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2001年8月6日作成

医療用具回収の概要
(クラスI

 

1. 一般名及び販売名


一般名:半自動式除細動器
販売名:レールダル・ハートスタート3000
    レールダル・ハートスタート3000QR

2. 対象ロット、数量及び出荷時期


カタログ番号 92003005、92000405、92003097、92003098
出荷番号 全ての製造番号
出荷数量 1,528台  
( 株式会社アイカ出荷分  1,217台 )
( 弊 社 出 荷 分    311台 )
出荷時期 平成3年4月18日 〜 平成11年7月30日 (株式会社アイカ出荷)
平成11年7月31日 〜 平成13年8月4日 (弊社出荷)

3. 製造業者等名称


名称: レールダル メディカル ジャパン株式会社 
所在地: 東京都新宿区西新宿6−12−1 パーク・ウェストビル
許可の種類: 医療用具輸入販売業
輸入先製造元: レールダル メディカル社(ノルウェー王国)

4. 回収理由


 当該品につきまして、機器の不具合が原因と思われる作動不良事例が平成13年6月21日に神奈川県で発生したとの情報を弊社が入手し、7月16日に所管の厚生労働省に対し、医療用具不具合報告書を提出致しました。本事例につきましては、除細動器を使用せずに処置可能であったため、患者様に対する直接の健康被害発生には至りませんでしたが、厚生労働省の指示により追加調査を行なった結果、平成12年7月21日より平成13年8月1日までの間に、前日の不具合及び点検時において発見された不具合を含む計8件の機器故障事例が判明し、うち平成13年6月22日に鹿児島県内で発生した1例については、機器の不具合との因果関係が特定できないものの、結果的に患者様が死亡されていたという事実を7月31日に確認致しました。また、上記の範疇には入らないと考えている、他社の心肺蘇生訓練人形との適合性不良による異常表示が2例ありました。
 作動不良の原因は現在のところ不明であり、弊社及び製造元レールダルメディカル社は原因の徹底究明を開始いたしましたが、同型の機器に新たな不具合が発生する恐れが否定できない為、今月2日から総務省消防庁等を通じて全消防機関等にその旨の連絡と、保有施設に自主点検作業(改修)を講じていただく旨の通知作業を開始致しました。

5. 危惧される具体的な健康被害


 機器の作動不良により、患者様に対する通電が不可能となった場合、緊急時の救命処置手段が失われ、蘇生の機会を逸する恐れがあります。
 前述の鹿児島県内で平成13年6月22日に発生した事例につきましては、蘇生の機会の有無と死亡との因果関係について現在、調査を継続して行なっています。

6. 回収開始年月日


平成13年8月2日

7. 効能・効果又は用途等


 主に、救急車に搭載される救急救命用の半自動式除細動器。患者の心室細動(Vf)や180回/分以上の頻脈(Vt fast)が確認されると、胸部にあてた電極に通電することにより、電撃ショックを与え、心機能を回復させる(除細動)ための医療用具です。

8. その他


(1)

 不具合発生の原因の詳細が判明次第、再度情報提供の上、部品交換等の追加対応策を早急に講じる予定です。

(2)

 株式会社アイカ(清算法人)が輸入販売いたしました当該品につきましては、平成11年7月31日をもって弊社への薬事法上の承継を完了しましたが、出荷先などの情報の引継ぎが充分履行されなかった為、一部の出荷先が特定できません。
 しかし、薬事法上の被承継者として責任を持って可能な限りの手段を講じ、出荷先の特定及び情報の周知に勤める所存です。

 現時点での判明数350施設
(全国消防本部及び自衛隊等)

9. 担当者名及び連絡先


連絡先 レールダル メディカル ジャパン株式会社
東京都新宿区西新宿6−12−1 パーク・ウェストビル
担当者氏名 薬事・技術部  角田 滋雄
電話番号 03−3346−1861
FAX 03−3346−1862