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6.「痴呆」に替わる用語に関する検討会について

 本検討会においては、従来から一般的に使用されている「痴呆」という用語に替わる用語の検討を行うため、本年6月以降4回にわたる論議を行い、既に通知によりお示ししたとおり、昨年12月24日に報告書が取りまとめられたところである。
 本報告書を踏まえ、国においては、これまで以上に強力かつ総合的に認知症対策を推進するとともに、平成17年度を「認知症を知る1年(仮称)」と位置付け、関係機関・団体等と協力して、効果的な広報・情報提供を行うこととしているので、各都道府県等におかれても、これら施策に対する積極的な連携・御協力をお願いする。

「痴呆」に替わる用語に関する検討会報告書(平成16年12月24日)−抜粋−

 こうした論議の結果、本検討会としては、一般的な用語や行政用語としての「痴呆」について、次のような結論に至った。
 (1) 「痴呆」という用語は、侮蔑的な表現である上に、「痴呆」の実態を正確に表しておらず、早期発見・早期診断等の取り組みの支障となっていることから、できるだけ速やかに変更すべきである。
 (2) 「痴呆」に替わる新たな用語としては、「認知症」が最も適当である。
 (3) 「認知症」に変更するにあたっては、単に用語を変更する旨の広報を行うだけではなく、これに併せて、「認知症」に対する誤解や偏見の解消等に努める必要がある。加えて、そもそもこの分野における各般の施策を一層強力にかつ総合的に推進していく必要がある。


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