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入浴


 要点

入浴前後の状態観察。

熱傷の予防。

溺水の予防。

転倒・転落の予防。

アンビューバッグと吸引器の準備。

入浴機器の正しい取扱い。



入浴
エラー発生要因 事故防止対策 留意点
 器具の整備点検の不備

 機器についての知識不足

 環境整備不足

 準備不足

 知識・技術の未熟
筋力のない患者
緊張の強い患者
気管切開患者
変形の強い患者
循環動態に変化が起こりやすい患者

 観察不足

 温度調節の不備
浴室の環境を整える。  
(1) 周囲の環境を整え、移動に必要な広さを確保する。
(2) 物品は定位置に置く。
(3) 湯の温度を確認する。
(4) 床、手すりを確保する。

同姓同名・類似名を確認する。
器具の整備・点検の確認  
(1) 使用前後の点検を行う。
エレベートバスの上昇・下降ボタンの操作の確認。
エレベートバスのロックがかかるか確認する。
(2) 月1回定期点検を看護助手が実施する。(エレベートバス、入浴ストレッチャー、シャワーチェアー)
(3) 混合栓の温度調節に不備がないか確認する。

 
エレベートバスの操作の技術習得  
(1) 配置替時は、機器の説明をし、操作技術を習得させる。
(2) エレベートバスの使用方法
ストレッチャーをキャスターで固定させる。
患者をストレッチャーに移動して、左右の柵をする。
ストレッチャーを平行にスライドさせる。
介助者1人は患者の頭部を支え、1人は上昇ボタンを押し、浴槽を上げる。
下降ボタンを押し、浴槽を下げる。
ストレッチャーを平行にスライドさせる。

患者の状態に応じた機器を使用する。
エレベートバスによる介助は原則として2人で行う。
緊張の強い患者にはエレベートバスは使用しない。
緊急時の準備  
(1) 人工呼吸器装着患者・気管切開患者・痰の多い患者の場合は、酸素ボンベ、アンビューバッグ、吸引器を準備する。

患者に挿入してあるチューブ類に注意し、固定を工夫する。
患者の状態を把握し介助する。  
(1) リスクの高い患者の介助は原則として2人で行う。
(2) 気管切開患者の場合は上体を15度挙上する。
(3) 常に声掛けし、リラックスさせる。

気管切開患者や痰の多い患者は入浴前に吸引を行う。
入浴中の前後、気道の確保に留意する。
入浴におけるリスクを把握し介助する。  
(1) 転倒・転落・溺水・熱傷を念頭におき観察する。
(2) 常に患者の顔色・状態を観察する。

部屋係と浴室係に分け、お互いに声掛けし、連携を図る。


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