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一般名及び販売名
一般名 :血球計数装置 販売名 :多項目自動血球分析装置 XSシリーズ
型名、対象ロット、数量及び製造時期
型 名:XS−1000i 製造番号(*):11001〜11534 ただし、次の市場出荷判定前の52台は除く。 11005,11295,11301,11321,11335,11438,11480,11481,11482,11483 11484,11485,11486,11487,11488,11489,11490,11491,11492,11493, 11494,11495,11496,11497,11498,11499,11503,11504,11505,11506, 11507,11508,11509,11510,11512,11514,11515,11516,11517,11518, 11519,11520,11521,11522,11524,11525,11526,11527,11530,11531, 11532,11533 数量(*):482台 出荷年月日(*):平成18年1月25日〜平成18年5月18日
製造販売業者等名称
製造販売業者の名称 :シスメックス株式会社 製造販売業者の住所 :神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 許可の種類 :第3種医療機器製造販売業 許可番号 :28B3X00048 製造所の名称 :シスメックス株式会社 加古川工場 製造所の所在地 :兵庫県加古川市野口町北野314番地の2 薬事の業態 :医療機器製造業 許可番号 :28BZ0193
改修理由(*)
当該製品XS-1000i(プログラムバージョン00−06)において、生産の 検査工程にて、装置に設置した希釈液の残量がわずかになった際に、血液の吸引不 良によりデータが10〜20%低くなる現象が確認されました。調査の結果、装置 の動作制御プログラムの不具合と判明しました。 1)この現象は希釈液面と装置の高さが90cm以上かつ希釈液の残量が1L以下となっ た場合に約50%の確率で発生し、希釈液を装置と同じ高さに設置することで現 象が回避できることを確認しました。 2)装置は、血液吸引の前に流路を希釈液で満たしてから血液の吸引を行います。 3)流路が完全に希釈液で満たされず、流路に空気が残ったために血液の吸引量が変 動し、データの不安定・低下が発生していました。血液の吸引異常は装置側で監 視していますが、流路に残った空気の量によっては異常を検出できない場合があ ります。 4)原因は希釈液を吸引する直前にバキューム圧を大量に消費するタイミングがあり、 バキューム圧が十分に回復しない状態で希釈液を吸引しようとして、希釈液の吸 引が不完全となったためです。希釈液面と装置の間の高低差が大きくなった状態 でより発生しやすくなっていました。(製造所の作業台車は高さ95cm) 注)該当品の型名XS−800iではこの不具合は発生しません。
危惧される具体的な健康被害
本不具合発生時において、血液吸引量が異常に少なくなった場合は、エラーが発生 します。しかし流路に残った空気量が少ない場合はエラーを検知できず、誤った測 定結果(全ての項目または一部の項目のデータが本来より低い値を示します)を出 力する可能性がありますが、診断は臨床上の情報、他の測定結果と総合して行われ るため、誤診につながる可能性は低いと考えております。なお、現在まで本件に関 する検査データの異常の発生報告は受けておりません。
改修開始年月日
平成18年5月22日
効能、効果または用途等
本装置は医療機関等において採取された血液の血球数等の測定を行うための自動血 球分析装置で、白血球数,赤血球数,ヘマトクリット値,ヘモグロビン量,血小板 数,赤血球指数の演算,白血球分画細胞の計数を行います。
その他
納入しました医療機関等は全て特定しており、全対象装置に対して対策したプログ ラム(バージョン00−07)に改修いたします。
担当者名及び連絡先
担当者名:清家 卓三 連絡先 :シスメックス株式会社 品質保証室 神戸市西区高塚台4丁目4番地の4 電話番号:078−992−5809 FAX :078−991−1917