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化学物質管理指針に基づく化学物質の自主的な管理の推進について

 現在、わが国の産業界で使われている化学物質は、主なものだけでも約55,000種類を数えるといわれており、また、取り扱う化学物質の種類や取扱方法も、多品種少量生産などにより小刻みに変化している状況にあります。
 化学物質は、危険性や有害性を持つものも多く、これにより生じる健康障害は、急性中毒のように化学物質へのばく露後短時間で発症するものから、がんのように長期間経過してから発症するものまで、さまざまなものがあり、このような化学物質による職業性疾病の発生が後を絶っていません。
 化学物質の安全な取扱いは、化学物質の性状、危険・有害性、取扱形態に応じてリスクアセスメントを実施し、当該結果に基づく安全サイドのばく露防止対策などを自律的に実施することが基本です。「化学物質等による労働者の健康障害を防止するため必要な措置に関する指針(化学物質管理指針)」は、このリスクアセスメントを中心とした化学物質の適正管理の基本的な枠組みを示したものです。労働者の健康障害の防止を図るため、この指針を参考に自主的な化学物質管理に取り組んでください。
 なお、労働安全衛生法第57条の2では、有害性が判明している638種類の化学物質の譲渡・提供の際には、化学物質の有害性情報や取扱い上の注意等が記載された化学物質等安全データシート(MSDS)を交付することになっていますので、化学物質管理には、このMSDS情報も是非とも役立ててください。

化学物質管理指針の概要


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