7 10.0 3.3 3.3 6.7 3.3 6.7
  I 生産工程・労務作業者 100.0 65.9 5.5 7.7 3.8 8.8 1.1 7.1
  J 分類不能の職業 100.0 54.1 2.1 6.8 6.8 20.2 3.6 6.4
 無職 100.0 64.4 1.1 6.4 7.3 11.8 2.6 6.4
注:1) 「J 分類不能の職業」には仕事の有無不詳を含む。
2) ( )は「ICD-10基本分類番号」である。(13.参考「自殺の分類及び内容」を参照)


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