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あさコラム vol.25
感染症エクスプレス@厚労省 2016年10月14日

5人揃って!

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 おかげさまで、保健所をはじめとする各自治体の皆様や国立感染症研究所
の取り組みもあり、関西国際空港事案や千葉事案などの麻しん事例も終息の
途につきました。
 厚生労働省も、専門家の派遣、ワクチンの調整など、現場への支援を果た
すことができました。
 しかし、定期接種の確実な実施、20歳後半から30歳代を中心とするワクチ
ン未接種者の方々への接種勧奨、早期発見・早期治療の推進など、麻しん対
策はこれからも続きます。
 今後とも、麻しん対策へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

 さて、今回は、感染症危機管理専門家養成プログラム(Infectious Disease
Emergency Specialist Training Program(IDES))について、取り上げます。
 国際的に脅威となる感染症に対応するためには、感染症に関する臨床経験
や疫学知識のみならず、行政マネジメント能力、国際的な調整能力等、総合
的な知識と能力を持つ人材が求められています。
 しかし、一昨年の西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行への対応の際に
痛感したのは、該当する人材がわが国に少ないということ。
 その解消のためには、こうした知識と能力を有する人材を継続的に育成し、
国内外で活動しやすい環境を作ることが重要です。
 そこで、厚生労働省では、感染症危機管理専門家養成プログラム(IDES)
を昨年から開設し、国際的に脅威となる感染症の危機管理対応において、中
心的な役割を担うリーダーの育成に取り組んでいます。

 IDES 1期生の4人は1年目の国内の研修を既に終え、現在、WHO(世界保健
機関)、米国保健福祉省・CDC(米国疾病予防管理センター)、イングランド
公衆衛生庁等にて、各々研修中です。
 そして、この10月、IDES 2期生の5人全員がようやく揃いし、1年目の国内
研修を実施しています。

 5人揃って…と言えば、石ノ森章太郎さん原作の元祖スーパー戦隊シリーズ
「ゴレンジャー」。
 ということで、2期生5人をゴレンジャー風にご紹介いたします。
 ※あくまで個人の感想です。

・井手さん 福岡出身、熊本育ちの九州男児、最年長で冷静沈着。IDES 2期
      生のリーダー的存在で、まさにアカレンジャーのごとく。
・船木さん 俳優の奥田瑛二さんそっくりのクールなイケメン。しかし、ハ
      ートは熱く、まさにアオレンジャーのごとく。
・鎌田さん サッカーとアフリカ大好きの元気印。いつもポジティブ、根っ
      から明るいムードメーカーは、まさにキレンジャーのごとく。
・中村さん 紅一点の彼女も九州出身。物静かな優しい微笑みの奥にある芯
      の強さは、まさにモモレンジャーのごとく。
・齋藤さん モダンジャズが似合いそうなダンディな人柄。知的な雰囲気を
      漂よわす、まさにミドレンジャーのごとく。

 将来、国内外で感染症に立ち向かうべく、この2期生5人が団結し、厚生労
働省や検疫所、国立感染症研究所、国立国際医療研究センターで、日々研修
に取り組んでいます。
 彼らが世界に羽ばたく平成の野口英世博士として活躍してくれることを、
私も大いに期待しているところです。

 なお、現在、厚生労働省ではIDES 3期生を熱烈募集中です。
 各種条件がありますが、今ならギリギリ応募に間に合います!
 ぜひ、挑戦してみたいという方々!ご検討、どうぞよろしくお願いいたします。
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html


感染症危機管理専門家養成プログラム(IDES)のながれ(イメージ)

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