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2015年7月21日 肝臓機能障害の認定基準に関する検討会(第2回)

社会・援護局障害保健福祉部

○日時

平成27年7月21日(火)10:00~12:00


○場所

厚生労働省共用第8会議室(19階)


○出席者

中村耕三座長、坂井田功構成員、田中純子構成員、持田智構成員、八橋弘構成員

○議題

(1)関係団体ヒアリング
(2)肝臓機能障害の認定基準について
(3)その他

○議事

○中村座長 それでは、定刻になりましたので、ただいまから第 2 回肝臓機能障害の認定基準に関する検討会を開催いたします。皆様方におかれましては、大変お忙しいところをお集まりくださいまして、誠にありがとうございます。まず、事務局より本日の構成員の出席状況、資料の確認をお願いいたします。

○高山課長補佐 本日の構成員の出席状況ですが、本日は高見構成員から、ご都合によりご欠席とのご連絡を頂いております。

 続きまして、本日の資料の確認をさせていただきます。お手元の資料は、表紙が議事次第、続いて座席表です。資料 1 は、本日お越しいただいている関係団体から事前にご提出いただいた資料、資料 2 は前回の検討会で今後の議論で必要とご意見を頂いた事項をまとめた 1 枚の資料、資料 3 は自治体にアンケート調査を行った結果の資料で、資料 4 は八橋構成員から提供された肝炎疾患の QOL に関する資料です。参考資料として、本検討会の開催要綱と委員名簿です。

 また、事務局から机上配布資料として「身体障害者手帳制度の概要」の資料 1 枚を配布しております。お手元にある紙のファイルは第 1 回目の本検討会の資料です。以上、お手元にありますでしょうか。もし過不足等がございましたら、事務局にお申し付けいただければと思います。事務局からは以上です。

○中村座長 それでは、本日の議事に入ります。まず 1 つ目は関係団体の方からヒアリングを行います。それでは、事務局からその進め方について説明をお願いいたします。

○高山課長補佐 本日は 3 つの関係団体からヒアリングを実施いたします。まずは、薬害肝炎全国原告団・弁護団、次に全国 B 型肝炎訴訟原告団・弁護団、最後に日本肝臓病患者団体協議会の順番になります。 1 団体当たり 10 分以内で、まずご意見を述べていただき、そのあと質疑応答を行います。 1 団体当たり 10 分以内と申し上げましたが、ご発言から 8 分を超えた段階で事務局から 1 度合図をさせていただきますので、ご了承いただきたいと思います。進め方については以上です。

○中村座長 それでは、薬害肝炎全国原告団・弁護団からお願いします。

○薬害肝炎原告団・弁護団参考人 薬害肝炎原告団の浅倉美津子です。これから皆さんには O さんのビデオを見てもらいます。この方は、現在、肝硬変肝がんで通院治療中であり、通院以外は、ほぼ寝たきりの生活をされています。 7 8 日にインタビュー映像を撮影してきました。まず、私から O さんの肝炎の症状、治療の経過について説明します。

O さんは平成 3 年に C 型肝炎であることが分かり、平成 10 年頃には肝硬変の診断を受けました。平成 22 年には肝がんが見つかり、肝がんを焼く手術を受けました。その際、身体障害者認定の申請書を医師に書いてもらい、身体障害者認定申請をしましたが、認定は受けられませんでした。

 平成 23 年秋に肝がんが再発し、平成 24 2 月に一部を摘出する手術を受けました。この手術の前に身体障害者認定のための申請書を医師に書いてもらい、 2 度目の身体障害者認定申請を行いました。そのとき肝硬変はチャイルド・ピュー分類で 10 点だったそうです。しかし、この申請もその状態の継続月数が足りないとのことで通らなかったそうです。 O さんは平成 25 8 月頃にはチャイルド・ピュー分類の 8 点と言われたそうです。平成 27 7 14 日、チャイルド・ピュー分類を確認したところ、グレード B と言われたそうです。

 このように、 O さんは未だに身体障害者認定を受けることができていません。そんな O さんの生活実態について、今からビデオをお見せしたいと思います。ビデオをお願いします。

                                   ( 映像開始 )

○質問者 今現在の日常生活活動に関して教えてください。今、横になっていらっしゃる。半身でお答えいただいているのですが、基本的には座ることは難しいのですか。

O さん 難しいです。

○質問者  1 日の生活パターンですが、ほぼこうやって寝たまま。

O さん そうです。外にも出られないし。

○質問者 外に出るのはどういう機会ですか。

O さん お父さんがいるときに一緒に。

O さんのご主人 本人の体調によっても違いますよね。

O さん  1 人では怖いから。

O さんのご主人 出掛けるとすれば病院。

○質問者 ほかにはどこに。

O さんのご主人 病院以外はないですね。買物に一緒に行く場合もありますが、それはほとんどないですね。

○質問者 買物に一緒に行っても、なかなか一緒に店内を歩くということは。

O さんのご主人 難しいです。

○質問者 では、ほぼこうやって寝た状態で生活をしていらっしゃるということなのですが、寝た状態で寝返りとかは。

O さん ここでこうやって持って、こうやってやったり、痛いものでこう。

○質問者 ふとんの端を持って、ゆっくりとつかまりながらということですか。

O さん そうです。

○質問者 寝た状態から起き上がるときはどのように。

O さん テーブルの上につかまって、えらいときは這ったりして。

○質問者 立ち上がるときはどのように。

O さん 立ち上がるときは何かにつかまって。タンスにつかまったりして。トイレはお父さんが手すりみたいなものを付けてくれたから、それを持って。

○質問者 立っているときは杖を使っているのですかね。

O さんのご主人 家の中ではあまり使わないようにしています。

○質問者 外出のときは杖を使う。

O さんのご主人 携帯していきますね。

○質問者 部屋の中では何かにつかまって歩いたりしているということですね。

O さん そうです。

○質問者 歩くときは、部屋の中では壁とかを伝って歩いていると。

O さん そうです。

○質問者 外に出るときは。

O さんのご主人 杖を使うとか、押車です。

○質問者 病院の中では車椅子を使っていますね。

O さん 使っています。

○質問者 ご主人は隣で介助とかされていますか。

O さんのご主人 車椅子を押したり。

 

○質問者 階段の昇り降りですが、どのように昇りますか。

O さんのご主人 手すりをつかみながら、昇るときも降りるときも私が下にいて、落ちるときは下にしか落ちないので。

○質問者 先ほど伺ったところ、このお住まいに手すりがなかったので、それを付けてもらったと。

O さんのご主人 そうですね。勝手に付けることはできませんので、大家さんに相談して、大家さんが半分、私どもが半分負担で取り付けました。

O さん 介護の場合は外は駄目なのですって。お風呂は介護用の椅子とか、そういうのを全部買ったのです。掃除に来る人がお使いに行ってきてくれるので、その人に頼んだりしています。

○質問者 今のは買物の話ですが、ケースワーカーにお願いしていると。

O さん そうです。

○質問者 食事はご自身でちゃんと準備して食べられるのか、それとも手伝ってもらって食べることができるのか、どうですか。

O さんのご主人 食べるのは自分で食べますが、調理はやっていません。

O さん 食も落ちたものね。

○質問者 お皿を自分で持ってくることはできますか。

O さんのご主人 できません。

O さん とてもではないができません。 

○質問者 食べるときは横になって食べているのですか。

O さんのご主人 手で押さえながら、こうやって食べる。

O さん 痛いもので時間を掛けて。

○質問者 トイレですが、ご自身でできますか。

O さん 今のところは。

○質問者 トイレに行くまでの移動もご主人にサポートしてもらうと。

O さん そうですね。

O さんのご主人 私ですね。

○質問者 服の脱ぎ着はご自身でできますか。

O さん 靴下を履いたりは無理だね。ですから、お父さんに手伝ってもらったり。

○質問者 服の種類によってはご自身では難しいものがある。

O さん そうそうそう。あるね。

○質問者 入浴についてはどうされていますか。

O さん お父さんが先に行ってね。

O さんのご主人 入浴は、現在は 1 人で入って、洗うのは私です。

                                    ( 映像終了 )

○浅倉参考人 いかがでしたでしょうか。 O さんはご主人の介護なしでは、日常生活を送ることは不可能です。なのに、身体障害者認定の申請が通らないのは明らかにおかしいと思いませんか。ここにはチャイルド・ピュー分類のグレード C という厳しい基準そのものの問題と、そのグレードが一定期間継続していることを要件とすることが、肝臓病の病態に即していないという 2 つの問題があると思います。 O さんは医師から「身体障害者認定をもらうのは、もう死ぬ直前なのだから、もらわないほうがよい」と言われたとおっしゃっていました。現場の医師の感覚としても、身体障害者認定をもらうということは余命幾ばくもない状態になってからなのだという意識があるということでしょう。

 現在、 O さんの生活は、ご主人の給料と年金によって賄われているとのことです。ご主人は現在 66 歳で定年を過ぎています。しかし、 O さんの病気のことを知っている職場に頼み、無理を言って勤務させてもらい、生活費、医療費を何とか捻出している状況です。

 今、ご覧いただいた O さんには一昨年の薬害肝炎原告団・弁護団と厚生労働大臣の定期協議のときに、肝硬炎・肝がん患者への医療費助成を求める意見陳述をしてもらいました。体調も悪く、移動もままならない中、肝硬変・肝がん患者が置かれた大変な状況を、大臣に直接訴えるのだと力を振り絞って名古屋からやって来ました。

 けれども、協議の場についた O さんは息が苦しくて携帯用酸素吸入器を手放すことができず、意見陳述さえできない状態でした。直接訴えたいと言っていた目の前に座っている大臣に言葉を発することさえできませんでした。そこで私が O さんの横に座り、 O さんのお手紙を代読しました。そのときも O さんは座っているのがやっとという状態で、苦しそうに呼吸をする姿を私は忘れることができません。

O さんの今の状態は、そのときより一層悪くなっています。今、ご覧いただいて分かるように、 O さんをはじめ、肝硬変・肝がん患者には一刻の猶予もありません。経済的な不安を少しでも軽減させ、せめて治療に専念し、少しでも落ち着いた暮らしを送ることができるように、一刻も早く身体障害者認定基準の緩和をしていただきたいと思います。

 最後に、 3 団体で配布資料 1-1 として「肝臓機能障害の認定基準の在り方に関する意見」を提出しています。どうかよろしくお願いいたします。

○中村座長 どうもありがとうございました。続きまして、全国 B 型肝炎訴訟原告団・弁護団、お願いします。

○全国 B 型肝炎訴訟原告団・弁護団参考人  B 型肝炎の原告団の M と言います。年齢は 51 歳です。腹水が溜まり、小声で大変申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。これから意見陳述をさせていただきます。

 私は昭和 59 年から会社員として働いていましたが、腰痛がひどく、整骨院などへよく通っているうちに、整体の仕事に強い関心を持つようになりました。やがて平成 8 年に会社を退職し、東京にある治療院で整体の施療を始めました。一生懸命に仕事を覚え、平成 14 年に独立いたしました。

 独立してから 3 年がたった頃、体の疲れを強く感じるようになりました。平成 19 年になると、更に疲れがひどくなり、そこで平成 19 7 月に近くの病院で健康診断を受けることにしました。検査結果は肝機能を示す AST ALT に異常が出ているということでした。区からは再検査を受けるよう連絡があり、近くの病院で再検査をした結果、私は B 型肝炎ウイルスに感染していることが分かったのです。そして、すぐに大学病院へ行って詳しい検査を受けるように指導されました。また、最近は顔色が黒ずんで見える、肝臓の具合がかなり悪いのではないか、そうであれば、 A 病院で診てもらえばよいのではないかとアドバイスをしてくれた友人がいました。

 私は友人のアドバイスを受けて平成 20 2 月に A 病院に改めて精密検査を受けに行きました。 3 か月後の平成 20 5 月に検査結果を聞きに A 病院を訪れると、「あなたは B 型肝炎ウイルスの型がジェノタイプ C 型で黄疸の症状が出始めている、肝臓の状態も悪くなっている。できるだけ早く検査入院してください」と言われました。医師から突然、入院が必要と言われ、戸惑いながらも何とか仕事を調整し、平成 20 6 月に病院に検査入院して、肝生検を受けました。肝生検の結果は A2-F4 というもので肝硬変の診断が付くことになりました。医師からは「残念ですが、あなたは肝硬変です。このままでは命を取られますよ。治ることはないけれど、少しでも病気の進行を遅らせるようにしましょう」と言われました。

平成 14 年に整体院として独立をしてから順調にすすみ、何とか経営も軌道に乗っていました。しかし、平成 20 年に病院に行って、肝硬変の診断を受け、全身の倦怠感がひどく、長時間立っていることすらままならないようになってきました。

 そして、私は平成 21 年に整体院を閉鎖して実家に戻りました。くやしさと経済的な不安でいっぱいでした。私は独立開業して以来、仕事が軌道に乗ったら結婚して、明るい家庭を築くことを思い描いていました。私の両親も私の子供を見ることを楽しみにしていました。その夢が一瞬にして崩れ去りました。

 整体院を閉じてから、私は母とともに父の介護に携わるようになりました。両親は年金生活ですが、十分な金額ではなく、少しでも家計を助けなければとスーパーの開店前の清掃やホテルの客室清掃のアルバイトをしてみました。いずれも週 3 日か 4 日、 1 日数時間の仕事で月に 3 5 万円ほどにしかなりませんでした。それでもやはり全身の倦怠感がひどいため、休憩時間なしで働いても決められた時間内にノルマをこなすことはできず、他人に手伝ってもらっていたため、いずれも 1 年ほどで辞めざるを得なくなりました。

 現在は仕事をしておらず、アルバイトなどもできる状態ではありません。父は特別養護老人ホームに入っており、両親の年金だけで苦しい生活を送っています。そのために私は区役所に生活保護の相談にまいりました。少ないとはいえ両親に収入があり、親名義の住宅があり、生命保険があるということで全く相手にされませんでした。

 現在の私の状態ですが、朝を迎えないと、体を動かすことができるかどうか分かりません。他人と外で会う約束をすることは不安で仕方がありません。普通の日常生活をしているだけなのに体がつらくなり、頭が朦朧として思考力、集中力、判断力、ともかく全ての能力が低下していきます。ひどい倦怠感、疲労感に襲われ、 100 人ぐらいの人間の手で頭全体を押し付けられるような感じ、頭蓋骨が圧迫され、目を開けていられなくなります。

 私が定期的に病院で受けている検査結果は、総ビリルビルンの数値は異常値ではあるが、 2.0 を超えたことは余りなく、血清アルブミンは基本的に正常値の範囲内です。プロトロンビン時間は多くが異常値で、大体 70 %を切って 50 60 %台です。今年に入って骨盤内に腹水があると言われました。

 こうした検査結果を弁護士の先生にお聞きしたら、私の肝硬変の病状はチャイルド・ピューという基準で B ランクの 7 8 点に該当するそうです。そして、現在、身体障害者手帳をもらうためには最低でも 10 点の C ランクにならなければならないと聞きました。正直申し上げて、ここ数年ほとんど働くことができず、外出もままなりません。身体障害者手帳の対象になることができないと聞いて驚きました。私は医師から余命半年から 1 年と言われました。

 本日、自宅から厚生労働省まで来ることも不安でした。しかし、私と同じように B 型肝炎ウイルスによる肝硬変で苦しんでいる多くの患者さんたちの少しでもお役に立てるのならとの思いで、何とかここまでやって来ました。委員の皆様、身体障害者認定基準が緩められますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○中村座長 どうもありがとうございました。続きまして、日本肝臓病患者団体協議会、よろしくお願い申し上げます。

○日本肝臓病患者団体協議会参考人 日本肝臓病患者団体協議会の山本です。資料は 3 ページぐらいありますが、 10 分間というのがどのぐらいになるか分かりませんので、読む形になると思います。よろしくお願いいたします。

 まず、 1 番目に、現在の状況です。先般、第 1 回の検討会があり、平成 25 年は 7,125 人の身体障害者手帳ということです。そのときは肝移植者数は 1 級の 7 割程度と思うが、人数は分からないという話だったのですが、今、後ろの資料を見させていただくと、 6 割ぐらいになっていますので、若干、私の試算の肝移植者数の人数が減ると思います。死亡者数は、「平成 25 年」の表記が抜けているのですが、厚労省の人口動態統計の 25 年度の数字です。 B C 型ウイルス性肝炎で 4,608 人が亡くなり、胆管がんを含んで 30,175 人、合計で約 3 5,000 人が亡くなっています。 7 割程度というのが 6 割程度になりますと約 1 割減りますので、身体障害者手帳交付数は死亡者数の 1 割( 3500 人)に満たない交付数であると書いていますが、約 1 割の方への交付数であることになります。

2 番目は、この制度が制定された平成 22 4 月時の交付者推定数です。このときは大体 3 万人から 5 万人ぐらいになるだろうという推定がされたそうです。

3 番目、前回の 5 1 日と同じようなことになるのですが、兵庫県の医師にヒアリングをいたしました。兵庫県の東地域と西地域の著名な病院の専門医の先生にお聞きしました。東地域の先生は、もともと肝移植患者を救済することが主目的でスタートした制度です。チャイルド C の方は、条件の合う方は肝移植を受けておられ、肝移植ができない患者さんは、おおむね半年以内に亡くなっておられます。時間的な余裕もなく、これまで、該当する人で申請したことはありません。該当しない人から申請要求があり、提出し却下されたことはありますということです。

 西地域の著名な専門医の先生は、記載が間違っておりまして、チャイルド C の状況が「 6 か月」と書いていますが「 3 か月」です。チャイルド C の状況が 3 か月継続をする人は少ない。治療によってチャイルド B になったり C になったりするか、悪化して亡くなるかですと。私は 1 人だけ申請したが 3 か月後に亡くなりました。肝臓病は身体障害者手帳の制度 ( 病状の固定 ) になじみにくい疾病であり、ウイルス排除治療の助成と同様の助成を肝硬変・肝がんの治療にも適用するのがよいと思うと言われています。多分、今のチャイルド C3 か月継続を念頭においてそういうことを言われているのではないかなと思います。

4 番目、兵庫県の患者にヒアリングをしました。 61 歳の C 型の男性で感染原因不明、輸血ナシです。 IFN の治療効果無し。肝がん(非代償性肝硬変)で入退院を繰り返し、家では横になっていることが多かった。 26 7 月に死亡されています。 60 歳まで休みがちであったが、生計のため勤務継続。障害厚生年金は 3 級を受給しておられます。身体障害者手帳は申請を考えたことがあったがしていませんということです。

 次のページです。 73 歳の C 型の男性です。非代償性肝硬変で、この方も感染原因は書いていませんが不明です。昨年の 4 月、患者交流会を年に 2 回やっているのですが、そのときにご夫婦で参加されました。奥さんが、 72 歳のご主人のことを話されています。「 IFN 治療をしましたがウイルス排除ができませんでした。 2006 年に肝がん切除 1 回、 2008 年に腹腔鏡での治療 1 回、 2008 年と 2010 年にラジオ波 2 回、 2010 年から TAE (肝動脈塞栓術)を 7 回して今に至っています。昨年 11 月に腰椎に転移して手術をしました。現在は腫瘍マーカーの PIVKA- 2が 5,400 AFP 1 万以上あります。今、体の動く間に最後を迎える病院を決めておきたいと思っていろいろ調べています」と言われていました。少し行を飛びます。「この状態で身体障害者手帳の交付は無理と言われました」。今年 3 月の患者交流会に出てこられたのですが、「昨年末は最後の TAE かなと思い、主人の入院日数も長くなって心配しておりましたが、何とか今日も出席することができました。ここに来させてもらうのも最後かと思っています。入院していたときには肝性脳症や肝不全を起こしていたのだと思います。退院後 1 か月ぐらいで腹水も治まったのですが、また今、お腹周りが出てきています。家の庭をうろうろしたり、自分のことは自分でするようにしています」ということです。「肝硬変もきっと末期になっていると思うのですが、何とか生活しています」。これは 7 6 日にお話をしたのですが、身体障害者手帳の可否をもう一度聞きたいと思っていますということです。先週、電話がありまして、身体障害者手帳をお願いしたけれどもやはり駄目でしたと。この患者さんは以前ネクサバールもやられているのですが、余り使えなかった、なかなか続かなかったということです。現在は治療法なしということで、「死ぬのを待っています」というのが奥さんの電話の内容です。

5 番目が山口県の患者さんです。山口の患者会からの紹介で、 58 歳の女性です。平成 13 年頃から病院で IFN 治療を何回かしましたが効果がありませんでした。平成 21 年秋に大学病院に転院し、 CT 検査でがんもどきが有ると言われました。平成 22 4 月に肝移植しかないと言われた。平成 22 7 月に肝移植についてお聞きしたところ。、「肝移植する気があるか」と言われましたと。カルテではチャイルドで 10 点と記載されていたと、後で分かったことです。 8 月にセカンドオピニオンの紹介を依頼しました。そのときはがんが 2 個あったらしいです。セカンドオピニオンで肝移植を勧められました。セカンドオピニオンの先生に身体障害者手帳のお話をお聞きしました。あれは死ぬ直前でしかもらえないと言われましたと。平成 22 11 月に順天堂大学病院で肝移植の手術を受けています。ドナーは一卵性双生児の姉です。免疫抑制剤を使わないので身体障害者手帳はもらえていません。

 この方が言われるのは、「 22 4 月~ 9 月に、肝移植をする前、身体障害者手帳交付の機会があったがされていません。ドナーが一卵性双生児ということで、免疫抑制剤を使わないのですが、感染の理由とか過去の厳しい経歴、将来の医療負担から言って、手帳交付がされていいのではないでしょうか」という訴えです。

 最後に 6 番目、福岡県の患者さんです。平成 27 6 23 日の第 14 回肝炎対策推進協議会資料からです。 C 型の 77 歳の男性で、がん治療が 10 回以上、昨年 10 月に死去されています。 26 歳頃、手術で輸血を受けて感染されているということです。 3 度の IFN 治療を受けてウイルス排除ができました。肝硬変にはなっていないが、 7 年前にがんが見つかり、九大病院で切除手術を受けています。以降、マイクロ波や塞栓術をされています。ここ 2 年間でがん治療は 10 回以上受けています。身障手帳について地元の保健所に相談に行くと、けんもほろろに駄目だということで、夫は「それならいらない」と言って、以降手続はしていませんということで、この方ももらえていないということです。

 お願いは、申し上げました以上の状況から、非常に交付の基準が厳しすぎるのがお分かりいただけたと思います。是非、身体的にも経済的にも厳しい多くの方が、この制度の恩恵にあずかれるよう、基準の緩和をしていただきますよう、よろしくご検討をお願いいたします。以上です。ありがとうございました。

○中村座長 ありがとうございました。以上で、 3 つの団体様からご意見を頂きました。そのご意見に関してご質問等がありましたらお願いしたいと思います。

○八橋構成員 質問というよりもコメント、感想を述べたいと思います。今お聞きして皆さんが大変お困りであることがよく分かりました。、また認定基準が厳しいとのことですが、私が実際調べた解析結果も同様であり、そのように報告書の中に書かせていただきました。今日は個々の事例の方の様子をお教えいただいたので、より具体的に理解できました。

 チャイルド C はやはり生命予後が良くない病態だと思います。その人だけを対象とした現在の身体障害者手帳の基準は現実にそぐわないと強く思いました。

○中村座長 ほかの構成員の方々に、ご意見を一人ずつお伺いしてよろしいでしょうか。持田先生お願いできますでしょうか。

○持田構成員 個々の患者さんの事例を拝見させていただき、皆さん困っていることはよく分かりました。また、医師の意見も山本さんが紹介されましたが、やはりみんな肝移植を前提とした制度、お亡くなりになる直前だけの制度と認識しているようです。私の認識と同じように、患者さんも医師も感じていることが確認できました。

○中村座長 田中先生、お願いできますか。

○田中構成員 同じような意見です。手帳の申請をしたいと患者さんに言われたときの対応が、申請をして駄目かもしれないけれども、やはり真摯に受け止めて、どういう基準が足りないのかという説明を、担当の方がされるべきであって、死ぬ前にもらうものだというような、一言で終わらせるような対応というのは、この肝臓機能障害の認定に関する国民の周知がまだなかなかいっていないのかなと。医療関係者それから医療担当者、自治体の担当者を含めて、そのような気がしました。

○中村座長 坂井田先生、お願いできますか。

○坂井田構成員 私も実態は本当に厳しいというのはよく分かっております。チャイルド C 3 か月待つのは、多分、医者としても放っておけないので、治療をすると、 C から B になったりして外れてしまっているというような大きな問題点があると思っていますので、その点はよく理解できたと思います。

○中村座長 ほかに追加のご意見等がありましたらお願いいたします。特になければ、以上で関係団体のヒアリングは終了にしたいと思います。

○高山課長補佐 今の関係団体の方からご提出いただいた資料 1-1 について、こちらは 3 団体の合同の意見書となっていますので、その内容について、薬害肝炎弁護団の方からご説明いただけるということですので、この時間を、簡単にそのご説明に当てさせていただければと思います。

○中村座長 分かりました。資料 1-1 ですね、どうぞよろしくお願いいたします。

○薬害肝炎弁護団参考人 弁護団の矢吹と申します。よろしくお願いいたします。意見書についてご説明させていただきます。まず 2 ページ目の第 2 以降ですが、ここで認定基準の緩和の必要性について述べさせていただいております。 2 ページ目の 1 「分担研究の結果」ですが、前回のこちらの検討会において八橋先生がご報告なさった分担研究の結果から、数字を引用させていただいています。 3 ページ目の 2 では、第 11 回の肝炎対策推進協議会において、八橋先生が主任研究者を務めておられるご研究の最終報告がありましたので、そこからも数字を引用しております。この 1 2 を読んでいただければお分かりになりますとおり、チャイルド・ピューのグレード B であっても予後が不良であること、そして多くの患者さんが医療費の負担に苦しんでおられて、助成を求めていることを記載しています。

 次に、項目の 3 「障害認定制度の現状」です。こちらで挙げている数字は、平成 25 年以降、全国薬害肝炎原告団・弁護団と厚生労働省の作業部会において、厚生労働省のほうからご提出いただいた資料から数字を引用しています。例えば平成 22 年度及び平成 23 年度の新規交付件数、 3 ページの下の数字ですが、これと平成 23 年度末時点の交付件数を比較していただくと、 2 級ないし 4 級については約半分ないし 3 分の 2 まで数字が減少しています。このことから、認定を受けた方のうち、約半分ないし 3 分の 1 の方が 2 年間でお亡くなりになっていることが分かるのではないかということを記載しています。

 また、毎年新たに手帳が交付されていますが、各年度末時点の交付件数に大きな変化が見られないことからすると、毎年新規に交付された件数とほぼ同数の患者さんが 1 年間でお亡くなりになっているのではないかということを書いています。

 次に 5 ページ目の項目 4 についてです。これは昨年、障害年金について、肝疾患による障害の部分の認定基準の緩和がなされました。指標の 1 つとして「血小板数」が入っているので、厳密には同じように比較はできないのですが、従来のチャイルド・ピュー分類の数字に当てはめて考えると、チャイルド・ピューの 8 点であっても 2 級が、 7 点であっても 3 級が認定されるという可能性が生まれたということを記載しています。

 それから 5 「原告団アンケート」ですが、こちらは薬害肝炎全国原告団・弁護団において、今年、障害年金と身体障害者手帳について、原告団向けにアンケートを実施いたしました。その中で、肝硬変の患者さん、肝がんの患者さん及び肝疾患が原因で既にお亡くなりになっている方合計 121 名の方からご返答を頂きまして、その中で身体障害者手帳の交付を受けている方又は生前に受けておられた方は僅か 5 名でした。そのうち肝移植によって 1 級の認定を受けた方が 2 名で、チャイルド・ピューが 10 点以上であるということで認定された方は僅か 3 名であるという結果を載せています。

6 ページの第 3 以降です。 3 団体で検討しまして、私たちが考える望ましい認定基準の在り方を記載しています。具体的なものについては、 7 ページの 2 「具体的な検討 ( 別紙参照 ) 」をご確認ください。要は、現在グレード C で初めて認定されるとしている点を、グレード B であれば等級認定しうるとしていただきたいと。その上で、臨床症状等の要件、現在 a j まで振ってある部分ですが、この該当の個数によって 1 級から 4 級までの差を設けていただければと考えております。現在、血清アルブミン、プロトロンビン、血清総ビリルビンのうち、 1 項目以上が 3 点以上の状態が 90 日以上の間隔をおいた検査によって連続 2 回以上続くというような要件も必要とされているのですが、これも余りにも厳しすぎるというように考えておりますので、削除の方向でご検討いただけたらと考えております。

 また a j の項目についても、血清総ビリルビン値や血中アンモニア濃度、血小板数については数字が挙げられていますが、これらの数字が本当に指標として適切なものであるかという点についても、是非、ご検討いただければと考えております。

 具体的な基準につきましては、 9,10 ページの別紙で (1) (4) まで、 1 級から 4 級まで挙げています。基本的には、アで全て現在 10 点以上となっているものを 7 点にしており、イの a j の項目については、 1 級が 5 項目、 2 級が 3 項目、 3 級が 2 項目、 4 級が 1 項目という形で記載しています。ご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。

○中村座長 ありがとうございました。ただいまのご意見、それからご提案いただいた案を付けていただきましたが、これにつきまして、構成員のほうでご意見、ご感想などがありましたらお願いしたいと思います。

○八橋構成員 今、弁護団の方から出された、いろいろなご指摘はそのとおりだと思います。認定基準をチャイルド C からチャイルド B に緩和する点は、まだ結論は出ていませんが、恐らくこの会の中では賛同いただけるのではないかと予想しています。また今回、等級の基準まで具体的にどうするかというようなこともご提示いただきました。

 今の基準というのは、チャイルド C であり、なおかつ 3 点が 1 つ以上ないといけないとか、あと、項目が何個あるかというのを全て満たさないといけないとのシステムとなっており、複数の条件を全て満たさないと認定されません。基準として非常に厳しいと理解しています。具体的にどのように緩和するかという点については、複数の基準については 1 級から 4 級まで、ほかの疾患と比較した上で、どの程度を 4 級とするか、 3 級とするかという検討が必要になるだろうと。それには QOL の指標が必要と思います。この級数の基準の変更に関しては、もう少し検討が必要であると、今日の時点では思いました。

○中村座長 ほかにはありますでしょうか。この辺の詳細については、少し整理をして検討をする必要があろうかと思います。良いご提案をいただいたことありがとうございました。

 ほかにご意見等がなければ、これで団体様からのヒアリングを終了にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

○日本肝臓病患者団体協議会参考人 等級の話ですが、経済的に困っている方がたくさんいらっしゃいます。県や市によって異なりますけれども、医療助成が出るのが 1 2 級だけだと思いますが、そういうことのご配慮をお願いします。また、チャイルド C B にした場合にどのぐらいの人数になるのかをお考えいただきたいと思います。八橋先生の報告データでは C 11 人で B 46 人で約 4 倍ぐらいです。単純に 4 倍になるかどうか分かりませんけれども、そういうことも是非ご検討をお願いしたいと思います。

○中村座長 ほかにありますでしょうか。

 次に、 2 つ目の議事「肝臓機能障害の認定基準について」に移ります。事務局から資料の説明をお願いいたします。

○高山課長補佐 議題 2 の肝臓機能障害の認定基準については、資料 2 から資料 4 までが該当いたします。資料 2 及び資料 3 について説明いたします。資料 2 をご覧ください。前回の検討会でご議論いただいた際に、このようなデータがあると議論が進むというようなご指摘を、構成員の皆様からいただきました。それをまとめたもの、そしてそのご意見に対応した今回の資料をまとめたものが、資料 2 です。

1 つ目のご指摘の、どれぐらいの方が肝臓機能障害の身体障害者手帳を取得されて、そのうちどれぐらいの方が亡くなられているのかという点については、資料 3-2 でまとめております。 2 つ目として、肝臓機能障害で 1 級の身体障害者手帳を取得された方のうち、肝臓移植によって取得された方が何割程度いらっしゃるのか、年度ごとの数字があれば、というようなご意見がありました。これについては、資料 3-1 でお示ししております。 3 つ目として、肝臓移植を受けられた方とそうでない方とで、障害者の認定を受けてからどの程度の期間、福祉サービスを受けることができているのかといった違いが分かると良いというご指摘がありました。これについても、資料 3-2 でまとめております。 4 つ目は、肝硬変の患者の QOL が評価されたデータが何かないかというご意見がありました。これについては、八橋先生から提出いただきました資料 4 でその点について評価を頂いております。

 次に、資料 3 について説明いたします。資料 3-1 から 3-3 までありますが、これは前回の検討会を踏まえて、実態についてどうなっているのかを各自治体にアンケートで調査をして、状況を数値としてまとめたものです。資料 3-1 は、肝臓機能障害により身体障害者手帳を新たに交付された方の数と、その等級別、また肝臓移植の有無について調査をした数字です。この調査については、全国の市町村を対象としたものではなく、 12 の指定都市及び中核市を事務局で選んで調査し、集計をした数値となっております。平成 22 年度から平成 26 年度までの 5 年間の実態について、それぞれ数値にまとめております。

 まず、資料 1-1 をご覧下さい。平成 22 年度の新規の肝臓機能障害として身体障害者手帳を交付された方は、 12 市の合計で 1 級が 317 名、 2 級が 49 名、 3 級が 37 名、 4 級が 15 名の合計 418 名という状況でした。 1 級の 317 名の方のうち、肝臓移植によって手帳を取得された方が 223 名で、割合にすると 70.3 %でした。平成 23 年度の新規交付者の数は、 1 級が 58 名、 2 級が 16 名、 3 級が 8 名、 4 級が 13 名の合計 95 名で、 1 級の 58 名のうち、肝臓移植によって手帳を取得された方は 21 名で割合にすると 36.2 %でした。平成 24 年度の新規交付者数は、 1 級が 47 名、 2 級が 15 名、 3 級が 9 名、 4 級が 5 名の合計 76 名で、 1 級の 47 名のうち、肝臓移植によって手帳を取得された方は 16 名で、割合にすると 34.0 %でした。平成 25 年度の新規交付者数は、 1 級が 38 名、 2 級が 20 名、 3 級が 10 名、 4 級が 1 名の合計 69 名で、 1 級の 38 名のうち、肝臓移植によって手帳を取得された方は 19 名で、割合にすると 50 %でした。平成 26 年度の新規交付者数は、 1 級が 40 名、 2 級が 24 名、 3 級が 8 名、 4 級が 4 名の合計 76 名で、 1 級の 40 名のうち、肝臓移植によって手帳を取得された方は 18 名で、割合にすると 45 %でした。平成 22 年度から平成 26 年度までの新規交付者数の合計の数値は、 1 級が 500 名、 2 級が 124 名、 3 級が 72 名、 4 級が 38 名の合計 734 名でした。 1 級の 500 名のうち、肝臓移植を受けられて手帳を取得をされた方は 297 名で、割合にすると 59.4 %でした。

 続いて、資料 3-2 をご覧ください。これは肝臓機能障害で身体障害者手帳を新規に受けられた方のうち、その後亡くなられた方の数、割合、そして交付から死亡までの平均期間を表した数値になります。これも、平成 22 年度から平成 26 年度までの数値になります。平成 22 年度は、 1 級のうち肝臓移植で手帳を取得された方が 215 名、それ以外の理由で手帳を取得された 1 級の方が 126 名ですが、そのうち亡くなられた方が肝臓移植を受けられた方は 15 名で、割合にして 7.0 %、それ以外の理由で 1 級の方は 67 名で、割合にして 53.2 %でした。交付から死亡までの平均期間は、肝臓移植によって 1 級の手帳を取得された方が 795.1 日、それ以外の理由で 1 級の手帳を取得された方が 331.4 日でした。同じく 2 級、 3 級、 4 級の手帳を取得された方の亡くなられた方の割合は、それぞれ 75.0 %、 58.8 %、 53.8 %で、交付から死亡までの平均期間は 2 級から 4 級まで順に、 456.7 日、 529.4 日、 317.9 日でした。同様に、平成 23 年度に肝臓移植で 1 級の手帳を取得された方は 22 名、そのうち亡くなられた方は 1 名ということで、割合にして 4.5 %、交付から死亡までの平均期間は 926.0 日でした。それ以外の理由で 1 級の手帳を取得された方の死亡の割合は 82.9 %で、交付から死亡までの平均期間は 311.7 日でした。 2 級から 4 級までの方については、ご覧の数値となっております。さらに、平成 24 年度、 25 年度、 26 年度の状況ですが、平成 22 年度、 23 年度と同じように、 1 級の手帳を取得された方で肝臓移植を受けられた方については、亡くなられた方の数が少なく、交付された日数もほかの等級の方、若しくは肝臓移植以外の理由で手帳を取得された 1 級の方に比べると、交付から死亡までの平均期間が長い傾向がありました。平成 25 年度、 26 年度の平均期間が、平成 22 年度、 23 年度に比べて短くなっているのは、この調査をした時点で何日間交付をされているか、あとは、亡くなられている方の平均の期間が、交付の開始時点が平成 25 年度、 26 年度は最近ですので、その分平均期間も短くなっているというような傾向があります。

 平成 22 年度から平成 26 年度までの合計を一番下の表で示しておりますが、 1 級で肝臓移植を受けられた方の死亡の割合の平均は 6.1 %という状況です。 1 級で肝臓移植以外の理由で手帳を取得された方の死亡の割合の平均は 61.0 %です。 2 級から 4 級までの死亡の割合の平均は、順に 62.5 %、 59.7 %、 57.6 %で、肝臓移植以外の理由で手帳を受けられた方は等級に関係なく死亡の割合が大体 6 割前後という傾向となりました。

 最後に、資料 3-3 をご覧ください。こちらは、肝臓機能障害者の方で、等級別にどのような障害福祉サービスを利用されているのか、その内容及びその給付額を調べたものです。この表の一番左側に年度がありまして、その右に等級と肝臓機能の手帳交付者数を記載しております。この手帳交付者数については、平成 24 年度から 26 年度までのうち、 1 日でもこの障害福祉サービスを受けることができる資格がある方が全てカウントされております。その数値が、この肝臓機能障害の手帳交付者数としてカウントされております。そのうち、 1 級については、肝臓移植を受けられている方、受けられていない方の数値も分けております。そして、サービスの受給者数ですが、年度ごとに受けられた方の数をまとめております。これも、実数で、このサービスの受給者として、サービスの受給を受ける資格のある方が利用された場合に 1 人としてカウントしております。そして、 1 人当たりの障害福祉サービスの給付額ですが、年間総額の 1 人当たりの金額を次の欄に書いております。その右側からは、サービスの内容ごとに給付額を表として記載しております。

 この傾向を簡単に説明いたしますと、肝臓機能障害の手帳を取得されている方のうち多く利用されているのが、居宅介護、そして就労移行支援や就労継続支援です。また、障害児通所支援については、小児の肝臓機能障害で手帳を取得されていて、かつ心身に障害がある方、肝臓以外にも障害のある方でサービスを受ける必要があるこどもについては、この通所支援のサービスを受けられているということですので、それなりの給付額となっております。

 また、このサービスの内容の中で、「共同生活援助」という項目がありますが、これはグループホームと呼ばれるもので、夜間や休日に、障害者の方が共同生活を送っていただいて、生活上の援助を行うものです。主には、知的障害者、精神障害者の方が利用することが多いのですが、今回は肝臓機能障害の調査の中で共同生活援助を利用されている方が 1 人いらっしゃいまして、知的障害が併せてあったことによりこの共同生活援助のサービスを受けられていたということです。今回は、肝臓機能障害があるからという理由で共同生活援助を受けられていた方は、その方以外はいらっしゃいませんでした。

 一番右の欄には、補装具を利用されている実績がありますが、これも 1 人の方のみで、視覚障害を併せてお持ちの方が眼鏡などの補装具の支給を受けられていたということですので、そのような方がカウントされていて、この給付額に反映されているという状況でした。

 お手元の机上配布の資料をご覧ください。「身体障害者手帳制度の概要」です。これは 5 1 日の第 1 回目の検討会の資料 2 1 ページ目に該当する資料です。今回、この資料を配布いたしましたのは、交付者数について一部集計上の誤りがあったことにより、合計の数を修正いたしました。 4 「交付者数 ( 平成 25 年度末現在 ) 」について、赤字で記載されている数字が修正後の数字になります。肝臓機能障害の手帳交付者数も若干変わりまして、合計で 6,787 名です。 1 級が 5,672 名、 2 級が 627 名、 3 級が 317 名、 4 級が 171 名です。この数値が正式な数値になりますので、その点をご理解ください。資料 2 3 及び机上配布の内容については、以上です。

○中村座長 第 1 回の検討会で、議論で必要になると言われた数字について調査をしていただき、それを資料 3 としてまとめていただいて報告いただきました。資料 4 についても関連する内容になりますので、八橋構成員から説明をお願いいたします。

○八橋構成員 資料 4 の説明をいたします。基本的には、 2 つの資料を引用、紹介いたします。まず肝疾患患者の QOL に関する論文、報告書関係について報告いたします。まず 1 つは、「 C 型肝炎ウイルスによる慢性肝疾患の Health Related QOL の測定」ということで、これは雑誌『肝臓』 1997 年に福原先生が出されている論文の代表的な図を引用しました。詳細は、この論文を見ていただきたいと思います。

SF-36 という指標は、患者にどのような生活状況かを尋ねて、それをスコア化して表示したものです。そこにグラフがありますが、英語では分かりづらいので、 CPH CAH は、いわゆる慢性肝炎。■がチャイルド A で肝硬変の初期の状態。◆がチャイルド B を意味します。 SF-36 というのは、大きくは身体機能、日常役割機能 ( 身体 ) 、体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能 ( 精神 ) 、心の健康の8項目あり、そこにグラフ化されていますように、身体機能、日常役割機能 ( 身体 ) 、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能 ( 精神 ) 6 項目に関しては、全てチャイルド B の方で QOL が低下していることが分かります。特に、日常生活機能や日常役割機能は、かなり低下していることがこのグラフから読み取れるかと思います。チャイルド B の方は QOL が低下していることを示した論文です。

 次は、「 C 型慢性肝炎の医療経済評価における効用値」について紹介します。平尾先生の厚生労働省研究班の中で検討され、平成 26 3 月にまとめられた報告書の中から引用したものです。まず 1 つは、文献調査から得られた効用値 Utility の中の Mean は平均になりますが、 Decompensated Cirrhosis というのが非代償性肝硬変で 0.64 という数字が出ております。それから、腹水のある方、 Ascites 0.56 、肝性脳症の Hepatic encephalopathy 0.47 と数字が低下しています。健康の方が 1.0 、ほぼ亡くなるような状態の方が 0 という指標で、非代償性肝硬変患者の効用値は 0.5 から 0.6 の間にあるというのが、欧米の文献を主体とする多数の文献データから得られた効用値になります。この効用値という数字は、ほかの疾患との比較が可能と言われており、リウマチの患者が 0.8 、リハビリを受けている脳卒中の方の効用値は 0.5 ということが学会や論文で報告されています。効用値を用いることで、いろいろな疾患との QOL 比較が可能ではないかと思います。

 もう 1 つは、同様にこれは平尾研究班の中で実際調査を行ったものになります。これは、私が実施した 6,300 名の患者の QOL を測定したものであり、 B 型肝炎による Decompensated Cirrhosis 、非代償性肝硬変患者では 0.722 という数字、 C 型肝炎による非代償性肝硬変患者では、さらに少し低下していて 0.671 というデータでした。非代償性肝硬変患者では、ほかの慢性肝炎患者に比べて QOL 低下している、ほぼ欧米のデータと同じような数字が得られていると思います。以上です。

○中村座長 ただいま、事務局と八橋構成員から説明いただいた内容を踏まえ、また本日の関係団体からのご意見も併せまして、現行の肝臓機能障害の認定基準についてどのように評価をするのか、そして、今後の肝臓機能障害の認定基準の対応をどのようにしていくべきかということですが、今日の議論、ご意見等を踏まえ、構成員の皆さんからご意見があればお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○八橋構成員 事務局にお尋ねしますが、資料 3-1 3-2 3-3 は基本、 12 市で取られたデータで、多少、数に違いはありますが、同じデータベースからまとめられたという理解でよろしいでしょうか。

○高山課長補佐 資料 3-1 から 3-3 までは、 12 市にアンケート調査したものを集計した数値になりますので、対象は全て資料 3-1 から 3-3 まで同じになります。

○八橋構成員 少しコメントしますと、 1 級を取られている方の頻度は 60 %から 70 %になるのかと思い、これはある程度予想していたパーセンテージかなと思ったのが 1 つです。それから、資料 3-2 を見ますと、肝臓移植を受けられていない方は 60 %前後亡くなっているようですが、これは平均の生存期間が 300 日前後ですから、中央値出計算すると、もっと短くなるのではないかなと思いました。チャイルド C の方が手帳を受けられても 1 年以内に亡くなっていることがこのデータから読み取れました。

 それから、資料 3-3 についてお聞きしたいのですが、これは交付手帳を受けられている中で、実際にサービスを受けられている方は非常に少ないということでよろしいのでしょうか。

○高山課長補佐 この受給者数については、実際にサービスを受けられた方の数になりますので、おっしゃるとおり少ないということは言えると思います。

○八橋構成員 これは、何か理由が考えられるのでしょうか。

○高山課長補佐 理由については、申し訳ありませんが、そこまで調査なり分析ができておりません。

○八橋構成員  1,400 名に交付しても、実際にサービスを受けられた方は 29 名で、その数字を見ますと、この 3 年間に福祉サービスで使った医療費は 2,800 万円ぐらいになると。これは、 1,400 名のデータですが、恐らく日本全体の 10 %ぐらいの人口を占めていると想定すると、障害福祉サービスは、ほとんどお金が使われていないのが実態なのだと理解いたしましたが正しいでしょうか。

○川又課長 手帳を取得されても、必ずしも福祉サービスを全員が利用されるかというと、そうではない状況だと思います。例えば全体で見ると、先ほどの机上配布の手帳制度の概要で、今何らかの理由で手帳を持っている方は 525 万人おられますが、その中でヘルパーや就労などの福祉サービスを使っている人が全体で 70 万人強ぐらいですから、手帳を取得される方は多いのですが、それはほかにもいろいろなメリットがありますし、福祉サービスだけのために取得されているわけではないと思われます。

○中村座長 ほかにありますでしょうか。

○田中構成員 資料 3-1 から 3-3 を見て思っていることなのですが、これは 12 市の調査ですので、全国でいうと 15 %ぐらいかなと思っています。 1 級、 2 級、 3 級、 4 級の割合を見ると、大体縮小されているので、いいサンプリングができて、これは全体を把握しているのだと思っております。

 ただ、制度が始まって最初は肝臓移植による取得者のほうが多いので、 7 割になっていますが、 5 年平均で 6 割が大体の平均なのかなと感じました。

 それから、資料 3-2 で肝臓移植がない人の平均の死亡までの期間がだんだん短くなっておりますが、これも先ほどから申し上げているように、申請の段階で、もっと申請してそれが認定される人が、申請前に、これは難しいよということで、本当に重篤な人しか申請に至っていない可能性があるなと思っております。やはり、どういう人が申請できるのか、それから申請を受ける側も、一応申請してみるというような働き掛けもここで大事なのかなと。だんだん短くなっていますから、本当に重篤な人しか申請して認定されてきていない。最初はもっと、それでも肝臓移植の方よりは死亡までの平均期間は短いですが、それでももう少し長い方が申請して認可されていたのがどんどん短くなっているのは、そういう風評被害というか、情報提供がうまくいっていないのかなと思います。

 それから、福祉サービスについてもやはり使っている方が少ないので、 525 万人中の 70 万人では、 1 割ちょっとの方は使っていらっしゃるという割合から見れば少ないので、こういう制度があるということの広報や、どういう方が使えるかということも併せて、これからやっていくことの課題の 1 つかなと思いました。

○中村座長 情報の広報が重要ということでしょうか。

○田中構成員 それから、資料 4 で八橋構成員が説明されましたが、これを見るとチャイルド B の方の QOL もかなり悪いというのがエビデンスに基づいて数値としてスコアで SF-36 、あるいは ED5 で同じように出ていることから、チャイルド B の方の QOL はかなり悪いのだなということが客観的に理解できたなと思います。

○中村座長 ほかにありますでしょうか。

○持田構成員 脳死肝臓移植の適応基準では、チャイルド C は予測余命 6 か月として緊急性を判定しています。資料3のデータは、これにほぼ一致していると思います。なお、チャイルド C でも 13 点以上の場合は余命 3 か月として緊急性を高める場合があります。一方、チャイルド B は予測余命が 1 年で、現在では肝移植の適応から外しています。しかし、患者さんの QOL を考慮した肝機能障害の認定としては、予測余命が 1 年になってから受給するのでは、遅すぎるかもしれません。そういうことで、チャイルド B に関しては、もう少し詳しく調査をしなくてはいけないと思います。

 そこで、八橋先生が資料 4 を用意していただいたのですが、チャイルド B の患者さんの QOL が不良であることは分かるのですが、実際の患者をたくさん診察していると、チャイルド B でも 7 点の方と 8 点以上の方では違いがあるのではないかと感じます。例えば、アルブミンが 3.4 でプロトロンビン時間が 65 %ぐらいの方で腹水も肝性脳症もない方はたくさんいますが、このような患者さんはチャイルドがBでも元気に働いていたり、スポーツされていたりする場合がたくさんあります。

 それから、チャイルドBを非代償性肝硬変とすることにも問題があります。本来は腹水や肝性脳症が見られる場合が非代償性肝硬変で、チャイルド B でもこれらの症候が見られない代償性肝硬変の方もいらっしゃいます。最近はチャイルド A C 型肝炎の患者さんは経口薬で治療できるようになり、全ての患者でチャイルドスコアを注目するようになりましたが、やはり 7 点の方は全身状態が6点の方と差がなく、 8 点以上の患者さんとは違うと感じています。可能ならば、チャイルドBの中での違いが分かるようなデータが必要と考えます。

○田中構成員 今のお話で、 C 型だけについてですが、新しい経口薬が出て、肝硬変の患者にも使えるようになったときに、今、持田構成員がおっしゃるように、 7 点と 8 点のところで非常に非可逆性が可逆性になるものなのかということも、グループでチャイルドグレード B とかグレード C という分け方ではなくて、グレード B も何か考えていかないといけないということもあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○持田構成員 肝移植の適応に関しては、チャイルド・ピューでなく、 MELD スコアを使おうとの考え方が主流になっています。 MELD ですと腎機能が関係しますので、生命予後のみならず、 QOL にも相関するのではないかと考えられます。しかし、日本には MELD 別に QOL を見た検討はほとんどありませんので、チャイルド・ピューの中で考えていかなくてはなりません。そうなるとキーになるのは、腹水や脳症があるかないか、あるいは 7 点と 8 点以上かで、チャイルド・ピューがBであっても違いがあるのかどうかを明らかにする。この制度を考える上では、このことが重要でないかと考えます。

○中村座長 ほかにありますでしょうか。

○八橋構成員 非代償性肝硬変を、どこから定義するのかが非常に難しいところがあります。チャイルド B のどこかで線引きできるのかもしれませんが、今まで明確には定義されてこなかったという経緯があります。ただ、ひとつの例として C 型肝炎の新しい抗ウイルス剤は非代償性肝硬変には使ってはいけないと添付文書上に書かれています。非代償性肝硬変患者には、この薬の保険適応がありません。代償性肝硬変患者にしか新しい抗ウイルス剤は使えない側面があります。また、国が定めた C 型肝炎の経口の抗ウイルス剤の助成制度の基準は、チャイルド A までは使用を認めるが、チャイルド B C は認めないということが明記されています。非代償性肝硬変の定義として、チャイルドスコアの 6 点で引くのか、 7 点で引くのか、現実的な問題があります。

 持田先生が言われているように、 7 点の方で QOL がそんなに悪くない方もおられるのも事実です。しかし、今までチャイルド B 7 点で区切って細分化して評価したことは今まではないと思います。

○中村座長 ほかにご意見はありますでしょうか。

○坂井田構成員 今日見せていただいて、大体予想どおりでした。数が少ないのだと思うのですが、資料 3-2 の一番下にまとめてある等級から死亡率を見ていると、 1 級が 61 %で 4 級も 57 %と余り変わらないというのは、本当は死亡率はどんどん下がっていくのではないでしょうか。そういった基準をやはり作るべきだと思いますし、先ほどからおっしゃったとおり、チャイルド B でも大きく 7 点と後は違うと思いますので、そこは症状で腹水があるとかなり予後が不良という論文もありますし、そういったところを考えていかないといけないのではないかと思います。

○中村座長 ほかにありますでしょうか。

○八橋構成員 この資料とは別の話題になりますが、肝臓機能障害の認定の基準を見直すということで、ほかの領域の先生方と意見交換をすることがあり、幾つか指摘される点がありますので、ご紹介します。身体障害者の制度は、自立支援の制度であるということがまず基本であること、あと症状が固定していること、それと QOL が低下している方に対して支援を行う制度である、私の理解ではそのような大きな 3 原則があるようにお聞きしています。

 ただ、いつも問題になるのは、身体的に、例えば視力障害があるとか手足が動かない方の生命予後は悪くないと思うのですが QOL はかなり落ちている。肝疾患患者の場合は、手足が動かないということはないのですが、やはり体を動かしにくいというような QOL の低下があり、さらに生命予後に関しては最も良くない疾患であると思います。内部障害の方でも、透析患者さんで長期生存される方は珍しくなく、 HIV の方も今は抗ウイルス剤を飲まれて C 型肝炎の合併がなければ、ある程度長期生存が望めます。しかし、肝疾患患者でも非代償性肝硬変まで進展すると最も生命予後が悪い疾患だと思います。そのような方々に、どのようにして、この制度をうまくいかしていくかが非常に難しいところでもあり、重要なところだと思っています。

○中村座長 確かに、身体障害者手帳の制度でというと、その制度のほかの疾患で決めている QOL との関係は、どうしてもほかの分野の方からしますと必ず検討されることになる話ですので、そこはかなり詰めた話をしておかないと理解が得られない可能性があるかもしれませんね。ほかにありますでしょうか。

 特になければ、本日は関係団体の皆様から貴重なご意見、現状のご報告を頂きました。そして、また今日は前回の第 1 回のときに質問が出た、あるいは宿題となった数値についても、事務局からまとめていただき、また八橋構成員からは QOL に関するデータを頂き、その後の議論でも貴重な今後の検討に資するご意見を頂き、誠にありがとうございました。

 本日はここまでといたしますが、次回は更に議論を深めていく必要がありますので、第 1 回、第 2 回で議論された内容と本日の状況を事務局で論点を整理していただきたいと思います。その整理ができ次第、また全体で検討したいと思います。次回の日程等について、事務局からお願いいたします。

○高山課長補佐 本日もご議論をありがとうございました。次回以降の開催日程ですが、また各構成員の先生方の日程の調整をさせていただき、事務局から追ってご連絡をさせていただきたいと思っております。次回も、どうぞよろしくお願いいたします。

○中村座長 それでは、これで本日は閉会といたします。ご協力どうもありがとうございました。

 

(了)

 


(了)
<照会先>

厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課人材育成・障害認定係

03-5253-1111(内線3029)

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