【ずい道・地下鉄工事現場調査】
1 粉じん抑制対策に関する事項
(1)粉じん発生作業箇所の状況
粉じんが発生する作業箇所がある工事現場の割合は43.3%となっている。
粉じん発生源別(複数回答)の割合は「ずり積み機等車両系建設機械により積み込み又は積み卸す箇所」91.4%、「坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所」89.8%等となっている。(第22表)
第22表 粉じんの発生源の有無及び発生箇所(複数回答)別工事現場割合
年 |
工事現場計 |
粉じんが発生する作業箇所あり |
粉じんが発生する作業箇所なし |
||||||||
粉じん発生源(複数回答) |
|||||||||||
坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所 |
ずり積み機等車両系建設機械により積み込み又は積み卸す箇所 |
コンベアー(ポータブルコンベアーを除く)へ積み卸す箇所 |
その他の粉じん作業箇所 |
||||||||
衝撃式さく岩機を用いる箇所 |
衝撃式さく岩機を用いない箇所 |
||||||||||
平成18年 | 100.0 |
43.3 |
(100.0) |
(89.8) |
[100.0] |
[93.2] |
[33.9] |
(91.4) |
(11.7) |
(47.2) |
56.7 |
平成13年 | 100.0 |
64.0 |
(100.0) |
(81.9) |
[100.0] |
[89.9] |
[33.6] |
(84.0) |
(14.6) |
(48.9) |
36.0 |
(2)粉じん抑制措置の実施状況
粉じん発生源に対する抑制措置を実施している工事現場の割合は「坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所」の「衝撃式さく岩機を用いる箇所」98.2%、「衝撃式さく岩機を用いない箇所」90.0%、「ずり積み機等車両系建設機械により積み込み又は積み卸す箇所」82.2%、「コンベアー(ポータブルコンベアーを除く)へ積み卸す箇所」82.6%等となっている(第23表)。
第23表 粉じん発生作業箇所にかかる抑制措置別工事現場割合
作業箇所区分 |
年 |
粉じん発生作業 箇所ありの工事現場計 |
|||||||
抑制措置あり |
抑制措置 |
抑制措置なし |
|||||||
湿式型 又は 湿潤化 |
非湿式型 又は 非湿潤化 |
||||||||
坑内において 鉱物等を動力により 掘削する箇所 |
衝撃式さく岩機を用いる箇所 | 平成18年 | [36.3] |
100.0 |
98.2 |
(100.0) |
(83.3) |
(16.7) |
1.8 |
平成13年 | [ … ] |
100.0 |
95.5 |
(100.0) |
(87.0) |
(13.0) |
4.5 |
||
衝撃式さく岩機を用いない箇所 | 平成18年 | [13.2] |
100.0 |
90.0 |
(100.0) |
(46.3) |
(53.7) |
10.0 |
|
平成13年 | [ … ] |
100.0 |
81.2 |
(100.0) |
(61.1) |
(38.9) |
18.8 |
||
ずり積み機等車両系建設機械により積み込み又は積み卸す箇所 | 平成18年 | [39.6] |
100.0 |
82.2 |
(100.0) |
(38.5) |
(61.5) |
17.8 |
|
平成13年 | [53.8] |
100.0 |
73.9 |
(100.0) |
(64.0) |
(36.0) |
26.1 |
||
コンベアー(ポータブルコンベアーを除く)へ積み卸す箇所 | 平成18年 | [5.1] |
100.0 |
82.6 |
(100.0) |
(52.6) |
(47.4) |
17.4 |
|
平成13年 | [9.3] |
100.0 |
71.0 |
(100.0) |
(68.2) |
(31.8) |
29.0 |
||
その他の粉じん作業箇所 | 平成18年 | [20.4] |
100.0 |
89.2 |
(100.0) |
(54.2) |
(45.8) |
10.8 |
|
平成13年 | [31.3] |
100.0 |
80.8 |
(100.0) |
(58.3) |
(41.7) |
19.2 |
注:1) [ ]内は全工事現場のうち、「当該作業箇所がある工事現場」の割合である。
2) 平成13年の「坑内において鉱物等を動力により掘削する箇所」の「粉じん発生作業箇所ありの工事現場計」は「衝撃式さく岩機を用いる箇所」と「衝撃式さく岩機を用いない箇所」をあわせて52.4%である。
(3)通気設備
粉じんが発生する作業箇所がある工事現場のうち、「換気のための通気設備」を設けている工事現場の割合は94.9%となっている。
換気の方式別にみると、「送気方式」70.6%、「送排気併用方式」12.8%、「排気方式」10.2%の順となっている。(第24表)
第24表 通気設備の有無及び換気方式別工事現場割合
年 |
粉じんが発生する作業箇所あり工事現場計 |
|||||||||
換気のための 通気設備あり |
換気のための通気設備なし |
|||||||||
換気方法 |
||||||||||
排気方式 |
送気方式 |
送排気併用方式 |
送排気組合せ方式 |
その他の 方式 |
||||||
平成18年 |
[43.3] |
100.0 |
94.9 |
(100.0) |
(10.2) |
(70.6) |
(12.8) |
(5.9) |
(0.5) |
5.1 |
平成13年 |
[64.0] |
100.0 |
95.3 |
(100.0) |
(9.6) |
(61.0) |
(22.5) |
(4.4) |
(2.5) |
4.7 |
注 : [ ]内は全工事現場のうち、「粉じんが発生する作業箇所のある」工事現場の割合である。
(4)防じんマスク
粉じんが発生する作業箇所がある工事現場における粉じん作業時の防じんマスク使用状況をみると、労働者に防じんマスクを使用させている工事現場の割合は99.5%となっており、そのうち全員が使用している工事現場の割合は99.0%となっている(第25表)。
第25表 防じんマスクの使用状況別工事現場割合
年 |
粉じんが発生する作業箇所あり工事現場計 |
|||||||
防じんマスクを 使用させている |
防じんマスクを使用させていない |
|||||||
粉じん作業を行う労働者の使用状況 |
||||||||
全員使用 |
過半数使用 |
一部使用 |
||||||
平成18年 |
[43.3] |
100.0 |
99.5 |
(100.0) |
(99.0) |
(1.0) |
( - ) |
0.5 |
平成13年 |
[64.0] |
100.0 |
94.4 |
(100.0) |
(95.5) |
(3.2) |
(1.2) |
5.6 |
注 : [ ]内は全工事現場のうち、「粉じんが発生する作業箇所のある」工事現場の割合である。