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平成19年4月26日作成

医療機器回収(改修)の概要

(クラスII)



  1. 一般名及び販売名

    一般的名称    :X線透視診断装置用電動式患者台
    販売名     :アームレス式X線テレビ装置 MEDIX-900DR
    
    
  2. 対象製造番号、数量及び出荷時期

    ・    対象製造番号:
    KC10650001    KC10796601    KC11190801    KC11284101    KC11920401
    KC11981101    KC12149701    KC12831501    KC12831502    KC12831503
    KC12831504    KC13062801    KC13062802    KC13762201    KC13986601
    KC13986602    KC13987601    KC14266601    KC14266602    KC14285201
    KC14429901    KC14429902    KC15073901    KC15073902    KC15454901
    KC15454902    KC16328601    KC16328602    KC16487501    KC16732201
    KC16732202    KC16821901    KC16982701    KC16982702    KC16983701
    KC16983702    KC17023501    KC17084201    KC17105901    KC17350901
    KC17414701    KC17414702    KC17557901    KC17596801    KC17596802
    KC17681201    KC18043001    KC18043002    KC18248601    KC18250601
    KC18251601    KC18518001    KC18782601    KC18782602    KC18810001
    KC18816301    KC18816302    KC19111001    KC19375301    KC19517701
    KC19517702    KC19518701    KC19518702    KCR0042103    KCR0578103
    KCR2966537    KCR3651603    KCR3729302    KCR3754302    KCR3827304
    KCR4134402    KCR4145402    KCR5251702    KCR5370752    KCR5731502
    KCR5780502    KCR6347502    KCR6490801    KCR6745903    KCR6768601
    KCR8574103
    
    ・    出荷数量:81台
    (1)    出荷時期:平成7年9月20日    〜    平成19年2月17日
    
    
  3. 製造販売業者等名称

    製造販売業者の名称    :株式会社 日立メディコ
    製造販売業者の住所    :東京都千代田区外神田四丁目14番1号
    薬事の業態        :第一種医療機器製造販売業者
    製造販売業許可番号    :12B1X00004
    製造所の名称        :株式会社 日立メディコ 柏事業場
    製造所の住所        :千葉県柏市新十余二2番地1
    薬事の業態        :医療機器製造業
    製造業許可番号        :12BZ000058
    
    
  4. 回収(改修)理由

    (1)    機器の動作異常
    国内の納入先において検査中に被検者を載せる天板を45°傾斜させた位置から水平位置
    に変更させるための傾斜動作中、通常は傾斜角度に応じてX線管と撮影台を同時に下降さ
    せながら傾斜動作を行うが、今回の事象発生時にはX線管部が下降し、撮影台部が上昇す
    る異常な動作をしたため技師は操作を中止し機器を停止させた事例が報告されました。
    原因は、撮影台の高さ方向の位置を検出するための部品(以下エンコーダと記載)が使用
    中に故障したために不正な位置検出信号が制御回路に入力されて、撮影台の動作が異常な
    ものとなったことが判りました。
    そこで、機器動作中にエンコーダが故障した場合であっても機器が誤動作しないように、
    制御プログラムに対し常にエンコーダの位置検出値を監視し、異常を検出した場合は機器
    の動作を停止させるプログラムを追加する回収(改修)を実施することと致しました。
    なお、本件による健康被害発生の報告は受けておりません。
    (2)    X線透視の動作異常
    国内の納入先において検査中に機器の近接操作卓と遠隔操作卓上の両方で2名同時に操作
    した場合に、近接操作卓の透視スイッチをONしたと同時に遠隔操作卓でコントロールを遠
    隔操作側で制御するように切替える操作を行うと、遠隔操作卓側の透視スイッチはONして
    いなくても透視がONする事例が報告されました。
    そこで、上記のような操作を行った場合でも機器が誤動作しないような制御プログラムに
    変更する回収(改修)を実施することと致しました。
    なお、本件による健康被害発生の報告は受けておりません。
    
    
  5. 危惧される具体的な健康被害

    (1)    機器の動作異常
    当該機器による検査中は、被検者および機器の様子を常時医師又は技師が監視、確認しな
    がら機器の操作をしているため、機器が異常な動作をした場合にはすぐに気が付く事がで
    きます。その際、機器の操作を止める事により直ちに動作を停止させることができます。
    また撮影台の昇降範囲は機器に内蔵されたリミットスイッチによる制限を受けているため、
    今回と同様な機器の動作異常が発生した際に操作者が機器を停止させなかった場合でも、
    機器と被検者の距離は最低でも23cm程度の距離が確保されるため、今回の事象により
    健康被害が発生することはまず考えられません。
    (2)    X線透視の動作異常
    当該機器による検査中は、被検者および機器の様子を常時医師又は技師が監視、確認しな
    がら機器の操作をしているため、機器が異常な状態にある事にすぐに気が付く事ができま
    す。その際、機器の操作パネルを操作する事で直ちにX線の照射を停止させる事ができま
    す。また、X線が照射されている事に気付かなかった場合でも最大5分後にはX線が連続
    照射中であることの注意を促すアラームが鳴り、10分後には制御回路により自動でX線
    の照射が停止されるため、今回の事象により健康被害が発生する事はまず考えられません。
    
    
  6. 回収(改修)開始年月日

    平成19年4月20日
    
    
  7. 効果・効能又は用途等

    本装置は、X線を発生させて撮影を行い、フィルム等に人体透過後の画像を投影させ、検
    査、診断に利用する装置で、医師又は診療放射線技師等の有資格者が使用します。
    
    
  8. その他

    対象医療機関の名称と所在地は全て把握しております。
    
    
  9. 担当者及び連絡先

    担当者名    :薬事統括本部    平出博一    池谷和之
    連絡先    :株式会社         日立メディコ 柏事業場
    千葉県柏市新十余二2番地1
    電話    04-7131-4167
    FAX    04-7131-4774