厚生労働科学研究（医療技術評価総合研究事業：ＥＢＭ分野）平成１６年度における診療ガイドラインの整備・向上の環境づくりに関する考え方

平成１５年１１月２６日
厚生労働省医政局研究開発振興課
医療技術情報推進室

　標記については、厚生労働省として、（財）日本医療機能評価機構による医療情報サービス事業（Minds）を円滑に実施に移し、その充実を図っていくことが当面の重要な目標と考えております。
　このためには、

1.	学会等により既に作成された診療ガイドラインの電子化・データベース化
2.	国民（患者）向けの診療ガイドラインの整備
3.	学会等による診療ガイドライン整備のための文献検索や文献情報整理の支援

などが重要と考えているところです。
　このため、平成１６年度の標記分野の研究事業においては、次のような基本姿勢で臨むことを考えております。

(1)	新たな診療ガイドライン作成（診療ガイドライン自体をはじめから新たに作ること）への支援は行わず、既に作成された診療ガイドラインの電子化・データベース化を支援することを通じて、診療ガイドラインの利活用や質的向上を図る。
(2)	国民（患者）向けの診療ガイドラインは、臨床専門家向け診療ガイドラインと同様に重要であるとともに、作成には困難を伴うものであり、その充実に向けた取組の推進を図る。
(3)	ガイドラインの周知や理解、および利用の促進については、標記の研究補助事業としてではなく、学会固有の活動として取り組んでいただくことを想定している。　なお、診療ガイドラインの改訂については、学会において診療ガイドラインの維持・改訂の為の組織作りをはじめるなど、具体的な取り組みが行われているものもあり、今後もこうした取り組みが広がっていくことを期待するものです。

【照会先】
厚生労働省 医政局 研究開発振興課 医療技術情報推進室
　（担当）武末、嶺
　（電話）03-5253-1111　内線 2589,2588