3 ヒヤリ・ハット体験への対応
 「ヒヤリ・ハット体験」をしたことのある労働者の割合は、62.0%となっている。
 体験したときの状態別割合(複数回答)をみると、「物の置き方、作業場所の欠陥」が46.7%と最も高く、次いで「作業方法の欠陥」の36.5%、「自然的不安定な状態」の25.6%の順となっている。
 「ヒヤリ・ハット体験」をしたことのある労働者のうち、「会社(上司)へ報告した」労働者の割合は77.7%となっており、そのうち「原因の究明や設備の改善など十分な対応をしてくれた」とする労働者の割合は72.4%となっている。(第19表、第20表、第21表)

第19表 「ヒヤリ・ハット体験」の有無別労働者割合
(単位:%)
区分 労働者計 ヒヤリ・ハット体験あり ヒヤリ・ハット体験なし
平成17年 計 100.0 62.0 37.8
   
(産業)  
建設業 100.0 69.9 30.1
製造業 100.0 68.8 31.2
電気・ガス・熱供給・水道業 100.0 72.0 28.0
情報通信業 100.0 36.9 63.1
運輸業 100.0 68.7 31.3
卸売・小売業 100.0 61.1 38.1
飲食店,宿泊業 100.0 47.8 52.2
サービス業 100.0 45.9 54.1
   
平成12年 計 100.0 59.9 40.1
注:1) 労働者計には「ヒヤリ・ハット体験の有無が不明」を含む。
2) 情報通信業、飲食店,宿泊業及びサービス業については一部の産業に限って(「調査の概要」2調査の範囲(2)参照)調査している。


第20表 「ヒヤリ・ハット体験」の有無及び体験したときの状態別労働者割合(複数回答)
(単位:%)
区分 ヒヤリ・ハット体験
をしたことがある
労働者計
 
体験したときの状態(複数回答)
物自体の
欠陥
防護措置、
安全装置
の欠陥
物の置き方、
作業場所
の欠陥
保護具、
服装等
の欠陥
作業環境
の欠陥
第三者(物)
による
不安全な状態
自然的
不安定な
状態
作業方法
の欠陥
その他
平成17年 計 [62.0] 100.0 22.6 13.7 46.7 9.7 17.3 23.4 25.6 36.5 12.1
   
(産業)  
建設業 [69.9] 100.0 23.8 22.2 46.8 11.8 22.1 30.1 49.3 48.2 7.1
製造業 [68.8] 100.0 21.5 19.6 52.8 13.8 17.4 25.7 12.7 38.9 12.6
電気・ガス・熱供給・水道業 [72.0] 100.0 16.1 17.1 40.3 12.2 12.5 31.4 35.1 39.6 14.4
情報通信業 [36.9] 100.0 13.8 5.0 42.8 1.1 8.3 17.9 32.7 14.3 16.5
運輸業 [68.7] 100.0 25.1 9.9 35.8 9.5 11.6 47.4 47.0 21.1 16.2
卸売・小売業 [61.1] 100.0 22.1 5.7 46.8 5.1 20.5 10.9 27.3 42.0 6.3
飲食店,宿泊業 [47.8] 100.0 27.2 6.9 22.9 0.3 11.6 11.8 25.5 5.0 40.8
サービス業 [45.9] 100.0 22.7 11.8 47.2 9.0 14.2 21.2 26.3 37.2 9.6
   
平成12年 計 [59.9] 100.0 15.5 12.5 40.1 11.9 14.1 24.1 20.5 29.7 18.5
注:1) [ ]内は全労働者のうち、「ヒヤリ・ハット体験をしたことがある労働者」の割合である。
2) 情報通信業、飲食店,宿泊業及びサービス業については一部の産業に限って(「調査の概要」2調査の範囲(2)参照)調査している。
3) 「ヒヤリ・ハット体験」の状態の説明については(参考)参照。


第21表 「ヒヤリ・ハット体験」をしたときの会社(上司)への報告の有無及び会社(上司)の対応別労働者割合
(単位:%)
区分 ヒヤリ・ハット体験
をしたことがある
労働者計
会社(上司)へ
報告した
  報告しなかった 会社に報告する
制度(機会)
がない
会社(上司)の対応
原因の究明や
設備の改善など
十分な対応を
してくれた
対応は
してくれたが、
十分な対応
ではなかった
全く対応して
くれなかった
平成17年 計 [62.0] 100.0 77.7 (100.0) (72.4) (26.2) (1.5) 20.7 1.6
   
(産業)  
建設業 [69.9] 100.0 90.6 (100.0) (79.5) (20.5) (0.0) 7.5 1.9
製造業 [68.8] 100.0 82.0 (100.0) (69.1) (29.4) (1.6) 15.8 2.1
電気・ガス・熱供給・水道業 [72.0] 100.0 74.7 (100.0) (78.2) (19.8) (2.0) 25.2 0.1
情報通信業 [36.9] 100.0 76.5 (100.0) (78.7) (17.7) (3.5) 20.8 2.7
運輸業 [68.7] 100.0 83.5 (100.0) (67.5) (32.0) (0.6) 15.9 0.6
卸売・小売業 [61.1] 100.0 61.8 (100.0) (75.2) (21.9) (2.8) 36.9 1.3
飲食店,宿泊業 [47.8] 100.0 87.8 (100.0) (83.4) (16.5) (0.1) 11.9 0.4
サービス業 [45.9] 100.0 79.2 (100.0) (70.7) (28.0) (1.4) 19.2 1.7
   
平成12年 計 [59.9] 100.0 78.3 (100.0) (66.5) (32.0) (1.4) 17.7 4.0
注:1) [ ]内は全労働者のうち、「ヒヤリ・ハット体験をしたことがある労働者」の割合である。
2) 「ヒヤリ・ハット体験をしたことがある労働者計」には「会社(上司)への報告の有無が不明」を含む。
3) 情報通信業、飲食店,宿泊業及びサービス業については一部の産業に限って(「調査の概要」2調査の範囲(2)参照)調査している。
4) 「会社(上司)へ報告した」は「すべて報告した」と「事例により報告した」の計である。

トップへ