○ | 住民と行政が一体となって協働していく上で、住民から出た意見の反映の仕方について
・ | 座談会等で住民から出た課題を、すぐにできること、予算が伴わなければできないこと、長期にわたらなくてはできないことに分け、一覧表に整理し、住民にすぐにできることは目に見える形で示し、すぐにできないことは長期にわたると説明し、理解を得ている。 |
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○ | 住民に担ってもらう課題について
・ | 課題解決のどのような部分を住民に担ってもらうかは、どのようにニーズを分類するかという問題。フォーマルサービスでカバーした方がよいニーズとインフォーマルサービスでカバーした方がよいニーズに分ける作業だが、アンケート調査や地区の座談会で出た意見を分類する段階で、どこの市町村でも直面するプロセス。明確に、行政と住民の役割を分けた例は聞いていないが、地区座談会を百何十回繰り返して、住民が生活課題を書いたカードを何千枚も集め、分類を進めている自治体もある。 |
・ | 住民に役割を担ってもらうための行政の対応としては、行政が音頭を取り、NPOを作り、それぞれの役割を担ってもらうという方法がある。住民の部分について、個人が自覚をもって、お互いに助けようということも一つの方法だが、活動に関わろうという方々をボランティア組織なり、NPO組織なりにまとめて進めていく方法もある。当初は、公的な資金援助が必要になるかもしれないが、このようなやり方も一つ。 |
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○ | 地域で支えを必要としている方の把握や意見を吸い上げる方法、災害時などに支えを必要としている人を地域で助ける方法について
・ | 全部局に対して、住民の生活課題を挙げてもらったところ、基幹型在宅介護支援センターからかなり課題があがってきたので、在宅介護支援センターのような所には、情報が集まっていると思う。災害時の高齢者の安否確認等については、自治会ごとに在宅福祉ネットワークを組織し、見守りや安否確認等を実施。 |
・ | 地域の生活上の問題が顕在化しない、地域の中で浮かび上がってこないことが問題。ニーズをもった方々は、懇談会に出ない方で広報もあまり読まない。その方のニーズを吸い上げて、顕在化させて、どうするかをみんなで考えることが地域福祉そのもの。 |
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○ | 地域福祉計画の座談会等で、環境問題、産業廃棄物等福祉以外の課題が出た場合の対応について
・ | 地域福祉計画は、幸せに暮らすことができるまちづくりを考えるものであり、住民の座談会等を開けば、多様な意見が出てくるのは当然。福祉以外の課題も、周辺地域の住民にとっては、大きな課題であるから、計画から除外してしまうのではなく、すべて拾うということが基本。そのような課題については、きちんと担当部局に伝え、地域にこのような生活上の課題が出たということを、計画の中に書いておくというように整理することが重要。そのようなまとめ方が、地域福祉計画について住民から信頼を得るためのポイントではないか。 |
・ | 地域福祉計画をまちづくり計画と捉え、全庁的な体制で作っているので、福祉だけではなくともよいと思う。自分の自治体に必要なものであれば、対象の範囲を広げてよい。 |
・ | どんどん広げていき、それぞれの地域特性に応じた手作りのものを作れればよいのではないか。そのようなことが結局、住民の信頼につながる。 |
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○ | 計画の評価について
・ | 庁内での会議の際に「この計画は5年ごとに見直しだと思うが、課題に対して、地域で取り組めるようであれば取り組み、5年後見直しをした時に、その課題は解決したというようにするのがこの計画ではないか」という話をした。 |
・ | 解決したかどうか評価できるようにするため、計画書には、今出ている問題点をきちんと書いておくことが大切。事項を並べておけば、過去を振り返って検証しようとする時、当時の議論がわかる。 |
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