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2001年5月22日作成

医療用具回収の概要
(クラスII

 

1. 一般名及び販売名


一般的名称:吸着型血液浄化用装置
販売名  :アダモニター MM6−N
承認番号 :21200BZZ00347000
承認年月日:平成12年5月26日

2. 対象ロット、数量及び出荷時期


数量:66台(うち、医療機関への納入は12台、残り54台は販売元在庫)
 
 生産指令番号    シリアル番号    出荷台数      出荷日
CH1−0123  570005〜20   16台   平成12年6月19日
CH1−0124  570021〜35   15台   平成12年7月14日
CH1−0125  570036〜50   15台   平成12年8月15日
CH1−0126  570051〜70   20台   平成13年2月26日

3. 製造業者等名称


製造業者名:大塚電子株式会社
本社所在地:大阪府枚方市招提田近3丁目26番3号
製造所名 :大塚電子株式会社 滋賀工場
製造所所在地:滋賀県甲賀郡水口町笹が丘1−10
業許可番号:25BZ0073

4. 回収理由


 販売元において静脈圧を400mmHgに設定したときに不具合が発生し、弊社に原因調査を依頼されたことにより、ソフトウェアのバグによるものであることが発見されました。
 当該製品は、血液回路内の静脈圧が設定値を超えると、警報を発し、ポンプ停止とクランパーが閉じることになっています。静脈圧を400mmHgに設定したときのみ、所定の作動をしないことが判明しました。上限を380mmHgに設定した場合は正常に作動し、380mmHg以上の静脈圧になった場合に警報動作をすることを確認しております。
 対策として、ソフトウェアをバージョンアップし、医療機関等において当該製品の回収(改修)を実施することとしました。当面の回避措置として、5月22日付で医療機関あてに連絡いたしました。

5. 危惧される具体的な健康被害


 危惧される具体的な健康被害としては、静脈圧を400mmHgに設定して400mmHg以上になった場合、ポンプが停止せず、患者が痛みを感じます。
 ただし、静脈圧センサーにつながっている血液回路のチューブの中に少量の血液が入り、静脈圧センサーに触れることにより、静脈圧センサーの安全回路が作動して装置が停止します。流入した血液が静脈圧センサーに到達するまで、通常の異常検知に比べ、遅れて装置が停止することになります。
 また、取扱説明書の「使用上の注意事項」における装置の使用中において、「装置全般及び患者に異常のないことを絶えず監視すること」となっており、異常を即座に発見できることとなります。
 この現象は販売元において発生し、弊社に原因調査を依頼されたことにより発見されたもので、患者に対する健康被害は発生しておりません。

6. 回収開始年月日


平成13年5月22日

7. 効能・効果又は用途等


 本品は、吸着型血液浄化器を用いて血液浄化を行うために使用する血液ポンプの部分であり、血液ポンプの流量が低速で使用できる装置です。

8. その他


納入している医療機関(12施設)は、すべて特定しています。

9. 担当者名及び連絡先


担当者:島野 恭行
連絡先:大阪府枚方市招提田近3丁目26番3号
    大塚電子株式会社
電 話:072−855−8550