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2015年7月13日 独立行政法人評価に関する有識者会議 医療・福祉WG(第2回) 議事録

○日時

平成27年7月13日(月)9:56~12:03


○場所

厚生労働省専用第21会議室(17階)


○出席者

真野主査、五十嵐構成員、石渡構成員、名里構成員、橋田構成員、平井構成員、松原構成員、三田構成員

○議事

(以下、議事録)

○真野主査

 それでは、定刻より若干早いですが、全員お揃いになられましたので、始めたいと思います。本日は第2回独立行政法人評価に関する有識者会議の医療・福祉ワーキンググループです。構成員の皆様、お忙しい中、暑い中をお集まりいただきまして、ありがとうございます。それでは、本日の議事について事務局から説明をお願いします。

 

○政策評価官室長補佐

 それでは、本日の議事について御説明いたします。本日の議事は、お手元に配付させていただいている議事次第のとおり、国立重度知的障害者総合施設のぞみの園の平成26年度業務実績評価に係る意見聴取です。参考資料11ページ目を御覧ください。本日、意見聴取を行う年度評価についてですが、こちらは独立行政法人通則法第32条第1項第1号の規定に基づき、毎事業年度の終了後に実施される業務の実績の評価でありまして、当該事業年度における中期目標の達成状況や中期計画の実施状況等を考慮し、中期目標を定めた項目(評価項目)毎に5段階の評語(SD)による評定を付す「項目別評定」とその「項目別評定」を基礎とし、法人全体の状況について評価する「総合評定」により行うこととされております。

 これらは法人の業務運営の改善に資することを目的とするほか、評価結果を役職員の処遇等に活用すること等を目的として実施するものでして、本日は国立重度知的障害者総合施設のぞみの園の平成26年度業務実績評価について、本ワーキンググループの御意見を賜ることとしております。事務局からは以上でございます。

 

○真野主査

 ありがとうございました。早速ですが、のぞみの園の平成26年度業務実績評価について議論していきたいと思います。初めに、国民に対して提供するサービス、その他の業務の質の向上に関する事項に関わる項目別評定について議論したいと思います。ワーキンググループということで初めてのスタイルですが、法人及び法人所管課からも是非、時間も限られておりますので、ポイントを絞って簡潔に御説明いただけたらと思います。その後で質疑応答をさせていただきます。では、法人のほうからよろしくお願いします。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 事業企画局長の堀内と申します。よろしくお願いします。早速ですが、資料1-1-(1)で説明させていただきます。なお、この説明資料は主に定量的指標と評価の視点に対応して作成しておりますが、時間に限りがありますので、全ての定量的指標と評価の視点の読上げは省略させていただきます。ただし、定量的指標は主なものは掲載していますので、よろしくお願いいたします。

 まずはじめに、のぞみの園の概要を簡単に御説明したいと思いますので、3ページをお開きください。のぞみの園は、法律にも書かれているとおり、大きく分けて5つの事業に分かれております。中段左から、総合施設の設置・運営、ここでは入所利用者の支援や地域移行、強度行動障害の支援を行っております。その右にある、調査・研究、情報提供。国の重要課題となるテーマについて研究と情報提供を行っております。その次に、養成・研修。調査・研究や現場で得られたノウハウにより多くの養成・研修を行っております。あと、援助・助言として、障害者御本人や保護者、障害者施設などからの相談に応じております。最後は附帯事業として、診療所の運営や地域の障害者の支援として、日中一時支援、就労支援などを行っております。これらの内容についてはパート1で御説明したいと思います。その下にある、適切な業務運営のための組織・予算等についてはパート2で御説明したいと思います。

4ページ、具体的な事業の一覧です。根拠法令別に分かれていますが、一番上の施設入所支援、これがのぞみの園の基本事業となっております。入所支援のほか、日中活動の支援、地域支援の内容です。また、児童福祉法の関係で児童発達支援事業などを行っています。

5ページ、入所利用者の概況です。平成27331日現在で、平均年齢61.9歳、平均入所期間は37.7年と、年々高く、長くなっています。出身都道府県も38都道府県に渡りますが、東京、埼玉、千葉、神奈川で約半分を占めている状況です。なお、これらの数字は強制施設退所者等の有期限の利用者を含めた数字です。有期限の方の年齢区分は真ん中の表の(2)(3)にあります。このとおりです。簡単ですが、のぞみの園の概要です。

 それでは、評価項目の内容に入ります。初めにパート1、国民に対して提供するサービスその他の業務の質の向上に関する事項として御説明いたします。6ページ、評価項目1-1施設利用者の地域移行への取組です。真ん中に主な定量的指標があります。地域移行した者の数ですが、目標5人程度に対して実績者数は5人ということで、達成度は100%となっています。この項目は、指標としてはこれしかありません。

7ページ、地域移行については、最近では非常に困難な状況です。そんな中で、目標である5人を達成しております。この地域移行が困難となっている理由を簡単に述べておきたいと思います。最大の理由としては、利用者が高齢化、重度化しており、多くの方が重篤な病気に罹患したり、身体機能の低下が進んだことによって介護度が増加しています。2つ目は、これに伴い、現在の生活に変化を求めないという強い思いが保護者や家族にあって、同意が得られにくいことです。3つ目は、長年のぞみの園に住んでいるため、本人も一般地域での生活に対する不安感があります。4つ目としては、移行先の自治体に介護度が進んでいる利用者を受け入れるグループホーム等の施設が少なくて、地元でも待機者が多い状況です。比較的若く、身体的機能も低下していない方は既に地域移行をしておりますが、現在いらっしゃる方は年々厳しい状況となっています。

 今お話ししたことは説明資料には載っていませんでしたが、四角の中が地域移行を進めるための実践内容です。アとして、本人及び保護者への働きかけについてです。当法人は、地域移行に関して、法人の独自事業として地域生活体験ホームを実施しております。高崎市内の施設外の住宅街に用意した建物が2軒ありますが、これを活用して、施設利用者に地域生活の体験のための支援を行っております。平成26年度では延べ49人、合計2,424日利用しています。また、宿泊はせず、日中活動としてもこの地域生活体験ホームを活用しています。また、地域移行に向けて、地域生活体験ホームでの支援、ニーズを確認して支援計画を作成しております。更に保護者に対しても、丁寧な説明の機会の確保や地域移行の体験談などを掲載した地域移行通信を発行しています。

 イの移行先確保に向けた環境整備についてですが、新たな移行先の事業所の開拓として、15県、16事業所に要請を行っております。特に入所利用者の多い東京都及び埼玉県への働きかけは、4124回の協力要請を行っています。この東京、埼玉だけで入所利用者の約35%を占めています。また、全国の主管課長会議でも、厚労省よりお願いをしていただいておりますが、その他でも随時、全国5264町に対して要請を行っています。ウとして、移行に対する地域生活の支援として、移行前の健康診断を行って、診療情報提供として交付しております。また、フォローアップも徹底して行っておりまして、これまでに移行した退所者は122人いますが、訪問、面接で61人、電話等の連絡で延べ654回確認を行っています。

 以上が評価項目1-1の説明になります。この評価項目は移行目標も達成しておりますので、自己評価はBとしております。以上でございます。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 引き続き、主務大臣による評価について説明いたします。障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐の川島です。よろしくお願いします。資料1-1-(2)、平成26年度主務大臣による評価()をお配りしております。こちらについては、A4の資料1-2の中に記載がある主務大臣による評価という所を抜粋した資料になっておりますので、併せてこちらを御覧ください。主務大臣による評価についてはBとしております。その評定に至った理由としては、地域移行の取組について、個別支援計画に基づき、一人ひとり丁寧に取り組んでいる、また、地域移行した者に対しては生活の適用状況を把握して、フォローアップも実施している。施設利用者の高齢化、重度化が年々進んでいる中で地域移行が困難な状況になっていますが、5人の利用者の地域移行を実現させており、第3期中期目標期間における、施設利用者の16%縮減といった目標に向けて着実に取り組んでいます。このことから評価はBとしています。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、8ページを御覧ください。評価項目1-2、施設入所利用者の高齢化に対応した支援です。主な定量的指標については、高齢知的障害者支援に関するセミナーの参加者で、目標250人に対して239人、達成度96%で、この参加者の満足度ですが、目標80%以上に対して93%、達成度は116%となっております。

9ページ、重度知的障害者の高齢化の進展により、従来の支援に合わせて一般の方より早い加齢現象への支援の必要性が増大しております。具体的には、身体機能低下への介護の必要度が増大、転倒、骨折のリスクが増大、嚥下機能低下による喉詰めリスクが増大等です。これらの状況に対応するため、職員の専門性の向上を図っているところです。具体的には、(1)高齢者支援の専門家による職員研修の開催、(2)特養ホーム等での実務研修及び法人内の報告会の開催などを行っているところです。

 環境設定・場の提供として、高齢化に対応した施設・設備の整備を行っております。日中活動の提供として、介護予防体操や生きがいとしての作業活動。福祉と医療の連携として、診療所による健康管理などを行っているところです。

 他の障害者支援施設への情報提供、普及については、ニュースレターでの情報提供です。このニュースレターは、のぞみの園の情報機関紙で、年4回、1回当たり約4,000部発行しております。全国の障害福祉関係者、自治体、大学等に配布しているところです。ニュースレターについては、また後ほど出てきます。

 それから、福祉セミナーの開催、ほかの施設の若手職員を対象にした養成現任研修の受入れを行っています。以上が、評価項目1-2の説明です。この評価項目は数値目標も達成しており、自己評価はBとしております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 主務大臣による評価ですが、Bとしております。理由としては、資料1-1-(2)2ページに記載があります。高齢化に対応した日中活動プログラムの実践、また生活支援員で構成する認知症研究班又は高齢者事例検討会議における事例報告書の作成。認知症及び機能低下、医療的ケアが必要な利用者について、医療と連携した専門性の高い支援の実践を行っております。また、セミナーの開催などを通じて全国の関係施設、事業所への情報提供にも努めており、着実に目標の達成に向かっているということで、Bにしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、10ページです。評価項目1-3、著しい行動障害等を有する者等への支援です。主な定量的指標については、受入者数、目標1人に対して実績は2人です。セミナーの参加者は、目標が200人に対して254人、満足度については、80%以上に対して実績は96%ということで、高い率となっております。

11ページ、著しい行動障害等への支援については、有期限での段階的プロセスによるサービスモデルの構築に向けての取組を行っております。具体的には、行政や相談支援事業所等との連携、特別支援グループでの生活環境や行動特性に配慮した支援の提供です。特別支援グループというのは、のぞみの園の中の生活寮の一部なのですが、これらの行動障害で特別な支援を行っている寮です。あとは、段階的な地域生活体験ホームの実施を行っております。

 左側に、受入者と退所者の実績が書いてあります。平成26年度の受入れは2人受け入れております。この受け入れた2人ですが、1人は暴力行為やトラブルによりグループホームを退去。この暴力行為というのは、ポットや電子レンジを投げつけたり、車に石を投げつけたり、そのような暴力行為だそうです。その後も、暴力行為等で精神科病院の入退院を繰り返している20代の女性です。

 もう1人は、突き飛ばしたりかみついたりする他害や破壊行為等によって、家庭での生活が困難となり、複数の短期入所施設や精神科病院の入退院を繰り返している20代の男性です。精神科病院では、全身拘束がされていたそうです。これら2人を含めて、群馬県外からの方も多く、当該自治体では対応ができず、のぞみの園に依頼された方ばかりです。

 これらの支援については、福祉と医療の連携を図っております。診療所の精神科医師、臨床心理士等と連携して検討を行っております。また、職員の専門性の向上を図るために、研修も参加しております。

 他の施設等への情報提供としては、これも先ほど言いました内容ですが、ニュースレターによる情報提供、事例集の有償頒布、講師派遣、現任研修の受入れを行っているところです。

 以上が、評価項目1-3の説明になります。この評価項目は、達成度も120%を大きく上回って、130%超になっております。また、非常に困難なケースを受け入れていると考えておりますので、自己評価はAとさせていただいております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 主務大臣による評価ですが、資料は3ページです。評価はAとしております。理由としては、著しい行動障害を有する者に対する支援について、診療所の精神科医や臨床心理士等との医療と連携した適切な支援を提供しており、また精神科病院に入退院を繰り返していた知的障害者2名の新規受入れを行うなど、サービスモデルの構築の取組に努めているところです。受入者数については、計画値の200%を達成するなど、中期目標における所期の目標を上回る成果が得られているということで、Aにしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

12ページをお開きください。評価項目1-4、矯正施設等退所者への支援です。主な定量的指標です。受入者数目標は5人程度に対して、実績は4人でした。達成度は80%となっております。セミナーへの参加者は、目標500人に対して実績は454人となっており、達成度は91%です。満足度80%以上に対して97.5%です。

13ページ、受入実績です。平成20年度からやっております。合計23人を受け入れ、うち17名が地域移行・退所となっております。(1)平成26年度内に受け入れた方は4人でした。なお、対象者として面接した方は、全部で11人おり、16回の面接を行っております。この受け入れた4人については、知的障害のほかに、統合失調症、発達障害を併せ持っており、家族関係や経済的な基盤が非常に脆弱であったということで、行政・福祉・医療等の連携が特に必要な例でした。

 罪名は、詐欺・窃盗・傷害・放火となっております。ここには書いておりませんが、具体的な例を1つ御紹介しておきます。20代の女性の方です。罪名は詐欺で、統合失調症の方でした。幻聴などから、現在でも何回かのぞみの園を飛び出して東京などへ無断外出してしまっております。この方に対しても、現在も粘り強く支援を行っているところです。

 そんな中、(2)平成26年度に2人が地域移行しております。福祉的支援を受けながら、関係機関等の綿密な調整を得て、グループホームとアパートにそれぞれ移行することができております。それから、連絡調整として、入所及び地域移行に当たっては、障害者支援施設、グループホーム、地域生活定着支援センター等との調整を行っております。

 他への普及、情報提供等ですが、これも前項と同じですが、講師派遣やセミナー等による普及、情報提供。それから、専門家を招聘して事例検討会を開催して、職員のレベルアップも図っているところです。

 以上が、評価項目1-4の説明になります。この評価項目は、達成度も約100%となっておりますので、自己評価はBとしております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 主務大臣による評価ですが、資料4ページを御覧ください。評価は、Bとしております。理由としては、矯正施設等退所者への支援について、関係機関との連携・協力の下、新たに4人の受入れを行ったこと。前年度から支援してきました利用者2名の地域移行を行ったこと。受入れから地域移行、フォローアップに至る一連のモデル的支援の取組が着実に行われており、また併せて複数の研修会・セミナーの開催、講演会への積極的な講師派遣等により、支援方法等の普及にも努めていることから、このような取組により中期目標における所期の目標を達成しているということで、Bとしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、14ページです。評価項目1-5、発達障害児・者及び地域で生活する重度の障害児・者への支援です。主な定量的指標についてです。通所支援事業の利用率は、後ほど説明いたしますが、発達障害児の通所支援事業の利用率ですが、目標75%以上に対して実績は76.1%、達成度は102%となっております。保護者会等の学習会の開催も、発達障害児の関係は、目標は15回以上に対して実績は21回。セミナーの参加者は、目標250人に対して実績は328人。満足度は、目標80%以上に対して実績は98%ということで、達成度は120%を超しているところです。

15ページ、発達障害児の支援についてです。障害児通所支援センター(通称「れいんぼ~」)を運営しております。この事業の概要を説明いたします。この「れいんぼ~」は、平成25年度に開設いたしました。大きく分けて、2種類の事業を行っております。1つは、児童発達支援事業です。この対象児童は、未就学児を対象としております。また、23歳の子どもと親に対して行う親子通園と、36歳の子どもに対して行う単独通園があります。もう1つは、放課後等デイサービス事業です。これは、小・中学校に就学している障害児を対象としております。この利用契約児童についてですが、「れいんぼ~」に通う児童が当法人の診療所の発達外来に通園している児童や、児童相談所などの関係機関から紹介された児童のうち、発達障害があり、かつ家庭上・生育上の問題が大きく、他の施設等では対応が難しいケースについて対象としております。

 利用状況等です。契約者数は71名です。待機児童も19名おります。延べ利用児童数は3,617名で、平成25年度と比べて約45%も増えているところです。利用率は76.1%でした。

16ページは、「れいんぼ~」の続きです。この図にありますように、支援に当たるスタッフは、診療所の医療スタッフと福祉スタッフ、市役所等の関係機関が連携、協力しております。また、保育所等にも訪問して、支援方針について連携会議を行っているところです。その結果、平成26年度は児童発達支援事業で9名、放課後等デイサービス事業で5名の児童が「れいんぼ~」を修了いたしました。この3月の「お別れの集い」の中で、ある保護者から「れいんぼ~に通う前はとても大変で、息子をどう育てていいかも分からず不安で不安で泣いていた毎日でしたが、この2年間ですごく成長することができました。今、子育てで悩んでいるお母さんも、希望を持って諦めずにいれば大丈夫です。みんなで頑張っていきましょう」という力強いメッセージを頂くなど、御家族からは我が子の成長とともに、親も支えられたという感謝の言葉を頂いております。

 他の施設への普及については、関係機関の職員や学生の実務研修、事業開設のための見学を受け入れております。また、群馬県発達障害者支援センターや群馬県内の教育委員会等が主催する研修会にも、職員を講師として派遣しているところです。

 その他、この項目の地域で生活する重度の障害者への支援については、この説明書には書いてありません。評価書には載せております。これらの方の支援については、短期入所事業を実施しております。高度医療を必要としない重度障害者でも対応できる生活寮がありますので、その生活寮に専用の部屋を2部屋用意いたしまして、御利用いただいております。平成26年度の実績は、延べ25人、延べ258日の御利用がありました。

 以上が、評価項目1-5の説明です。この項目は、達成度が121%となっております。また、障害児通所支援センターは、ほかの施設ではなかなか対応が難しい方を受け入れており、保護者からも高い評価を頂いていると考えておりますので、自己評価はAとさせていただいております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 主務大臣による評価ですが、資料の5ページを御覧ください。評価はAとしております。理由としては、平成25年度より開始しております障害児通所支援事業は順調に利用児童数が増加しており、保護者を対象としたプログラムの作成、また保護者からのニーズを踏まえ、新たな取組の実施につなげるといった工夫した取組を行っているところです。また、専用の個室を整備し、高度の医療を必要としない重度の障害児・者への短期入所事業の提供を行っており、地域の重度障害児・者の支援に着実に取り組んでいるところです。これらの取組により、数値目標においても所期の目標を上回る成果が得られていることから、Aとしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、18ページを御覧ください。評価項目1-6、調査・研究のテーマ、実施体制等です。主な定量的指標については、目標8テーマ以上に対して、実績は13テーマでした。8テーマとすると、達成度は163%となっております。

19ページを御覧ください。研究テーマの設定です。主にここに書かれております7つのテーマを行っております。(1)高齢知的・発達障害者支援マニュアルの作成。これは、3年計画の3年目です。(2)強度行動障害支援者養成研修(実践研修)のプログラム開発。これは、前年度は基礎研修でしたが、平成26年度が実践研修の開発です。(3)(4)については、矯正施設退所障害者の関係です。それぞれの実態調査を行っております。(5)から(7)については、障害者虐待関係ですが、3年計画の2年目の研究です。

 その他、のぞみの園の総合施設における実践的な研究を6テーマやっており、合計13テーマの研究を実施しているところです。これらの研究テーマについては、障害福祉関係者が非常に関心があり、かつ国の政策課題である重要なテーマです。

 その下は、調査・研究の計画的な実施体制についてです。上記の(1)から(7)4種類のテーマについては、外部研究者と共同で研究を実施しており、延べ39人の研究者とほかの障害福祉関係者の協力を得て行っております。また、研究計画及び研究結果に対する指導・助言を受けるため、研究会議を設置しております。当有識者会議の石渡委員にも御就任していただいております。4人の外部有識者と、のぞみの園の内部委員2人、厚生労働省のオブザーバーも交えて、年2回開催しているところです。

 そのほかに、倫理審査委員会を設置しております。個人情報保護及び倫理面の審査を行っております。この委員会は、外部の有識者3名と、のぞみの園の内部委員3名で構成されており、年2回開催しております。また、研究部以外の職員を含めた、これはのぞみの園の内部委員ですが、調査・研究調整会議を行っており、計画的な研究の実施に努めているところです。

 以上が、評価項目1-6の説明です。この評価項目は、達成度が120%を大幅に上回っております。調査・研究テーマは、国の重要な政策課題でもあります。この評価項目については、自己評価をAとさせていただいております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 主務大臣による評価です。資料は6ページです。評価はAとしております。理由としては、重度・高齢知的障害者、強度行動障害、発達障害といった社会的ニーズに沿った障害福祉施策の推進に資する13テーマの調査・研究に取り組んでおり、支援マニュアル、研修プログラムテキストなどの成果を取りまとめているところです。目標を大きく上回るテーマ数に取り組み、有益な調査・研究の成果物を取りまとめていることから、中期目標における所期の目標を上回る成果が得られているということで、Aとしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、20ページ、評価項目1-7、成果の積極的な普及・活用です。主な定量的指標です。成果の発信として、ニュースレターの発行をしております。目標は、年4回発行、1回当たり3,900部に対して実績は年4回。発行1回当たり平均3,963部でした。それから、成果の発表の回数ですが、目標は12回に対して、実績は24回ということで、達成度は200%となっております。

21ページ、広報媒体の活用として、ニュースレターを発行しております。調査・研究の成果を分かりやすくまとめ、年43,963部発行しております。

 その他、1年間の研究内容をまとめた研究紀要を発行し、ホームページにも全文を掲載しております。さらに、平成26年度については、これまでの研究成果をテーマごとに分かりやすくガイドブック形式にまとめて、有償刊行物として全国の関係機関に配布しております。なお、平成26年度の研究紀要については、既に発送をしているところです。

 次に、成果発表の回数です。関係団体、学会誌等に合計24回の発表を行っております。目標の12回を大きく上回っております。この内訳としては、障害福祉の関係団体等の機関誌への掲載が58回、学会等に論文として掲載したものが3誌、6回、学会や知的障害者福祉協会研究大会等における発表が5大会、10回となっております。これらのほとんどは、発行元あるいは主催者側から依頼されて発表したものです。

 続いて、研修会・講習会についてです。のぞみの園の研究テーマに関する下記の研修会を開催しております。合計、1,486人が受講しております。高齢知的、強度行動障害、矯正施設退所者、発達障害、福祉と医療の連携という内容で、いずれも非常に関心が深く、国の重要課題となっている研究会となっております。また、次の評価項目で詳細が記述されておりますが、これらの研修会において満足度を調査したところ、96.4%が「満足」及び「ほぼ満足」と回答しているところです。

 以上が、評価項目1-7の説明です。この評価項目は、最も重要な結果発表の回数の達成度が200%となっていることと、研究テーマに関する研修会の満足度が96.4%と非常に高く、顕著な成果があったと考えております。したがって、この自己評価はAとさせていただいております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 主務大臣による評価です。資料7ページを御覧ください。評価はAとしております。理由としては、調査・研究の成果の積極的な普及・活用については、ニュースレター、研究紀要を計画どおり発行しており、のぞみの園ホームページに掲載して普及を図っているところです。また、研究成果を平易にまとめたガイドブックを作成し、過去のものと併せて有償配布も行っております。研究成果の発表については、機関誌又は学会等で積極的に発表しており、計画値の200%を達成するなど、研究成果の積極的な普及活動に努めているということで、中期目標における所期の目標を上回る成果が得られていると考えられることから、Aとしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、22ページを御覧ください。評価項目1-8、養成・研修、ボランティアの養成です。主な定量的指標です。研修会の開催及び参加者について、目標は年8回、参加者数1,350人に対して、実績は年9回、参加者は1,486人ということでした。研修会の満足度については、目標80%以上に対して実績は96.4%ということで、達成度は121%です。それから、ボランティアの受入れです。目標は1,000人程度に対して実績は1,284人となっております。

23ページを御覧ください。のぞみの園が主催する研修会は、この表のとおりとなっております。国の政策課題や最先端の医学知識の紹介・普及等を目的とした内容となっております。1番と2番の強度行動障害関係では、各自治体で指導者となる方に対して基礎研修と実践研修を行っております。3番と4番の福祉のサービスを必要とする罪を犯した知的障害者関係、簡略して触法関係とよく言っておりますが、この触法関係の研修では、東京都と大阪府で開催している司法関係者を含む127人の参加を得ております。5番も、触法関係の研修です。平成26年度から新たに講演形式ではなく、参加者がお互いに議論を行って情報共有を行うとともに、問題解決を図りながら理解を深めていくという双方向の参加型研修会を行ったところです。これらの研修会は9回開催して、数値目標である8回を上回っているところです。また、参加者数も1,486人ということで、目標を上回っているところです。満足度についても、先ほども申し上げましたように、満足、ほぼ満足で96.4%ということです。

 それから、支援者養成現任研修についてです。この取組は、平成25年度から行っている取組です。調査・研究の成果を活用して、のぞみの園が実践するモデル的な支援について、のぞみの園のフィールドを活用した現任研修です。対象者は、知的障害者施設の若手職員で、コースとしては、高齢知的、強度行動障害、矯正施設退所者ということで、この3つを実施しております。平成26年度は合計で15名受け入れております。

 次に、実習生とボランティアの受入実績です。のぞみの園は、従来より社会福祉士、介護福祉士等の各養成機関から、多くの実習生を受け入れております。実習生の受入件数が、平成26年度に減っております。これは、平成25年度から減ってきており、平成25年度については地元の専門学校が解散したことにより大きく数字が低くなっておりますが、最近の傾向として、のぞみの園の生活寮の利用者が少なくなっておりますので、生活寮を再編して縮小しております。この理由により、受入れを制限せざるを得なくなっているということで、減少傾向となっております。また、ボランティアの募集は広く広報しており、多くの方に来ていただいております。ボランティアの内容としては、園内の清掃等の環境整備、利用者の衣類等の補修などです。

 以上が、評価項目1-8の説明になります。この評価項目は、主な指標としては達成度がほぼ120%であること。また、研修内容も国の重要課題となっており、これらの満足度が96.4%と非常に高かったことから、自己評価はAとさせていただいております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続きまして、主務大臣による評価です。資料8ページを御覧ください。評価についてはAとしております。理由として、養成・研修事業に関して、障害者福祉や保健医療に従事する者の資質向上を図るため、福祉セミナー等を積極的に実施しているところです。平成26年度におきましては、強度行動障害、発達障害、高齢知的障害者、矯正施設を退所した知的障害者への支援など、国の政策課題や社会的に関心の高いテーマについて、全国規模の福祉セミナーを実施し、また参加者からのアンケート調査で高い満足度を得ているという状況です。

 支援者養成現任研修については、昨年度より8名多い職員を受け入れています。また、各種養成機関等の実習場所として、多くの実習生を受け入れており、ボランティアについては多様なボランティアメニューを用意して、昨年度より103名多くボランティアを受け入れているという状況です。これらの取組により、数値目標も中期目標における所期の目標を上回る成果が得られているということで評価をAとしています。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続きまして24ページを御覧ください。評価項目1-9の援助・助言についてです。主な定量的指標については援助・助言の回数が、目標150件に対して実績196件、達成度は131%です。講師派遣は目標100件に対して153件、153%となっています。指標として、この項目にはこの2つしかありません。

25ページ、左上のグラフは援助・助言実施件数の推移です。青色の棒グラフは電話による相談等です。赤色は講師の派遣件数です。御覧のとおり年々増加をしており、平成26年度の電話等で196件、講師派遣で153件、合計349件となっています。平成25年度に引き続き26年度も大きく伸びているところです。右の表は援助・助言の主な相談者等です。障害者施設と関係団体はもとより、県・市町村からも1割以上の相談と講師派遣を行っているところです。

 その下の表は、援助・助言の主な内容です。左のグラフは電話等の内容で、橙色の強度行動障害、緑色の棒グラフの触法関係で約半分を占めています。これらの相談内容は支援に関するもののほか、のぞみの園への入所の相談も多くあります。右の講師派遣の表では、発達障害関係が断トツとなっているところです。

 援助・助言の利用促進の取組については、ニュースレターによる公報活動、PR用のリーフレットを作成しており、研修会等の場で配布しています。以上1-9の説明になります。この評価項目は達成度が120%を大きく超えていますので、自己評価はAとさせていただいております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続きまして、主務大臣による評価です。資料9ページを御覧ください。評価はAとしております。理由として、援助・助言の利用拡大を図るための広報に努めた結果、障害者支援施設などの援助・助言の実施件数は、平成26年度のメールや電話などで行われた援助・助言の実施件数が196件、達成度が131%。また、講演、講師派遣が153件で達成度について153%となっており、中期目標における所期の目標を上回る成果が得られているということでAとしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続きまして26ページを御覧ください。評価項目1-10、その他の業務についてです。主な定量的指標です。発達障害児の通所支援事業の利用率は、先ほど出てきましたが、目標75%以上に対して76.1%、2つ目の就労支援による一般就労への移行者数は目標3人程度に対して実績2人でした。短期入所者延べ受入日数目標1,600日に対して、実績は2,310日で達成度は144%。日中一時支援延べ受入者数は200日に対して265日ということで達成度は133%となっています。

27ページ、その他の業務として、まず診療所についてです。診療所の役割として大きく分けて2つあります。1つは左側の施設利用者に対する適切な医療の提供と、右側の地域医療への貢献です。施設利用者に対する適切な医療の提供は、各種健康診断、高齢化に対応した摂食、嚥下障害への対応、必要に応じて生活寮への訪問看護等も行っています。右側の地域医療の貢献については、地域の知的障害者及び家族に対して、外来診療を提供しています。児童精神科の専門医が常勤して知的障害、発達障害の専門外来を実施しております。特に発達障害等の児童思春期外来は、県外からの受診者も多く、約3か月待ちとなっているところです。また、医療ソーシャルワーカーを配置しており、患者や家族に対して受診に関わることはもとより、医療以外の生活問題等にも相談に応じているところです。

 その他、前の評価項目でも御説明したように、発達障害児の通所支援事業を実施しています。診療所については、施設利用者が重度の知的障害者であり、多くの方が言語障害、てんかんなどの基礎疾患があり、かつ高齢化により日常的な医療の必要性が高いため、診療所の果たす役割は重要だと考えています。

28ページ、その他の業務として、診療所以外に短期入所事業、日中一時支援事業、就労支援の事業を行っています。まず、短期入所事業については、生活寮の空き部屋を利用して、入浴、排泄等の介護を行っています。平成26年度は222人の方に延べ2,310日利用していただいています。平成25年度と比べ、利用日数は40%近い大幅な伸びとなっています。日中一時支援事業についても157名の方が、延べ265日利用しており、こちらも前年より増えているところです。

 就労支援の関係ですが、就労移行支援事業は一般就労に向けた職業訓練等を行っています。平成26年度の一般企業への就職者は2人でした。これまでの就職者は合計8人となっています。のぞみの園は国立施設であることもあり、比較的重度の方を受け入れていまして、他の施設と比べ、就職できる難易度は高いと考えております。就労継続支援事業B型については、きのこ栽培を中心に作業を行っています。昨年の群馬県主催のきのこ品評会、これは一般の業者も参加している品評会ですが、ここではのぞみの園のしいたけが銅賞を獲得しているところです。平均賃金も28,457円となっており、群馬県内の平均と比べても相当高い水準となっています。

 また、昨年度より多機能型の就業支援事業も行っています。ここでは酒まんじゅうの製造販売を主に行っており、この平均賃金も19,746円で、群馬県の平均よりも高くなっています。以上が1-10の説明になります。この評価項目は達成度が120%を超えているということと、診療所発達障害就労支援と地域の障害福祉に大きな貢献を果たしていると考えていまして、自己評価はAとさせていただいております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続きまして、主務大臣による評価です。資料の10ページです。評価はAとしています。理由として、診療所については、摂食・嚥下障害支援チームを設置し、食事時の姿勢保持や口腔ケア等の指導を実施するなど、施設利用者の高齢化、機能低下等に対応した適切な医療を行ったというところです。そのほか、行動障害等を有するなど著しく支援が困難な者に対して、精神科医又は臨床心理士等が生活支援員と連携をして、精神面からのケアも行っています。地域医療への貢献につきましては、平成21年度から児童精神科医の常勤化により、地域の知的障害者、発達障害児の受診が容易になったというところです。また、平成24年度から医療ソーシャルワーカーを配置しまして、施設利用者、また一般の外来患者に係るスムーズな医療提供を実施する他、医療福祉相談を実施し、継続した地域医療への貢献を行っているところです。このように、診療所については地域の発達障害児に関する医療の拠点としての役割も担っていまして、地域の医療ニーズにも積極的に対応して貢献しているといったところを評価しているところです。

 発達障害児を対象とする通所支援事業として、「れいんぼ~」を実施しているところですが、契約者数と延べ利用者数が増加しました。また、保護者支援として、学習会又は懇談会を定期的に開催しており、その開催回数についても計画値を上回っているところです。

  地域の障害者支援の充実については、短期入所、日中一時支援、就労移行等の障害福祉サービスを実施しており、短期入所、日中一時支援事業については計画値を大きく上回っている状況になっています。これらのように、施設利用者への適切な医療の提供、地域医療への貢献、保護者も含めた発達障害児・者への支援、短期入所や就労支援など地域の障害者の支援に丁寧に取り組んでおり、また、数値目標においても所期の目標を上回る成果が認められるところから、Aとしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 次に、30ページを御覧ください。評価項目1-11、サービス提供等に関する第三者から意見等を聴取する機会の確保についてです。定量的指標については、運営懇談会の開催回数、目標1回以上に対して実績は2回となっています。指標としてはこの数字のみです。

31ページ、当法人では地域の福祉、医療、司法、労働等の関係者から構成される「国立のぞみの園運営懇談会」を設置しています。これらの第三者の意見を事業計画に反映させています。平成26年度においても2回開催しています。議事要旨はホームページに掲載しております。平成26年度の御意見の例を挙げますと、園内にある「ふれあい香りガーデン」の植栽活動に利用者も参加できるような仕組みがあればおもしろいとか、生活寮の再編のノウハウを他の施設にも紹介したらどうかという御意見を頂き、それぞれ反映させているところです。以上が評価項目1-11の説明になります。この評価項目は運営懇談会の開催を1回以上ということで達成していますので、自己評価はBとしています。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続きまして、主務大臣による評価です。資料11ページを御覧ください。評価はBとしています。理由として、地域の福祉、医療、司法、労働などの関係者、また行政担当者、地域代表、保護者などから構成する運営懇談会で出た意見を運営に反映していまして、中期目標における所期の目標を達成していることが認められることから、評価をBとしているところです。以上です。

 

○真野主査

 ありがとうございました。構成員から何か御意見、御質問等がありますか。

 

○松原構成員

 まずはじめに、地域福祉に常に御尽力いただき敬意を表したいと思います。お疲れ様でございます。最初のページの評価項目1-1の、施設利用者の地域移行への取組につきましては、ほかの項目と比べてかなりハードルが高い項目ではないかと思うのです。自分たちだけ、例えば先ほど研究発表会が当初よりも、計画よりも倍できたという話がありましたけれども、そういうのと比べてはるかに達成することが難しい項目と思いますので、これは達成できたらば、私はBではなくて、AとかSであるべき項目ではないかと考えております。項目ごとに定量的にできた、できないでAとかBになっていますけれども、その項目ごとの難しさが随分違いますので、ここはそういう捉え方が重要だと思います。

28ページの就労移行支援事業及び就労継続支援B型のほうで、施設内できのこ栽培したところ銅賞を取られたとさらっと言われたのですが、銅賞というのは一般の方たちと競争して銅賞ですから、これは本当に素晴らしいことで、職員にとっても従事している利用者の方にとっても、非常にモチベーションアップの生きがいになっている部分があると思うのですね。こういうのをなぜここに書き込まないのかなと、書き込まれたほうがずっとすばらしいのではないかなと思います。

 最後に同じ31ページの、サービス提供などに関する第三者から意見等を聴取する機会の確保、あとで出てくるかもしれないですけれども、ここで重要な点は、機会の確保が目標ではあるのですが、より重要なのは31ページにある「翌年度以降の業務運営に反映」という所の、どのように反映するのかなというのを簡単でいいので、書かれていたほうがというか、書かれないと要は聞いただけではなくて、ここはそれを踏まえてどうなるのだと。又は改良すべき点がないならないでもいいですけれども、そういったことが重要な点ではないかなと、以上、感想です。

 

○石渡構成員

 今の松原委員の御意見とも関連するのですが、私も先日事前の説明を受けたときにも感じたのですが、やはりのぞみの園がいろいろ頑張っていらっしゃって、評価すべきことが見えない資料になってしまっているというように、とても感じました。そもそもこの評価項目1というのは、サービスその他の質の向上ですので、質の評価というのはどのように提示するかはすごく難しいと思います。定量的な指標ということで、達成度何%というような数字が紹介されるのですが、この達成度が示されている中身というのが、むしろこの項目の中の本質を示しているものではないというような気が多分にするのですね。ですから先ほどいろいろ御指摘いただいた項目などもそうですし、最後の懇談会の意見をどう反映するかというようなことを書いていただいてこそ、質の向上につながっていくという気がしますので、定量的な指標以外の評価指標みたいなものをもっと工夫していただいて、のぞみの園が成果を上げたところをもっと明確に打ち出していただきたいという気がします。

 私はのぞみの園ならではと思っているのが、診療所はいろいろな意味で入所の方に支援をされて、福祉と医療の連携みたいなものがかっちり成果を上げている、そしてそれをのぞみの園にとどまらず全国の類似機関、施設に発信をして、そこが情報をとても有意義に評価しているという辺りがすごくのぞみの園の役割であるし、そこがきちんとやれている。例えば児童発達支援のところで保護者の学習会が200%ということです。でもこの学習会で何をやってそれが保護者にどのように評価されたのかというのが、具体的なさっきの終了したお母さんの言葉みたいなものになるのかもしれないですけれども、そういうものであって、むしろ私たちには納得できる質の評価になっていくと思います。

 先ほど県外からも診療希望があるので3か月待ちというお話でした。ほかの療育センターのいろいろな地域を見ると、この3か月の間のお母さんたちの不安というのをどのように鎮めるかというところで、学習会をやっていることが、不安を軽減することに大きな意味をもっているというようなことなどが求められるところであって、要するに質の評価というのに対して、もう少し指標を工夫して、私たちにこの項目の本質のところが、このように成果を上げたと分かるような提示の仕方をしていただきたいと。そうしないといろいろやっていらっしゃることが、この資料では見え切れないなと思いました。

 

○名里構成員

 評価の視点みたいなところで、中身の評価がどうできているかというところは同じなのですが、ちょっと逆の意味で、もう少し違う視点なのではないかというところです。例えば1-10の地域の障害のある方や家族への支援というところかと思いますが、自立支援協議会とか、地域自立支援協議会などにももちろん参加されていると思うのですが、この地域の課題がどういうことで、それがあったからこそ、こういった事業をやろうということになっているのだろうと思うのですが、それで事業を展開され、実施されたことで、地域の課題がどのように効果として現れているのかとか。それでもそう簡単に地域の課題がすぐすぐ改善されるとは思わないので、まだある引き続きの課題がどんなことで、それに対しては今後、のぞみの園としてどのように展開していこうとされているのかみたいなことを書かれているほうがいいのではないかと思いました。

 それとボランティアのところですが、数の評価だけではとても内容を示すことにはならないなと思いまして、例えばボランティアがこれだけ入ったことで入所されている人たちの暮らしにどういう影響があったのかとか。あるいはその地域の意識として、障害のある人たちに対してとか、障害者の施設に対してどのように意識の変化があったのかとか、あるいは余りなかったのかも含めて、なかなか地域移行というのが進まずというか、現実的には高齢になってきたり、重度化してきたりして難しくて、ここでずっと暮らされている方が、それこそ平均30何年いらっしゃるわけですから、この方たちがなるべくのぞみの園で暮らしながらもどうやって地域の方たちや地域の一員としてというような視点ではどうやってもっていくのかという辺りは、最初に私が発言させていただいたようなことと考え併せていけることなのではないかと思うので、その辺を是非表現していただければと思います。

 

○真野主査

 どうしましょうか、評価の項目立ての話も入っているので、ちょっとお答えにくいかもしれませんが。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園理事長

 理事長の遠藤でございます。いつも大変お世話になっております。いろいろ御指摘というか、資料の作り方についていろいろと御示唆に富んだアドバイスをいただきました。私どももなかなか数字で示せなくて、どうやって御説明したらいいのかいろいろ考えていたわけですけれども、今日いただいた御意見、御助言を踏まえて、来年度になってしまいますけれども、次のこの会の資料としてはそのようなことがにじみ出てくるような、あるいははっきりと分かるようなそういう資料として工夫させていただけたらと思います。ありがとうございました。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

1つだけ御質問の中で、第三者委員会の懇談会について、どのように反映したかという御質問があったかと思いますけれども、説明資料には書き切れていませんので、一応、評価書に書いているものを御紹介します。評価書の57ページの真ん中辺の、「ふれあい香りガーデン」については、翌年度の利用者の参加にハンギングバスケットというものですけれども、植栽に反映させております。また、再編についてのノウハウをほかにも紹介してはどうかという御意見があったことについては、翌年度のニュースレターに掲載して反映させているところです。すみません、資料ではちょっと省略しております。

 

○真野主査

 評価のインデックスというか、指標の話もありますので、またその辺は所管と法人のほうでも少し御検討をいただくというところで、今年度は難しいということですから、来年度ということになるかと思います。

 

○三田構成員

 質問が2点あります。まず、23ページ1-8の研修会に関する所ですが、非常に高い満足度を得られたといことですけれど、多分この資料の作り方なのかもしれないですが、満足度のアンケートの取り方は、何件法でやられているのでしょうか。「満足」・「ほぼ満足」・「不満足」という3件法ではないですよね、というのが1点です、それからお願いします。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画部長

4点で評価しています。4つです。

 

○三田構成員

 「やや不満足」みたいな。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画部長

 「やや不満足」を含めて、「不満足」ということで括っています。

 

○三田構成員

4つですね。はい、ありがとうございます。

 それからもう1つは、一番はじめの地域移行の問題、あるいは高齢化の問題については、全国のほかの施設の方たちからも同じような課題がありまして、今後の取組が注目されていると思うのですが、評価とは関係のないところの質問ですが、保護者の御理解がなかなか進まない、保護者も高齢化され、多分入所者も高齢化され、もしくは兄弟に移っているかと思うのですが、高齢化についても同じようなのですが、要するに全部職員の方たちだけが対応しているというのも限界がある中、また個人個人財産もお持ちの方もいらっしゃるという中で、成年後見制度みたいなものの利用をどのくらいされているのか。あるいはそれに当たっての何か課題と言いますか、があるようでしたらほかの施設の参考にもなると思いますので教えていただければと思います。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園地域支援部長

 私のほうからお答えさせていただきます。地域支援部長の原田でございます。三田先生の御質問ですが、法人としてそれぞれの成年後見の制度を積極的に進めているというようなことは特にありませんが、そういった制度の御紹介はそのときどきにしております。今の入所利用者の平均年齢よりも高いということで、御兄弟の方に保護者の代が移っていらっしゃいますけれども、中には御兄弟ということではなくて、おい御さんとかめい御さんになりまして、なかなか成年後見のほうまで進まないというような現状もあります。全国からの出身者ということもありますけれども、今全体の260名に対しての40%弱かなという数字をもっております。成年後見に関してはそのような実態です。

 

○三田構成員

 ありがとうございます。個人的な関心になってしまうのですが、なぜなかなか進まないのか、やはり利用者の方の人権ということが大きな問題だと思いまして、その辺の取組など、この場ではない所でもう論じられていると思うのですが、施設から地域にお帰りいただく、あるいは高齢化になって、今後どうするかという、ますます年々高齢化され、なかなか家族関係も複雑になっていく中で、人権問題にのぞみの園がどう取り組んでいくかというのは、この評価には直接ないかもしれないですけれども、非常に大きな視点だと思いますので、これからも見える形で何か取り組んで困難であれば、ここが困難だということを示していただくのがすごく貴重なことだと思いますので、よろしくお願いします。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園理事(中川)

 ありがとうございます。理事の中川でございます。成年後見のことを前から御指摘いただいておりまして、35%ぐらいということでなかなか半分を超えていかない現実があります。その中で今、NPO法人がのぞみの関連で別組織としてありまして、そちらのほうで法人後見を利用者さんや、地域の方も含めて受皿になっていただきたいということで、動き出しまして、三田先生も御関係されています金剛コロニーの保護者会が既にNPOで今年やっておられますので、またそういうところも行かせていただいて進めていこうと考えております。

 

○真野主査

 それでは時間にもなりましたので、続いて、業務運営の効率化に関する事項、財務内容の改善に関する事項及びその他業務運営に関する重要事項に関する項目別の評定について議論をしたいと思います。こちらは時間が短くて項目が多いので、すみませんけれども、なるだけ簡潔にポイントを絞って、よろしくお願いします。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 それでは次に、パート2について御説明いたします。説明資料の32ページを御覧ください。評価項目2-1効率的な業務運営体制の確立です。主な定量的指標について、常勤職員数の削減ということで、全体の職員数として目標が217人に対して実績が217人で、達成度は100%となっています。指標としてはこれのみです。33ページを御覧ください。平成26年度におきましては、年度計画にも書いていますが、期首で221名から4名削減して、期末で217名としたところです。また、職員給与水準の適正化についても引き続き国家公務員に準じて給与規程を改定しています。参考に、平成26年度のラスパイレス指数について、対国家公務員を100とした場合、のぞみの園の比率は96.0となっています。なお、人事評価制度が国家公務員に既にあるわけですけれども、のぞみの園も試行的に実施しているところです。以上が評価項目2-1の説明になります。この評価項目は数値目標をクリアしていますので自己評価はBとしております。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続きまして主務大臣による評価、資料12ページです。評価はBとしております。理由としては、常勤職員数について計画どおり削減したこと。また、職員の給与水準につきましてはラスパイレス指数96%ということで、引き続き水準の適正化を図っていること。これらのことから、中期目標における所期の目標を達成しているということが認められたのでBとしております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続きまして、34ページを御覧ください。評価項目2-2、内部統制・ガバナンス強化への取組です。主な定量的指標については、内部統制委員会の開催、目標2回に対して実績3回、達成度は133%、モニタリング評価会の開催目標4回に対して実績4回となっております。この項目も指標としてはこれのみです。

35ページ、当法人では内部統制・ガバナンスの強化のための次の取組を行っています。初めに内部統制向上検討委員会の活動内容です。平成26年度は前段にいろいろ過去の実績が書いてありますが、特に平成26年度は平成25年度に行った職員意識調査の結果に基づいて、改善内容の検討を行っています。この内部統制向上検討委員会については、外部の専門家の方も入っていただき、助言等を頂いているところです。あと、モニタリング評価会議、これは法人内の各部から選出されたモニターから業務運営について重要事項を定めて継続的にモニタリングを実施しているところです。その他、事故防止対策委員会・虐待防止対策委員会・感染症対策委員会等を開催しております。事故防止対策委員会と虐待防止対策委員会については、毎月開催しているところです。

36ページです。ここで昨年の評価委員会でも御報告いたしました、虐待が疑われる事案について御報告をしたいと思います。この虐待が疑われる事案については、平成258月末にのぞみの園の生活寮の一部において発生した事案です。内容は上のほうに、事案1として書かれているとおりです。昨年御報告したとおり、昨年の9月に学識経験者、施設関係者、弁護士等をメンバーとして、虐待が疑われる事案の再発防止の検討のための第三者委員会を設置いたしました。

 この第三者委員会には当有識者会のメンバーでもあります三田委員、名里委員にも御就任していただき、三田委員には座長として、名里委員は副座長として大変お忙しい中、遠路にもかかわらずお引き受けいただき、御審議していただきまして、ありがとうございました。この第三者委員会では事案1のほか、事案2に書かれている同じ生活寮で発生した、不適切な支援についても検討の対象とされました。第三者委員会は7回にわたり開催されまして、関係職員の聴取り調査も3回行われ、本年325日に報告書が取りまとめられました。この報告書の概要について、要約しますと、虐待の事実があったかどうかの認定はできませんでした。しかし、虐待防止体制の不備とともにのぞみの園の利用者支援に関して幾つかの課題が浮かび上がり、これらの課題に対する対応策が提言されたというものです。

 第三者委員会の提言を説明しますが、大きく分けて4つありました。通報義務の徹底及び虐待防止体制の整備、利用者本位の支援の徹底、管理体制の整備、風通しのよい職場づくりです。これらの提言に対して、のぞみの園としましては右側の→に書いてあります数々の対応を行ってきたところです。障害者虐待防止法の周知徹底はもちろんですが、幾つか具体的なものを挙げますと、法人設置の虐待防止委員会に弁護士等の外部の委員を招聘しています。虐待防止チェックリストを実施、個別支援計画のチェック体制を強化、ロールプレーによる支援場面を想定した双方向型の研修会を実施したり、寮長、副寮長の定期的なヒアリングを実施。非常勤を含めた現場職員のヒアリグも実施しております。

 また、この報告書の取りまとめと同時に、理事長が報酬の一部を自主返納するとともに、関係職員7名の訓告及び厳重注意処分を行ったところです。現在これらの第三者委員会から御提言いただいた対応策については平成26年度以降引き続き周知徹底を図っているところです。以上が2-2の説明になります。この評価項目としての指標は目標をクリアしていますので、自己評価はBとさせていただいています。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続いて主務大臣による評価ですが、資料の13ページです。評価についてはBとしているところです。理由としては、内部統制等の強化の取組につきましては、内部統制向上検討委員会を主体としたリスクの発生防止に取り組む仕組みを構築しており、また、内部進行管理の充実のためにモニタリングも実施しているといった状況です。

 事故防止対策としまして、事故防止対策委員会において事故報告書又はヒヤリハット体験報告書を元に検証が行われ、対応について職員の周知等を図っているといったところです。また、平成25年度に発覚しました虐待が疑われる事案の対応の遅れ等の指摘を受けまして、各種再発防止施策も講じられているところで、また引き続きこれも実施していくということです。以上、これらの取組により、評価のほうはBとさせていただいております。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、38ページを御覧ください。評価項目2-3業務運営の効率化に伴う経費削減です。主な定量的指標についてです。一般管理費、事業費の削減で、これは国から頂いている交付金ですが、目標として152,200万円のところを実績は125,000万円となっています。

39ページ、左上に運営費交付金の予算の推移を表にしてあります。平成26年度予算は152,200万円となっていました。実績としては、ただいま申し上げたように125,000円となっていて、目標となる予算額を大幅に節約しているところです。右側に、自己収入割合等の推移を表にしています。自己収入については目標の40%以上という目標がありますが、これをクリアしているというところです。下のグラフは青色の棒グラフが運営費交付金の収益額、いわゆる実際に使った額で、赤色は人件費、業務経費の支出状況です。以上が評価項目2-3の説明になります。この評価項目は数値目標を大幅にクリアしていますので、自己評価はAとしています。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続いて、主務大臣による評価です。資料14ページを御覧ください。評価についてはAとしています。理由としては、業務運営の効率化に伴う経費削減については所期の目標を上回る成果が得られているということ。また、入札案件については、全て一般競争入札等の競争性の高い契約を実施しているというところです。総事業費に対する自己収入の比率についても約54%となっていて、目標に定める40%以上を上回り、達成度も134%となっています。これらのことから、中期目標における初期の目標を上回る成果が認められるためAとしています。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、40ページです。評価項目2-4効率的かつ効果的な施設・設備の利用です。主な定量的指標についてです。これも、以前より出てきている発達障害児の通所支援事業の利用率ということで指標を出しています。目標75%以上に対して76.1%です。指標としては、この内容しかありません。

41ページ、のぞみの園の面積は約70万坪、東京ドーム50個分の面積を有しています。ただし、そのほとんどは山あり谷ありの山林となっています。資産の効率的な使用については、法人内に資産利用検討委員会がありここで適宜検討を行っています。平成26年度については、会計検査院から平成25年度に指摘された土地、これは旧管理棟の跡地があって、そこが有効利用されていないという御指摘でしたが、この土地について就労支援のためのきのこハウスの建設計画を立てています。また、生活寮の再編に伴う有効活用についても検討しているところです。

42ページ、診療所の機能の活用です。前の項目でも説明したように、施設利用者の診療のほか、「れいんぼ~」の運営なども行っています。ここは省略させていただきます。

43ページ、生活寮については、入所利用者の減少に伴って従来より施設の効率化に努めています。平成23年度には東日本大震災による福島県の社会福祉法人友愛会を空き寮に受け入れて、現在も御利用いただいています。また、そのほかに、群馬県や知的障害者関係団体等の研修場所として施設をお貸ししたり、地域住民へは体育館等の貸出し、あと毎年開催しているのぞみの園ふれあいフェスティバルを開催して施設開放を行っています。以上が評価項目2-4の御説明になります。この評価項目は、数値目標をクリアしているということで自己評価はBとしています。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続いて、主務大臣による評価です。資料15ページを御覧ください。評価についてはBとしています。理由としては、会計検査院で指摘を受けた旧管理事務所跡地については、きのこハウス、果樹園などを整備することとしていて有効活用に努めています。空き寮舎については、引き続き東日本大震災の被災施設の友愛会に提供して、また施設利用者の活動支援棟のサテライトとしても活用しているところです。あと、地元住民の活動の場、また研修会の場として、遊歩道又は法人施設を提供しているほか、のぞみの園ふれあいフェスティバルを開催して地元住民との交流を深めています。これらのことを評価してBとしています。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、44ページを御覧ください。評価項目2-5合理化の推進についてです。主な定量的指標です。競争性のある契約の割合は、目標60%以上に対して実績84.2%ということです。指標としてはこれのみです。

45ページ、左上の表は平成26年度の契約締結状況です。この表では、電気、ガス、上下水道の公共料金28件は除いてあります。除いた結果、競争性のある契約件数は84.2%となっています。あと、競争性及び透明性の確保として、競争入札を行う場合、その結果についてはホームページに公表しています。また、随意契約の内容についても国の基準に基づいて全て公開しています。あと、監事による監査及び外部の有識者による契約監視委員会でも審議をしていただいて、特に問題となるような指摘はありませんでした。以上が評価項目2-5の説明になります。この評価項目は数値目標を大幅に上回って140%となっているので、自己評価はAとしています。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続いて、主務大臣による評価です。資料16ページを御覧ください。評価はAとしています。理由としては、随意契約等の見直し計画に基づく取組を着実に実施するために、入札案件は全て一般競争入札などの競争性の高い契約をして実施していて、中期目標における所期の目標を上回る成果が得られているので、評価はAとしています。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、46ページを御覧ください。評価項目3-1財務内容の改善に関する事項です。主な定量的指標については、自己収入の比率40%以上の目標が53.7%となっています。指標としてはこれのみです。

47ページに自己収入の割合が書いてあります。目標の40%を大きくクリアしています。この評価項目としては、目標を大幅に上回っているので自己評価はAとしています。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続いて主務大臣による評価です。資料17ページを御覧ください。評価はAとしています。理由としては、中期計画で定めた予算の範囲で計画どおり執行していること。また、自己収入の比率については約54%となっていて、所期の目標を上回る成果が得られているのでAとしています。以上です。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 続いて、48ページです。最後の項目です。評価項目4-1その他業務運営に関する重要事項です。この項目は特に指標はありません。

49ページに施設整備について記述しています。平成26年度は「受変電設備更新工事」を行っています。下に書いてあります情報セキュリティに関する取組についてです。情報管理規程は既に整備してあります。情報漏洩防止等の徹底と不審メールの注意喚起は毎年行っています。この評価項目は特に問題もないので、自己評価はBとしています。以上です。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

 続いて主務大臣の評価です。資料18ページを御覧ください。評価についてはBにしてあります。理由としては、まず施設整備に関する計画については、老朽化対策を当初計画どおりに年度内に完了していて、所期の目標を達成しています。また、情報セキュリティの向上については、これまでもサーバーの更新、バックアップサーバーの機能強化、またフィルタリングソフトウエアのシステム変更等を行ってきましたが、平成26年度については不審メール情報の注意喚起等も行って職員への啓発を行っています。これらの取組について評価はBとしています。以上です。

 

○真野主査

 ありがとうございました。それでは、御説明があった項目について御意見がありましたらお願いします。

 

○名里構成員

 虐待が疑われる事案の再発防止ということで、第三者委員の一人としてやらせていただきました。先ほど御説明があったほかに、先日、その第三者委員会の提言を受けてこういう取組をしていますという御説明を頂きました。本当にたくさんの変更事項とか、改めて整えることなどをまとめられていて、短い間にたくさんの取組をしようとされてまとめられたことに大変驚いています。全国的にも、虐待などもやはりあってはならないことだけれども、起こったりしていることがニュースなどでも発表されていて、もちろん内容としては死亡事例であったり、大きな怪我などにつながっていたりするようなことがもっと大きな問題として出ていますが、のぞみの園として、こういう疑われる事案が発生してこのような取組を新たに整えましたということと、それで、どのようにそれこそ成果があったのかということを是非何らかの形で報告していただけたら、全国に向けても非常に参考になるのではないかと思います。よろしくお願いします。

 

○五十嵐構成員

 評価項目2-2の所で、御説明はされていなくて評価書のほうにだけ記載されているのですが、内部監査を行っているかという評価の視点に対して、内部監査を実施したと、チェックリストを作成しヒアリング及び実地監査を行ったとあるのですが、このチェックリストを作成したのがどなたで、ヒアリングと実地調査を行ったのはどなたかというのを教えていただければと思います。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園事業企画局長

 内部監査については、のぞみの園に監査室があって、うちの中の職員、当然うちの中の職員ですが、監査室の職員がチェックリストを作成してチェックしているということです。

 

○五十嵐構成員

 そうしますと、それに関して監事さんはどのような関与をされたのかを、もし答えていただければと思います。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園監事(関口)

 直接は内部監査について監事は関与していないということです。

 

○平井構成員

 非常に熱心な取組で効果を上げていらっしゃることに敬意を表したいと思います。それで、補助金が年々切り下げられていく状況で、自己収入の確保ということで、ここには直接書いてなかったのですが、こちらの財務諸表も、私も余りよく分かっていないのですが、要するに寄附金が一番主体で、入所している方に対する寄附金が一番大きいと思うのですが、そうすると、今後、補助金もどんどん切り下げられていく傾向にある中で、この収入を確保していくために何か新しい手当等をお考えになっているのかどうかということと、それからもう1つ、診療所の活動も非常に重要だと思うのですが、幾つかの科があるのですが、ここの医師は常勤の方なのでしょうかということを教えていただきたい。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園理事長

 まず、自己収入の関係です。一応、障害福祉サービスを提供するということで、制度に基づいて、いわゆる障害福祉サービスの報酬が支払われるので、それは国、県、市町村が負担しているものですが、そういうサービス費を報酬として私どもが頂いているというものが大部分です。そのほかに、診療所の、いわゆる診療報酬の収入と併せてこの額になっているということです。それで、年々、いわゆる運営費交付金という国からの交付金が減っていて、これは、入所利用者が減っていて、事業規模としても全体的に減少するという傾向の中で運営費交付金も減らされているということですが、いずれにしても、運営を効率化して取り組んでいくということが1つ。

 それから、お話にもあったように、新しい事業にどう取り組んでいくかということが現在検討されています。それから、医師については、この診療所は常勤のドクターが3人と歯科医師が1人います。そのほかに看護師、技師の関係、臨床心理士、そういうスタッフをそろえての運営です。

 

○平井構成員

 何か、初期の頃に比べて随分充実してこられているように思いますので、やはりそういう医療従事者の定着に関しても、心をいろいろ工夫していらっしゃるのかなと思って拝聴しました。どうもありがとうございました。

 

○真野主査

 先ほども出ましたが、具体的に医療従事者に対しての配慮と言うと語弊がありますが、何かされていますか。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園理事長

1つは、ドクターについては、いわゆるホームドクター的に内科、外科をやっていただくドクターは現在2人いまして、1人は国立病院の院長をされていて、のぞみの園にもう7年か8年おられて、そろそろ年齢の関係もあってということでその後輩の方を、この方も国立病院の副院長をされていて、あえてのぞみの園にこの春に来ていただきました。そして、こういう方のほかに、児童精神科の専門医の方、この方はいわゆる発達障害関係、あるいは、それに関連しての罪を犯した知的障害とかそういう障害者の関係について是非やりたいという、非常に意欲を持ってのぞみの園を選んでいただきました。そして、そのドクターがやはり医療だけではなくて福祉的な対応が必要であると、そのために児童の発達支援事業をどうしてもやりたいといったお話もあって、れいんぼ~ということで御説明しましたが、児童関係の福祉の通所事業も始めたところです。

 そのほかに、看護師、またPTOT、心理士、そういう人たちについては、どうしてものぞみの中だけですと業務が、何て言うのでしょうか限られてくると言うか、そういうこともあるので、できるだけいろいろな研修会に、あるいは研究発表などもすることで自己研鑚に励んでほしいという意味で、研修の機会の確保などについては特に配慮しているところです。

 

○真野主査

 ありがとうございました。ほかはよろしいですか。では、時間にもなりましたので、次に移りたいと思います。

 ちょっと念のために確認ですが、主務大臣の評価と自己評価は全て一致していたということですね。

 では次に、法人の監事から業務の監査結果をまとめた監査報告について御説明いただきます。その後、監査等を踏まえて、現在の法人の業務運営の状況や今後の課題、改善方針などについてのコメントもお願いしたいと思います。最初に、法人の監事及び監査報告について説明をお願いします。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園監事(関口)

 のぞみの園監事の関口です。隣に同席しているのは同じく監事の萩原です。

 はじめに、平成26事業年度監査について御報告します。我々監事は、週2日勤務していますが、役員会等の場だけではなく、個々の事業ごとに報告を受けて、必要に応じて説明を求めるなど、年間を通じて法人各部等における業務、財産の状況及び厚生労働省に提出する書類等を調査しました。加えて、12月の期中監査と5月の期末監査において、各部に出向いて業務監査を実施しました。また、会計監査に当たっては、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ適切な監査を実施しているかを監視及び検討するとともに、会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求めました。

 以上の方法により、平成26事業年度に係る業務監査及び会計監査において、のぞみの園は通則法、のぞみの園法、業務方法書等にのっとり健全に運営されており、特に文書により指摘すべき問題点は認められませんでした。なお、お手元の監査報告には、厚生労働省令の改正によって、業務における法令遵守等の状況及び中期目標の達成に向けての状況についての意見、並びに内部統制システムについての意見を記載することとされましたので、監事としての意見を述べています。また、独法改革等に関する基本的な方針等、過去の閣議決定において定められた監査事項についても監事としての意見を記載しています。先ほど法人より説明のあった内容と重複する部分もありますが、御参照くださいますようお願い申し上げます。

 最後に、のぞみの園の今後の課題について一言申し上げます。のぞみの園の業務の大きな柱の1つである知的障害者総合施設の運営についてです。入所利用者の高齢化や地域移行の流れに伴い利用者の減少が進んでいます。これに歯止めを掛けることは困難であることから、むしろこうした状況等を踏まえ、今後のぞみの園がこれまで培ってきた機能をより一層生かし、独法としての役割を果たすための取組が必要となってくるものと考えます。こうした取組に向けて、法人としてどのような運営を行っていくのかが今後の課題であると思っています。以上、平成26事業年度監査報告についての説明とさせていただきます。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園理事長

 それでは、法人運営の状況ですとか課題などについて、この機会に幾つか申し上げます。本日、御審議いただいた平成26年度の業務実績なども踏まえて、本年度は特に2つの事項に重点を置いて取り組んでいるところです。1つは、内部統制の向上です。もう1つは、第三期の目標期間も3年度目に入っていて、第四期中期目標期間につながるような事業展開をどうするか、ここら辺をよく検討するということです。

 内部統制に関しては、本日も説明しました第三者委員会報告書の今後の対応策の中でいろいろ御指摘も受けています。その中に、理事長の指示、法人のミッションが確実に全役職員に伝達される仕組みを強化すること。また、寮長を中心にした風通しのよい職員関係を保持する体制を整備することが指摘されています。これらについて、先ほど名里構成員からも御指摘があったように、私ども全力を挙げて考えられる方策全てについて取り組んでいるところです。特に、支援の現場の風通しをよくするために支援員の役割分担と責任の重い軽いを明確にした上で、上司と部下、あるいは正規職員と非正規職員という関係に捕らわれずに、率直な意見交換と情報の共有が行われて、連携協力が円滑に図られるような職場作りに努めています。

 次に、第四期につながる事業の展開に関しては、これまでと同様に、障害福祉施策の課題に対応する事業、また、全国の支援の現場で直面している課題の解決に寄与する事業に重点的に取り組んでいく必要があると考えています。特に、発達障害のある人たちについては、就学前から成人後まで切れ目のない支援につながるような事業、また、重い障害のある人が地域での生活を継続できるように総合的に支援する事業などに重点を置いて、具体的な事業内容を検討していくこととしています。

 現在、障害者総合支援法については、3年後の見直しということで議論が進められています。その議論の状況も踏まえながら、また厚生労働省とも協議を進めながら、私どもの検討を深めていきたいと考えています。以上です。

 

○真野主査

 ありがとうございました。何か御意見とか御質問ありますか。それでは、最後に、項目別の評定におけるこれまでの議論や、ただいまの法人の監事及び理事長の御発言を踏まえて、法人全体の状況について評価する総合評定の議論に移りたいと思います。

 それでは、法人所管課から総合評定についてお願いします。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長補佐

A3の資料、資料1-2を御覧ください。3ページです。全体の評定としてはAとしています。理由としては、中期目標期間中における目標を上回る成果が得られていると認められるとしています。評定に至った理由については、項目別評定18項目のうち、10項目がA8項目がBとなっていて、総合評定の評価基準により評価した結果Aとなったところです。

 次の法人全体に対する評価については、高齢化、機能低下及び疾病を併発する施設利用者が増加し地域移行が難しくなっている中において、平成25年度に引き続き5人の地域移行を実現させて、第三期中期目標期間における施設利用者の16%縮減に向けて、平成26年度末時点において11%の縮減を達成させたことは評価するとしています。

 また、高齢知的障害者に対する専門性の高い支援の実践、著しい行動障害などを有する者、福祉の支援を必要とする矯正施設等退所者に対する有期限のモデル的支援、それらに係る調査研究及び研修について、その内容が障害福祉施策の動向や社会的ニーズを踏まえた障害福祉施策の推進に資するものとなっています。特に、業務運営上の問題は検出されておらず、全体として順調な組織運営が行われていると評価しています。全体の評定を行う上で特に考慮すべき事項については、特に全体の評定に影響を与える事象はなかったというところです。3番の、項目別評価における主要な課題、改善事項については特になしとしています。以上です。

 

○真野主査

 ありがとうございました。何か御質問とか御意見ありますか。よろしいですか。それでは、以上で本日の議事を終了しますが、最後に法人及び法人所管課から一言お願いします。

 

○国立重度知的障害者総合施設のぞみの園理事長

 最後に、お礼も兼ねて申し上げます。本日は、御意見、御助言など多々頂きまして、本当にありがとうございました。これからの私どもの法人運営に是非生かしてまいりたいと考えています。総合評価として、主務大臣の評価Aという御説明がありましたが、そうは言ってもぎりぎりのAであると。そういうことをよくわきまえて、これを励みとして、役職員一体となって目標達成に向けて引き続き全力を尽くしてまいります。今後とも構成員の先生方におかれましては、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。本日はどうもありがとうございました。

 

○社会・援護局障害保健福祉部企画課施設管理室長

 続いて、所管課から一言申し上げます。障害保健福祉部企画課施設管理室長の黒岩と申します。本日は、国立のぞみの園平成26年度業務実績に係る評価につきまして、貴重な御意見、御助言を頂き御礼を申し上げます。なかなか資料で説明し切れないような点につきまして御指摘いただきました。来年度に向けて改善をさせていただきたいと思います。

 のぞみの園の施設利用者におきましては、御説明をさせていただきました中で、高齢化、それから機能の低下が進んでおりまして、その支援に当たりましては、より高度な専門性が求められております。また、地域移行を進めることもだんだん難しくなっている状況になっています。このような状況の中で、のぞみの園では、一人一人の意向を尊重した丁寧な取組に努めるとともに、高度な専門性を持つ職員の育成、確保を図る取組を実施していて、強度行動障害を有する者や、矯正施設退所者へのモデル的支援についても着実に取り組んでいるところでございます。中期目標におきましては、他の独立行政法人と同様に効率的な業務運営の取組を求められる一方で、サービスの質の確保、向上といった質の異なる目標が課せられています。その相反する目標の両立はなかなか難しいところではありますが、今後とも工夫して取り組んで参りたいと考えておりますので、構成員の皆様方におかれましては、御指導、御鞭撻を引き続き賜りますようよろしくお願いいたします。

 

○真野主査

 ありがとうございました。時間がぴったりで非常に御協力ありがとうございました。それでは、法人所管課におかれては、構成員の皆様から頂いた意見を踏まえて、評価書の内容の修正について御検討いただき、内容の最終的な確定をよろしくお願いします。

 

○政策評価官室長補佐

 今後の流れについて御連絡します。本日、御議論いただいた国立重度知的障害者総合施設のぞみの園の平成26年度業務実績評価については、この後、本ワーキンググループにおける御意見や法人の監事及び理事長のコメント等を踏まえ、厚生労働大臣による評価として決定し、その評価結果について法人に通知するとともに公表致します。決定した内容については、後日、構成員の皆様にもお送りします。次回の開催については、84日火曜日10時からを予定しています。場所は決定次第御連絡を差し上げようと思っています。議題としては、福祉医療機構の平成26年度業務実績評価について御意見を賜ることとしています。最後に、本日配布した資料は、前回と同様に送付を御希望される場合には机上にそのままにして御退席いただきますようよろしくお願いします。事務局からは以上です。

 

○真野主査

 ありがとうございました。それでは、本日は以上とさせていだたきます。長時間にわたり、どうもありがとうございました。


(了)

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