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8. 第3期介護保険事業(支援)計画等の作成について

 第3期介護保険事業(支援)計画の作成については、今後、各市町村・都道府県において、準備作業に関する検討の開始から、平成17年度末頃の決定・公表に至るまでの間、様々な作業を進めていただくこととなる。
 国としては、市町村・都道府県におけるこうした作業の支援に努めていく考えであり、例えば、「介護政策評価支援システム(第1.2版)」(昨年3月に配布済み)を活用することにより、介護保険事業の運営状況について各都道府県内の他市町村との比較分析を行うことが可能なグラフや散布図を作成し、本年度中を目途に提供する準備をしているほか、同支援システムの評価指標を増やし、より幅広い比較分析を行うことができるようにするための検討も進めているところである。
 また、第3期介護保険事業(支援)計画については、「高齢者介護研究会」の報告書を踏まえたゴールドプラン21の後継プランの内容や介護保険制度の見直しの内容、更には新たに発足した「介護制度改革本部」における検討の結果を踏まえたものにする必要がある。例えば、「高齢者介護研究会」の報告書では、市町村の介護保険事業計画に「サービス圏域」という概念を導入することについて指摘がされており、今後、こうした点についても具体化を図っていきたいと考えている。
 なお、上記については、各市町村・都道府県における老人保健福祉計画の見直しについても同様である。

 (参考)介護政策評価支援システム(第1.2版)について
  (1)  要介護高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けていくことができるようサービス提供体制を整備していく上で、介護保険事業の運営状況を政策評価することは、極めて重要なことである。

  (2)  介護政策評価支援システムは、各保険者が自らのデータを入力することによって容易に介護保険事業の運営状況の分析を行うことができるようにするために開発したものであり、全国や都道府県のデータと当該保険者のデータとの比較を次の23の指標について時系列で行うことが可能である。

  (3)  現在、市町村・都道府県の協力を得て収集したデータを用いて、当該保険者のデータをその都道府県内の他の保険者のデータと比較分析することが可能となるよう所要の作業を進めているところである。

  (4)  また、新たな指標を追加する方向での検討も進めているところである。
<政策評価指標一覧>
 ○ 介護サービスの基本的要素の分析
高齢者一人当たり保険給付額
要介護度別要介護認定率

 ○ 介護サービスのトータルバランス分析
高齢者一人当たり在宅・施設サービス費用
在宅サービス利用者一人当たり費用
高齢者一人当たり種類別サービス費用
在宅系・施設系サービスの割合
福祉系・医療系サービスの割合
 ○ 要介護度別のバランス分析
要介護度別の
 在宅サービス利用者数
 在宅サービス利用者一人当たり費用
 対支給限度額利用比率
 複数サービスケアプラン比率
中重度要介護者3種類サービスケアプラン比率
要介護度別施設サービス利用者数
要介護度別施設別サービス利用者数

 ○ 個別サービス分析
要介護度別利用率の
 訪問介護
 訪問入浴介護
 訪問看護
 通所介護
 通所リハ
 通所サービス
 福祉用具貸与
 短期入所
 在宅サービス種類別


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