| 治験の推進について
我が国における治験については、外国臨床データの受け入れ等により国内治験の停滞が指摘されており、新しい医薬品や医療機器等の開発を進める上で、新ＧＣＰに基づく適切な治験の実施環境の整備が焦眉の急となっている。
また、平成１５年７月には改正薬事法の一部が施行され、いわゆる「医師主導の治験」の実施が可能となり、これにより、治験の範囲が拡大されることとなった。
このような状況を踏まえ、平成１５年４月に文部科学省と合同で「全国治験活性化３ヵ年計画」を策定し、より一層の国内治験の活性化に向けた体制の整備や環境の改善等に取り組んでいる。
具体的には、平成１５年度から、厚生労働科学研究費補助金により複数の医療機関をネットワーク化する大規模治験ネットワークを構築し、質の高い治験の症例数を速やかに確保する体制を整備して、医療上必要な医薬品等の開発を推進している。
さらに、医療機関における治験管理施設の整備への補助事業、治験実施医療機関の情報交換を行い、適正な治験実施に資する治験適正推進事業、治験コーディネーター養成のための研修事業等を引き続き実施することとしているほか、平成１６年度からは、地域の中核的な病院と診療所等が連携して行う治験推進地域ネットワーク事業を実施しており、国内における治験をより一層推進することとしている。
各都道府県におかれても、適切な治験の推進に向け引き続き医療機関 への普及啓発をお願いしたい。/TD> |