10  死亡の場所別にみた心疾患−脳血管疾患死亡

 (1)  平成16年の主な死因の死亡の場所

 平成16年の主な死因について死亡の場所の構成割合をみると、いずれの死因でも「病院」の割合が多くなっている。また、「心疾患」の「自宅」の割合は、他の死因に比べて多くなっている。(図16)

図16 主な死因の死亡の場所別構成割合 −平成16年−
図16 主な死因の死亡の場所別構成割合 −平成16年−
「その他」には助産所を含む。


 (2)  病類別の状況

 平成16年の「心疾患」と「脳血管疾患」について死亡の場所をそれぞれの病類別にみると、「心疾患」では、「その他の虚血性心疾患」で「病院」が少なく「自宅」が多くなっている。「脳血管疾患」では、「くも膜下出血」で「病院」が多く、「脳内出血」で「自宅」が多くなっている。(図17)

図17 病類別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図17 病類別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年− 図17 病類別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−
「その他」には診療所、介護老人保健施設、老人ホーム、助産所を含む。


 (3)  性・年齢階級別の状況

 性・年齢階級別に死亡の場所の構成割合をみると、「全死因」では、男女とも若年層の「病院」の割合が少なくなっている。
 40歳代〜80歳代の「心疾患」では年齢が高くなるにしたがって「病院」の割合が多くなるが、「脳血管疾患」では年齢による差が比較的小さくなっている。(図18)

図18 性・年齢(10歳階級)別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図18 性・年齢(10歳階級)別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図18 性・年齢(10歳階級)別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図18 性・年齢(10歳階級)別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図18 性・年齢(10歳階級)別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図18 性・年齢(10歳階級)別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図18 性・年齢(10歳階級)別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−
「その他」には診療所、介護老人保健施設、老人ホーム、助産所を含む。


 (4)  都道府県別の状況

 都道府県別に死亡の場所の構成割合をみると、「全死因」で「病院」の割合は北海道で最も高く、和歌山県で最も低くなっている。
 「心疾患」と「脳血管疾患」についてみると、「病院」の割合は「心疾患」「脳血管疾患」ともに福岡県で最も高く、「心疾患」では和歌山県で、「脳血管疾患」では長野県で最も低くなっている。(表15、図19)

表15 都道府県別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−
表15 都道府県別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−


図19 都道府県別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−
図19 都道府県別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図19 都道府県別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−

図19 都道府県別にみた心疾患−脳血管疾患の死亡の場所別構成割合 −平成16年−
1) 「その他」には診療所、介護老人保健施設、老人ホーム、助産所を含む。
    2) 都道府県は死亡した人の住所による。


 (5)  死因別にみた年次推移

 死因別の死亡の場所の年次推移をみると、「全死因」で、昭和35年には70.7%が「自宅」で死亡していたが、昭和55年には「病院」の割合が50%を超え、平成16年には79.6%となっている。
 「心疾患」と「脳血管疾患」では、昭和45年までは「病院」の割合が「脳血管疾患」より「心疾患」の方が多くなっていたが、その後「脳血管疾患」の方が多くなり、平成16年には「心疾患」68.5%、「脳血管疾患」79.2%となっている。
 平成12年と平成16年の「自宅」の割合は、「心疾患」「脳血管疾患」ともほぼ同じ割合となっている。(図20)

図20 心疾患−脳血管疾患死亡の場所別構成割合の年次推移
図20 心疾患−脳血管疾患死亡の場所別構成割合の年次推移

図20 心疾患−脳血管疾患死亡の場所別構成割合の年次推移

図20 心疾患−脳血管疾患死亡の場所別構成割合の年次推移

「その他」には助産所を含む。

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