3 平均在院日数

 (1) 病床の種類別にみた平均在院日数の年次推移

 病床の種類別平均在院日数を年次推移にみると、昭和62年以降全体的に短縮傾向にある。(図4)

(参考)統計表13 人口10万対1日平均患者数・病床の種類別にみた病床利用率・平均在院日数の年次推移

図4 病床の種類別にみた平均在院日数の年次推移

図
注:1) 平成11年4月に「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が施行され、「伝染病床」は「感染症病床」に改められた。
2) 「一般病床」は、昭和59〜平成5年は「その他の病床」であり、平成6〜平成12年は「その他の病床」のうち「療養型病床群」を除いたものであり、平成13〜15年は「一般病床」及び「経過的旧その他の病床(経過的旧療養型病床群を除く。)」
3) 「療養病床」は、平成12年までは「療養型病床群」であり、平成13〜15年は「療養病床」及び「経過的旧療養型病床群」である。



 (2) 病床の種類及び病床規模別にみた平均在院日数

 病院の平均在院日数は36.3日で、前年に比べ0.1日短くなっている。
 病床の種類別にみると、「精神病床」は338.0日、「一般病床」は20.2日で、前年に比べそれぞれ10.7日、0.5日短くなっている。「療養病床」は172.6日で、前年に比べ0.3日長くなっている。
 また、一般診療所の「療養病床」は94.4日で、前年に比べ0.5日短くなっている。(表4)

(参考)統計表13 人口10万対1日平均患者数・病床の種類別にみた病床利用率・平均在院日数の年次推移
統計表16 都道府県−14大都市・中核市(再掲)別にみた病床利用率及び平均在院日数

表4 病床の種類及び病床規模別にみた平均在院日数
(単位:日)各年間
  平均在院日数 対前年
増減数
平成16年
(2004)
平成15年
(2003)
病院      
 総数 36.3 36.4 △0.1
 精神病床 338.0 348.7 △10.7
 感染症病床 10.5 8.7 1.8
 結核病床 78.1 82.2 △4.1
 療養病床 172.6 172.3 0.3
 一般病床 20.2 20.7 △0.5
       
一般診療所      
 療養病床 94.4 94.9 △0.5

注:1) 平成15年の療養病床とは、療養病床及び経過的旧療養型病床群である。
2) 平成15年の一般病床とは、一般病床及び経過的旧その他の病床(経過的
旧療養型病床群を除く。)である。


 (3) 平均在院日数別にみた施設数の構成割合

 平均在院日数階級別施設の構成割合をみると、「総数」は「30〜60日未満」18.2%が最も高くなっている。
 「精神病床」は「180〜360日未満」22.8%、「感染症病床」は「7日未満」82.4%、「結核病床」は「60〜90日未満」33.2%、「療養病床」は「180〜360日未満」26.1%、「一般病床」は「14〜21日未満」30.3%がそれぞれ最も高くなっている。(表5)
 また、累積構成割合が初めて50%を超える平均在院日数階級をみると、「精神病床」は「360〜540日未満」、「療養病床」は「180〜360日未満」、「一般病床」は「21〜30日未満」となっている。(表6)

表5 病床の種類及び平均在院日数別にみた施設数の構成割合(%)
平成16(2004)年
  総数 精神病床 感染症病床 結核病床 療養病床 一般病床
総数 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
7日未満 1.8 0.7 82.4 15.5 0.7 3.0
 7〜 14日未満 4.7 - 11.6 1.4 0.1 7.9
 14〜 21日 〃 16.1 0.2 3.8 0.6 0.3 30.3
 21〜 30日 〃 13.3 0.8 1.3 1.7 0.8 27.0
 30〜 60日 〃 18.2 3.3 0.9 18.6 10.1 21.4
 60〜 90日 〃 7.8 5.8 - 33.2 11.9 4.7
 90〜180日 〃 10.7 10.3 - 23.9 25.3 2.9
 180〜360日 〃 10.5 22.8 - 3.7 26.1 1.1
 360〜540日 〃 6.7 20.1 - 0.3 12.7 0.3
 540〜720日 〃 4.2 14.6 - 0.6 6.4 0.2
 720日以上 5.9 21.3 - 0.6 5.6 1.3
注: 「7日未満」には、病床があるにもかかわらず、在院患者数がない場合が含まれる。



表6 病床の種類及び平均在院日数別にみた施設数の累積構成割合(%)
平成16(2004)年
  総数 精神病床 感染症病床 結核病床 療養病床 一般病床
7日未満 1.8 0.7 82.4 15.5 0.7 3.0
 7〜 14日未満 6.6 0.7 94.0 16.9 0.8 10.8
 14〜 21日 〃 22.6 0.9 97.8 17.5 1.1 41.1
 21〜 30日 〃 36.0 1.7 99.1 19.1 1.9 68.1
 30〜 60日 〃 54.2 5.0 100.0 37.7 12.0 89.5
 60〜 90日 〃 62.0 10.9 100.0 71.0 23.9 94.2
 90〜180日 〃 72.7 21.2 100.0 94.9 49.1 97.1
 180〜360日 〃 83.2 44.0 100.0 98.5 75.3 98.2
 360〜540日 〃 89.9 64.1 100.0 98.8 88.0 98.5
 540〜720日 〃 94.1 78.7 100.0 99.3 94.4 98.7
 720日以上 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
注: 「7日未満」には、病床があるにもかかわらず、在院患者数がない場合が含まれる。



 (4) 都道府県別にみた平均在院日数

 病床の種類別平均在院日数を都道府県別にみると、「一般病床」は長野県(17.5日)が最も短く、次いで東京都・静岡県(18.0日)となっており、和歌山県(24.1日)、佐賀県(24.0日)、青森県(23.2日)などが長くなっている。
 「精神病床」は東京都(245.6日)が最も短く、次いで高知県(253.9日)、島根県(255.0日)となっており、鹿児島県(559.6日)、徳島県(559.1日)、和歌山県(460.8日)などが長くなっている。
 「療養病床」は宮城県(95.3日)が最も短く、次いで長野県(96.0日)、鳥取県(99.4日)となっており、富山県(320.7日)、沖縄県(242.2日)、山口県(240.9日)などが長くなっている。(図5)

(参考)統計表16 都道府県−14大都市・中核市(再掲)別にみた病床利用率及び平均在院日数

図5 都道府県別にみた平均在院日数
平成16(2004)年
図

トップへ