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ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 健康 > 生活習慣病を知ろう! > 高血圧ホームページへようこそ > 高血圧の治療はどうするの?
高血圧治療の目的は、血圧を下げることそのものではなく、将来の心臓や血管の病気と、それらの結果としての虚血性心疾患や脳卒中を防ぐことなんだ。 これまでにさまざまな国で行われた試験の結果、適切な降圧治療(高血圧の治療)は高血圧患者に多くの有益な効果をもたらすことが明らかになっているから、高血圧だと診断されたら、自覚症状がないから平気だなどとも思わずに、早く治療を始めたほうがいいね。 高血圧と同時に、すでに糖尿病や脂質異常症、肥満など、心血管病の多くのリスクをもっている人は、治療を受ければより大きな効果が得られるんだ。もちろん軽症の人だって、すぐに治療を始めれば、くすりを使わずに血圧を下げることができるし、その後、適正な血圧を維持することだって、可能かもしれない。高血圧と診断されたら、それが治療を始めるに遅過ぎることも、早過ぎることもないってことだね。 高血圧の人が、腎不全や心不全、糖尿病など、すでにほかの病気を持っている場合にも、高血圧と並行してそれらの治療が進められるんだよ。多くの生活習慣病は、表面にあらわれた病気は違っていても、危険因子のいくつかは共通しているので、同時に並行していくつかの病気を治療していくことは、そんなにむずかしくないことが多いんだ。
1時間目に話したように、本態性高血圧になったり、それが進んだりするときには、遺伝因子とともに、環境因子が複雑にからみあっている。だから、治療を進めるときにも、環境因子の多くを占めている生活習慣の改善を抜きにして考えることはできないんだよ。実際に、生活習慣が改善されると、血圧を下げる効果があることもわかっているんだ。生活習慣で改善しなければならないおもな項目は、次のとおりだよ。
では具体的にどのように改善すればいいかというと、2時間目に話した「高血圧を防ぐ食事」「高血圧を防ぐ日常生活」とだいたい同じだと思ってもらえればいい。高血圧を防ぐような生活をしてこなかったから高血圧になったんだからね。それを「高血圧を防ぐ食事、生活」にかえれば、予防できるだけでなく、とくに軽症高血圧の人は正常範囲まで血圧を下げることができるんだ。また、生活習慣をしっかり改善すれば、高血圧ではあっても、くすりを軽い種類に変えていったり、用量を減らしていったりすることができる可能性もあるんだよ。
日本高血圧学会の高血圧治療ガイドライン2004年版によると、具体的な治療は、血圧がどの程度高いのかと、高血圧以外の心血管病のリスクがどのくらいあるかによって3つに分けられ、それぞれちがってくるんだよ。 例えば低リスク群は、生活習慣改善を治療の中心とするけれど、生活の改善を3か月続けても血圧が140/90mmHg未満に下がらない場合には、くすりによる治療が併せて行われるように なるんだ。中等リスク群も、まず生活習慣の改善から取り組むんだけど、低リスク群より早く、1か月後に140/90mmHg未満に下がらない場合には、降圧薬治療を合わせて行ってい く。高リスク群と重症血圧患者は、高い血圧のまま放置すると危険なため、はじめから生活習慣の改善と薬物療法を同時に始めるんだよ。
このように、くすりを飲み始めても、生活習慣の改善をしなくていいということはない。それほど、わるい生活習慣を改めることは、高血圧の治療改善にとって大事なんだ。生活習慣を改善することは、血圧を下げるだけでなく、ほかの心血管病のリスクを下げることにもなるからね。すべての高血圧患者の治療に、生活習慣の改善が基本になっているんだよ。 どんなケースに、どんなくすりを用いるかという降圧薬の選択には、いろいろな要素が絡んでくるから、簡単には決められない。その人の状態や持病、合併症などによっては、このくすりは使ってはいけないという「禁忌」もあるんだよ。 例えば、日本高血圧学会では、それぞれのくすりを、どのようなケースに積極的に使うべきで、逆にどんなケースには使ってはいけないかを指針として示している(高血圧治療ガイドライン2004年版)。
血圧をどのくらいまで下げるかという目標の数値を「降圧目標」というんだ。降圧目標は若者・中年者では130/85mmHgだが、高齢者の場合だけ、少し目標値がゆるやかで、糖尿病や腎障害の患者には少し厳しくなっているんだよ。
くすりを用いるとき、使う目的に合った作用を主作用というんだ。血圧を下げるくすりの主作用はもちろん降圧作用だから、それ以外に起こってくる作用はすべて、副作用という。何のくすりでもそうだが、高血圧のくすりにも副作用があるよ。 降圧薬には多くの種類があって、それぞれに特有の副作用が現われることがある。くすりをもらうときに、医師あるいは薬剤師に、しっかり副作用のことを聞いておこう。 クマ君のお母さんのように気になる副作用があらわれても、自分で勝手にくすりを止めたりしていはいけない。すぐにかかりつけの医師に連絡して、「こういう症状が出て気になるんです」と伝えよう。そうすれば、くすりの種類や用量を変えたりしてくれるからね。 自分で判断してくすりを止めたり飲む量を減らしたりしてはいけないが、もし、何らかの理由でくすりの量を減らしたり飲むのを止めたりしたときには、できるだけ早く正直にかかりつけ医にそのことを話そう。そうしないと、医師の治療計画に支障が出たり、「このくすりでは効果がないのか」と考えて、より強いくすりを出すという結果になることがあるからね。
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