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支えて 支えられて 介護保険は1周年
介護保険物語愛知県
趣味で始めた俳句を友達に披露
「生きのびて 介護保険の 暖かさ」
山田いねさんとその家族(高浜市在住)     
 私の日課は、朝8時ごろ起きて、天気のいい日は一人で乳母車を押して少しずつ散歩。友人が15人ほどおり、昼からはその人達が入れ代わり立ち代わり家に来てくれます。お茶を飲みながら読書で勉強した薬草や漢方薬のよさを説明したり自分で作ったウコン茶が胃や肝臓にいいからと勧めたりし会話しています。 いねさんは、長男の息子さん(67歳)一家と同居。その幹雄さんは「年をとると家にこもりがち。元気さがなくなります。介護保険制度の利用で、同年代の人と出会って話し合う機会も増え、元気が出てくるみたいで楽しそうです。」とうれしそうです。

週2回のデイサービスが一番楽しい 
 
 いねさんの介護認定は要介護1。週に2回デイサービス、月に1回病院長、月に2回訪問看護サービスにより看護婦が訪問し、体の具合をチェックしています。
 昨年5月にころんで足を痛めてから思うようにすんなり行動できません。いま一番の楽しみは、木曜と日曜の週2回、送迎による市内の通所介護施設「安立荘」でのデイサービスです。

山田いねさんとその家族

 このサービスは、高浜市が介護保険制度の始まる前から実施している福祉制度のひとつで1日30人ほどが利用しています。安立荘では、風呂に30分ほど入って、昼ごはんをいただきます。昼休みのあと、体操や運動をします。ボール投げ、ゲートボールのまねごとなど2時間ほどですが、上手に教えてくれます。楽しい時間はあっという間に終わりです。

楽しい特養でのショートスティ    

 健康の秘訣は、友達がたくさんいることと、心をイライラさせないことです。趣味は俳句です。ここで1句。「生きのびて 介護保険の 暖かさ」。
 幹雄さんによると、母は確か10年くらい前から俳句作りを始め、たくさんの句がたまりましたから存命中に1冊にまとめて出版してやりたいと思っています。
 介護保険を利用していねさんがよかったとおっしゃるもう1つのできごとはショートスティ。昨年2回利用しました。市内の特別養護老人ホームに3日ほど泊めてもらいました。それと大きな食堂で皆といただいた食事は、どんなおかずも味つけがよく、おいしかった。違った友達と会話ができ、今年も利用してみたいです。

気兼ねなく介護サービスの利用を!  
 介護保険の将来に期待することは、私にはよくわかりませんが、幸い息子が教師でしたので頼り放しです。一般的には家族が、がんばって介護してみえるみたいですね。家族がよく理解して私達、年寄りをリードしてもらえればと思いますね。
 介護者から見た介護保険制度について私は、高浜市は福祉に関しては、他の都市より進んでいると思います。でも制度の中身がよく分からないため、有効利用していない人が多いと思います。もっと気兼ねなくサービスを利用したらいいと思いますが・・・。
 今後は年寄り同士が会話や交流できる施設(高浜市には宅老所が5カ所、ものづくり工房が1カ所)とか、年寄りと子供が気楽にふれ合えるところがもっとできることを願います。施設ができれば、例えば子供たちに竹とんぼ作りを年寄りが教えたりすれば、張り合いも出て、楽しいのではないかと思います。

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