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2003年2月21日作成

医療用具回収の概要
(クラスII

 

1. 一般名及び販売名


一般名:酸素吸入器
販売名:1)DMR19.6MPa医療用酸素調整器
     2)DMR医療用酸素調整器

2. 対象ロット、数量及び出荷時期


1)DMR19.6MPa医療用酸素調整器
 製造番号:No.0107001〜0210100
 出荷数量:2,100台
 出荷時期:平成13年7月〜平成14年12月
2)DMR医療用酸素調整器
 製造番号:No.9506001〜0101100
 出荷数量:7,990台
 出荷時期:平成7年7月〜平成13年7月

3. 製造業者等名称


会社の名称:日酸TANAKA株式会社
会社の所在地:埼玉県入間郡三芳町竹間沢11
許可の種類:医療用具製造業許可
製造所の名称:日酸TANAKA株式会社 事業本部 
          産業機材事業部 長野工場
製造所の所在地:長野県更埴市大字新田823番地
医療用具製造業許可番号:20BZ0149

4. 回収理由


 本品はボンベに詰められた医療用酸素の圧力を減圧し、ダイヤル式のつまみを回すことによって、医療用酸素を処方流量に調整するための流量調整器です。主に慢性呼吸不全で比較的症状の安定した患者が、在宅酸素療法中の外出時に、携帯用酸素ボンベに取り付け使用するものです。
 今回、本品とボンベとの接続部から酸素ガスが漏れるものが3台見つかり、調査した結果、本品とボンベとの接続部に取り付けられている取付パッキン(以下、ダイスレット型取付パッキン)のシール部(ゴム部)が損傷しており、その損傷が漏れの原因であることが分かりました。
 よって、損傷しないOリング式取付パッキンに交換する改修を実施することにいたしました。

5. 危惧される具体的な健康被害


 取付パッキンの損傷による漏れにより、酸素の消費が通常より早くなることが予想されますが、通常ボンベ(のバルブ)には圧力計が取り付けられており、これによって酸素の残量(残圧)をチェックすることができます。また、在宅酸素療法のサービス会社に連絡することにより、代わりの酸素ボンベが供給されることになっています。
 また、酸素が大気中に流れ出ることについては、ボンベが満タンの場合、ボンベ内の酸素がすべて大気中に放出されるとしても、6畳間で完全密閉されていた場合、約1%上昇するだけであり、患者の健康被害が発生する可能性は低いと考えます。

6. 回収開始年月日


平成15年2月21日

7. 効能・効果又は用途等


 主に在宅酸素療法中の外出時に携帯用酸素ボンベに取り付け、供給する酸素の量を調整します。

8. その他


 納入先はすべて特定されています。

9. 担当者名及び連絡先


連絡先:日酸TANAKA株式会社 事業本部 産業機材事業部 長野工場
     長野県更埴市大字新田823番地
担当者名:工場長 田野口 昇
電話番号:026−272−2700
FAX番号:026−272−3143