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脳卒中の治療法は?


親子イラスト 親子:脳卒中の治療法は?
博士:大きな発作の前に脳梗塞がみつかったときは

親
ところで、脳卒中の治療って、どんなことをするんだい?発作で倒れる前に見つかることだってあるんでしょ?

博士
前触れの発作があったときってこと?

親
そうそう。

博士
その場合は、CTやMRIの検査や、頸動脈の検査をしたり、心臓に血栓がないかどうかなどを調べるんだ。それにほかの病気があるかどうかを考え合わせて、治療の方針を決めるんだよ。

子ども
脳ドックでわかったときは?

博士
もちろん、その場合もほぼ一緒だよ。症状が出ていない脳梗塞は「無症候性脳梗塞」というんだ。その場合には、禁煙したり、高血圧や脂質異常症、糖尿病、心臓病などの、脳卒中を引き起こす原因となる病気の予防や治療が大切になるんだよ。

親
それで、どんな治療がされるんだい?

博士
血栓をつくりにくくする薬を使うとか、頸部の動脈に明らかに動脈硬化がある場合には、手術になることもあるね。

子ども
発作が起きていなくても、手術が必要なことがあるんだね。

博士
うん、とくに頸動脈の内腔がとても狭くなっているときはね。


博士:ただ、脳に梗塞が見つかったからといって必ずしも発作が起きるとは限らないから、どのような治療をするかは、ほかの病気があるかないかに加えて、患者さんの年齢なども十分に考えて決められるよ。
博士イラスト

博士イラスト
博士:脳卒中で倒れたときの治療は?

親
脳卒中で倒れたらどうすればいいの?

博士
救命が第一。まずは患者さんの衣服をゆるめて、救急車を呼ぼう。

子ども
すぐに救急車を呼んじゃっていいの?

博士
うん、脳卒中の場合は発作が起きてからできるだけ早く(3時間以内に)、手当をすることがその後の経過に大きく影響するからね。そのときに適切な治療を行っていれば助かる人でも、時間が経ってからだと同じ治療をしても役に立たないばかりか、かえって良くない影響がある場合もあるんだよ。

親
そりゃあ、大変だわ! 倒れたらすぐ、救急車だね! しっかり覚えとかなくちゃ。


 
脳卒中で倒れたときの対処

はじめに次のことを確認し、救急車を呼ぶ
倒れている人のイラスト
1.意識があるかどうか
2.呼吸をしているかどうか
3.吐いていないかどうか


吐きそうだったら
矢印横向きに寝かせる

救急隊の人が来たら
矢印発作から今までのようすを伝える。

 
 
子ども
病院についたら?

博士
病院では、まず救急治療を行うんだ。同時に検査をして、本当に脳卒中かどうかや、何が原因かを調べるんだよ。問診で、発作のようすや、本人や家族の今までにかかった病気が聞かれて、それらを併せて考えて、治療の方針が決まるんだ。

親
手術は必ず必要になるのかい?

博士
それも、そのときの患者さんのようす次第だね。緊急手術が必要な場合は少ないけれど、病院を選べるなら、そういった場合にもすぐに対応できる、脳外科のある病院が望ましいね。手術が必要なければ、内科的な治療で様子を見ることもある。

子ども
内科的な治療って?

博士
内科的な治療というのは、この場合、主に薬で治療をすることだね。血栓を溶かしたり、血液の中の血小板が凝り固まらないようにしたり、血液を固まりにくくする薬(組織プラスミノーゲン・アクチベータ/t-PA)を使うんだ。この薬は、日本では平成17年10月11日から保険で使えるようになったんだよ。そのほか、体液電解質や栄養の管理、肺炎などの感染症予防が大切だよ。


博士の入院から退院後までの治療の流れ説明始まる


●急性期(発作直後から2〜4週間以内)
意識、血圧、皮膚の色などをチェック
救急車で運ばれていくイラスト
矢印 問診で、発作時の状況、症状、家族の人や本人のこれまでにかかった病気などを聞く

矢印 CT検査、MRI検査、その他の検査により、診断を確定

矢印 必要な場合は手術が行われ、そうでない場合は内科的治療が行われる。

(1)手術
脳動脈に管を入れて血栓を溶かしたり、削ったり、破裂した動脈瘤が再び 破裂しないようにクリップをかけたり固めたりする。また、必要があれば 出血したかたまりをとり出す。

(2)内科的治療
点滴で血栓を溶かしたり、周辺の血の流れをよくしたり、脳細胞が死ぬの を防いだり、脳のむくみをとる薬が使われる。

(3)リハビリ
発作の当日から、リハビリを始めることもある。なるべく早く始めるほうが、 機能の回復がのぞめる(次項参照)。

●回復期・維持期
リハビリが治療の中心となる(次項参照)。

博士イラスト

親:脳卒中のリハビリはどう行うの?
親イラスト


親
薬以外の治療は?

博士
入院直後から、リハビリを始めるよ。

親
えっ! いきなり歩く練習とかをするの?

博士
そうじゃなくて、正しい姿勢を保つとか、関節を動かすとか、入院直後からできるリハビリがあるんだ。

子ども
正しい姿勢って、普通に寝ているだけじゃだめなの?

博士
ずっと寝ていると、関節が固まったり、筋肉が弱ったりするから、寝ている間から行うリハビリがあるんだよ。もちろん回復してきたら、病院に入院中から自力で座ったり、歩いたりといった、できるだけもとの生活に近づけるための訓練も行われる。これは、退院してからも続けられるんだよ。リハビリの流れは、図のとおりだ。


発症
矢印
急性期(発症直後から2〜4週間)
急性期の治療 急性期のリハビリ
●診断、治療、リハビリが並行して行われる。
●診断が確定し、治療方針が決まる。
●動かない手足をよい位置に保つ(良肢位)
●体位を変える
●関節を動かす
●座る
矢印
だんだんリハビリの内容を変えていく
急性期の治療慢性期(回復期・維持期)
慢性期の治療 慢性期のリハビリ
●再発を予防するための治療が行われる
●入院期間中から、ふだんの生活に必要な動作のためのリハビリが行われる。
●退院してからは、通所施設や自宅でリハビリを続ける。
●自力で座る
●寝返りをうつ
●起きあがる
●立って歩く
●日常の動作
親
いろいろと大変だね。リハビリ中は、家族の誰かがつきっきりになるケースが多いのかい?

博士
そんなことはないよ。今は、介護保険があるから、市(区)町村に相談して、介護保険に認定をされれば、病状に見合った介護が受けられる。

親
そうか。でも、毎日ずっとついていて面倒を見てくれるわけじゃないでしょ。



博士:それに、なんでもやってあげるというのはかえってマイナスなんだ。それよりも、患者さんの心の支えになってあげることが大切だね。
博士イラスト




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