平成18年度「児童福祉週間」実施要領


  名称
 平成18年度「児童福祉週間」

趣旨
 子どもたちが健やかに育つこと、これは社会の宝である子どもたちに対する国民全体の願いであり、すべての子どもが家庭や地域において、豊かな愛情に包まれながら、夢と希望をもって、未来の担い手として、個性豊かに、たくましく育っていけるような環境・社会を作っていくことが重要である。
 このため、政府では、平成16年12月に「子ども・子育て応援プラン」を策定し、平成21年度までの5年間に、すべての子どもと子育てを大切にする取り組みを進めている。
 また、こうした社会づくりを大人任せにするのではなく、どのような社会が理想なのか、子どもたちの1人1人がそれぞれの意志で新しい未来を築いて行こうとする取り組みを進めていくこと、そして、それを応援する環境を整備していくことも、求められている。
 こうした中、毎年5月5日の「こどもの日」を中心とした児童福祉週間において、例年、児童福祉の理念の普及・啓発を行っているところであるが、特に、平成18年度は、児童福祉週間が制定されて60周年の節目に当たることから、「次世代を担う子どもたちからの発信」をテーマとして、各種の啓発事業及び行事を全国的に展開することにより児童福祉の理念の一層の周知と子どもを取り巻く諸問題に対する社会的関心の喚起を図るものとする。

標語
 「 大切だよ 信らいすること されること」
 平成18年度「児童福祉週間」の標語として、全国公募により選定された
 渋谷 さり(しぶや さり)さん(埼玉県 9歳)の作品

期間
 平成18年5月5日(金)から5月11日(木)までの1週間。
 ただし、地域の実情による期間の延長等(5月末日までに限る。)は差し支えない。

主唱
 厚生労働省、(社福)全国社会福祉協議会、(財)こども未来財団

協力
(1)  関係省庁等
 内閣府、警察庁、総務省、法務省、最高検察庁、外務省、財務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、最高裁判所、国立国会図書館国際子ども図書館

(2)  関係団体等 (別紙1)

(3)  民間協力企業等 (別紙2)

  運動項目
次の内容を中心に運動を展開する。
(1)  児童福祉の理念の普及
 少子化の進行や核家族化に伴う育児不安や子育ての孤立化に加えて、児童虐待をはじめ、不登校、少年非行の問題が深刻化するなど、子どもや家庭を取り巻く環境が大きく変化している状況を踏まえ、次世代を担う子どもが家庭や地域で心豊かに生活できる環境づくりが極めて重要な国民的課題であるとの認識の下に、児童福祉の理念の普及に努める。このため、行政のみならず、企業や地域社会が参加した社会全体による子育て家庭の支援について、新聞・マスコミ・民間企業等の一層の協力を得て、広報啓発活動を推進する。

(2)  家庭における親子のふれあい促進
 子どもの不安や悩み、子どもの夢、将来の希望などについて話し合うなど親子がふれあう機会を設けるよう啓発するとともに、これらの機会及び情報の提供に努める。
 また、「食」を通して親子がふれあう機会を設けるよう啓発する。

(3)  地域における児童健全育成活動の推進
 児童館などを利用して子どもに遊びを提供し、子どもが異年齢集団の中で遊んだり、自然の体験学習や社会参加活動を通じて子どもの心の成長に努めるとともに、これらを支援するボランティアや地域組織の活動を促進する。
 また、子どもの健全育成を図るため、放課後児童健全育成事業やつどいの広場事業などの取り組みを推進する。
 さらに、青少年の非行の増加や、ひきこもりなどが深刻化していることから、地域での中・高校生の居場所づくりを促進する。

(4)  児童虐待への適切な対応
 児童虐待に適切に対応するため、児童相談所、市町村、保健所、福祉事務所、市町村保健センター、警察等の関係行政機関はもとより、医療機関、児童福祉施設、学校、社会福祉協議会さらには地域住民、民生委員・児童委員、主任児童委員、里親、民間団体(NPO)等が緊密に連携し、虐待の発生予防、早期発見・早期対応、子どもの保護・自立とアフターケア体制の整備・充実に努める。
 また、国民一人ひとりが児童虐待問題についての理解をより一層深め、主体的な関わりをもつための意識啓発を図る。

(5)  母と子の健康づくりの推進
 母性並びに乳児及び幼児の健康の確保及び増進は、生涯を通じた健康づくりの出発点であるとの認識に立って、妊産婦及び乳幼児の健康診査の受診率の向上や母子保健に関する地域活動の推進に努めるほか、市町村保健センター、母子健康センター等において妊産婦及び乳幼児に関する相談の場を設けるよう努める。

(6)  多様化する保育需要への対応
 女性の就労の増大、就業形態の多様化等に伴う保育需要の増大・多様化に対応し、保育所における延長保育や一時保育等の事業の充実に努めるとともに、育児講座等の活動を通じて保育所の地域における子育て支援センターとしての役割について広報・普及に努める。

(7)  障害のある子ども等に対する理解の促進
 心身に障害のある子どもや発達障害児に対する地域住民一人ひとりの理解を促進するとともに、障害のある子ども等があらゆる活動に参加できるよう協力する。

(8)  児童の権利に関する条約の普及啓発
 平成6年に批准した「児童の権利に関する条約」の普及に努めるとともに、開発途上国の子どもの健康や栄養増進のための国際協力活動への理解を促進する。

  中央における取組の事例
(1)  厚生労働省における取組
(1) 児童福祉週間60周年記念広報・啓発ポスターの作成
 平成18年度は「児童福祉週間」が制定されて60年の節目を迎えることから、これを記念するポスターを作成し、全国に配布・掲出することにより、国民各層に対し、幅広く児童福祉の理念についての普及・啓発を図る。
規格   B2版(515×728ミリ)縦型、フルカラー
配布先 行政機関、保育所などの児童福祉施設、民間協力企業等

(2) 子どもたちによる「こいのぼり」の掲揚式と「児童福祉週間」標語の表彰式
日時   平成18年4月24日(月)
場所 厚生労働省正面玄関広場(雨天の場合は、2階講堂)
内容
保育所児童と来賓者(三月場所優勝力士等)による「こいのぼり」の掲揚
平成18年度「児童福祉週間」標語の受賞者の表彰式
母親クラブ「子どもの安心安全まちづくり」の公演(2階講堂)

(3) 「厚生労働」(4月号)における特集記事の掲載
標題   「児童福祉週間60周年記念特集」
内容
児童福祉の60年間を振り返る

(2)  関係省庁における取組
(1) 各中央省庁における「こいのぼり」掲揚
 4月24日(月)〜5月11日(木)までの期間において各中央省庁の庁舎において「こいのぼり」を掲揚する(日本鯉のぼり協会より寄贈)。
こいのぼりを掲揚する省庁等
内閣府、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、最高裁判所

(2) こどもの日における「滝野すずらん丘陵公園」、「国営みちのく杜の湖畔公園」、「国営常陸海浜公園」、「国営武蔵丘陵森林公園」、「国営昭和記念公園」、「国営アルプスあづみの公園」、「国営越後丘陵公園」、「国営明石海峡公園」、「国営備北丘陵公園」、「国営讃岐まんのう公園」、「海の中道海浜公園」、「国営吉野ヶ里歴史公園」、への無料入園(中学生以下)及び「国営沖縄記念公園内植物園及び水族館」への無料入館の実施(小学生以下)

(3) こどもの日における「新宿御苑」への無料入苑の実施(15歳未満)
 同日に、開苑100周年を迎える新宿御苑内の特設ステージにおいて、児童健全育成推進キャンペーンの一環として「全国児童館フェスタ2006in Tokyo」を開催

(3)  関係団体による取組
(1) 平成18年度「児童福祉文化賞」
 表彰式
日時   平成18年5月12日(金)14:30〜15:30
場所 厚生労働省内
主催 財団法人児童健全育成推進財団、財団法人こども未来財団
内容
平成17年度において社会保障審議会から推薦された児童福祉文化財のうち、特に優れた作品等に対して児童福祉文化賞を授与
 発表会
日時   平成18年5月13日(土)14:30〜15:40
場所 東京都児童会館ホール(渋谷)
主催 財団法人児童健全育成推進財団、財団法人こども未来財団
内容
児童福祉文化賞推薦作品の発表
劇団うりんこ「だってだってのおばあさん」

(2) 「児童健全育成推進全国キャンペーン」(児童福祉週間60周年記念事業)
 全国児童館フェスタ2006 in Tokyo
(ア)  新宿会場(新宿御苑)
日時   平成18年5月5日(金)10:00〜16:00
場所 新宿御苑内特設ステージ他
主催 財団法人児童健全育成推進財団((イ)、イ、ウも同じ)
内容
オープニングセレモニー、子ども宣言
小学生バンドによるライブ演奏及びダンスパフォーマンス等
(イ)  上野会場(上野恩賜公園)
日時   平成18年5月6日(土)10:00〜16:00
場所
上野恩賜公園内噴水池広場前特設ステージ
東京国立博物館平成館大講堂
国立国会図書館国際子ども図書館
内容
フェスタ開会宣言(小学生によるパフォーマンス等)
児童館によるワークショップの開催
母親クラブ「子ども安心安全まちづくり」の公演
児童福祉週間広報ポスター作者(絵本作家)による講演等
 全国児童館フェスタ2006 in Kyoto
  日時   平成18年5月27日(土)10:00〜16:00
  場所 京都市西京極総合運動公園(体育館、市民スポーツ会館)
  内容
オープニングセレモニー(子ども宣言、子ども100人太鼓等)
小中高生パフォーマンス
ひろみちお兄さんといっしょにあそぼう〜親子体操教室
特別写真展「日本の子ども60年」等

 全国児童館フェスタ2006(札幌〜沖縄)
  日時   平成18年4月〜5月末日(児童福祉週間及びその前後の期間)
  場所 (別紙3)
  内容
児童館、児童クラブ、子育てサークル等によるワークショップ等の各種イベント
小学生、ボランティア学生を主体としたダンスパフォーマンス等
子育てマイスターによる子育て相談等

(3) 全国に“広げよう子育て支援”(児童福祉週間60周年記念事業)
 期間   児童福祉週間(5月5日(金)〜11日(木))及びその前後の期間
 場所 北海道、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県
 主催 (財)こども未来財団、(財)北海道青少年育成協会、(財)いしかわ子育て支援財団、(財)愛知公園協会、(財)大阪府地域福祉推進財団、(財)ひろしまこども夢財団、(財)香川県児童・青少年健全育成事業団、(財)福岡県地域福祉財団
 内容 (別紙4)

(4) こどもの国の取組
 「遊びフェスティバル」の開催
期間   平成18年4月29日(土)〜30日(日)
場所 こどもの国(横浜市青葉区奈良町700)
主な内容
 ・ ふいてあそぼう(2日間共通) 〈中央広場〉
 「こどもの国春まつり」の開催
期間   平成18年5月3日(水)〜5日(金)
場所 こどもの国(横浜市青葉区奈良町700)
主な内容
 ・ バトントワリング、ヒーローと遊ぼう(5月3日) 〈中央広場〉
 ・ キャラクターショー (5月4日) 〈中央広場〉
 ・ 自然スタンプビンゴ (3日間共通) 〈正面入口〉
 こどもの日における無料入園の実施(中学生以下)

(5) こどもの城の取組
 「こどもの城あそびフェスティバル」の開催
期間   平成18年4月29日(土)〜5月7(日)
場所 こどもの城(東京都渋谷区神宮前5−53−1)
主な内容
 ・ こどもフェスティバル(5月5日)
 ・ アニメフェスタ2006(4月29〜30日、5月3日〜7日)
 ・ 夢のスポットライト(5月3〜7日)
 ・ ゴールデンウイーク人形劇フェア(4月29日〜5月7日)
 ・ こども歳時記(4月25日〜5月5日)
 こどもの日における無料入館の実施(18歳未満)

(6) こどもの日における「日本科学未来館(常設展示のみ)」への無料入館の実施(18歳以下)

(7) こどもの日における「国立民族学博物館」への無料入館の実施

(8) 5月5日(金)〜11日(木)における「独立行政法人日本スポーツ振興センター秩父宮記念スポーツ博物館」への無料入場の実施(高校生以下)

(9) こどもの日における「独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所日光庁舎」への無料入園の実施(中学生以下)

(10) こどもの日における「多摩森林科学園」への無料入園の実施(高校生以下)

(11) こどもの日における「物流博物館」への無料入館・記念品贈呈(中学生以下)

(12) こどもの日における「別所線(上田電鉄)」全線の無料乗車(普通乗車券 小児運賃のみ)の実施

(13) こどもの日における「伊豆・三津シーパラダイス」への無料入場(小学生以下)

(14) こどもの日における「日本平ロープウェイ」の無料乗車の実施(小学生以下)

(15) 5月5日(金)〜11日(木)における「切手の博物館」への無料入館の実施(中学生以下)

(16) こどもの日における「つくばエキスポセンター」への減免の実施
 ・ 「展示券」「プラネタリウム券」を半額(高校生以下)

(17) こどもの日における「阿蘇ファームランド 元気の森」への無料入場の実施(ナイター利用のみ 小学生以下)

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