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与薬


 要点

医師は、指示内容を指示簿、処方箋に正確、鮮明な文字で記入する。
(3T(3錠)、3T(3日分)や2錠朝・夕(1回2錠)、2錠2×1(1回1錠)、2錠分2(1回1錠)など誤りやすい記述については、院内統一の記載方法を取り決める。)


与薬量、与薬方法が正しいか確認する。

実施者は、本人であることを確認する(フルネームで声だし確認)。

正しく服薬しているか確認する。

薬の副作用はないか確認する。



(与薬)
エラー発生要因 事故防止対策 留意点
 患者の誤認

 服薬確認不足

 指示・与薬方法の誤認
特に、過剰投与に対する注意不足

 副作用に関する観察の不足

 職員間の伝達不足
(特に指示変更時の伝達方法の不徹底)

 薬剤の管理体制不備

 患者・家族への説明不足

 患者の状態把握不足
指示簿・処方箋の記入  
(1) 医師は、指示内容を指示簿、処方箋に正確、鮮明な文字で記入する。(患者氏名・年齢・薬剤名・投薬量○○mgを○錠・服薬回数・日数等)

3T(3錠)、3T(3日分)や2錠朝・夕(1回2錠)、2錠2×1(1回1錠)、2錠分2(1回1錠)など、誤りやすい記述については、院内統一の記載方法を取り決める。
指示受け・伝達  
(1) 担当看護師が指示を受け、カルテに指示受けサインをする。
 
(2) 指示簿・処方箋の内容に誤りがないか確認する。
(3) 対象患者に処方する意図を理解する。
(4) 指示内容を伝達する場合は確実に行う。転記は極力避ける。

持参薬を確認する。
同姓同名・類似名を確認する。
不明や疑問がある場合は、医師に問い合わせる。
調剤  
(1) 薬剤師は処方箋の内容が適切か確認する。
(2) 処方内容と薬剤が一致しているか確認する。

与薬量、与薬方法が正しいか確認する。
薬剤の受領と準備
 
(1) 担当看護師は処方内容と薬剤が一致しているか確認し受領する。
(2) 対象患者に処方する意図を理解した上で、正しく服薬できるように準備する。
(3) 薬袋に服用方法が記載してあるか確認する。

 
患者への与薬
(1) 処方開始時・処方変更時には、医師は治療方針を患者又は家族に説明する。
 
(2) 実施者は、本人であることを確認する(フルネームで声出し確認)。
(3) 服薬方法の説明、服薬の確認、副作用の確認を行う。

担当看護師は、医師から服薬(又は注射)の説明を聞いているか確認する。

 
自己管理能力のある患者への対応
(1) 主治医又は薬剤師は、患者に薬の効能・効果、副作用、服用方法等を説明する。
(2) 担当看護師は患者が正しく服薬しているか確認する。
(3) 薬の副作用がないか確認する。
自己管理能力のない患者への対応
(1) 主治医又は薬剤師は、患者に薬効と服薬方法を説明し、薬はその都度看護師が持ってくることを伝える。
看護師が薬を毎回持参し、その場で内服させる。
副作用がないか観察する。
自己管理能力の判断基準
 服薬理由・薬名・服薬方法を知っており、服薬の注意説明を理解し、確実に服薬できる患者


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