| 一般経済の概況 |
景気は、家計部門の改善が遅れるなど、厳しい状況をなお脱していないが、企業部門を中心に自律的回復に向けた動きが継続し、全体としては、緩やかな改善が続いている。
需要面をみると、個人消費は、収入がやや回復してきたものの、おおむね横ばいの状態が続いている。住宅建設は、持家及び貸家の着工が増加したため、直近ではやや水準を戻している。設備投資は、製造業を中心に増加している。公共投資は、総じて低調に推移しているが、工事の受注にはこのところ前年を上回る動きがみられる。輸出は、おおむね横ばいとなっている。
生産は、増加のテンポが緩やかになっている。
雇用情勢は、完全失業率が高水準で推移するなど、依然として厳しいものの、残業時間や求人が増加傾向にあるなど改善の動きが続いている。
企業収益は、大幅な改善が続いている。また、企業の業況判断は、全体としては改善のテンポが緩やかになってきており、先行きに慎重な見方もみられる。一方、倒産件数は、やや高い水準となっており、負債金額の増加がみられる。
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| 労働経済の概況 |
| 労働経済面をみると、完全失業率が高水準で推移するなど、依然として厳しいものの、残業時間や求人が増加傾向にあるなど改善の動きが続いている。 |
| (1) | 鉱工業生産・出荷・在庫の動きをみると、生産は、増加のテンポが緩やかになっている。生産は、季調済前月比で10月1.5%増の後、11月(速報)は同0.8%減(前年同月比3.2%増)となった。業種別にみると、一般機械、輸送機械、鉄鋼等が上昇したが、電気機械、その他、金属製品等が低下した。出荷は、季調済前月比0.3%減(前年同月比2.6%増)となった。在庫は、季調済前月比0.7%減(前年同月比1.2%増)となった。在庫率は、季調済前月比1.8%減(前年同月比1.1%増)となった。製造工業の生産予測指数は、12月季調済前月比2.0%増の後、1月は同1.5%増を予測している。
生産・出荷・在庫の推移のグラフ
企業収益は、大幅な改善が続いている。また、企業の業況判断は、全体としては改善のテンポが緩やかになってきており、先行きに慎重な見方もみられる。 |
| (2) | 設備投資は、製造業を中心に増加している。先行指標である機械受注(船舶・電力を除く民需)の動きをみると、季調済前月比で10月8.3%増の後、11月は同2.9%減(前年同月比22.0%増)となっている。建設工事受注額(主要建設会社50社(民間発注分、非住宅)は、11月は前年同月比で5.9%減となった。
住宅建設は、持家及び貸家の着工が増加したため、直近ではやや水準を戻している。新設住宅着工戸数は、季調済前月比で、10月4.6%減(前年同月比1.5%増)の後、11月は同5.4%増(同2.2%増)の10万2千戸(年率123万戸)となった。
新設住宅着工戸数の推移のグラフ
公共投資は、総じて低調に推移しているが、工事の受注にはこのところ前年を上回る動きがみられる。公共機関からの建設工事受注額は、前年同月比で10月は2.3%減の後、11月は同18.1%増となった。また、大手50社の受注額は、前年同月比で10月27.5%増の後、11月は同1.0%増となった。
公共工事の推移のグラフ
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| (3) | 個人消費は、収入がやや回復してきたものの、おおむね横ばいの状態が続いている。11月の全世帯の消費支出(速報)は前年同月比で名目で2.0%減、実質で1.3%減となり、平均消費性向(勤労者世帯、季調値)は、69.3%となった。11月の小売業販売額(速報)は前年同月比0.7%減、大型小売店販売額(速報、既存店)は同4.1%減となった。12月の乗用車(軽を含む)の新車登録台数(速報)は、前年同月比3.2%増となった。
個人消費の推移のグラフ
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| (4) | 輸出は、おおむね横ばいとなっている。通関輸出(数量ベース、季調値)は、前月比で10月4.3%減の後、11月は同4.0%増となった。
輸入は、緩やかに増加している。通関輸入(数量ベース、季調値)は、前月比で10月3.8%増の後、11月は同1.4%増となった。 |
| (5) | 雇用情勢は、完全失業率が高水準で推移するなど、依然として厳しいものの、残業時間や求人が増加傾向にあるなど改善の動きが続いている。11月の有効求人倍率(季調値)は、有効求人が季調済前月比0.8%増(前月同3.2%増)と18か月連続して増加し、有効求職者が同1.0%減(前月同0.5%増)となり、0.65倍と前月より0.01ポイント上昇した。11月の雇用者数は前年同月比1.3%増(前年同月差72万人増)となった。11月の完全失業率(季調値)は、4.8%と前月より0.1%ポイント上昇した。完全失業者数(原数値)は309万人で前年同月差14万人増となった。
完全失業率等の推移のグラフ
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| (6) | 賃金、労働時間の動向をみると、11月の現金給与総額(産業計、規模5人以上、確報、以下同じ)は前年同月比0.7%増となり、実質賃金は同1.5%増となった。また、定期給与は前年同月比0.9%増となった。特別給与は前年同月比1.7%減となった。
11月の総実労働時間(産業計、規模5人以上、確報)は、前年同月比0.1%増となり、そのうち所定内労働時間は同0.2%減となった。また、製造業の所定外労働時間(規模5人以上、確報)は、前年同月比10.5%増となった。 |
| (7) | 国内卸売物価は、おおむね横ばいで推移している。12月の総合卸売物価は前月比0.6%上昇(前年同月比1.1%上昇)となった。そのうち国内卸売物価は前月比0.1%上昇、輸出物価は同2.1%上昇、輸入物価は同3.0%上昇となった。
消費者物価は、やや弱含んでいる。11月の消費者物価は、前年同月比0.5%下落(生鮮食品を除く総合同0.5%下落)、12月について東京都区部速報値でみると、前年同月比0.6%下落(生鮮食品除く総合同1.0%下落)となった。 |