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7. 食品の国際規格について

(1) FAO/WHO合同食品規格計画(コーデックス)について
   コーデックス(Codex Alimentarius Commission)は、昭和37年(1962年)にFAO(国連食糧農業機関)及びWHO(世界保健機構)がFAO/WHO合同食品計画の実施機関として合同で設立した国際政府間組織で、国際食品規格の策定を通じて、消費者の健康を守るとともに、食品貿易における公正を確保することをその目的としている。コーデックスが策定した食品規格は、WTO(世界貿易機関)の多角的貿易協定の下で、国際的な制度調和を図るものとして位置付けられている。平成16年7月現在の加盟国は172ヶ国(ECを含む)で、9つの一般問題部会、11の個別食品部会、2つの特別部会及び6つの地域調整部会が置かれている。

(2) コーデックス・バイオテクノロジー応用食品特別部会(CTFBT)について
   我が国が議長国を務めたコーデックス・バイオテクノロジー応用食品特別部会(平成11年度〜14年度)は、「モダンバイオテクノロジー応用食品のリスク分析に関する原則」、「組換えDNA植物由来食品の安全性評価の実施に関するガイドライン」及び「組換えDNA微生物利用食品の安全性評価の実施に関するガイドライン」の3文書を策定し、第26回コーデックス総会(平成15年6月)においてこれら全てが採択され、同特別部会はその使命を終え、解散が承認された。
 しかし、バイオテクノロジー応用食品に関しては更に検討すべき課題があることから、第27回コーデックス総会(平成16年6月)において、バイオテクノロジー応用食品特別部会の再設置が採択され、我が国が予算確保を確認した上で、議長国を引き受けることとなった。本年秋頃開催予定の第1回同特別部会において対象課題を確定し、平成20年度までに、新たな国際規格、ガイドライン等を作成する予定である。


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