09/04/22 第143回中央社会保険医療協議会総会議事録 09/04/22 中央社会保険医療協議会          第143回総会議事録 (1)日時  平成21年4月22日(水)11:02〜11:30 (2)場所  厚生労働省専用第18〜20会議室 (3)出席者 遠藤久夫会長 牛丸聡委員 小林麻理委員 庄司洋子委員        白石小百合委員        小林剛委員 対馬忠明委員 小島茂委員 勝村久司委員 北村光一委員          高橋健二委員(代 清水) 伊藤文郎委員       竹嶋康弘委員 藤原淳委員 中川俊男委員 西澤寛俊委員 邉見公雄委員       渡辺三雄委員 山本信夫委員       大島伸一専門委員 坂本すが専門委員 住友雅人専門委員       <事務局>       水田保険局長 榮畑審議官 神田総務課長 佐藤医療課長        宇都宮医療課企画官 上條歯科医療管理官 他 (4)議題  ○医療機器の保険適用について       ○先進医療専門家会議の報告について       ○DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について       ○その他 (5)議事内容  ○遠藤会長  それでは、ただいまより、第143回中央社会保険医療協議会総会を開催したいと思い ます。  まず、委員及び専門委員の選任について御報告をいたします。松浦稔明委員及び坂本昭 文専門委員が退任されまして、その後任としまして、伊藤文郎委員及び藤原忠彦専門委員 が発令されております。  なお、事務局より、今回発令されました伊藤委員及び藤原専門委員から、みずからが公 務員であり高い倫理を保って行動する旨の宣誓をいただいている旨の報告を受けておりま す。  それでは、伊藤委員より一言ごあいさつをお願いしたいと思います。 ○伊藤委員  こんにちは。愛知県津島市市長の伊藤でございます。  名古屋市の西10キロに位置する、また市民病院を440床の病院を有しております。 48床現在休床中の病院を有しておる、大変医療崩壊に面しておる病院を持っております 津島市長でございます。  今回、国保連合会の立場から、そしてまた国民の目線からこの議論に参加をしていきた いと思っております。よろしくお願いを申し上げます。 ○遠藤会長  よろしくお願いいたします。  藤原専門委員につきましては本日ご欠席のため、次回ごあいさつをいただく予定であり ます。  なお、伊藤委員に所属いただく小委員会や部会につきましては、後日改めて御相談させ ていただきたいと思います。  次に、委員の出欠状況について御報告を申し上げます。本日は藤原専門委員がご欠席で す。また、高橋委員の代理で、全日本海員組合の清水保さんがお見えになっておられます。  次に、厚生労働省におきまして異動がありましたので、事務局より紹介をお願いいたし ます。 ○事務局(佐藤医療課長)  医療課長でございます。  紹介をさせていただきます。去る4月1日付けで、大臣官房総務課企画官・保険局併任 として、医療課医療指導監査室に着任しております向本でございます。よろしくお願いし ます。 ○事務局(向本医療指導監査室企画官)  向本でございます。よろしくお願いいたします。 ○遠藤会長  ありがとうございました。  それでは、議題に移りたいと思います。  医療機器の保険適用についてを、まず議題にしたいと思います。  医療区分のA2(特定包括)及びB(個別評価)でございますが、これについて事務局 から報告をお願いします。 ○事務局(宇都宮医療課企画官)  医療課企画官でございます。  資料、中医協総−1をごらんいただきたいと思います。  1ページ目、1.医科でございます。区分A2(特定包括)、特定の診療報酬項目にお いて包括的に評価されている区分ということで、この4月1日から適用開始のものでござ いますが、ごらんのとおり41件でございます。  続きまして、次の2ページ目でございますが、区分B(個別評価)、材料価格として個 別に評価されている部分ということで、ごらんのとおり27件ということで、医科は合計 68件ということでございます。  続きまして3ページ、歯科でございますが、区分A2はごらんのとおり1件でございま す。そして区分Bは、こちらもごらんのとおり16件で、歯科は合計17件。  医科、歯科、合わせまして85件ということでございます。  以上でございます。 ○遠藤会長  ありがとうございました。  特段、この中で御説明が必要なものはありますか。 ○事務局(宇都宮医療課企画官)  補足いたしますと、2ページ目の区分Bの一番上のアジリスNxTイントロデューサー、 及び1つ飛んだアリスタAHにつきましては、2月25日の総会でC1として御報告させ ていただいたものでございます。  以上でございます。 ○遠藤会長  ありがとうございます。  ただいまの報告につきまして、何か御意見、御質問ございますか。  よろしいでしょうか。それでは、本件に係る質疑につきましては、このあたりにしたい と思います。  次に、先進医療専門家会議の検討結果について、議題としたいと思います。  事務局より資料が提出されておりますので、説明をお願いします。 ○事務局(宇都宮医療課企画官)  資料、中医協総−2をごらんいただきたいと思います。  今回、先進医療専門家会議における評価で「適」とされたものが2件ございます。  1件目は「内視鏡下筋膜下不全穿通枝切離術(超音波検査において穿通枝での血液の逆 流が証明された下肢慢性静脈不全症(下腿皮膚に広範囲の色素沈着、硬化、萎縮、又は潰 瘍を有する者に係るものであって、従来の外科的治療法の実施により根治性が期待できな いものに限る。)に係るものに限る。)」と、ちょっと二重の括弧で分かりにくくなって おるかもしれませんが、そういうものでございます。  それから、2件目は「歯科用CAD・CAMシステムを用いたハイブリッドレジンによ る歯冠補綴(全部被覆冠による歯冠補綴が必要な重度齲蝕小臼歯に係るものに限る。)」 ということでございます。  それぞれの適応症及び先進医療費用、療養費等はごらんのとおりでございます。  まず、1件目の技術でございますが、次のページをごらんいただきたいと思います。別 紙1ということで2ページ目にございますが、その内容の「(先進性)」というところを ごらんいただきたいと思います。この不全穿通枝についての解説は、その下、※印でござ いますが、この足の深部にある静脈と表在する静脈を結ぶ静脈を穿通枝と申しますが、下 肢に多数存在すると。正常な場合には弁の働きによって表側から奥のほうへと血流が流れ るようになっているんですけれども、この機能不全によって血液が逆流して、皮膚に静脈 うっ滞を引き起こすと。このような病的なものを不全穿通枝と申しますが、5ページの図 をごらんいただいたほうが分かりやすいかと思います。  5ページの参考の図でございますが、この網かけの部分が静脈うっ滞による皮膚病変の ある部位のイメージということでございます。従来の治療法ですと、実際の、この不全穿 通枝の存在する病変部位に直接メスを入れて、皮膚を切開して治療するというようなこと が行われていたようですが、その場合、もともとこういった血液のうっ滞などがあるため に、合併症が起きることが非常に多かったということでございます。  それに対しまして今回の技術は、この病変部の外側に穴をあけて、そこから、ポートと 言っておりますが、この細長い管のようなものを入れて、片方には内視鏡を入れて、その 病変部を見ると。もう片方、この図では下のほうですけれども、こちらのほうから超音波 凝固切開装置というものを入れて、内視鏡で観察しながら病変部の不全穿通枝を切断する というような、そういう技術でございます。  また資料の2ページに戻っていただきたいと思いますが、今のお話は「(概要)」のと ころに書いてございます。ちょっと修正でございますが、概要の3行目の一番下、最後の ところに、「ここから筋膜下層に内視鏡用ポート」と書いてございますが、この「内視鏡 用」というのを削除していただきたいと思います。ポートを挿入して、片方に内視鏡、片 方に超音波凝固切開装置を入れるということでございます。  その次、3ページでございますが、先進技術としての適格性でございますが、それぞれ 妥当、問題なしということで、一番下のほうにございますが、総合判定は「適」というふ うになってございます。  次のページに、4ページでございますが、施設要件が書いてございます。診療科として は血管外科、心臓血管外科等、それから経験年数は5年以上というようになってございま して、これは、従来の外科的治療法の実施で根治性が期待できないものに限るということ になってございますので、やはりそのぐらいの経験を持っている専門医でないと困るとい うようなことでございます。  前者については以上でございます。  続いて、2つ目の技術についてお願いします。 ○事務局(上條歯科医療管理官)  歯科医療管理官でございます。  それでは、2つ目の技術につきまして、歯科に関連する技術となっておりますので、私 のほうから説明をさせていただきます。  配付資料の6ページ目をおあけいただけますでしょうか。  先進医療の名称は、ここにも書いてありますとおり、歯科用CAD・CAMシステムを 用いましたハイブリッドレジンによる歯冠修復ということについてでございます。この名 称で用いられていますCAD・CAMというのは、実はこの「(先進性)」の下の注の2 のところに出ておるんですけれども、CADというのがコンピューター・エイデッド・デ ザイン、それからCAMというのはコンピューター・エイデッド・マニュファクチュアリ ングの略でございまして、要は、コンピューターを用いて三次元計測及び設計を行ったり、 自動機械加工を行うというものを、歯科用としてのシステムとして行うということを指し ておるところでございます。  また、この先進医療の名称、ちょっと括弧書きも入っているんですけれども、要は、今 回の技術は比較的重度になっています虫歯の治療を、実際に小臼歯において適用するもの というものにつきまして、評価がされているというものでございます。  それで、図を示させていただいていますので、10ページ目と11ページ目をお開きい ただければというふうに思います。この11ページ目のところに、実は今回先進医療とし て出されました技術を示させていただいているんですけど、要は歯の切削をする際に、治 療に用います歯冠の修復物、これにつきましてなんですけど、今までは大体、10ページ 目を見ますと手作業でやっていたというのが実状なんですが、それをこういうシステムを 用いまして設計なり加工を自動的に行うと、そういう製作をするための一連の技術になっ ておりまして、こういった歯冠修復物というんですかね、これは今までは溶かした金属を 用いたりして型をとって、それで入れ込むという手作業で行われていたわけなんですけど、 そういった歯冠修復物の製作の工程を効率化するということを主な目的としているもので ございます。  10ページ目に従来の技術をちょっと示させていただいているんですけど、従来から行 われている技術というのは、大体手作業で、主に歯科技工士の方が、歯につける金属や何 かの鋳造物を製作するというので行われているのが一般的となっております。  今回申請のありましたこの先進医療技術というのは、こういった歯のかぶせものを、こ ういうふうに三次元自動計測を行って、設計なり修復物の製作加工を自動的に行うという ようなシステムということになっているわけでございますけど、こういった製作に用いる 材料でも少しちょっと違っていまして、今回は、このハイブリッドレジンという比較的新 しくできました材料なんですが、こういったブロックを用いまして、従来の材料に比較し ますとけっこう、プラスチック材料であるんですが相当強度が高まっておるというもので ございまして、実際は奥歯の範囲のところですと食物をかんだ際に割れたりすることから、 なかなかプラスチックを使わなかったんですが、この材料ですとある程度の負荷でも対応 できるということで、一応小臼歯でも対応、適用が可能ということとなっているところで ございます。  結果的にこれは、この手法ですと、金属を使用しないことになりますので、なかなか歯 の色に比較的近いような形での対応が可能ということで、患者さんの医療ニーズにもある 程度の対応が可能となるという技術となっております。  なお、実はこの9ページ目にちょっと示させていただいたんですが、同じような原理で、 今までも先進医療の技術として位置付けられているものが、セラミックインレーというよ うな技術でございますけれども、こういったもののほうとも比較しましても、精度が比較 的よくなっていること、それから、今までよりも比較的広い範囲の虫歯の治療でも使うこ とができると、それから、当然金属材料でもありませんし、こういった新しいハイブリッ ドレジンというようなものを用いることで治療ができるという利点を備えているというよ うなのが状況でございます。今までの技術ですと、確かにその日に修復が可能ではあるん ですけど、対象となる治療が非常に限定されていまして比較的小さな修復物に限定されて おりましたが、今回の技術が入ることで結果的に非常に大きな修復物、大きな虫歯や何か の場合の修復物でも自動製作を行うことが可能というふうになるところでございます。  そうしますと、今度は7ページ目に戻らせていただきまして、それぞれの先進技術の適 格性でございますが、ここに触れますとおり、総評で「適」となっております。  それから、8ページ目に個々の医療機関の要件を示させておりますが、当然、経験年数 3年以上とか、個々に書かれておりますが、ここのページに示すとおりとなっております。  説明は以上でございます。 ○遠藤会長  ありがとうございます。  以上、2つの技術の御報告がありましたけれども、ただいまの御報告につきまして、御 質問、御意見ございますでしょうか。  よろしいでしょうか。  それでは、ただいま御説明ありました技術につきましては、保険給付との併用を認める ということについて、中医協としましては特段の意見はないということにさせていただき たいと思いますけれども、よろしいでしょうか。  ありがとうございます。  続きまして、DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応についてを議題としたいと 思います。  資料につきまして、事務局より説明をお願いします。 ○事務局(宇都宮医療課企画官)  資料、中医協総−3をごらんいただきたいと思います。  点線の囲みの中にございますように、前年度に使用実績のない医薬品等について、当該 医薬品等の標準的な使用における薬剤費の見込み額が、使用していない症例の薬剤費の平 均プラス1SDを超えるという場合に、DPCの包括を外れて出来高算定をすることにな ってございますが、今回、2番のほうに書いてございますが、効能追加の薬事承認がされ た医薬品のうち、ドキシル注20mgについて、新規に追加された効能でございます、がん 化学療法後に増悪した卵巣がんに対して使用した場合、この基準に該当するということで、 出来高算定とすることとしたいということでございます。  具体的には、その下の参考のところの4つ目のポツですね、標準的な費用というところ にございますが、38万6,000円ということでございまして、一番下のポツのほうに ございます、当該医薬品を使用していない症例の薬剤費の平均プラス1SD、3万3,8 93点、33万8,930円に比べて高くなっているということで、今回、出来高とした いということでございます。  以上でございます。 ○遠藤会長  ありがとうございます。  以上の御説明ですけれども、御意見、御質問ございますでしょうか。  ルールどおりの適用ということでございますので、特段御意見もないかと思いますけれ ども、よろしゅうございますか。  ありがとうございます。それでは、本件につきましては、中医協として承認するという ことにしたいと思います。よろしいでしょうか。  ありがとうございます。  次に、基本問題小委員会における議論の進め方について、私のほうから御報告をさせて いただきたいと思います。  現在、基本問題小委員会におきましては、基本診療料につきまして議論を行っておると ころですけれども、先週開催されました基本問題小委員会におきまして、議論の進め方に ついて御要望がありました。  具体的にどういうことかと申しますと、検証部会の調査結果を早急に取りまとめていた だきたいと、それを用いて基本問題小委で議論を進めたいという御意見でありまして、御 要望でありまして、もしそれがなかなか難しいということであるならば、現在、速報値は できておりますので、その速報値を用いて基本問題小委で議論をしたいという御要望であ りました。  それにつきまして、本来であるならば検証部会で出てきた調査結果は総会に御報告をし た形でオーソライズされて、その内容について、また個別の小委員会等で議論するという 段取りでありますけれども、時間的な制約というものもありますし、また、数値は速報と 実際の本報告との間で差が出るということは、違いが出るということはありません。基本 診療料の問題は非常に重要な問題でありますから、精力的な議論をしていただきたいとい うこともあるものですから、この速報値を用いて、この総会の後開かれます基本問題小委 員会でも議論していただこうと私は考えておりますけれども、そういうような段取りでよ ろしいかどうかを総会で御承認いただきたいと思います。  具体的に申しますと、もう一度申し上げますと、検証部会で行われております速報値を 使って、基本問題小委員会で議論をするということをお認めいただきたいということでご ざいますけれども、いかがでございましょうか。  竹嶋委員、どうぞ。 ○竹嶋委員  基本的には賛成でございますが、確認しておきたいのは、従来の手法と違ってという、 座長が御発言なさいましたが、それは一応きちっと受けとめていいですね。  と申しますのは、前回改定のときにいろいろ検証をやること、そしてその検証をできる だけ早くしてほしいと、私ははっきりお願いしました。地域医療の現場は毎日毎日が目ま ぐるしく動いている状態だということの中でですね。そのときのお答えは、早くて2月だ ろうというお答えが間違いなくあったと思います。ですから、そういう意味で、やはり検 証部会等々の御議論も大変でございましょうが、早く進めていただきまして、それを基本 問題小委員会、そういうところでしっかり練って、それに対する対応というのをできるだ け早くしていただきたいと、そういうことを付け加えさせて賛成いたします。 ○遠藤会長  そういう御要望があったので、そのような従来とは違った段取りを特例的にやることに ついて御承諾を得たいということで、今申し上げているわけでありますので。  特に反対意見はございませんですね。  わかりました。では、そのような形で進ませていただきたいと思います。ありがとうご ざいます。  それでは、本日の総会につきましては、これにて閉会したいと思います……失礼しまし た。  勝村委員、どうぞ。 ○勝村委員  ちょっと、その他のことで2点、もし事務局のほうで御説明いただけるのだったら、お 聞きしておきたいと思うことがあって、どちらもちょっと自分が最近新聞で読んだ記事に ついてなのですけど。  1つは、前回の総会で急遽、骨髄を移植する器具が現場からなくなるかもしれないとい うことで、急遽認めた器具で医療事故が起こったかのような報道を目にしたのですけど、 もしその件で何か、状況とか背景とかもしご存じのことがありましたら教えていただきた いということ。  もう1つは、日経新聞ですけど、レセプトのオンライン化の薬局の義務化などが先送り 云々ということが書いてあるのですけど、このあたりのことが読んでもよく分からないこ ともあって、厚労省がこう決めた、というようなことも書いてあるのですけども、レセプ トのオンライン化に関することで従来から、私たちが理解していることの中で、変更して 理解し直さなければいけないことがもしあるのであれば、どういう状況なのかも含め御説 明いただきたいと思うのですけど。 ○遠藤会長  それでは、医療課長、お願いします。 ○事務局(佐藤医療課長)  最初の御質問でございますが、新聞等に掲載されたことは承知をしておりますが、詳し い状況については担当局課に問い合わせせるという形にしたいので、次回までにでも御報 告の段取りを進めたいと思います。よろしくお願いします。 ○遠藤会長  じゃ、よろしくお願いします。  勝村委員、そういう対応でよろしいですね。 ○勝村委員  よろしいです。 ○遠藤会長  後段につきましては。事務局、どうぞ。 ○事務局(神田総務課長)  レセプトのオンライン化についてのお尋ねでございますけれども、レセプトのオンライ ン化につきましては、平成18年の医療制度改革大綱の中で、23年度から原則レセプト オンライン化を進めるということになっておりまして、その後も規制改革3カ年計画とい うものが随時閣議決定されておりまして、その中で原則23年度からオンライン化をする ということになっておるわけでございます。  その中には、随時タイムスケジュールが示してございまして、この21年4月から、レ セプトコンピューターを導入している診療所、それから400床未満の病院のうち、電子 レセプトが作成できるレセプトコンピューターを導入している病院について、21年4月 に期限が到来しているわけでございます。その導入に当たりましては、4月診療分から適 用ということでございますので、5月10日に請求していただくということでございます けれども、3月20日までに、その場合には審査支払機関に届出をしていただくというこ とになってございます。その状況を3月末時点で急遽集計いたしましたところ、薬局につ いて2,600弱、それから病院について約220のところで、オンライン請求の準備が 整っていないということが確認をできたわけでございます。  そういう状況にかんがみまして、このままですと診療報酬が支払えなくなるということ になりますので、今申しましたような多くの薬局、病院に対して診療報酬が支払われない 場合の地域医療に対する影響ということにかんがみまして、当面、オンライン請求の準備 が整うまでの間について、その義務化の期限を猶予するという省令改正を急遽行う必要が あるというふうに判断いたしまして、昨日からパブリックコメントを始めさせていただい たということでございます。  これはあくまでも閣議決定でございますが、3月末に、23年度から原則オンライン化 という方針そのものについては、改定されました閣議決定でも確認をされておりますので、 今回緊急避難的に、今申し上げたような状況にかんがみて緊急避難的な対応をとらせてい ただくということを考えているということでございます。 ○遠藤会長  ありがとうございます。  ただいまの説明、よろしゅうございますか、勝村委員。 ○勝村委員  今日はちょっと時間がないので、ちょっとまた、いろいろ情報収集して発言させていた だこうと思います。 ○遠藤会長  ありがとうございます。  ほかに何かございますか。よろしゅうございますですね。  それでは、本日の総会はこれにて閉会したいと思います。  次回の日程等につきまして、事務局、何かございますか。 ○事務局(佐藤医療課長)  5月中旬を予定しておりますが、決定次第、また御連絡をさせていただきます。 ○遠藤会長  それでは、本日の総会はこれにて閉会としたいと思います。  この後、基本問題小委員会が開催されます。     【照会先】       厚生労働省保険局医療課企画法令第1係       代表 03−5253−1111(内線3288)