2. 伊勢崎市の現状と課題
(3) 産業
(2) 基礎的資料

<概要>
 伊勢崎市の産業は、農業と工業が盛んな地域である。農業粗生産額と工業製造品出荷額は、減少傾向からほぼ横ばいの状況で推移している。
 一方、伊勢崎市の商業の県内における位置づけは、農業・工業に比べてやや劣っている。しかし、これまでロードサイド型の商業施設の集積を図るなど、近年の長期化する景気低迷の中で、横ばいの状態を維持している。

■1  動向
 ○ 伊勢崎市の農業粗生産額は、平成2〜12年には大幅に減少しているが、近年はほぼ横ばい傾向にある。
 ○ 伊勢崎市の工業は、工業製造品出荷額ではほほ横ばい傾向にあるが、従業者数は減少傾向にある。
 ○ 伊勢崎市の商業は、小売業年間販売額及び従業者数ともに平成11年までは増加傾向にあったが、その後、小売業年間販売額は減少、従業者数は微増の傾向を示している。
 図   農業粗生産額の推移

(出典:生産農業所得統計)
図 農業粗生産額の推移
 図   工業製造品出荷額と従業者数の推移

(出典:工業統計)
図 工業製造品出荷額と従業者数の推移
 図   小売業年間販売額と従業者数の推移

(出典:商業統計)
図 小売業年間販売額と従業者数の推移

■2  比較・分析
 県内において伊勢崎市の産業は、農業粗生産額では、前橋市に次ぎ第2位となっているが、その差は極僅かである。県内農業粗生産額の約8%を占めており、伊勢崎市は、農業に適した平坦な地形と気候を備えた農業の盛んな都市である。
 工業製造品出荷額では、太田市に次ぎ第2位である。県内工業製造品出荷額の約13%の高い比率を占めており、伊勢崎市は、太田市と並び県の工業を支える県南部の主要な都市に位置づけられる。
 小売業年間販売額では、高崎市、前橋市、太田市に次ぎ第4位となっており、農業、工業と比較すると県内総額に占める割合も低くなっている。

図表  県・伊勢崎市及び主要都市の農業粗生産額(平成13年)
図表 県・伊勢崎市及び主要都市の農業粗生産額(平成13年)
(出典:生産農業所得統計)
図表 県・伊勢崎市及び主要都市の農業粗生産額(平成13年)
図表  県・伊勢崎市及び主要都市の工業製造品出荷額(平成13年)
図表 県・伊勢崎市及び主要都市の工業製造品出荷額(平成13年)
(出典:工業統計)
図表 県・伊勢崎市及び主要都市の工業製造品出荷額(平成13年)
図表  県・伊勢崎市及び主要都市の小売業年間販売額(平成14年)
図表 県・伊勢崎市及び主要都市の小売業年間販売額(平成14年)
(出典:商業統計)
図表 県・伊勢崎市及び主要都市の小売業年間販売額(平成14年)

■3  課題のまとめ
農業、工業が盛んな地域であり、農業粗生産額、工業製造品出荷額はともに県内第2位となっている。
農業粗生産額は減少から横ばいに転じている。
工業製造品出荷額はほぼ横ばいに推移しているが、従業者数は減少している。
小売業年間販売額は増加から横ばい状況にあり、従業者数も増加している。
【課題(1)】 健康づくり・医療・福祉の分野への既存の産業や地域活力の活用と、産業と連携した地域雇用の場づくりなどを検討していく必要がある。

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