(説明事項)
1 21世紀出生児等縦断調査について
2 国民生活基礎調査について
3 人口動態調査について
4 医療施設調査について
5 社会医療診療行為別調査について
6 介護関連の統計調査について
7 社会福祉施設等調査について
8 地域児童福祉事業等調査について
9 その他の統計調査について
10 厚生労働省の行政情報化について
11 平成13年度統計情報部予算案の(厚生関係)の概要について
12 平成13年度統計情報部事業計画(厚生関係)について
(参考資料)
1 平成13年度厚生労働省統計調査関係予算案(厚生関係)一覧表
2 厚生労働行政総合情報システムの概要
3 厚生労働省ホームページ
4 統計情報部の組織及び所管統計調査
厚生労働省の行政情報化については、省庁再編に伴って統一された共働支援システム(グループウェア)等の基盤を活用して、平成15年度の電子政府の実現を当面の目標として計画的に推進していく予定である。平成13年度には、申請者の本人確認等のための認証局を整備するとともに、汎用的な申請・届出処理システムの設計を行う。
(2)厚生労働行政総合情報システムについて
平成3年から稼働している地方公共団体等との総合的な通信基盤である「厚生行政総合情報システム(WISH)」は、厚生労働省においても引き続き「厚生労働行政総合情報システム(WISH)」として運用することとしている。WISHは、利用機関限定の閉じたネットワークであり、厚生労働省及び地方公共団体等は、WISHを活用してセキュリティを維持しながら、行政機関間の情報連携を推進することが可能となっている。
(3)国民への情報提供
厚生労働省発足に伴い、インターネットに新しく「厚生労働省ホームページ」を開設した。ホームページでは、緊急情報をはじめ、厚生労働省のあらまし、報道発表資料等、厚生・労働行政に係る情報を国民に提供する重要な手段として活用し、掲載する情報の充実を図ることとしている。
(4)データサービスについて
厚生統計調査情報の利活用を促進するため、人口動態統計等主要な統計データの電子媒体による提供を今後とも実施する。
1 21世紀出生児等縦断調査について
本調査は、21世紀の初年に出生した子及び20・30歳代男女の実態、経年変化の状況を継続的に観察することにより、少子化対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的とするものであり、我が国官庁統計初の試みとして開始するものである。
平成13年度は、平成13年1月及び7月に出生した子のうち約5万人を調査客体とする「第1回21世紀出生児縦断調査」を郵送方式により実施することとしている。
また、「20・30歳代男女縦断調査」については、平成13年国民生活基礎調査の結果から、調査客体となる20・30歳代の男女を把握し、平成14年度から実施することとしている。
2 国民生活基礎調査について
本調査は、保健、医療、福祉、年金、所得等に関する実態を国民の基本的な生活の場である世帯から総合的に把握し、厚生労働省の所掌事務に関する政策の企画及び立案に必要な基礎資料を得るとともに、各種世帯調査の客体を抽出するための親標本を設定することを目的としている。
調査周期は、昭和61年を初年とし、以降3年ごとに出現頻度の低い事象の把握及び都道府県・指定都市別推計が可能な大規模調査を実施し、中間の2か年は、世帯及び世帯員の基本的事項及び所得の状況を把握する簡易な調査を実施している。平成13年度は大規模調査の実施年に当たる。
従来から、大規模調査では介護に関する事項を把握しているが、介護保険制度の発足に伴い、その円滑な運営に必要な基礎資料を得るため、平成13年度は介護に関する事項の充実を図り、介護票として独立させるとともに、社会保障の給付と負担の全体像を明らかにするための事項を追加して実施することとしている。
調査時期については、世帯票、健康票及び介護票に係る調査については6月に、所得票及び貯蓄票に係る調査については7月に実施することとしている。
3 人口動態調査について
本調査は、出生、死亡、死産、婚姻及び離婚の人口動態事象を恒常的に把握し、人口及び厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的としており、我が国の基幹調査の一つとなっている。
人口動態調査事務のより一層の事務負担の軽減、効率化のため、市区町村で電子化されているデータをオンライン等で収集するシステムの開発を、本年度から行い、15年からの稼働を予定している。
人口動態調査事務については、今後とも調査の円滑な運営に配慮されたい。
4 医療施設調査について
本調査は、全国の医療施設の分布及び整備の実態を明らかにするとともに、その診療機能を把握し、医療行政の基礎資料を得ることを目的とした調査であり、静態調査及び動態調査で構成されている。静態調査は、全施設の詳細な実態を把握することとして、昭和50年度から3年ごとに実施しており、動態調査は、施設の開設・廃止等の状況を毎月把握しているものである。
平成13年度は、動態調査のみ実施することとしている。
5 社会医療診療行為別調査について
本調査は、政府管掌健康保険等における療養給付の受給者に係る診療行為等の内容を明らかにし、医療保険行政に必要な基礎資料を得ることを目的として実施している。
平成13年度は、新たに、医薬分業の進展に伴い、調剤報酬明細書を調査客体に加えて調査の充実を図ることとしている。
6 介護関係の統計調査について
介護サービス施設・事業所調査は、平成12年4月の介護保険制度の施行を踏まえ、介護保険施設及び居宅サービス事業所における介護サービスの提供量、提供内容、従事者及び利用者の状況等のサービスの供給に関する事項について把握することを目的として実施している。平成13年度においても、介護保険制度の運営に資するため、10月に調査を実施することとしている。
介護サービス世帯調査については、国民生活基礎調査(大規模調査)の介護に関する事項の充実を図り、介護票による調査を行うので、平成13年度は調査を実施しないこととしている。
また、介護給付費明細書を対象とし、介護サービスの受給にかかる給付費の状況を把握し、介護保険制度の円滑な運営及び企画立案に必要な基礎資料を得ることを目的として、平成13年度から介護給付費実態調査を新たに実施することとしている。
7 社会福祉施設等調査について
本調査は、全国の社会福祉施設等の数、種類、在所者・従事者の状況を明らかにし、社会福祉行政推進のための基礎資料を得るものであり、3年周期で行う精密調査とその中間年の簡易調査で構成されている。
平成13年度は簡易調査の実施年であり、10月に調査を実施することとしている。
また、併せて、社会福祉施設に従事する者について、従事者票を設け調査を実施することとしている。
8 地域児童福祉事業等調査について
本調査は、急速な少子高齢化の進展に伴い、安心して子育てできる環境づくり、次代を担う児童の健全育成が喫緊の課題となっており、多様化した需要に的確に対応した児童福祉行政施策を推進していくための基礎資料を得ることを目的としている。
平成13年度は、就学後の児童の保育の状況を把握するため、放課後児童クラブ及び児童館の運営状況等について、10月に調査を実施することとしている。
9 その他の統計調査について
衛生行政報告例、福祉行政報告例、地域保健・老人保健事業報告、母体保護統計報告、病院報告について実施することとしている。
10 厚生労働省の行政情報化について
(1)電子政府の実現に向けた基盤整備について
また、地方公共団体が処理する厚生労働省関係の申請・届出等手続については、平成14年度までに必要な法改正を行うとともに、オンライン化実施方針を提示する予定である。
また、各都道府県・指定都市におかれては、WISHにより厚生労働省内全課室の職員並びに保健所、市町村等のWISH利用機関とも通信ができるのでWISHメール(eメール形式)、電子会議室を利用して行政情報の交換に積極的にご利用願いたい。
さらにホームページを通じて、情報公開法の施行に伴い「行政文書ファイル管理簿」を提供するとともに、これまで厚生省、労働省がそれぞれ提供してきた法令、統計表等の各種データベースも引き続きサービスしている。また、新たなホームページから旧厚生省、旧労働省のホームページで提供してきた情報を利用することも可能となっている。
「厚生労働省ホームページ」では、政府として取り組んでいる方針に従い、情報バリアフリーに配慮したホームページ作りを行っている。
(旧厚生省、旧労働省のURLは、一定期間経過後廃止する予定)
平成13年度の定期データサービスにおいては、平成12年度に実施された人口動態調査、社会福祉施設等調査、医療施設動態調査・病院報告、医師・歯科医師・薬剤師調査等について、所要の手続きを経て自県分の個票データの提供を行うことを予定している。
11 平成13年度統計情報部予算案(厚生関係)の概要について
平成12年度予算額 | 平成13年度予算額 | 対前年度比 | |
統計情報部合計 | 9,057,546千円 | 9,500,632千円 | 443,086千円( 4.9%) |
厚生関係 | 6,001,057千円 | 6,568,131千円 | 567,075千円( 9.4%) |
地方委託費 | 2,302,059千円 | 2,600,614千円 | 298,555千円(13.0%) |
事項 | 平成12年度予算額 | 平成13年度予算額 | 差引増△減額 | |
千円 | 千円 | 千円 | ||
(項) | 厚生労働本省 | 7,696 | 876,111 | 868,415 |
(項) | 厚生労働統計調査費 | 5,993,361 | 5,692,020 | △ 301,341 |
統計調査事務費 | 13,507 | 13,475 | △ 32 | |
現地指導官等教育訓練費 | 2,845 | 2,791 | △ 54 | |
医療施設調査費 | 6,284 | 6,408 | 124 | |
電子計算機等関係経費 | 2,124,639 | 1,164,053 | △ 960,586 | |
疾病死因分類適正化等調査費 | 4,498 | 3,136 | △ 1,362 | |
厚生労働省共用データベースシステム関係経費 | 142,641 | 142,536 | △ 105 | |
厚生労働行政総合情報システム整備費 | 767,815 | 979,327 | 211,512 | |
厚生労働行政情報システム総合化対策検討費 | 1,274 | 1,156 | △ 118 | |
人口動態調査費 | 1,743,972 | 1,777,225 | 33,253 | |
衛生統計調査費 | 109,687 | 108,326 | △ 1,361 | |
社会福祉統計調査費 | 15,078 | 15,312 | 234 | |
老人医療診療行為別調査費 | 68,401 | 0 | △ 68,401 | |
社会福祉施設等調査費 | 44,083 | 35,230 | △ 8,853 | |
国民生活基礎調査費 | 530,027 | 985,534 | 455,507 | |
社会医療診療行為別調査費 | 215,189 | 283,000 | 67,811 | |
地域児童福祉事業等調査費 | 24,548 | 17,702 | △ 6,846 | |
介護保険統計調査費 | 178,873 | 101,688 | △ 77,185 | |
21世紀出生児等縦断調査費 | 0 | 55,121 | 55,121 | |
合計 | 6,001,057 | 6,568,131 | 567,075 |
<参考>
統計情報部の平成13年度予算額は、9,501百万円 (対前年度伸率4.9%増)うち、厚生関係の予算額は、6,568百万円 (対前年度伸率9.4%増)
(単位:百万円)
12年度予算額 | 13年度予算額 | 差引増△減額 | 対前年度伸率 | |
統計関係経費 | 2,900 | 3,302 | 402 | 13.9% |
情報化関係経費 | 3,101 | 3,266 | 165 | 5.3% |
合計 | 6,001 | 6,568 | 567 | 9.4% |
II 主な事業内容
1.統計関係経費
当部の統計調査は、各部局の政策立案の基礎資料となるものであることを踏まえ、行政ニーズに対応した統計調査の一層の充実・改善等を図る。
(1)21世紀出生児等縦断調査の実施
12年度予算額 | 13年度予算額 | |
0 | → | 55(百万円) |
(2)国民生活基礎調査の大規模調査実施
12年度予算額 | 13年度予算額 | |
530 | → | 986(百万円) |
(3)社会医療診療行為別調査の充実
12年度予算額 | 13年度予算額 | |
215 | → | 283(百万円) |
2.情報化関係経費
行政情報化推進計画に基づき、厚生労働省として一体的に情報関連業務が遂行できる行政情報化の基盤整備を図る。
(1)電子政府実現のための基盤整備
12年度予算額 | 13年度予算額 | |
0 | → | 869(百万円) |
(2)地方厚生局の情報化整備
12年度予算額 | 13年度予算額 | |
0 | → | 210(百万円) |
(3)人口動態調査オンライン 報告システム の整備
12年度予算額 | 13年度予算額 | |
0 | → | 35(百万円) |
事業名 | 備 考 | ||
保健統計主管部局関係 | 社会福祉統計主管部局関係 | ||
平成13年 4月10日(午前) |
保健・社会福祉統計調査事務説明会 |
対象:平成13年4月1日施行の中核市 | |
4月10日(午後) | 全国保健・社会福祉統計主管課長会議 | ||
4月11日 | 全国保健統計主管係長会議 | ||
6月 | 社会医療診療行為別調査実施 (調剤報酬に係る調査を含む) |
調査経路は支払基金・国保連合会 | |
6月7日 | 国民生活基礎調査 (世帯票・健康票・介護票)実施 |
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6月中旬 | 国民生活基礎調査地区別事務打合せ会議 (北海道、仙台市、東京都、長野県、富山県、兵庫県、広島県、福岡市) |
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7月12日 | 国民生活基礎調査(所得票・貯蓄票)実施 | ||
7月 | 全国保健統計調査事務打合せ会議 | 全国社会福祉統計主管係長会議 | |
8月1日 | 第1回21世紀出生児縦断調査実施(1月出生児) | 直接郵送方式 | |
9月〜12月 | 厚生統計地区別講習会 | ||
9月下旬 | データサービス (平成12年人口動態調査) |
||
10月1日 | 社会福祉施設等調査実施 地域児童福祉事業等調査実施 |
||
介護サービス施設・事業所調査実施 | |||
10月下旬 | 全国統計大会 | ||
11月上旬 | 人口動態・保健統計地区別事務 打合せ会議 (仙台市、長野県、岐阜市、神戸市、香川県、長崎県) データサービス (平成12年医師・歯科医師・薬剤師調査) |
||
11月中旬 | 社会福祉統計地区別事務打合せ会議 (岩手県、新潟県、埼玉県、福井県、姫路市、高知県、鹿児島市) |
||
12月中旬 | データサービス (平成12年医療施設動態調査・病院報告) |
||
平成14年 2月1日 |
第1回21世紀出生児縦断調査実施(7月出生児) | 直接郵送方式 | |
2月上旬 | データサービス (平成12年社会福祉施設等調査) データサービス (平成12年介護サービス施設・事業所調査) |
||
3月上旬 | データサービス (平成12年度地域保健・老人保健事業報告) |