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平成19年6月18日作成

医薬品回収の概要

(クラスII)



  1. 一般名及び販売名

    (1)一般名  :セフォチアム塩酸塩
    販売名  :パンスポリン静注用0.25g・0.5g・1g、パンスポリン筋注用0.25g
    (2)一般名  :カルモナムナトリウム
    販売名  :アマスリン静注用1g
    (3)一般名  :セフスロジンナトリウム
    販売名  :タケスリン静注用0.5g・1g
    (4)一般名  :塩酸セフメノキシム
    販売名  :ベストコール静注用0.5g・1g、ベストコール筋注用0.5g
    
    
  2. 対象ロット、数量及び出荷時期

    (1−1)パンスポリン静注用0.25g(計6ロット)
    対象ロット  :HJ202 〜 HJ206、HJ208
    数量     :117,170 バイアル
    出荷時期   :平成18年1月30日 〜 平成19年1月31日
    (1−2)パンスポリン静注用0.5g(計18ロット)
    対象ロット  :HK601 〜 HK616、HK618、HK619
    数量     :531,910 バイアル
    出荷時期   :平成17年9月22日 〜 平成19年4月11日
    (1−3)パンスポリン静注用1g(計137ロット)
    対象ロット  :HL501 〜 HL521、HL524 〜 HL572、HL575 〜 HL630、HL633 〜 HL643
    数量     :5,410,780 バイアル
    出荷時期  :平成17年8月3日 〜 平成19年5月9日
    (1−4)パンスポリン筋注用0.25g(計2ロット)
    対象ロット  :HG202、HG203
    数量     :17,150 バイアル
    出荷時期   :平成18年2月6日 〜 平成19年1月31日
    
    (2−1)アマスリン静注用1g(計2ロット)
    対象ロット  :HJ301、HJ302
    数量     :30,390 バイアル
    出荷時期   :平成17年8月17日 〜 平成18年12月18日
    
    (3−1)タケスリン静注用0.5g(計1ロット)
    対象ロット  :HK401
    数量     :9,970 バイアル
    出荷時期   :平成17年12月9日
    (3−2)タケスリン静注用1g(計3ロット)
    対象ロット  :HL601 〜 HL603
    数量     :29,940 バイアル
    出荷時期   :平成17年8月3日 〜 平成18年6月19日
    
    (4−1)ベストコール静注用0.5g(計2ロット)
    対象ロット  :HJ201、HJ202
    数量     :10,590 バイアル
    出荷時期   :平成17年12月9日 〜 平成18年12月13日
    (4−2)ベストコール静注用1g(計5ロット)
    対象ロット  :HK501、HK502、HK505 〜 HK507
    数量     :79,100 バイアル
    出荷時期   :平成17年5月12日 〜 平成18年12月13日
    (4−3)ベストコール筋注用0.5g(計6ロット)
    対象ロット  :HM201、HM202、HM204 〜 HM207
    数量     :29,820 バイアル
    出荷時期   :平成17年5月12日 〜 平成19年2月20日
    
    
  3. 製造販売業者等名称

    製造販売業者名称  :武田薬品工業株式会社 本社
    所在地       :大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
    許可の種類     :第一種医薬品製造販売業
    許可番号      :27A1X00012
    
    製造所名    :大洋薬品工業株式会社 (充填、閉塞、検査)
    所在地     :岐阜県高山市松之木町1040−22
    許可の種類   :医薬品製造業
    許可番号    :21AZ006013
    
    製造所名    :武田薬品工業株式会社 光工場 (包装、試験)
    所在地     :山口県光市大字光井字武田4720番地
    許可の種類   :医薬品製造業
    許可番号    :35AZ006001
    
    
  4. 回収理由

    パンスポリン静注用1g(HL635)を溶解後、バイアル内に台形状のガラス片(三辺
    が約10mm、残りの一辺が約4mm、厚みが約2mm)が混入していたとの連絡を医療
    機関から受けました。
    混入の原因として、バイアル乾燥・滅菌後に破損したバイアルのガラス片が混入した可能
    性が極めて高く、その後の工程で排除されなかったものと考えられます。
    当該ロットの製造系列で製造した製品につきましては、当社が医療機関からガラス片混入
    の連絡を受けたのは今回が2件目であり、前回においては特定されたロットを速やかに自
    主回収いたしました。しかし、今回の事態に鑑みて、同一事象が生じている可能性を完全
    には否定できないことから、当社では万全を期して、当該ロットを含め、同一製造系列で
    製造した当社製品(全ロット)について、自主回収を行うことにいたしました。
    
    
  5. 危惧される具体的な健康被害

    ガラス片が混入したバイアルを使用したとしても、注射器に吸い上げられる可能性は低い
    と考えられます。混入したと考えられるガラス片は製造工程において洗浄・滅菌工程を経
    ているため、無菌性については問題ありません。従って、健康被害につながるリスクは極
    めて低いものと推定しております。また、これまでに本件に関する健康被害の報告は受け
    ておりません。
    
    
  6. 回収開始年月日

    平成19年6月18日
    
    
  7. 効能・効果又は用途等

    (1)一般名:セフォチアム塩酸塩
    〈適応菌種〉  セフォチアムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、
    シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・
    モルガニー、プロビデンシア・レットゲリ、インフルエンザ菌
    〈適応症〉  敗血症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次
    感染、骨髄炎、関節炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺
    炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、
    慢性症)、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮
    旁結合織炎、化膿性髄膜炎、中耳炎、副鼻腔炎
    
    (2)一般名:カルモナムナトリウム
    〈適応菌種〉  カルモナムに感性の大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エン
    テロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア
    属、インフルエンザ菌、緑膿菌
    〈適応症〉敗血症、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、胆嚢炎、胆
    管炎
    
    (3)一般名:セフスロジンナトリウム
    〈適応菌種〉  セフスロジンに感性の緑膿菌
    〈適応症〉  敗血症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、急性気管支炎、肺炎、慢性
    呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、腹膜炎、角膜
    炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎
    
    (4)一般名:塩酸セフメノキシム
    〈適応菌種〉  セフメノキシムに感性のレンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、シトロバク
    ター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、
    モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッ
    カス属、バクテロイデス属
    〈適応症〉  敗血症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、急性気管支炎、肺炎、肺膿
    瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、胆嚢炎、胆管炎、肝
    膿瘍、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎*
    *静注用のみの適応症
    
    
  8. その他

    納入した医療機関、特約店はすべて特定されています。対象となる医療機関等へは速やか
    に文書を持って通知し、適切に自主回収いたします。
    
    
  9. 担当者及び連絡先

    武田薬品工業株式会社 医薬学術部・くすり相談室 佐藤 宏
    東京都中央区日本橋二丁目12番10号
    電 話:  03−3278−2490