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日本人と高血圧


日本人と高血圧


 
平均血圧は下がっているが、まだまだ問題は多い
 2006年国民健康・栄養調査によれば、日本人では40〜74歳の人のうち男性は約6割、女性は約4割が高血圧(140/90mmHg以上)ということになっているんだ。こ のように、高血圧は日本人にたいへん多い病気なんだけど、収縮期血圧の平均値がいちばん高かったのは、1960年代前半で、この時期をピークに、男女ともに血圧は下がってきているんだよ。
 平均血圧が下がってきている理由の一つに、高血圧性の病気で治療を受ける人が増えていることが上げられるだろうね。厚生労働省の患者調査によると、1955年には、高血圧性の病気で治療を受けている人は人口10万に対して61人しかいなかったのに、1975年には475人と急上昇していて、2005年でも513人となっているんだ。
 また、2006年にわが国で行われた国民健康・栄養調査によると、降圧薬を飲んでいる人は、有病者のうち約2割となっているんだよ。
 厚生労働省の「健康日本21」における試算によれば、国民の血圧が平均2mmHg下がれば、脳卒中による死亡者は約1万人減り、新たに日常生活活動が低下する人の発生も3,500人減ることが見込まれている。また、循環器疾患全体では2万人の死亡が防げるといっているんだ。さらに高血圧患者を減らしていくことが大切だというのがわかるよね。
高齢者の医療費のトップは高血圧
 また、今、医療費が高くなっていることが大きな社会問題にもなっているね。65歳以上の高齢者では、医療費のいちばん多くの32.6%を占めているのが、高血圧とその結果である病気(高血圧・虚血性心疾患・脳血管疾患等)の治療費なんだ。
 わが国では、今後ますます高齢者が人口中に占める割合は増えていくと予想されているから、高齢者の医療費を減らすことは、大きな課題だよね。このためには、高血圧を定期健診などで早く見つけて血圧をコントロールする二次予防だけではムリがある。若いうちから日常生活で高血圧のリスクを減らし、高血圧にならないようにすること、つまり一次予防が重要だといえるだろう。子どものころから、高血圧にならないような生活習慣を身につけることが大切ということなんだよ。
 

  質問コーナー  
アライグマ
Q1 高血圧の人って、何歳ぐらいから増え始めるの?
   
フクロウ博士
 30歳以上の40〜50%が高血圧といったけれど、高血圧の人の割合は、年齢によってかなりちがうんだ。年齢とともに血圧が上昇するという傾向があるけれど、わが国では高血圧の人が約50%を超えるのは、男性で50代(59.2%)、女性では60代(57.6%)だ。70歳以上になると、男性では約71.4%が、女性では約73.1%が高血圧となっているんだよ(平成18年国民健康・栄養調査)。
 ただし、生活習慣病というのは、長年の生活習慣がもととなって起こる病気だから、急増する年代より前から注意しなくちゃね。高血圧を招く生活習慣はもっと若いうちから始まっているのだから、子どものうちから、高血圧の危険因子を減らして健康的な生活を送るよう、心がけてもらいたいものですね。





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