09/05/12 第7回高度医療評価会議議事録 第7回 高度医療評価会議 (1)日 時:平成21年 5月12日(火) 10:00−12:00 (2)場 所:帝国ホテル本館3階 鶴の間 (3)出席者:猿田座長、山口座長代理、飯沼構成員、伊藤構成員、        柴田構成員、関原構成員、川上構成員、田島構成員、        村上構成員、山本構成員        (事務局)        医薬食品局医療機器審査管理室長        医政局研究開発振興課長        医政局研究開発振興課治験推進室長   他 (4)議 題:1 新規申請技術(3月受付分)の評価結果等について        2 新規申請技術(4月受付分)の今後の評価予定について        3 既存技術の変更届けについて        4 追加協力医療機関(3月、4月受付分)について        5 高度医療に係る健康危険情報について        6 その他 (5)議事録:以下                   ○猿田座長   おはようございます。朝からお忙しいところを第7回の「高度医療評価会 議」にご出席いただきまして、どうもありがとうございました。本日の出席 状況でございますが、本日は金子構成員、佐藤構成員、田上構成員、竹内構 成員、藤原構成員がご欠席とのことでございます。早速会議に入りますが、 資料の確認を事務局からお願いいたします。 ○事務局   お手元に配付の資料につきましてご確認をさせていただきたいと存じます。 お手元の資料第7回「高度医療評価会議議事次第」という資料です。まず座 席表、開催要綱、構成員の皆様の名簿でございます。そして、資料1-1とし まして、「新規申請技術3月受付分の評価結果」でございます。資料1-2「新 規申請の高度医療評価表」、番号で申しますと008番となっています。資料2 ですが「新規申請技術(4月受付分)の受付状況」の表になっています。資 料の4、「追加協力医療機関(3、4月分)受付分」です。「高度医療に係る健 康危険情報」「既存技術の変更届(5月受付分)」という1枚紙です。参考資 料の1として、「高度医療評価制度の概要」、参考資料2としまして、「第3項 先進医療技術及び医療機関の一覧」となっています。またメインテーブルの 先生方のお手元には、そのほかに今回の審議事案でございます東北大学病院 の新規の実施申請書、それから変更届ですが、こちらは聖路加国際病院の変 更届がお手元にございます。本日の資料は以上でございます。過不足等ござ いましたら事務局までお知らせいただけますようお願い申し上げます。 ○猿田座長   どうもありがとうございました。書類のほうはよろしいでしょうか。もし よろしければ早速議事に入りたいと思います。いまお話がありましたが、「新 規の申請技術(3月受付分)」ですが、その評価結果につきまして、まず事務 局からご説明いただけますでしょうか。 ○事務局   まず資料1-1をご覧いただきます。本日の審査案件の確認です。こちらは 整理番号008番、高度医療名は「重症虚血性心疾患に対する低出力体外衝撃 波治療法」です。適応症としまして、重症虚血性心疾患、カテーテルインタ ーベンションや、冠動脈バイパス手術の不適用の症例ということです。使用 します機器の承認状況としては、未承認の医療機器の販売元ストルツメディ カルジャパンでして、実施医療機関としては東北大学病院単独の申請となっ ています。今回は主担当として山本構成員、副担当として猿田座長、そして 田島構成員からご評価を事前にいただいております。総評としましては、「条 件付き適」ということになっています。失礼ですが、検討対象となります機 器の製造販売企業又は競合企業に関しまして、特別に関与するような事例は 構成員の方々はございませんでしょうか。これだけ確認をお願いいたします。 よろしいでしょうか。ありがとうございます。資料につきましては以上です。 ○猿田座長   ありがとうございました。いまお話がありましたように、東北大学の循環 器内科のほうから出てきているものでして、重症の虚血性心疾患に対する刺 激を与えることによって心筋の回復を図ろうといった技術です。これに関し ましては、山本構成員にまとめていただきましたので、まず山本構成員から お話しいただけますでしょうか。 ○山本構成員   重症虚血性心疾患に対する低出力体外衝撃波治療法ということで、薬物抵 抗性の重症虚血性心疾患患者さんですね。いわゆるカテーテルインターベン ションができないし、バイパス術の適用にもならないという方で、なおかつ 心疾患重症であって、胸痛とか心不全とかそういうものが日常的にずっと存 在していらっしゃるという方々を対象にしている試験になっております。こ れは体外から低出力の衝撃波を照射することによって、心筋血流の改善、そ れから症状の改善を期待する治療ということです。  提出していただいた資料を見ますと、そもそも体外衝撃波は、結石の破砕 などに使われるものですが、それの出力を約10分の1に下げた上で、エコー と同時にその衝撃波を出すユニットと同じ所にというか、同一の所にくっ付 けるようにして、エコー下でガイドをしながら衝撃波をリージョンに合わせ て当てられるようにしてあるということで、このために新たに開発された医 療機器のようです。その開発をされた企業は、国外の企業ですが、この提出 されている先生方のアイディアと言いますか、共同で開発されているものの ように見受けられました。技術評価は猿田座長が行われまして、「全て適」と いうふうに評価をいただいております。  実施体制の評価ですが、平成17年に倫理審査委員会の承認を得られていま すので、平成20年7月に改訂告示がございました改正後の臨床研究に関する 倫理指針ではなく、それ以前の臨床研究に関する平成17年当時の臨床研究に 関する倫理指針への適合性を検討しまして、その上で「適」と評価いたしま した。倫理的観点からの評価のところは、あとで田島構成員にご説明をいた だいたほうがいいと思いますが、まあ、一部「不適」のところがございます。 プロトコールの評価のほうですが、倫理審査委員会の承認は得られておりま す。それから、予測される安全性情報も、まあ適切に資料を付けていただい ておりますし、適格基準の選定方法等も上げていただいております。倫理審 査委員会の承認はコメントがございます。  その下、13番、14番、15番、治療計画の概要につきましては、適切と思 います。これ、実は最初は申請書だけをいただきまして、その申請書の内容 を見ましたところ、ちょっと分かりにくい点がいくつかございましたので、 倫理審査委員会に提出されたプロトコールを取り寄せていただいたのですが、 それを見ますと、平成17年の承認時の実施計画書と今回の申請書の記載に、 若干の齟齬がございます。実施計画書には有効性評価項目が明記されていま せんが、今回は明記されている。実施計画書のほうは封筒法を用いて、クロ スオーバー法で同一患者さんで治療前と治療後の形で分けて、一応比較をす るというふうになっていますが、申請書のほうではそのデザインの記載があ りません。予定症例数がもともと平成17年に審査承認されているときは30 名ということですが、今回は115名ということになっております。それから 実施計画書に「補償はない」と明記されていまして、申請書のほうは「賠償 責任保険による補償」と書いてありますので、賠償責任保険というのは基本 的に補償には適用されないと思いますので、記載内容に違いはないと思いま すが、若干の印象に齟齬がございます。  その有効性・安全性の評価方法につきましても、記載がありませんし、こ れは計画書にも記載がありませんので、このクロスオーバー法での実施を踏 まえた統計解析方法を含めた評価法の記載が必要だと思われます。一応、実 施体制の中で生物統計家の関与があると書かれていますので、その方へのコ ンサルトが望ましいのではないかと思われます。有害事象発現時の対処、そ れから補償なのか賠償なのか、具体的な記載が実施計画書には、いまのとこ ろはあるのですが、申請書のほうにはございませんので、そちらも明確にし ていただく必要がございます。  データのモニタリング、それから個人情報の保存管理につきましては、具 体的な記載はありませんので、それはしていただく必要があると思います。 あと、治療介入試験なので、経緯からは開発企業と、この開発された研究者 の共同研究のような形で進んでいられると思いますので、その辺を利益相反 として記載しておく必要はあるのではないかと思われます。  以上のことから、条件としては付いてきているこの技術自体、それからい ままでに既に実績も上げられておりまして、さらに他国での使用経験もある ということですし、実際問題として、使われていることにいまのところ大き な安全性に問題は出ていないようですし、比較的に有効性も期待されるもの ではあると思いますが、逆にそういうものなので、きちんとした評価計画を 立てていただいて、質の高い研究成果を上げていただきたいということで、 これらの不適項目については、実施計画書から整備をいただきまして、その 整備されたもので倫理審査委員会に再度承認を得ていただいて、その上でこ ちらにも同じ内容のものを上げていただく必要があるかと思います。以上で ございます。 ○猿田座長  ありがとうございました。いまお話がありましたように、技術面のほうは 私ちょっと拝見させていただきました。この下川先生は実は九州大学にいら っしゃって、その時から、こういった衝撃波を血管とかそういう所に当てる ことによって、かなりいろいろな血管の新生が出てくるというような形で研 究を始められて、そのあと、特に今度の出してこられたのは重症の虚血性心 疾患で、カテーテルインターベンションそのほかはできなくなってしまい、 どうしようもない、末期状態にあるような心臓に対して、こういう衝撃波だ とそんなにひどい刺激も与えない、軽く与えることによって血管の新生が起 こってきて、心筋の回復を図れる治療法というものです。こういった状態に 安全にできる処置としてやって、かなり効果が出てきているということを積 み上げてこられて、下川先生が今度、東北大学に移られて、そちらでやはり 同じ経験を積まれて、かなり良さそうなのでということで、安全性に関して も大きな問題もなさそうだと、しかも治療法もあまりないということで、こ ういった形のものを申請してこられたということです。私としては学会の意 見も聞いたのですが、まあ、技術面としてはいいのではないだろうかという ことで山本先生のほうに上げさせていただいた次第です。技術面で何かござ いますでしょうか。では、田島先生から先にお話をいただいて、それから総 括的にもう一回議論をさせていただければと思います。田島先生よろしくお 願いいたします。  ○田島構成員   患者さんに対する説明文書、同意文書につきましては、説明文書に記入す る必須項目に欠落がありましたのと、説明内容に一部わかりにくい点がある ので、「不適」といたしましたが、修正をしていただければ「適」としてよい ということです。説明文書の中で当該試験の参加に同意しないことをもって 不利益な対応を受けないことの項目が欠落していました。以下欠落している 項目を申し上げます。  実施者の氏名と職名、それから被験者及び大学等の希望により、当該試験 の計画及び当該試験の方法についての資料の入手、または閲覧することがで きるということ。それから個人情報の取扱いについて、それから当該試験結 果により特許等が生み出される可能性があること及び、それについての寄属 先、それから当該試験にかかる資金源と起こり得る利害の衝突、研究者等の 関連組織とのかかわり。最後に倫理審査委員会の種類等に関する事項、これ が記載の中に漏れておりますので、追加していただく必要があると思います。  それから治療対象者の適格基準は5項目ありますが、その4項目目、カナ ダ心臓病学会分類でClassII〜IVの患者さんとあるのですが、この内容につ いて分かるように記載していただきたいと存じます。それから同意文書につ きましては、補償内容の確認の項目が抜けていますので、これを追加してい ただきたいと思います。補償内容ですが、病院が契約している賠償責任保険 による補償を行うということの説明がございますので、これは「適」とさせ ていただきました。この場ではこの賠償責任保険によるものも補償の1つと 評価していいということであったかと理解していますので、このように評価 させていただきました。以上です。 ○猿田座長   ありがとうございました。山本先生、総括的に見て特に何かありますか。 ○山本構成員   いえ、先生もおっしゃったように、私も非常にpromisingな感じの、進め ていただければ、こういうことで困っていらっしゃる患者さんもたくさんい らっしゃるので、比較的安全で有効性が予測というか、期待できるので、是 非に進めていただきたいと思うのですが、印象からしますと、既にもう欧州 でもかなり試験されていますので、国内でこの試験をきちんとやっていただ ければ、ひょっとするとその資料も付けて日本での承認申請にも使える可能 性もあると思いますので、この試験をきちんと。それと、最初のパイロット 試験の論文を見せていただきますと、その中では、やはり何とかしてその比 較の試験をしたいということと、あと人数をもっと増やしたいということが 書かれていまして、それを今度工夫されて、今回の試験につながっていると 思います。研究者の方は非常に考えていらっしゃると思うのですが、残念な がらそれが研究計画書に表れていないというところがちょっと問題がござい ますので、そちらを整備していただければ十分進めていただけるものではな いかと思いました。 ○猿田座長   ありがとうございます。それではどうぞ委員の先生方、何かご意見がござ いますでしょうか。いま田島先生からは直さなければいけない部分がいくつ かあるというということでございましたけれども。 ○関原構成員     実はこの3月カテーテルをやってうまくいかなかったのですが、いまの お話を伺いますと、バイパスとか何とかではなくて、まず安全なら体外衝撃 波をやって、うまくいけば放っておけばいいので、伝統的な治療ができない 人だけというところは私にはちょっと不可解だ。私はやってみようかなとい う感じになっているわけです。 ○山本構成員   いまのところはカテーテル治療のほうが確実性がございます。確実に症状 が取れますので、それはカテーテル治療ができる方はまずカテーテル治療を されたほうが予後は必ず良くなると思います。この試験ではまだ予後はどの ぐらい良くなるかということはまだ分かっておりません。ただ、これは要は もうカテーテル治療というのはある程度限局した病変だけの方ですね。1カ 所とか2カ所とかぐらいでしたらカテーテル治療ができますが、この対象に なる方というのは、もうほとんど、どこの血管もものすごく細くて、カテー テルでどこか限定した箇所を広げれば症状が改善するというわけではない。 そういう方については、次に考えられるのは手術だと思いますが、バイパス 手術をしようにも、どこにバイパスをかけたらいいのかわからないと、たぶ ん、どこにかけてもあまり症状が良くならない。日常的にちょっとした動作 で胸痛が出て、そのたびにニトロを服用しないといけないという患者さんだ と思います。まず、そちらが対象になると思います。ですが、将来これが使 えるようになってから、本当に限局した所のカテーテル治療がいいのか、あ るいはもっと初期に使えばいいのかというのは、その先の話だろうと思いま す。現在ではカテーテル治療のほうが有効性は確実だと思いますので、そち らをまずされるほうがいいと思います。 ○猿田座長   要するにカテーテル治療ができないし、心臓手術もできないと、心筋がも うどうしようもならなくなってしまうので、それに対して少しでもそういう 刺激を与えることによって、血管の増生を起こさせて、少しでも循環を良く させればという、そういう最後のところでの治療ということで考えているわ けですね。ですから、これから先、もっともっと症例を積むことによって、 どういう症例でどのぐらい効果があって、どのぐらい副作用もないのだとか、 そういったことをこの高度医療の範囲でやっていただければということです。 ほかにご意見はございますか。 ○伊藤構成員   教えていただきたいのですが、オープン試験で比較対照群というのはない のですか。 ○山本構成員   一応クロスオーバー法でやるとはおっしゃっているのですが、ご自分でも 論文のほうにたしか書いてあったと思いますが、衝撃を与えることである程 度、実際にパルスが当たっている自覚が出ますので、シャムでたとえそのパ ルスを当てたとしてもシャムにならないらしいのですね。ですからおそらく クロスオーバー法というのは、治療をしていない時期のADL、それからニト ロの使う量とかそういうものと、治療をしてからのそれを比べるということ を考えていらっしゃるみたいなのですが、残念ながらそれができるのかどう かはちょっと。きちんとそこの詳細がないのですね。評価項目は書いてあり ますが、実際にどういう計画で、どのように評価されるかという詳細がござ いませんので、そこはやはり記載をしていただく必要があると思います。非 常に難しいと思います。でもオープンでやらざるを得ないだろうと思います。 ○伊藤構成員   あともう1点、これ補償の話で、対象はかなり予後の悪い重篤な人だと思 うのですが、補償が馴染むのですか。極端なことを言うと、いま田島先生が おっしゃられたような賠償のは必要ですが、現行の倫理指針上の補償とは多 少違うのだろうと思います。癌については基本的に補償が馴染まないという ふうに言い切っているのだと思いますが、この疾患もそれに近い領域なので 補償がなじまない気がします。この場で1回は補償の枠組みを議論をしたほ うがいいのかなという気がするのです。 ○山本構成員   私個人的には、この対象は予後が非常に悪いですし、現在のところ有効な 治療はそれほどございません。癌患者さん、心疾患の中にもいわゆるフェイ タルな癌と近いような、ある程度予後が規定されてしまう、そして有効性の ある治療がないという患者さんはいらっしゃいますので、患者さんのほうは かなり大多数、かなりの範囲がそういう方に当たると思いますが、心疾患の 中でもこういう規定をすると、重症心不全の方たちというのは、特に虚血性 の重症心不全の方たちというのは、それとほぼ近いような状況に当てはまる とは思います。 ○猿田座長   ほかにございますでしょうか。 ○山口座長代理   私たちは安全性はあまり問題はないと思うのですが、この様式3号の有効 性の評価のところで、自覚性の改善とそれから負荷心電図、心筋シンチと書 いてありますが、1から3のいずれかを認めた場合を有効とするという、か なり甘いですね。ちょっと甘いのではないか。やはりこれはきちんと有効性 を評価すべきものだと思いますね。ですから少なくとも自覚症状の改善がな ければ、心筋シンチで少し改善しているよと言っても、自覚症状は全然改善 しない、パフォーマンスステータスが改善しないのであれば、あまり意味は ないと思うので、これ3つのうちいずれか1つでよろしいのでしょうか。そ れが一体どのぐらい続けばいいのかということも、1つ問題だと思うので、 やはり有効性の評価のところはもう少し細かく決められたほうがいいのでは ないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○山本構成員   これ、もともとの実施計画書には、そもそも有効性の評価項目が挙がって いなくて、今回ここには書いていらっしゃるのですが、しかしちょっとここ は甘いと思います。この3つをコンポジットにするというのは、おっしゃる ようにちょっと馴染まないと思います。ですから、やはりいちばん大事なの は生物統計家とのコンサルトを通じて、主要評価項目を1つ決めていただい て、それでどの程度のものが出れば良いとするかということを決めていただ くべきだろうと思います。その評価項目については記載が非常に曖昧になっ ておりまして、何が良ければこの試験を成功としたと認めるかということが 全く読み取れませんので、そちらはやはりもっと十分書いていただく必要が あります。 ○猿田座長   どうですか、効果がある程度経って出てくれば、例えばBNPの変化とか、 それがマーカーですね。そういったものが効果的なマーカーとして使えるか もしれませんですよね。 ○山本構成員   そうですね。 ○猿田座長   その辺りのところ。ですからいま言った形態的な観察、それから自覚的な もの、それからあと生化学的な面から、場合によってはそこを検討していた だくことが必要かと思います。 ○山本構成員   ただ、その重症心不全、これは虚血性に限っていらっしゃいますけれども、 重症心不全の介入試験というのは世界各国でいろいろ行われていますので、 そういうものを見直していただいて、説得力があってリーズナブルな評価項 目を決めていただくのがいいのではないかと思います。 ○猿田座長   いま山本先生がおっしゃったことも提出先の施設にあたって、少しでも評 価項目をしっかりさせればと思います。 ○村上構成員   いまの先生のご発言に関連するのですが、少しだけ気になることがござい ます。症例数の話なのですが、平成17年に倫理委員会で承認されて試験が始 まり、現在迄にまだ16例しかエントリーされていません。やはり高度医療と してやるのですから、結果を出すこと、研究をフィニッシュさせるというこ とが大事なので、やはりリーズナブルというか実行可能なレベルの症例数が 設定できるように、評価項目をきっちり決めていただければと思います。も う1点、明確にしていただきたいことですが、既にやっている臨床試験は、 ここで一端フリーズと言いますか中断させて、新たに臨床試験を立ち上げる という理解でよろしいですね。 ○猿田座長   事務局のほうとしてどうですか。いままで16例の検討がありますが、一応 ここで区切って新たにしていくのか、その辺りのところ。 ○事務局   その辺りまだ明確に確認できている部分ではありませんので、もう一度確 認をして、あと主担当の先生にご相談をさせていただいて、必要に応じてま た高度医療会議にかかるかどうかはご相談の上、判断をさせていただければ と思います。以上でございます。 ○柴田構成員   いまの件について追加でお伺いしたいのですが、私も村上先生のご意見と 同じように解釈していたのです。いままでデータを取っていなかったら解析 できないですよね。例えば自覚症状にしても。それで基本的にはこれから有 効性のエンドポイントを、先ほどの伊藤先生、山口先生のご意見にもありま したが、決めてこれから始められる。その結果を評価するということなので はないかなと思ったのですが、そこをちょっと整理していただく必要がある かなと思いました。  もう1点、サンプルサイズについてですが、これ115例で足りるのか足り ないのかというのは分かりませんよね。逆にもう少し少ないところで早く結 論が出せれば、それはそれでもっと前に進めるべきということかもしれませ ん。実際に毎年23例入ってこられるかどうかというのは、まあ、フィージビ リティの面で問題は別にありますが、仮にこれが達成できるとして、本当に 5年間で115例必要なのか、あるいは逆に115例では足りないのかというの も、エンドポイントの選び方によっても決まりますので、そこはやはり詰め ていただいて、改正されるべきではないかなと思います。 ○山本構成員   最初に17年度に倫理委員会で承認されたときは、こういう別添にしていた だいています研究計画で通っているのですね。それはいまのものと齟齬はあ りますが、違うことをやっていらっしゃるわけではないのですが、ただ、そ の記載があまりにも少なすぎて、これに今回こういう整備をしていただいて、 再度、症例数も検討していただいて、少なくともその30例というところから は多分増やして出されると思いますので、そうしたときに、いままでの16例 を入れた中の臨床研究の改訂ですかね、プロトコール改正でいいのか、ある いは大幅な変更になってしまったら、やはりこれは新しい研究としてもう一 度出し直していただく必要があると思うので、そこはこちらが判断するのか、 あるいは倫理委員会のほうで判断されるのか、これはどちらなのかなという のは私も悩んでおります。倫理委員会でも判断されることかなとも思うので すけれども。それは相談が必要ですかね。 ○事務局   倫理関係を少し詳細に確認した上で、またご相談をさせていただければと 思っています。 ○猿田座長   結局、ここの高度医療の評価に出てくる場合に、これからどんどん出てく ると思いますが、それまでにどれだけ委員内でいろいろなことができるかと いうのは、非常に難しいのですね。ですから、確かに非常にいい技術の場合 には、少ない症例数でもしっかりしたものであるとか、非常に将来役立つも のであるということであれば、ここへ出してきていただいて、ここでプロト コールを検討させていただいてそれで実施していただく。それから安全性が たしかであることです。さらに少しでも早く国民の方に届けられること。こ の3つの考え方で一応受けていただければということです。今回のこの技術 は学会報告を調べてみると、これまでにきっちりやってきている。私は統計 的なことがあまり分からないのですが、技術面ではしっかりした技術ですの で1回ここで議論をしていただきまして、新しいプロトコールのところでや っていただくということでいければいいのかなと思います。事務局もいま言 ったとおり少し詰めさせていただくということでよろしいでしょうか。ほか にご意見がありませんか。もしよろしければそういったことで、事務局と田 島先生のご意見を聞いていただいて、提出したところと調整させていただい て、それがよければ認めていただくことにしたいと思います。山本先生それ でよろしいですね。 ○山本構成員   はい。 ○猿田座長   委員の先生方よろしいでしょうか。では、その形でこの案件はそういった 決定をさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。続 きまして次に新規の申請されている技術の評価予定につきまして、事務局か らお願いします。 ○事務局   資料2をご覧ください。こちらは4月に受付をさせていただきました「新 規技術の受付状況」ということで、申請中の技術を一覧にさせていただいて います。全部で9つの申請でして、癌のペプチドワクチンの申請が非常に多 くなっています。  上から岩手医科大学附属病院の膀胱癌に関する癌ペプチドワクチン療法の 申請が2つ。大阪大学医学部附属病院から未承認の医療機器を用いました経 カテーテル大動脈弁留置術、山口大学医学部附属病院からの大腸癌に対する ペプチドワクチン療法、近畿大学医学部附属病院から同じく大腸癌、山梨大 学医学部附属病院から食道癌に関するペプチドワクチン療法の2つの申請、 近畿大学医学部附属病院から食道癌に関してのワクチン療法に関する申請で ございます。こちらに関しましては次回以降、順次評価会議の中でご審議を いただく予定となっております。以上でございます。 ○猿田座長   ありがとうございました。いまお話がありましたように、だいぶ出てくる ようになりまして、先生方に評価していただかなければいけないのですが。 ○川上構成員   これは10以外は全部癌のペプチドワクチン療法と書いてあるのですが、生 物製剤ですからペプチドのモノが同じであれば、評価の基準は同じようにし たほうがいいと思うのですが、全く別々なのですか。 ○事務局   詳細につきましては次回資料をお示した上でご議論をいただければと思っ ておりますが、モノの製剤だということですね。すみませんが現時点では詳 細はあれなのですが、モノの入手経路としては、基本的には同じ経路だと思 っています。詳細は別途。 ○川上構成員   でも審査をされるのはバラバラですか。 ○事務局   そういう意味で実は一括して会議の場で個別にやるというよりは、次回ほ かのモノも含めて並べてご議論をいただければという形を、審査案件が多数 になって先生方には大変申し訳ないところはあるのですが、先生ご指摘のと おりで、審査は公平というか、均一にやっていくという意味でも、一括して ご審議をいただければと考えております。 ○猿田座長   ですから評価はいろいろな先生方にやっていただいて、最終的にこの委員 会で議論して決定という形ですが、もし何かご意見があれば先生。それでよ ろしいですか。 ○川上構成員   この会議はいろいろなエキスパティのある方々が揃っていますので、会議 で決めるという形でそれはよろしいかと思うのですが、同じ薬理学的を起こ すような、つまり、薬効、薬理を起こすような作用を持っているモノであっ て、対象は違いますが、同じ枠組みの免疫療法ということになりますので、 いろいろな方が、いろいろな観点から審査したものを持ち寄るというのは本 当にリーズナブルなのかと思うのです。 ○事務局   そういう意味で最後、本日の議案もそうですが、基本的には主担当の先生 にメインでご評価いただきましたが、その上で高度医療評価会議にて、合議 制の会議で審議を諮っているわけでございますので、そういう会議の運営を させていただければというふうには思っています。 ○川上構成員   わかりました。それでいいです。 ○山口構成員   いまのご発言、確かに例えば副作用とかそういう点に関しても一緒だと思 うのです。私は膀胱のほうを見たのですが、片一方はわりと早期のものでそ の再発予防みたいな形で、片一方はもうしっかり出来上がっていて、評価の ほうが全然違って、やはり個別にやらなくてはいけない部分はあるので、一 緒にやるのはいいと思うのですが、一括はできないのではないかと思いまし た。 ○事務局   そういう意味で共通でできる部分と。それぞれまたプロトコールで本日の 議案のように、さまざまな指摘事項によっては、その後の取り扱いが変わる 部分は当然あろうと思います。その部分は先生ご指摘のとおりで、個別の対 応をさせていただければと思いますが、最初に川上先生がご指摘されたよう に、共通のモノとしてであれば安全性の話は共通の部分もあるのではないか とは思いましたが、その辺りは共通でご議論をいただくことも可能ではない かと思っています。 ○川上構成員   CMCと非臨床の部分は基準共通化できますよね。ところが臨床のプロトコ ール、クリニカルな部分は別であるということを申し上げたかったのです。 ○山口座長代理   そのとおりだと思います。 ○猿田座長   ほかにご意見がございますでしょうか。こういった形でたぶんどんどん出 てくると思うので、委員の先生方にはその評価が大変かと思いますが、一応 いまはこれだけ出てきていることを知っておいてください。 ○事務局   事前に順備を進めていますので、揃い次第、揃ったものからお願いできれ ばとは思っています。 ○猿田座長   ありがとうございます。どなたかほかにご意見がございますか。この受付 に関してはよろしいですか。もしよろしければこういった形で進めていると いうことをご承認いただきたいと思います。次に既存の技術の変更届等につ きまして、事務局からご説明をお願いいたします。 ○事務局   資料3をご覧ください。「既存技術の変更届等(5月受付分)」です。こち らは高度医療名、「乳がんにおけるセンチネルリンパ節の同定と転移の検索」 ということです。適応症は乳がんです。適用外の医薬品を用いた研究でして、 申請医療機関としては聖路加国際病院、その他追加の協力医療機関として多 数の医療機関が関わっている技術です。  実際の変更届がお手元にございますので適宜ご参照ください。変更内容の 概要ですが、こちらは乳がんへの適用に関しまして、これまで実積を積まれ てきた、評価対象となりますのが、未承認の医薬品であります染色薬です。 こちらがいわゆる公知申請をなされたことに伴いまして、薬事承認が成立す るまでの間、このまま同技術の研究を続けていきたいということです。ただ、 これまで有効性・安全性情報を含めてモニタリングをしてきましたが、今回 は有効性の情報を公知申請のほうに提出されたということもありまして、今 後は承認までの間、安全性情報に限定したモニタリングを行うということで 継続をしたいという申請でございました。以上です。 ○猿田座長   ありがとうございました。いまのようなお話ですが、山口先生何かござい ますか。 ○山口構成員   特にはございません。 ○猿田座長   ほかに委員の方々からも特にご意見がございませんか。今かなりたくさん の症例でこれはやられていますので、聖路加病院が中心となってやっている ということですが、それでは、これもお認めいただいたということにさせて いただきたいと思います。どうもありがとうございました。続きまして今度 は「追加協力医療機関の件」ですが、これに関しましても事務局からよろし くお願いいたします。 ○事務局   資料4をご覧ください。こちらは「追加協力医療機関(3、4月受付分)」 です。まず3月の受付分です。「悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節の同 定と転移の検索」です。こちら申請医療機関は信州大学医学部附属病院です。 今回、追加協力の申請がありましたのは、大分大学医学部附属病院、自治医 科大学附属病院、千葉大学医学部附属病院です。いずれも特定機能病院でし て、施設条件として特に問題を認められませんでしたので、事務局として処 理をさせていただいております。  次ですが、「腫瘍性骨病及び骨粗しょう症を伴う、骨脆弱性病変に対する経 皮的骨形成術」です。こちら申請医療機関は金沢大学医学部附属病院。今回 追加協力医療機関としての申請がありましたのは、国立病院機構仙台医療セ ンターです。こちらは特定機能病院ではありませんが、金沢大学医学部で提 出しております施設条件を満たしているということで、書面上は問題ないか と存じます。  4月の受付分です。「早期胃癌に対する腹腔鏡下センチネルリンパ節検索」 です。こちらの申請医療機関は慶應義塾大学病院。今回追加協力の申請があ りましたのは、東京慈恵会医科大学附属病院です。こちらも特定機能病院と いうことで、特に書面上問題を認めておりません。以上です。  ○猿田座長   ありがとうございました。いまご説明いただきましたように、悪性黒色腫 に対するセンチネルリンパの問題、もう1つは腫瘍性の骨病変及び骨粗しょ う症、骨脆弱性の問題にするもので、これ両方とも追加協力施設ということ で、特定機能病院及びそれに準ずる病院ということで、お認めいただいてよ ろしいですね。続きまして4月受付分に関しましては、早期胃癌に対する腹 腔鏡下センチネルリンパの問題ですが、これも追加協力機関が慈恵医科大学 ということで、特定機能病院ですので問題はないかと思いますが、よろしい でしょうか。 ○川上構成員   サンプルサイズは変わらないままで、その範囲内で適切であるということ ですね、わかりました。  ○猿田座長   よろしいですか。ほかにご意見ございませんか。それではこの両方ともお 認めいただいたということにさせていただきます。続きまして「高度医療に 係る健康危険情報」につきまして、事務局からお願いいたします。 ○事務局   資料5です。こちらは別添様式の6号ということで、実際に高度医療とし て行われているもの以外の同じ技術の中での危険情報ということで報告があ ったものでございます。高度医療の名称ですが、「肺悪性腫瘍に対するラジオ 波焼灼療法」です。事例としては福岡大学病院です。こちらは高度医療とし ても実際にこの従術で行われている施設です。報告がございましたのも福岡 大学医学部放射線医学教室です。  健康危険情報ということでご覧いただきたいと思いますが、本事例は片肺 の症例である、それから腫瘍径が4cm以上ということで、プロトコールの適 用ではなかったということです。予測の合併症として穿刺の焼灼後の腫瘍が 脱落による気胸と局所の感染等が考えられたということで、当然、高度医療 の適用ではないということで説明をされたようですが、ご本人の強い希望が あって、結局、自由診療で、同技術を用いた治療を行ったところ有害事象、 この事例では死亡ということですが、が起こったという事例です。先ほどか ら申しましたように、あくまで高度医療の範囲で行われたものではありませ んが、同じ技術の中で起こった有害事象ということで、今回ご報告をいただ いたところです。以上でございます。 ○猿田座長   ありがとうございました。どなたかご質問がございますか。 ○事務局   補足で、事案の発生にいたしましたので、福岡大学、この実施の申請の取 りまとめをしている岡山大学から関連の医療機関に対しては、この事案が発 生したという注意喚起等は、もう既に行っています。 ○猿田座長   実はこのラジオ焼灼波の治療はずいぶん問題に。いままで副作用が起こっ ていますので、そういった点で、どういう症例にやるかということもありま すが、この症例もちょっと無理なところがかなりあって、こういったことに なってしまった。しかしながら、治療法がないということでやられたという ことですので、その点、いちばん責任になっている岡山大学のほうから連絡 を取っていただいて、その資料もちゃんと送っていただくということでやり たいと思いますが、よろしいでしょうか。どうしても高度医療の範囲でやっ ていると、こういったことがこれからも起こるかもしれないので、その点特 に安全性では十分注意をしてやっていただくということと、情報をできるだ け早く上げていただいて皆さんのほうに徹底させるということで、やってい きたいと思っています。 ○山口座長代理   これはたまたまそういう報告を福岡大のほうで自主的にされたわけですか。 ○事務局   はい、さまざまな経緯があるのですが、最初大学のほうから九州厚生局に ご連絡をいただいて、それから厚生労働省にきてという形でいただいていま す。 ○山口座長代理  では、ほかの施設でこういうことが起きた場合は、それは漏れている可能 性もあるわけですね。 ○事務局   一応ご報告をいただく形には通常なっていますので、通していただければ というふうには。今回、有害事象の報告につきましては、高度医療として実 施した場合の報告と、先般のFDAの注意喚起、今回もそうですが、高度医療 の外で起こったのは健康危険情報という形の報告で、2つ分けた形でご報告 をいただく形にはなっています。整理としてはそういう形でやらせていただ いています。 ○山口座長代理  これやはり片肺で適用でないのに、患者さんの希望があったからやるとい うのは極めてまずいことで、そういうことは非常によろしくない。特にこう いうラジオ波に興味があってやっている所であればこそ、本当はやってはい けないことなのに、やっていることは非常に問題なので、これは強く参加施 設にそういう適用外のものをやらないようにということを言ったほうがいい のではないでしょうか。危険だと思います。これちょっと学術的なお話でし て、高度医療のプロトコールの外の話で、医師がどういう形で医療をやって いくかというところについて、学術的な判断はいろいろあろうとは思うので すが、その点についてはここの先生方はいかがでございますか。 ○猿田座長   この高度医療の場合に、いちばん重要なことは安全性なのです。いままで ここへ上がってくる、先ほどの心臓の問題ではありませんが、どのぐらい検 討されて上がってきているかどうかということです。この制度というのは非 常に重要な制度なのです。しかしながら、いろいろな事故が起こると、これ はまたやり方も問題になるわけです。いま山本先生がおっしゃいましたよう に、よほど注意した形でやってもらうことが大切です。 ○事務局   また、別途ご相談をさせていただければと思っています。 ○猿田座長   これは非常に重要な点です。ここは前から、この制度が始まったときから やられている技術で、新しい技術ですからやはりいろいろと問題が起こって いるのですね。その点、十分注意をして、何かあればすぐに上げていただく という形でなっているわけですから、そういったことで事務局のほうもそう いった情報には十分注意をしてもらいたいと思います。よろしくお願いいた します。 ○事務局   山口先生、これは向うの医療機関に対しては厳重注意されたいですね。 ○山口座長代理   これ確かに高度医療から外れているので、この施設はきちんと報告をされ て立派だと思うのですが、何か私はちょっと。 ○事務局   報告については先生ご指摘のとおりで、再度報告をしていただけるような、 申請医療機関を通じた周知というのは図っていきたいと思っております。 ○伊藤構成員   あまり厳しく指南をすると、本来上がってこなければいけないようなのが 上がってこなくなる危険のほうが大きくなるのではないかなという意味では、 大変まずいなと思います。報告をしていただいた福岡大学にはありがたいと 思うべきかなと、個人的には思います。 ○猿田座長   ありがとうございました。ほかにご意見ありますか。それでは、これから もこういった情報には、十分注意してやっていくということで、そのほかの 事務局からの連絡事項をよろしくお願いいたします。 ○事務局  いくつかご連絡を差し上げたいと存じます。まず1つご報告なのですが、 これまでの高度医療評価会議で、既にご了承いただいておりました申請のう ち、東京医科大学病院からの申請がございました「ロボット支援下による心 臓外科手術」、こちらの申請につきましては、先生方から条件付きの「適」と いうことでいただいたところでして、適切な修正がなされていましたことが 確認されましたので、5月15日に予定されております先進医療専門家会議で 審議をしていただく予定となっています。  もう1つ、北里大学北里研究所病院から申請をいただいていました「拡張 型心筋症に対する免疫吸着療法」こちらにつきましては、先進医療評価会議 の審議の前に、申請者から申請内容の一部の変更を加えたいという連絡をい ただきましたため、今後、高度医療評価会議として、どういう評価を下すか ということを再度ご相談申し上げたいと思っておりますので、こちらについ ては、また、座長とご相談をさせていただきつつ処理をさせていただきたい と存じます。 ○猿田座長   それはたしか評価をしていますよね。 ○事務局  はい。 ○猿田座長 その評価をもう1回見ていただき、技術的には問題はあまりな いものですから、その辺りのプロトコールの変更ということで評価をしてい ただく、ありがとうございました。 ○事務局  もう1点なのですが前回の高度医療評価会議でご審議をいただきました、 新たな高度医療に関する通知なのですが、こちらはお陰様で3月31日をもっ て、新しく通知を発出させていただいております。今回お手元に配付させて いただくべきところなのですが、今回手違いでございませんが、次回の評価 会議のときにお手元にご配付をさせていただきたいと思っております。  次回の日程ですが、日程的に詰まっておりますが、5月28日(木曜日)、 13時から15時に開催をさせていただきたいと存じております。当初、月に1 回程度の開催ということで評価委員の先生方には大変ご多忙のところご就任 をお願いさせていただいたところでして、誠に恐縮なのですが、先ほどもご 覧いただきましたとおり、新規申請技術が非常に多く控えていまして、こち らも考慮させていただきつつ、今回の非常に短い間隔での開催となりました ことをお詫び申し上げます。今後は原則、月1回の開催ということで進めさ せていただきたいと存じますが、こちらは申請の数の多少によりまして勘案 させていただきつつ、またご相談を今後させていただければと存じておりま す。 ○猿田座長  ありがとうございます。実は私のほうも先生方は大変お忙しいので月1回 という形でやらせていただくということだったのですが、今日はこれで終わ ってしまうのですね。そういったことがあるものですから、できるだけ1回 のところで集中させてやっていかないと、先生方はいろいろな委員をやって いらっしゃいますからお忙しいのはわかっていますので、できるだけ月1回 で、どうしてもしようがない場合は前もって先生方にご連絡を申し上げて、 これだけの案件があったということでご了解をいただいて、別に開かせてい ただくということで、ともかく原則は月1回という形ですが、今度だけは5 月28日にもう1回、いくつかの案件があるものですから開かせていただきた いということです。その点ご了承いただければと思います。折角の機会です から、どなたか委員の方、何かご意見はございませんでしょうか。  あと1つ私から事務局にお願いしていますのは、いろいろな案件がずいぶ ん増えてきたものですから、メンバーの方もできれば少し増やさせていただ いて、先生方のご負担があまり多くならないような形でできればということ も考えています。これはまた事務局とも相談をさせていただきながら決めさ せていただければと思っています。特に先生方からご意見がないようでした ら、これで第7回の高度医療評価会議を終わらせていただきます。どうもご 協力ありがとうございました。 照会先 厚生労働省医政局研究開発振興課 TEL 03−5253−1111 高度医療係 松本 内線2589