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(4)特殊健康診断の実施等について
    粉じん作業のある事業所において、じん肺健康診断の対象者がいる割合をじん肺健診区分別にみると、「3年に1回の定期健康診断」が73.9%、「1年に1回の定期健康診断」が27.8%、「就業時、定期外、離職時の健康診断」が 8.5%となっている。
 また、「3年に1回の定期健康診断」について、過去3年間の実施状況をみると、実施率は92.1%、有所見率は 2.1%となっている(第8表)。

第8表 じん肺健康診断実施率、受診率及び有所見率

(単位:%)
じん肺健診区分 じん肺健康診断実施対象者のいる事業所   じん肺健康診断対象労働者受診率  
じん肺健康診断実施率 有所見率
(受診率=100)
対象者のいる事業所・対象労働者 [ 89.6] 100.0 ・・・ 96.1   4.3
     
   3年に1回の定期健康診断 [ 73.9] 100.0 92.1 96.0   2.1
1年に1回の定期健康診断 [ 27.8] 100.0 95.1 96.9 18.8
就業時、定期外、離職時の健康診断   [ 8.5] 100.0 82.0 95.8   3.6
(注) 1)  「3年に1回の定期健康診断」は、過去に異常等の所見がない者が対象となる。
2)  「1年に1回の定期健康診断」は、過去に異常等の所見があった者が対象となる。
3)  「就業時、定期外、離職時の健康診断」は、過去1年以内に就職、離職等をした労働者が対象となる。
4)  「1年に1回の定期健康診断」及び「就業時、定期外、離職時」については過去1年間、「3年に1回」については、過去3年間の状況をみたものである。
5)  [  ]は、「粉じん作業のある事業所」に占める「じん肺健康診断実施対象者のいる事業所」の割合である。

    「鉛業務」、「有機溶剤業務」、「特定化学物質を製造し又は取り扱う業務」について、特殊健康診断の実施率をみると、「鉛業務」では75.1%、「有機溶剤業務」では81.7%、「特定化学物質を製造し又は取り扱う業務」では67.9%となっている(第9表)。

第9表 特殊健康診断の実施率、受診率及び有所見率

(単位:%)
業務の区分 各有害業務あり事業所   各有害業務に対する特殊健康診断受診対象者  
特殊健康診断
実施率
特殊健康診断
受診率
 
特殊健康診断
有所見率
鉛業務 100.0 75.1 100.0 97.3( 100.0) ( 1.4)
     
有機溶剤業務 100.0 81.7 100.0 97.6( 100.0) ( 4.3)
     
特定化学物質を製造し
又は取り扱う業務
100.0 67.9 100.0 97.1( 100.0) ( 1.3)


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