トピックス  報道発表資料  厚生労働省ホームページ

平成13年2月21日

米国産日本向け食用トウモロコシに係る米国との合意事項について

 わが国で安全性未審査の遺伝子組換えトウモロコシ「スターリンク」が輸入されないよう、昨年11月21日に日米間で合意された「日本向けの食用トウモロコシのプロトコール」に基づき、スターリンク検査を実施しているところであるが、米国の検査結果とわが国の検査結果の一部が一致しなかったこと(30検体中3検体)から、本年1月26日の発表資料のとおり、米国と協議を続けてきたところ、本日、米国農務省との間で以下のとおり合意した。

1. 日米で実施されているスターリンクの検査の方法について、試料からタンパクを抽出する過程で、撹拌の方法等で一部相違点があったことについて、米国農務省穀物検査局及び横浜検疫所輸入食品・検疫検査センターで評価を行った結果、これらの相違点が検査結果に影響を及ぼすものでないことが確認された。

2. 日本向けに輸出されるトウモロコシについては、現行のプロトコールでは1バージ/貨車当たり1200粒(400粒×3検体)が検査されているところ、今回の合意に基づき、今後はその2倍の1バージ/貨車あたり2400粒(400粒×6検体又は800粒×3検体)が検査される。これは、米国内のドライミールコーンを扱う企業に対し、搬入される各コンテナから代表的な2400粒を検査することで、すべてのイエローコーンの輸送についてスターリンクのスクリーニングを行うことを求めている、最近公表された米国食品医薬品庁の勧告と合致するものである。

3. これまでに、モニタリング検査のために日本に送られたトウモロコシの検体は、米国内で流通しているトウモロコシから採取されていたことが確認された。厚生労働省の要請に応じ、モニタリング検査のために日本へ送られるトウモロコシの検体は、日本向けのトウモロコシから確実に採ることとされた。これは、厚生労働省が検査するトウモロコシが実際に日本へ輸出されるトウモロコシを代表することを担保するものである。なお、日米両国で行うモニタリング検査のための検体については、米国側で日本向けに輸出されるトウモロコシからサンプリングされた後、粉砕されたものの二分の一が日本に空輸され、日米両国において同一の方法により検査することとなる。


照会先:厚生労働省医薬局食品保健部
    高谷 監視安全課長
担 当:道野(内線2473)
    三木、齋藤(内線2455)


トップへ
トピックス  報道発表資料  厚生労働省ホームページ