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3 就業形態別働き方
(1)  現在の就業形態を選択した理由
 非正社員について、現在の就業形態を選択した理由(複数回答)をみると、「家計の補助、学費等を得たいから」が最も多く35.0%、次いで「自分の都合のよい時間に働けるから」が30.9%、「通勤時間が短いから」が28.1%、「正社員として働ける会社がなかったから」が25.8%となっている。
 性別にみると、男は「正社員として働ける会社がなかったから」が最も多く、次いで「自分の都合のよい時間に働けるから」、「専門的な資格・技能が活かせるから」となっている。一方、女は「家計の補助、学費等を得たいから」が最も多く、次いで「自分の都合の良い時間に働けるから」、「通勤時間が短いから」となっている。
 就業形態別にみると、契約社員、嘱託社員は「専門的な資格・技術が活かせるから」が最も多くなっている。派遣労働者は、「正社員として働ける会社がなかったから」、パートタイム労働者は「家計の補助、学費等を得たいから」を理由とする割合がそれぞれ最も多くなっている。(表18)

表18 非正社員の現在の就業形態を選択した理由
(単位:%)
非正社員の性・
就業形態
現在の就業形態を選択した理由 (複数回答)
専門的な資格・技能が活かせるから より収入の多い仕事に従事したかったから 正社員として働ける会社がなかったから 組織にしばられたくないから 勤務時間や労働日数が短いから 自分の都合のよい時間に働けるから 就業調整(年収の調整や労働時間の調整)をしたいから 簡単な仕事で責任も少ないから 家計の補助、学費等を得たいから 家庭の事情(家事・育児・介護等)や他の活動(趣味・学習等)と両立しやすいから 通勤時間が短いから 体力的に正社員として働けないから 自分で自由に使えるお金を得たいから その他
非正社員 100.0 14.5 8.9 25.8 8.6 23.2 30.9 9.5 9.4 35.0 22.6 28.1 5.3 24.6 3.4
                             
100.0 25.7 11.8 31.1 10.8 14.9 26.2 3.2 9.0 15.6 11.8 15.0 3.8 20.6 5.2
100.0 11.0 8.0 24.1 7.9 25.8 32.3 11.5 9.5 41.1 26.1 32.3 5.7 25.9 2.8
就業形態                              
 契約社員 100.0 40.7 14.6 36.1 9.9 8.8 9.9 3.3 4.3 14.4 10.3 14.4 2.6 14.5 7.0
 嘱託社員 100.0 37.3 8.8 31.2 5.4 8.8 5.5 2.9 7.3 15.7 7.4 13.5 9.1 11.1 12.4
 派遣労働者 100.0 21.1 15.7 40.0 23.1 14.7 15.2 5.0 6.3 15.5 23.5 15.0 2.7 16.7 4.4
  登録型 100.0 20.7 15.5 39.6 26.2 15.8 17.0 5.0 6.3 15.4 26.1 14.0 2.7 16.8 4.2
  常用雇用型 100.0 21.9 16.2 41.0 15.6 12.2 10.8 4.8 6.1 15.7 17.4 17.4 2.8 16.4 4.7
 臨時的雇用者 100.0 7.8 7.5 20.2 9.0 14.5 21.6 4.3 11.7 39.1 33.5 22.8 9.7 17.0 7.0
 パートタイム労働者 100.0 9.5 7.0 21.6 7.5 28.8 38.8 12.4 10.9 42.3 25.8 33.2 5.6 28.0 1.7
 その他 100.0 15.6 13.5 35.1 7.3 10.0 16.9 2.2 6.1 22.5 15.8 20.9 4.3 22.1 6.7

(注) 1)  「現在の就業形態を選択した理由」は、正社員及び出向社員について調査していない。
2)  計は、「現在の就業形態を選択した理由」について回答した労働者を100としている。

(2)  今後の希望する働き方及び就業形態
 非正社員について、今後の希望する働き方をみると、「現在の就業形態を続けたい」とする労働者割合が65.3%で、そのうち62.7%が「現在の会社で」を希望している。「他の就業形態に変わりたい」とする割合は22.9%で、そのうち「現在の会社で」は11.0%と「別の会社で」の11.9%とほぼ同じ割合となっている。
 年齢階級別にみると、いずれの年齢階級も「現在の就業形態を続けたい」とする割合が最も多くなっているが、20代では5割を下回り、「他の就業形態に変わりたい」とほぼ拮抗している。
 就業形態別にみると、「現在の就業形態を続けたい」とする割合は、嘱託社員、出向社員、パートタイム労働者で多く、契約社員、派遣労働者ではやや少なくなっている。一方、「他の就業形態に変わりたい」は、臨時的雇用者、契約社員、派遣労働者で3割を超えており、他の就業形態に比べ多くなっている。(表19)
 また、「他の就業形態に変わりたい」と希望している非正社員のうち、「正社員」を希望する割合が84.6%と最も多く、いずれの就業形態でも「正社員」を希望している割合が最も多くなっている。(表20)

表19 非正社員の今後の希望する働き方
(単位:%)
非正社員の
年齢階級・
就業形態
現在の就業形態を続けたい 他の就業形態に変わりたい 独立して
事業を始めたい
仕事を
辞めたい
その他
小計 現在の
会社で
別の
会社で
小計 現在の
会社で
別の
会社で
非正社員 100.0 65.3 62.7 2.7 22.9 11.0 11.9 1.4 1.9 5.6
年齢階級                    
 15〜19歳 100.0 51.8 46.4 5.4 33.1 2.9 30.2 1.1 0.6 12.9
 20〜29歳 100.0 42.0 37.9 4.1 41.5 15.2 26.3 2.0 2.0 10.4
 30〜39歳 100.0 62.0 58.2 3.7 24.0 13.2 10.7 2.6 1.3 4.8
 40〜49歳 100.0 71.8 69.4 2.4 20.0 9.5 10.5 0.8 0.8 3.6
 50〜59歳 100.0 78.9 77.8 1.1 12.4 10.2 2.2 0.7 2.7 3.2
 60歳以上 100.0 83.1 82.5 0.6 5.8 4.4 1.4 0.8 3.7 4.6
就業形態                    
 契約社員 100.0 55.8 52.7 3.2 32.1 22.5 9.5 2.9 1.1 5.2
 嘱託社員 100.0 79.2 77.9 1.3 12.5 9.2 3.3 1.0 3.2 3.1
 出向社員 100.0 73.0 67.3 5.6 15.9 10.0 6.0 3.6 1.8 3.4
 派遣労働者 100.0 53.4 48.2 5.2 31.2 9.9 21.4 3.0 2.0 7.4
  登録型 100.0 53.5 47.3 6.2 32.1 8.5 23.6 3.1 1.6 8.0
  常用雇用型 100.0 53.3 50.1 3.2 29.3 12.9 16.4 2.9 2.8 6.0
 臨時的雇用者 100.0 43.1 40.3 2.8 34.0 9.0 25.0 0.6 2.1 13.5
 パートタイム労働者 100.0 68.8 66.5 2.4 20.2 8.5 11.8 0.7 1.8 5.3
 その他 100.0 50.6 48.7 1.9 34.1 21.2 12.9 2.8 2.1 7.3

(注) 計には、「希望する今後の働き方」の不明の者を含む。

表20 他の就業形態に変わりたいとする非正社員の希望する今後の就業形態
(単位:%)
非正社員の
就業形態
正社員 契約社員 嘱託社員 出向社員 派遣
労働者
臨時的
雇用者
パートタイム
労働者
その他
非正社員 (22.9) 100.0 84.6 5.8 2.2 0.1 0.7 0.4 2.9 2.7
 契約社員 (32.1) 100.0 92.0 - 1.7 0.3 0.7 0.3 3.5 0.6
 嘱託社員 (12.5) 100.0 69.5 7.1 - - 0.7 1.6 17.4 2.9
 出向社員 (15.9) 100.0 91.0 1.5 3.1 - 0.4 0.8 2.0 0.7
 派遣労働者 (31.2) 100.0 88.3 5.4 0.9 0.0 - 0.2 4.0 0.8
  登録型 (32.1) 100.0 89.4 5.5 0.5 0.0 - 0.2 3.4 0.5
  常用雇用型 (29.3) 100.0 85.8 5.4 1.9 - - 0.1 5.3 1.4
 臨時的雇用者 (34.0) 100.0 44.1 3.4 0.8 - 0.2 - 7.9 43.5
 パートタイム労働者 (20.2) 100.0 85.9 7.2 2.5 - 0.9 0.3 - 2.6
 その他 (34.1) 100.0 80.2 5.5 2.2 0.3 0.6 0.9 10.1 -

(注) 1)  計には、「希望する今後の就業形態」の不明の者を含む。
2)  ( )は、「他の就業形態に変わりたい」と回答した労働者の割合である。


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