09/02/04 第10回厚生科学審議会議事録 第10回厚生科学審議会 議事録 ○ 日時 平成21年2月4日(水)17:00〜18:30 ○ 場所 厚生労働省 省議室(9階) ○ 出席者    【委員】石井委員 井部委員 今井委員 岩砂委員 大垣委員        垣添委員 金澤委員 倉田委員 坂上委員 坂谷委員        坂本委員 澁谷委員 池主委員 土屋委員 永井委員        濱田委員 原田委員 深山委員 南 委員 宮村委員        望月委員 渡邊委員 ○ 議題  1.会長選出及び会長代理の指名について  2.厚生科学審議会に設置された分科会及び部会の活動状況について  3.その他 ○ 配布資料  資料1.厚生科学審議会委員名簿  資料2.厚生科学審議会に設置された分科会及び部会の活動状況について  参考資料1.厚生科学審議会関係規程等  参考資料2.厚生労働科学研究における利益相反(Conflict of Interest : COI)        の管理に関する指針  参考資料3.臨床研究に関する倫理指針  参考資料4.化審法見直し合同委員会報告書概要 ○矢島厚生科学課長  定刻になりましたので、ただいまから第10回「厚生科学審議会」を開催い たします。委員の皆様方には、ご多忙の折お集まりをいただきまして大変あり がとうございます。私は、厚生労働省大臣官房厚生科学課長の矢島です。会長 選出までの間、議事進行役を務めさせていただきます。  始めに委員のご紹介をさせていただきます。資料1の名簿に沿いまして、五 十音順に読み上げさせていただきますので、一言ご挨拶をいただければ幸いで す。石井委員です。 ○石井委員  明治大学法学部の石井美智子です。大学では家族法を教えておりますが、医 事法学も研究しております。よろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  井部委員です。 ○井部委員  聖路加看護大学の学長をしております井部俊子です。よろしくお願いいたし ます。 ○矢島厚生科学課長  今井委員です。 ○今井委員  タイトルは、株式会社ル・ベルソー代表取締役となっておりますが、山が好 きで、自然が好きで、登山が趣味・実益を兼ねているのと、一応医者もやって おりました今井通子です。よろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  岩砂委員です。 ○岩砂委員  日本医師会副会長を務めております岩砂和雄です。国際担当とか、医学会関 係、母子保健、学校保健とかいろいろやらさせていただいております。よろし くお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  大垣委員です。 ○大垣委員  東京大学工学系研究科の大垣眞一郎です。水道工学、あるいは水環境工学を 専門としております。新人ですのでよろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  垣添委員です。 ○垣添委員  国立がんセンター名誉総長の垣添忠生です。専門は、挨拶と乾杯です。 ○矢島厚生科学課長  金澤委員は少し遅れるという連絡をいただいております。岸委員は本日はご 欠席です。倉田委員です。 ○倉田委員  富山県衛生研究所長の倉田毅です。地方の時代というのは、新聞・メディア の単なる造語でありまして、地方ではお金はどんどん減っていく。私は感染研 にいたからよくわかるのですが、地方の研究所では2〜3万円のお金をどうす るかということを真剣に議論するような時代になっております。冬も夏も冷・ 暖房は年間で1カ月ずつしかないという状況に陥っています。非常に健全なこ とをしている県政だと私は思っていますが。実態はそうでありまして、国と県 の財政のみぞはそう簡単には埋まらないのではないかと思っています。ですか ら、そこを埋めない限りは、たぶん地方からどんどんこわれていくだろうとい う認識でおります。是非そういう点でご配慮いただけないかと思っています。 ○矢島厚生科学課長  坂上委員です。 ○坂上委員  明治大学の建築の坂上恭助です。建築環境工学及び水環境の分野を専門とし ております。よろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  坂谷委員です。 ○坂谷委員  近畿中央胸部疾患センターの坂谷光則です。この審議会の結核部会の部会長 として、日本の結核対策は山場にかかっていると考えております。無事に終焉 を迎えるように努力を続けておりますが、是非ともこの会のご支援を賜りたい と思っております。ありがとうございます。 ○矢島厚生科学課長  坂本委員です。 ○坂本委員  福岡市のこども総合相談センターの坂本雅子です。公衆衛生分野ということ で参加させていただいているのではないかと思っております。よろしくお願い いたします。 ○矢島厚生科学課長  澁谷委員です。 ○澁谷委員  愛知県半田保健所長の澁谷いづみです。全国保健所長会の会長をさせていた だいております。現在、保健所は全国に517あります。日々職員が誠実に対応 しております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  水田委員と竹中委員は本日ご欠席です。池主委員です。 ○池主委員  日本歯科医師会の池主憲夫です。担当は地域保健が担当部署なのですが、垣 添委員と同じように、得意技は宴会担当部署です。どうぞよろしくお願いいた します。 ○矢島厚生科学課長  土屋委員です。 ○土屋委員  日本薬剤師会の副会長をしております土屋文人です。普段は、東京医科歯科 大学の歯学部附属病院の薬剤部長をしております。日本薬剤師会のほうでは、 医療安全や情報の担当をしております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  永井委員です。 ○永井委員  東大病院循環器内科の永井良三です。基礎研究、臨床研究やいろいろやって おります。どうぞよろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  濱田委員です。 ○濱田委員  全国社交飲食業生活衛生同業組合連合会理事長の濱田康喜です。庶民の生活 に密着しております。生活衛生のことに関して仕事をやっております。よろし くお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  原田委員です。 ○原田委員  東海大学の原田です。私も、生活衛生適正化のほうでお手伝いさせていただ きます。よろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  深山委員です。 ○深山委員  所沢ロイヤル病院の深山牧子です。高齢者医療と感染症関係のことをやって おります。よろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  松本委員は本日欠席のご連絡をいただいております。南委員は少し遅れると いうご連絡をいただいております。宮村委員です。 ○宮村委員  国立感染症研究所の所長をしております宮村達男です。専門はウイルス学者 でありますが、ミリ・ミクロンの世界から、グローバルな感染症の対策をいつ も考えております。よろしくお願いたします。 ○矢島厚生科学課長  望月委員です。 ○望月委員  東京理科大学薬学部の望月正隆です。あとは、薬事・食品衛生審議会の会長 もしております。どうぞよろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  吉森委員は本日欠席のご連絡をいただいております。渡邊委員です。 ○渡邊委員  国立健康・栄養研究所の渡邊昌です。新健康フロンティアで、「一に運動 二 に食事 しっかり禁煙 最後にくすり」というスローガンを掲げています。そ れから、メタボ対策で、とにかくいま抗肥満対策を実地に入れようというとこ ろで、エビデンスから含めて奮闘しております。 ○矢島厚生科学課長  どうもありがとうございました。以上27名の方々に委員をお願いしておりま す。次に厚生労働省側ですが、技術総括審議官の谷口です。 ○谷口技術総括審議官  谷口です。各委員の先生方には、委員へのご就任を快くお引き受けをいただ きまして誠にありがとうございます。また、本日はお忙しい中をご参集賜りま したことを厚く御礼申し上げます。いまさら私が申し上げるまでもございませ んけれども、厚生労働省は国民生活に密着をいたしました保健、医療、福祉、 労働の各分野におきまして、大変重要な諸課題に取り組んでおります。本審議 会におきましては、これら施策のバックボーンとも言える科学技術、それから 公衆衛生に関します重要な事項につきましてご審議をこれまでもいただいてお るところでございます。  また、委員の各先生方におかれましては、厚生科学審議会に設置をされてお ります各分科会、また各部会の審議につきましてもご参画をお願いする場合が ございます。この点につきましてはあらかじめお願いを申し上げておきたいと 存じます。本日は、委員改選後初めての審議会でもございます。後ほど、各分 科会及び各部会の活動状況につきましてもご報告をさせていただくことを予定 しております。委員の先生方におかれましては、専門的、かつ大所高所からの 貴重なご意見を私どもにいただきますようよろしくお願い申し上げまして、簡 単ではございますけれども挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い 申し上げます。 ○矢島厚生科学課長  金澤委員がただいまお見えになりましたので、一言ご挨拶をいただきます。 ○金澤委員  遅れまして申し訳ございませんでした。金澤一郎です。学術会議会長と書い てありますが、国立精神・神経センター名誉総長といったほうがよろしいかと 思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  次に資料の確認をお願いいたします。資料1「厚生科学審議会委員名簿」、資 料2「厚生科学審議会に設置された分科会及び部会の活動状況について」です。 参考資料1「厚生科学審議会関係規程等」、参考資料2「厚生労働科学研究にお ける利益相反の管理に関する指針」、参考資料3「臨床研究に関する倫理指針」、 参考資料4「化審法見直し合同委員会報告書概要」です。  議事に入ります。議題1は、会長選出及び会長代理の指名についてです。具 体的に議事に入る前に、今回新たに委員をお願いした先生方もおられますので、 この審議会の規程等について若干ご説明させていただきます。  参考資料1の1頁は、この審議会の構成です。厚生科学審議会の下には、感染 症分科会、生活衛生適正化分科会の二つの分科会があります。感染症分科会の 下には二つの部会があります。それ以外に、現在九つの部会が設置されていま す。本日お集まりの委員の皆様の多くは、このいずれかの部会等にもご参画を いただく形を従来からとっております。  2頁は、厚生労働省の設置法の中の厚生科学審議会の規定についてお示しを しております。第8条にありますように、厚生労働大臣の諮問に応じまして、 一のイ、ロに掲げることを調査審議していただきます。また、公衆衛生に関す る重要事項に関しては、厚生労働大臣又は関係行政機関に意見を述べることが できることになっています。そして第8条の三にありますように、厚生労働大 臣、文部科学大臣の諮問に応じて、医療関係職種の養成施設の指定又は認定に 関する重要事項を調査審議していただきます。四では、いわゆる感染症法、検 疫法及び生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律の規定により、 その権限に属する事項を処理することが定められています。  3頁は、厚生科学審議会令というもので、具体的に厚生科学審議会の組織等 について規定されています。第1条で、委員は30人以内、審議会には臨時委員、 専門委員を置くことができるとなっています。第2条で、委員については厚生 労働大臣が任命するとなっています。第3条で、委員の任期は2年とし、第4条 では審議会に会長を置き、委員の互選により選任することになっております。  4頁で、第6条の前の6のところに、審議会は分科会の議決をもって審議会の 議決とすることができるとしております。6条では、部会を置くことができる となっており、部会に属する委員につきましては、会長が指名することにな っております。第6条の6で、部会の議決をもって審議会の議決とすることが できるとなっております。  5頁は、厚生科学審議会運営規程です。第1条で、審議会は会長が招集する となっています。第2条で、会長は必要があると認めるときは、審議会に諮っ て部会を設置することができるとなっております。第3条で、会長は厚生労働 大臣の諮問を受けたときは、その諮問を分科会又は部会に付議することができ るとなっています。第4条で、分科会及び部会の議決は、会長の同意を得て審 議会の議決とすることができるとなっています。第5条で、審議会の会議は公 開とするとなっております。ただし書きで例外の規定があります。大まかでは ありますが、厚生科学審議会に関する規程、概略をご説明させていただきまし た。  それでは、具体的な議事に入ります。議事1は会長選出及び会長代理の指名 です。先ほどの厚生科学審議会令第4条にありますとおり、審議会に会長を置 き、委員の互選により選出をすると規定されていますので、会長の選出をお願 いいたします。選出の方法は「委員の互選」という形になっておりますのでお 諮りをしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○望月委員  これまで科学技術部会の部会長をしておられました、国立がんセンター名誉 総長の垣添委員が最適と考えてご推薦申し上げますがいかがでしょうか。 ○矢島厚生科学課長  ただいま、望月委員から垣添委員に会長をお願いしたらどうかとのご発言が ございましたが、いかがでしょうか。 (異議なし) ○矢島厚生科学課長  ご異議がないようですので、垣添委員に本審議会の会長をお願いしたいと存 じます。以降の議事運営につきましては垣添会長にお願いいたします。 ○垣添会長  ただいま会長の大役を仰せつかりました、国立がんセンターの垣添です。皆 様方のご協力をいただきまして、スムーズに審議を進めてまいりたいと思いま す。厚生科学審議会は、医学あるいは公衆衛生関係や健康危機管理等にかかわ るすべてを司っている大変重要な会議であります。各方面を代表される皆様方 にお願いしておりますが、どうぞそれぞれの問題に関して忌憚のないご意見を いただければ大変ありがたく存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。  議事を進めてまいります。まず、審議会令第4条3項に「会長に事故がある ときは、あらかじめその指名する委員が、その職務を代理する。」とされてお ります。この会長代理につきましては永井委員にお願いしたいと思います。永 井委員は、厚生科学審議会科学技術部会でずっとご一緒しておりましたので、 是非よろしくお願い申し上げます。  次に、厚生科学審議会に設置されております部会への所属です。厚生科学審 議会令第6条第2項で、「部会に属すべき委員、臨時委員及び専門委員は会長が 指名する。」とあります。したがって、できるだけ早くそれぞれの部会に所属 する委員を指名させていただきますので、その際はどうぞよろしくお願い申し 上げます。分科会への所属は、厚生労働大臣が指名する。それから、分科会の 下に設置された部会への所属は、分科会長が指名することになっております。  議事2に移ります。厚生科学審議会に設置された分科会及び部会の活動状況 について、それぞれ担当部署から説明をお願いいたします。 ○矢島厚生科学課長  資料2に基づきまして、各分科会及び部会の活動状況については、所管する 担当課より報告をさせていただきます。一括いたしまして、感染症分科会、生 活衛生適正化分科会、科学技術部会、疾病対策部会、地域保健健康増進栄養部 会、生活環境水道部会、健康危機管理部会、化学物質制度改正検討部会の順で 報告をさせていただきます。最初に、感染症分科会から報告いたします。 ○梅田結核感染症課長  結核感染症課です。資料の1頁、厚生科学審議会感染症分科会です。当分科 会においては、感染症の予防、感染症の患者に対する医療に関する重要事項等 を調査審議いただいております。前回の総会の開催以降ですが、前回総会以降 は、当分科会の審議を経て決定されたものを着実に実施に移す段階となってお りまして、具体的には平成20年度は、これまでの感染症分科会のご審議を経て、 感染症法並びに検疫法を改正し、新型インフルエンザの位置づけ、そしてその 必要な対策の措置について法的根拠を整備するなどをしております。また、麻 しんについても当感染症分科会の提言に基づき、特定感染症予防指針が策定さ れ、平成20年4月から麻しんに関する対策、予防接種の3期、4期の追加などを 実施しております。  感染症部会につきましては、平成17年に特定感染症予防指針を改正した以降 は特段開いておりません。結核部会ですが、平成20年度については12月に結核 登録票に係る活動性分類等、今後の結核医療のあり方についてなどの審議を行 っておりまして、引き続きこれらの論点について議論を深めていただく予定で す。以上です。 ○松岡生活衛生課長  生活衛生課長の松岡です。資料2の2頁の生活衛生適正化分科会の活動状況に ついてご説明させていただきます。当分科会の所掌事務についてですが、一つ 目は生活衛生関係営業に関する重要事項を調査審議するということです。二つ 目は、生活衛生関係営業の適正化及び振興に関する法律、生衛法と申しており ますけれども、理容業、美容業、クリーニング業及び飲食関係業等の17業種が 指定されており、これらの業種の課題について調査審議することとなっており ます。  二つ目は、生衛法の第58条第2項で、審議会で処理する事項ですけれども、 最近の具体的な審議事例は、業種ごとの振興指針の策定に関する審議が中心と なっております。振興指針は、営業の振興を計画的に推進し、衛生水準の維持 向上を図るとともに、消費者へ安全で良質な商品やサービスを提供することを 目的としておりまして、業種ごとに厚生労働大臣が振興指針を定めることとな っております。現在、12の振興指針が定められておりまして、各業種ごとに5 年に1度見直しを行っております。平成20年度については、理容業、美容業、 興行場営業、クリーニング業、飲食店営業のうちのすし店営業の5業種の改正 を、厚生労働大臣から分科会に諮問をし、11月27日、12月10日の2回の分科会 においてご審議いただきまして答申をいただいております。これに基づいて指 針を告示として出すことにいたしております。以上です。 ○坂本研究企画官  引き続き科学技術部会、及びその下に設置されている委員会の活動について ご報告いたします。資料2の3頁です。1にありますように、科学技術部会の所 掌事務については、疾病の予防及び治療に関する研究、その他厚生労働省の所 掌事務に関する科学技術に関する重要事項を調査審議するということです。  主な活動状況は、(1)の科学技術部会については、厚生労働省の科学研究開発 の総括的事項や、各種指針の策定及び評価方法等など、科学技術政策の重要事 項に関するご審議を行っていただいております。具体的な例としては、本日は 参考資料2、参考資料3としてお配りしておりますが、昨年3月に厚生労働科学 研究における利益相反(COI)の管理に関する指針の策定等について総括的なご 審議をいただき、昨年7月に臨床研究に関する倫理指針の改正等について総括 的なご審議をいただいたところです。  科学技術部会では、厚生労働科学研究費補助金の成果や、研究事業の評価も 行っていただいており、毎年度の研究費の概算要求等に結果を反映させている ところです。このほか、厚生労働省の各研究機関が実施いたしました機関評価、 及びその対応方針についてのご審議もいただいております。  (2)の遺伝子治療臨床研究作業委員会は、平成13年3月以降49回開催しており、 申請がありました遺伝子治療臨床研究実施計画に関し、主として科学的・倫理 的事項について論点整理を行っていただいております。平成20年度につきまし ては、記載の申請等についてのご審議をいただいております。  また、遺伝子組換えウイルスなどを使用する場合には、遺伝子組換え生物等 の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律の対象となり、生物多 様性影響の防止の観点から問題が生じないか、別途この委員会の下に設置され た委員会で評価を行っていただいているところです。  (3)のヒト胚研究に関する専門委員会は、平成18年1月以降は、文部科学省の 委員会と合同で開催し、ヒト受精胚の生殖補助医療研究目的での作成・利用に 関するガイドラインの作成、及び研究審査体制の整備に向けて検討を行ってい ただいております。  (4)の厚生労働科学研究における利益相反に関する検討委員会は、平成19年 6月以降6回開催いたしまして、先ほどご説明いたしました指針が通知された ところです。  4頁の(5)の臨床研究の倫理指針に関する専門委員会は、平成19年8月以降9回 開催し、先ほどご説明いたしました、改正された臨床研究に関する倫理指針が 告示されたところです。  (6)のヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会は、平成19年7月以降6回開催 し、平成19年12月から平成20年12月までに、ここに記載の4件の申請について 指針への適合性を確認しております。また、実施計画の変更につきましても、 2件指針への適合性を確認しております。科学技術部会の関係につきましては 以上です。 ○石川疾病対策課長補佐  疾病対策課課長補佐の石川です。資料2の5頁の疾病対策部会及び五つの委員 会についてご報告申し上げます。疾病対策部会については、特定の疾患(難病、 アレルギー等)の疾病対策及び臓器移植対策に関する重要事項を調査審議する ことを所掌事務として、平成13年1月19日に設置されております。こちらは平 成13年2月23日の第1回会議におきまして、部会長の選出、委員会の設置、部会 運営細則等について決議がされております。  続いて五つの委員会についてご報告申し上げます。臓器移植委員会は、臓器 移植に関する専門的事項を調査審議するために設置されております。平成13年 2月から平成19年4月までに25回開催され、臓器移植に関する議題について検討・ 審議をいただいております。  リウマチ・アレルギー対策委員会は、リウマチ・アレルギー疾患対策に関す る専門的事項を調査審議するために設置されており、平成13年4月から平成17年 8月までに計3回開催され、平成17年10月にリウマチ・アレルギー対策委員会報 告書を取りまとめていただき、現在これに基づき対策が進められております。  クロイツフェルト・ヤコブ病等委員会は、クロイツフェルト・ヤコブ病等に 関する専門的事項を調査審議するために設置されております。平成13年から平 成20年7月までに13回開催されており、患者の発生状況の確認、及び感染対策等 についてご議論いただきました。  難病対策委員会は、難病対策に関する専門的事項について調査審議するため に設置されておりまして、平成13年9月から平成14年7月までに7回開催されてお ります。平成14年8月23日に、今後の難病対策のあり方について中間報告が取り まとめられたところです。  造血幹細胞移植委員会は、造血幹細胞移植に関する専門的事項について調査 審議するために設置されておりまして、平成14年3月から平成20年9月までに30 回開催されております。新しい検査法の導入と、今後の対策のあり方について の検討が行われております。以上です。 ○関生活習慣病対策室長  資料2の6頁です。地域保健健康増進栄養部会について、生活習慣病対策室長 の関からご説明申し上げます。所掌事務としては、地域保健の向上、国民の健 康の増進、栄養の改善及び生活習慣病対策に関する重要事項を調査審議するこ とを所掌事務としております。  活動状況としては、平成19年4月に第27回の会議を開催しております。この 時期、医療制度改革に伴う予防対策事業の再編、特に特定健診・特定保健指導 の導入といったことに関係して制度改革がありましたので、それに関係してこ こに書いてありますような(1)健康増進法に基づく基本方針の改正、都道府県健 康増進計画の改定。  (2)健康日本21の中間評価ということで、この時点でポピュレーションアプロ ーチのさらなる国民運動としての進展、あるいはハイリスクアプローチとして の取組みということで、これは特定健診・特定保健指導という形での施策化、 あるいは産業界との連携、人材育成、エビデンスに基づいた施策の展開といっ た観点からの評価をいただいているところです。  (3)制度改革を踏まえた今後の特定健診・特定保健指導の実施の中身について、 別途の検討会で検討されてまいりました内容について、部会としてのご審議を いただき、それを経て確定版を作成しました。  あるいは老人保健事業から、再編に伴って市町村の新たな健康増進事業とし て、旧老人保健法の下で行っていた、健康手帳の交付をはじめとするさまざま な事業の健康増進事業としての位置づけ、さらにはポピュレーションアプロー チの展開ということで、健やか生活習慣国民運動についてご審議いただきまし た。  それ以後、決定事項を実施に移すというところに重点が置かれてまいりまし て、こういった内容の具体的な告示等をして実施に移すということで、特定健 診事業については、昨年4月から実施に移されているところです。その後、部 会としての開催はありません。以上です。 ○粕谷水道課長  生活環境水道部会について、水道課長から報告いたします。この部会の所掌 事務は、建築物衛生、その他生活衛生に係る生活環境に関する重要事項、及び 水道に関する重要事項を調査審議していただいております。  主な活動状況は、昨年12月に第7回生活環境水道部会が開催され、水質基準 の見直し等についてご審議いただくとともに、水道行政の動向について報告を 行い、それに対してご検討いただきました。水質基準の見直し等については、 平成15年の厚生科学審議会の答申を踏まえ、水質基準は、最新の科学的知見に 基づいて逐次改正を行うやり方になっております。前回の部会で示されたTOC (全有機炭素)の水質基準を強化することなどの対応状況を報告するとともに、 新たな見直しの方向性ということです。  別途設けております、水道水質基準逐次改正検討会における検討結果を踏ま え、カドミウムに係る水質基準の強化、あるいは水質管理目標設定項目の見直 し、さらには化塩素酸など、今後さらに検討していくべき項目についての方向 性についてご審議いただきました。  また水道行政の動向につきましては、昨年7月に行いました水道ビジョンの 改定の結果をご報告し、さらに留意すべき点、あるいは今後重点的に取り組む べき事項などについてご指摘をいただいたところです。以上です。 ○浅沼健康危機管理官  健康危機管理対策室の浅沼です。資料2の8頁です。健康危機管理部会につい てご報告いたします。当部会は、原因の明らかでない、公衆衛生上重大な危害 が生じ、又は生じるおそれがある緊急の事態に関して、その対処を調査審議し ていただくことを所掌事務としております。  主な活動状況です。資料のとおり本部会は、原因不明な健康危機が発生した 場合、専門的なご指導・ご助言をいただくための部会ではありますが、そうし た健康危機の発生がない場合においても、年に1回程度開催し、定期的な報告 等を行うこととしております。平成18年10月30日に第1回、平成19年6月5日に 第2回の部会を開催いたしましたが、今年度は第3回健康危機管理部会を平成21 年2月27日に開催する予定となっております。主な議題としては、健康危機事 例に関する報告や、改正国際保健規則についての対応についてを予定しており ます。以上です。 ○山本化学物質安全対策室長  化学物質安全対策室長の山本です。化学物質制度改正検討部会の活動状況に ついてご報告申し上げます。この部会は、化学物質の審査及び規制制度につい ての見直しを行うために、前回の総会平成19年12月26日に設置をお認めいただ いたものです。平成20年1月から部会の検討を始め、部会の下に、さらに専門 的な事項について検討していただくための専門委員会、さらに専門委員会の下 にワーキンググループを設置し、これらの専門委員会、ワーキンググループに ついては経済産業省、環境省の関係の審議会と合同で開催して審議をいただい たものです。  平成21年1月13日に見直しの報告書を取りまとめていただきました。報告書 の内容については、本日お配りしております参考資料4に概要があります。時 間の関係で詳細についての説明は省略させていただきますが、一言で申し上げ ますと化学物質の審査・規制の制度について、従来の仕組みを改めて、原則と してすべての化学物質を対象としてリスク評価を行い、安全管理を進めていく という体系に改めるというものです。そのために、原則として我が国で製造輸 入されているすべての化学物質を対象として、製造輸入量などについて国に届 け出る制度を創設し、それらのデータに基づいて、優先的にリスク評価を行っ ていく物質を絞り込みながらリスク評価を進めていく。それによって、2020年 までにすべての化学物質についてリスク評価を行い、適切な化学物質の管理が 行えるようにする。そういう仕組みに改めるものです。  現在、この見直しの報告書の内容に沿って、関係の法律の改正の準備を進め ているところで、本国会に改正の法案を提出できるように現在準備を進めてい るところです。以上です。 ○垣添会長  ありがとうございました。遅れてまいられました南委員をご紹介申し上げま す。一言お願いいたします。 ○南委員  遅れてまいりまして申し訳ございませんでした。読売新聞東京本社の南砂で す。どうぞよろしくお願いいたします。 ○垣添会長  ただいま、8部会のそれぞれ担当の方から、平成19年12月の前回総会以降の 主な活動に絞ってご報告いただきましたが、お聞き及びのように非常に広範な 問題を審議会として取り扱う形になります。ただいまの8部会の報告に関して ご意見、ご質問等がありましたらお願いいたします。私から一つお聞きしたい のは、いま非常に心配されている新型インフルエンザが勃発したときの体制は どうなりますか。 ○梅田結核感染症課長  現在、新型インフルエンザは未発生の段階ではありますが、いつ起きても不 思議はないという考え方で、国家的な危機管理の課題として、厚生労働省だけ ではなく、全省庁を含めて関係省庁が一丸となって対応に取り組んでおります。  厚生労働省の取組については、先ほども少しご紹介いたしましたが、法整備 を行い、新型インフルエンザ対策で患者が出たときの発生の際の措置を位置づ けしたということ。それから、新型インフルエンザ対策行動計画、ガイドライ ンを全面的に見直して改定を行っております。これにより、国や自治体や医療 機関、そして企業、個人、地域がそれぞれどういう備えをするべきかというこ とについてまとめております。新しい行動計画等は、近々関係省庁対策会議の クレジットで公表されることになっております。それらについて、普及啓発活 動を行っているところです。また、医療機関での対応や、医薬品等の備蓄など の準備が進むよう予算の確保に努めています。 ○垣添会長  もう一つ質問ですが、約1年ぐらい前に中国製の餃子の毒物混入の騒ぎがあ りましたけれども、ああいうことが起きたときには、どこの部署が、どのよう に対応するのですか。 ○矢島厚生科学課長  厚生労働省だけの問題ではありませんが、審議会としては薬事・食品衛生審 議会食品衛生分科会のほうで、食品の関係については対応することになってお ります。 ○垣添会長  ただ、ここも厚生科学審議会ですからこうした事態に多いに関係すると思い ますが、当審議会としてはどのような動きをするのですか。 ○浅沼健康危機管理官  資料2の8頁をお開きください。私どもの所掌は、原因が明らかでない危害 ということではありますが、ただし他の部会の所掌に属するものは除くとあり ます。しかし、先ほどのご説明で申し上げたとおり、次回の部会で健康危機事 例に関する報告の中で、いまご指摘のありました中国産冷凍餃子に関する件に ついても、この1年余りに起こった健康危機事例の一つとして部会に報告させ ていただくことになっております。 ○金澤委員  別のことで伺います。マスコミによりますと、メタボ対策のことで肥満度の 危険因子としての位置づけに関して異なる意見が出ています。喫煙であるとか、 飲酒であるとかそちらのほうが大きなファクターではないかという意見があり ます。厚生労働省として、それに対するお考えはありますか。放っておくわけ にはいかないのではないかと思うのです。 ○関生活習慣病対策室長  現在行っております特定健診事業のやり方の問題というお話と、いまのお話 は、さらにそれと相まって全体的な健康づくり対策の両輪が相まって初めて効 果があるというお話だと思います。前者については、日本内科学会等をはじめ とする関係学会の合同の委員会で、平成19年にまとめられました診断基準の 考え方に基づき、肥満、特に内臓脂肪の蓄積が全体に係るリスクであるという 考え方の下に、特定健診・特定保健指導の事業を組んでおります。  一方で肥満を伴わない、さまざまなリスクファクターへの対応、あるいは生 活習慣全般の対応も含めて当然重要です。そういうことは、健康日本21の中 間評価の際にも検討に付されております。一言で申しますと、第一次予防の面 については、渡邊委員からご意見も伺いたいと思いますが、運動、食生活、禁 煙を軸に、いかにメリハリのあるポピュレーションアプローチの対応をしてい けるかということが今後の大きな課題になっております。国民運動としての展 開、特に民間主体の参画を得た形で、どのように行っていくかということにつ いて、いま体制の整備等を行っているところです。  特定健診の基準等については、今後学会において、現在もいろいろなコホー トの分析に基づいてさまざまな検討・検証がなされているところですので、必 要があった場合にはそれに呼応した形での見直しについては行っていく所存で すけれども、現時点ではまだ具体的なスケジュールを語れるところまでは来て おりません。 ○垣添会長  渡邊委員は、いま金澤委員が提起された問題に関して何かご意見はありませ んか。 ○渡邊委員  疫学的には、喫煙と飲酒のリスクは非常にはっきりしています。それはいま 関室長から話がありましたように、健康増進法で健康日本21で主力に取り上 げられておりますので、それはそれでよろしいかと思います。  メタボに関しては、松澤先生のお出しになった腹部肥満の診断基準というの は、CTで100平方センチを腹位に換算するとどうなるかというところでスタ ートしています。最近、門脇先生のグループが、メタボからの疾患のリスクを 遡って腹位に反映させるとどうなるかということで、少し視点が違うのであり ます。この辺りはまだ研究中のところでありまして、腹部肥満プラス皮下脂肪 も本当に影響するのかどうなのかというところが、学問的にはディスカッショ ンになっていくと思います。 ○石井委員  毎回同じ質問をして申し訳ないのですが、報告のなかった生殖補助医療部会 についてです。谷口審議官が課長でいらしたころに報告書をまとめています。 去年、金澤会長の学術会議でも諮問に対して、代理母を中心とする報告書が出 されたのですが、その後動きが見られないようですがどうなっているのでしょ うか。厚生労働省としてどのように対応を考えているのかを伺いたい。 ○宮嵜母子保健課長  いま石井委員からお話がありましたように、この問題については厚生労働大 臣と法務大臣から学術会議のほうに諮問させていただき、報告書もいただきま した。詳細は省略させていただきますが、その中では価値観もいろいろな問題 があって難しいということで、国民的なコンセンサスを得ることが大変重要だ ということですので、基本的に国民の代表である立法府での議論も大変重要だ というご指摘がありました。  そういうご指摘もありましたので、我々事務局としては、いまは国会もこう いう状況ですから立法府でのご議論もなかなか難しいところがあるのかもしれ ませんけれども、そちらの状況というか推移を見守っている段階です。 ○石井委員  金澤先生のほうが詳しいと思いますが、学術会議の報告書では試行という形 で、実験的に行うことも提案されていたと思います。その善し悪しは別として、 もしそういうものを行うとすれば、審議会等でその試行の仕方等々を考えてい かなくてはいけないのではないかと思います。立法府とは別の検討も必要なの ではないでしょうか。 ○金澤委員  石井委員のお話は大変よくわかります。私どもが学術会議から提起したのは、 試行というか臨床研究というかというのは言葉の問題でかなりもめました。あ れを提起せざるを得なかったところはかなり別なところにありまして、積極的 にあれをやるべきというふうに考えての提起ではないのです。  基本的に、医者が1人でも俺はやるのだと言ってしまう人がいるとできてし まう世の中なものですから、現実にそういう症例が溜まってしまっているので す。しかし、その症例を学問的にきちんと評価できるような状況にないことも 一方で確かなのです。したがって、放っておくとこれはどんどん溜まっていく 一方なものですから、これをやるならば患者のほうの希望も確かに強いですか ら、それは国としてある程度の規制の下にやらざるを得ないだろうという意味 でやりましたので、厚労省に、それを立法府とは無関係にやってほしいと言っ たつもりではないのです。そこだけご理解いただきたいと思います。 ○渡邊委員  いま生殖医療の話が出ましたが、高齢者も近々非常に増えてくるわけです。 例えば、尊厳死法を随分昔に企画されましたが結局問題にならなくて、医師会 のガイドラインが中途半端に出ております。  例えば、医療自体の研究というのは科学技術部会に予防及び治療に関する研 究と載っていますが、ここだけでよろしいのでしょうか。特に私が思いますの は、食事療法、栄養療法が病院によって一定しておりません。食事の治療効果 というのは随分証明が出てきておりますので、そういうものも系統的にどこか で入れたほうがいいのではないかと思っております。 ○垣添会長  もし、これを担当するとしたらどの部会になりますか。 ○矢島厚生科学課長  栄養については、地域保健健康増進栄養部会があります。 ○垣添会長  そうですね。でも、提起された問題は、高齢者医療、あるいは生活管理とい う意味で非常に重要だと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○今井委員  ちょっと蒸し返しになってしまうのですが三つあります。化学物質制度改正 の部会の問題です。先ほど垣添会長からお話のありました、例えばメタミドホ スとか、単品に関するものの問題というよりは、ある程度有害な化学物質に関 して、ヨーロッパの場合には2007年6月1日から新化学物質規制法ができました。 1967年から化学物質規制法はあったのですけれども、それは輸入されるものに 対して、相手国、輸入を受ける側の国が認めなければ輸入させないというよう な法律です。日本の場合には、いまここで難解性の化学物質全般について、前 回の分科会のときにも科研費のところにかなりしっかりと書かれていました。 法律としては、OECDの法律に従ってはいるものの、EU諸国のような他国から入 ってくるものをはね除けるような法律はありませんよね。そういう問題に関し ては今後どうされるのかというのが一つです。  二つ目は金澤委員からお話もあったのですが、健康日本21の平成17年度か ら平成26年度までの10年間の数値目標を決めて、例えば働き盛りの方の生活 習慣病と心の病、女性の、高齢者のという三つの枠があったと思うのです。働 き盛りの生活習慣病のことについては、いまいろいろな検討がされていますけ れども、かなりいい形で進んでいると思うのです。各企業の健康日本21のパ ンフレットなどもしっかりしていますし、どんどんやっているのがよく見えま す。一方で、30代からアラフォー世代までの間の心の病のほうが、企業にとっ ては問題になっているようなのです。心の病部分のところがまだ手薄かなとも 感じるのですが、その辺はどうなのかということがあります。 ○山本化学物質安全対策室長  化学物質に関してのご質問についてですが、化審法は昭和48年にできた法 律です。昭和48年に法律ができて、その以降の化学物質については、国内で 製造したり、あるいは輸入する度に全部届出をしてチェックする体制になって います。法律ができる以前から国内に流通していた化学物質についてはそうし た仕組みがないものですから、先ほどご紹介しました化審法の見直しは、法律 が制定される昭和48年以前から国内で製造・輸入されていた化学物質につい て安全性点検を進めていくための法律改正を行おうとするものです。  今回この部会報告に基づいた法律改正が行われて、新しいシステムになりま すと、すべての化学物質について、製造・輸入しているものについては原則と してすべて届出をしていただいて、それに基づいて必要な規制をしていくため の安全性点検を進めていくということになります。その場合に、もし輸入する 化学物質が有害なものであると認められれば、輸入等を規制することも可能に なるということになっていきます。  ご質問にありましたヨーロッパの新しいシステムは、これもすべての化学物 質を対象にしたものは始まっているわけですが、いまのところヨーロッパでも 新しい化学物質も含めて化学物質をまず登録してもらって、データを出しても らえるのはそのあとになっていますので、日本でも新しいシステムになります と、ほぼヨーロッパと同じやり方になると考えています。OECDなどでも、化 学物質の安全性評価の方法については、世界的に統一した方法をやっていこう という動きはありますので、国際整合性を図っていこうと考えています。 ○垣添会長  もう1点、健康増進法における心の病に対する対応に関しては。 ○関生活習慣病対策室長  健康増進法あるいは「健康日本21」の取組みは、健康増進全般にかかる幅広 い取組みですので、その中の1項目として「休養・心の健康づくり」というテ ーマがあります。今井委員ご指摘のとおり、この分野につきましてももちろん 非常に重要な取組みの課題ではありますが、「健康日本21」の中間評価のとき の状況を見てみますと、この分野では特に指標としては、例えばストレスを感 じた人の割合、睡眠がきちんと確保できているか、補助手段を使わずに睡眠が 確保できているか、自殺者の減少といった項目を設けていまして、モニタリン グの指標としてはそういったもので政策評価をしています。中間評価の時点で の状況については、まだ全体に目覚ましい成果に結びついてないのではないか というご指摘をいただいています。  こうした心の健康づくりの対策につきましては、様々な場面、学校・職場・ 地域等で、相談体制の充実が求められるとともに、正しい理解の普及・啓発も 重要であると考えられます。現実には、例えば栄養・運動の面で様々な健康教 育のためのツールを開発するといった努力をしてきていますが、心の健康づく り、睡民・休養といった問題についてのツールづくりは、現在研究事業的に取 り組んでいる例はありますが、それを具体的にどうしていくのかは今後の課題 かと思っています。また、今井委員もご指摘のように、職場での取組み、労働 衛生サイドでの取組みの中でも、心の問題は非常に大きなウエイトを占めるよ うになってきています。そういった職場での取組みと、私ども健康局ではどち らかというと地域での取組みになるかと思いますが、両者相まっていかに総合 的なサービスを提供できるかは確かに大きな課題だと認識していますが、現時 点では個別の、例えば睡眠といった課題について研究を深めるとか、それが具 体的に指針の形で出せないかどうかと、そういった検討をしている状況です。 ○今井委員  先ほど渡邊委員がお話なさっていたことにも関係するのですが、メタボリッ クシンドロームをはじめとして生活習慣病が個人に任された形でというか、個 人の生活態度を改めることでかなり改善することはわかっているのですが、例 えば欧州などの場合のバカンス法の制定で自然界の中に人を逃がすとか、一時、 日本でもアレルギー性疾患、特にこれはお子さんたちが多かったと思うのです が、関西方面に多くて、北海道などに転地療養的に逃がす方法とか、こういう ことがありました。個人ではどうしようもない部分、いわゆる居る場の環境に ついては、厚労省では何か策を考えていらっしゃるのですか。 ○渡邊委員  私が内閣府で食育にも関係していますのでお答えしたいと思います。食育は、 文部科学省・農水省・厚生労働省の3省が主体で運営しています。その中で子 どもたちの肥満の問題、成人の肥満の問題が出ており、成人まではまだ手が及 んでいないのですが、少なくとも子どもはファームとか農村で一定期間過ごす とか、そういうのを政策として入れていったらどうかという方向で進めていま す。  成人の肥満に関しては、私どもの研究でテーラーメイド・ニュートリーショ ンという形で研究しており、タバコのように社会全体がこういうものを食べる と適しているのだという形に持っていきませんとなかなか。アメリカでもサー ビングでこういうのが望ましいというのが出ていましても、ワンサービングが 実際に提供される場合はいっぱい山盛りになっていまして、その問題はアメリ カでもずいぶん深刻に論じられております。私どももすべてのメニューとか食 事の提供をしてあるようなレトルト食品とか、そういうのにもっとわかりやす い形で、エネルギーは自分はこれだけ取ればいいということを示すことをいま 検討しているところです。 ○今井委員  非常によくわかりました。ただ、そういった個人ではできないことの中でも、 日本の場合、注目しているのが食事の問題・運動の問題・休養の問題、いわゆ る人間側の生活の問題ですが、そうではなくて居る場所、環境そのものから、 例えば化学物質汚染も含めて環境汚染などがストレスになってくる部分という ことに関しての研究とか、意図的に転地させるみたいな部分、全体をまとめて 大きく考えたときの個人ではとてもできない環境をどうするかということには、 厚労省的にはあまり興味は示していらっしゃらないのですか。 ○垣添会長  ひところの喘息とか、ああいった例とか。 ○今井委員  そうです。 ○渡邊委員  国立公園が日本の環境のシンボルの一つですが、あれは環境省にいま移って いるのですね。もう一つは、運動環境を整えるために各市町村に、1マイルぐ らいの木陰の道を整備したらどうかを「健康日本21」のときに私は提案したの ですが、それは国土交通省で、地域住民が納得すれば必ずしも国の規格に合わ ない道を造ってもいいという形で解決されたようです。ですから、縦割的な部 分が非常にあるので、それをそれこそ全部通してよく見るのが、こういった審 議会の役割でもあると私は思っていますが。 ○垣添会長  大事な問題提起として記録しておきたいと思います。 ○岩砂委員  日本の国は世界一の長寿国です。医療費も少ないのです。いろいろうまく効 率的にいっているわけです。失礼な言い方をするとおかしいけれども、太った 人がたくさんいるかと言えば、決していません。欧米先進国の写真を見ていて もこのように太っている人はたくさんいるわけですが、日本はほとんどいませ ん。だから、日本の食事バランスは非常にうまくいっていると思うのです。  だけど、いま今井委員が言われた問題はまだまだたくさんあると思いますの で、小さいときから「こんなものは食べてはいけない」ということを、お父さ ま、お母さま、兄弟が、子どもに教える。習慣です。その正しい習慣をやって いるかやっていないかがまず基本だと思います。そこのところへ汚染された物 質が入ってくるとか入ってこないとか、これはこれで国がちゃんとガードして いただかなくてはいけないけれども、家庭においてまた教育の場において、こ のように太ってはいけません、運動していますかなど、そういう教育をしてい ただかなくてはいけないと思うのです。だから、いまのような問題は、厚労省 だけではなしに文科省、そういう所と連携をしていただいて、栄養教育を小さ いときからするのだと。お父さま、お母さま、兄弟、近所の方々と、「そんなに 食べちゃいけない、あんなでかいハンバーガーを」というようなことを言うこ とで、まずすごくいいのです。今井委員が言われたように、「たまには山にも行 きましょう。東京ばかりではよくない」ということで、そういう指導ができる ように教育の面と連携しながらやっていただくことが必要だと思います。素晴 しい環境が日本にはまだまだありますから、その辺をうまく知恵を使ってやる ことが、いかに低コストで効果を上げるかという大きな問題ではないかと思い ますので、提言します。 ○垣添会長  事務局で何か対応はありますか。文部科学省と厚生労働省の間で人事交流は されていますし、いまの教育の問題は、タバコの問題にしても食育の問題にし てもどちらにも関わる。しかもなるべく低年齢から始めるということで、かな り取組みはされていると思いますが、しかし大事なご提案だと思います。 ○坂谷委員  部会報告の問題に戻ります。いま大多数に関係する話だけでしたが、疾患と してはマイナーですが特定の疾患に関してです。5頁です。報告を見ますと、 いまのアトピーのことも関係あるかもしれませんが(3)の「リウマチ・アレルギ ー対策委員会」、(5)の「難病対策委員会」の報告の年限を見てみますと、(3)は 平成17年10月に報告が出た。(5)は平成14年8月にこういう報告を取りまとめた ということで終わっていまして、当事者というか患者たちにとりましては決して マイナーな話ではないのです。この辺について継続して審議がされてないとは思 いませんが、その調査審議に関して何か問題点があるのかどうかお聞きをしたい と思いますが、いかがですか。 ○石川疾病対策課長補佐  いまのご指摘です。「リウマチ・アレルギー対策委員会」ですが、こちらは平 成17年10月に報告書が取りまとめられ、その報告書において概ね5年程度を目 途にこの報告書に沿って対策を講じるべしといった報告書ですので、もうす ぐ5年を迎えるところですので、そこはまた必要に応じてさらに検討をしてい ただく場を設けたいと考えています。  「難病対策委員会」ですが、こちらにつきましては、実は審議会ではありま せんが、具体的な研究の方向性、内容についてご審議いただく検討会が別途あ り、そちらは非常に活発に年に数回ご議論いただいているところです。こちら の難病対策委員会につきましては、研究だけでなく医療・福祉、そういった面 も含めた総合的な議論をする場ということで設置されていまして、先日、国会 等でも大臣が「今後こういった場を活用してまいりたい」というお答えもして いますので、今後、なるべく早期に開催の方向で検討したいと思っています。 ○金澤委員  別の観点で、突然変なことを言いますが、ホメオパシーについてです。これ はなぜこのような馬鹿なことを言い出すかといいますと、イギリスでいま非常 に問題になってきてしまっています。何かといいますと、毒も少しずつやって いけばだんだん慣れていく、そういう治療法だと言っているグループが少なか らずあります。イギリス政府の主任科学顧問であったデービッド・キングは、 「これは証拠というかエビデンスがきちんとしていないから駄目だ」と言い続 けていたのですが、去年1月1日にキングから代わったベティントンという人 がそれを認めたのです。つまり、それを保険で適用できるようにしてしまった のです。それで、いまイギリスの中では大騒ぎしているのです。このホメオパ シーを民間の中で実際にやっているグループが当然ながらイギリスにあって、 そこで勉強してきた人が日本へ帰ってきて、いまそれを一生懸命広めようとさ れているのです。これはいいとか悪いとかの問題の前に、この審議会はきちん と把握しておくべきだと思います。 ○垣添会長  我が国ではまだ表立って問題ではないかもしれませんが、そういう動きが活 発になってくると厚生科学審議会にかかわる問題になろうかと思いますが、い まの段階で何かありますか、何かしておられるとか。 ○矢島厚生科学課長  これらの背景について調べたいと思います。 ○倉田委員  二つお聞きします。一つは、これはメディア情報で、私は担当者と細かくお 話をしたことはないのでわかりませんが、いまのセンターが独立行政法人化さ れるというのは、それは民間法人ですか。それはいいのですが、ものすごい借 金を負わされるという記事を読みました。すべてのセンターがすべてパーフェ クトとは言えないとは思うのですが、法人化しますと今までかなり水準の高い、 医療のことをいろいろやってきた世界に冠たるセンターが、そういう借金を返 すとかでいろいろなことが思いきってできなくなると。今後、そういう状況に 対して病院の責任ですということなのか、それとも別枠でこういう治療法と問 題に対してお願いして、膨大な予算を付けて応援するという体制をつくるつも りなのか、そこをお聞きしておきたいです。  二つ目は、新型、新型と言っていますが、いくらこれの行動計画、プランを 作っても、いまのインフルエンザがこれだけはやっていることを止められない で、いまのインフルエンザを3分の1にするとか半分以下にすることができな いで、新型、新型と言っても、これはほとんど不可能に近いと思うのです。で すから、みんな少し頭の切り替えもする必要があるのではないかと思うのです。 ただ騒いでやっていますという話は、現実の問題にならないです。ですから、 そこのところを、どういうつもりでいるのかお聞きしたい。つまり、新型は赤 い色が付いて出てくるわけではないのです。ですから、症状はいまのインフル エンザと全く変わらないわけです。いまのインフルエンザさえ防げないのに、 そのときにどうやってやるのかと、そこをお聞きしたいところがあります。 ○垣添会長  どちらも大変難しい問題かとは思いますが。 ○矢島厚生科学課長  センターとは、どこのセンターのことですか。 ○倉田委員  ナショナルセンターです。 ○矢島厚生科学課長  本日、担当課長は呼んでいませんので、そちらはまた別途個別に説明をいた します。 ○梅田結核感染症課長  新型インフルエンザ対策についてのご指摘をいただきましたが、確かにいま ちょうど季節性インフルエンザの流行のシーズンでもあります。倉田委員ご指 摘のとおり、通常のインフルエンザ対策がきちんとできているということは、 新型インフルエンザ対策の基本でもあると思っています。特に最近は院内感染 の事例もありましたので、この機会をとらえまして新型対策にも共通すること として季節性インフルエンザの対策、これは院内感染対策と個人一人ひとりが 咳エチケットによって、感染してもほかの人たちに広めないようにという普 及・啓発も含めて、呼びかけを行っている状況です。 ○井部委員  私は初めてなので、厚生科学審議会の第八条にある役割について質問いたし ます。一つ単純な疑問ですが、「分科会」と「部会」の言葉がなぜ違うのでしょ うか。これは構成図で見ますと、分科会と部会はラインが二つになっているの で、何か特別な意味があるのかを教えていただきたいと思います。  もう一つは、厚生科学審議会の第八条三項で「保健師、助産師、看護師、准 看護師、これらの人たちの学校又は養成所若しくは養成施設の指定又は認定に 関する重要事項を調査審議する」と、特に保健師、助産師、看護師などは医政 局看護課がやっていることとどのように違うのかについて教えていただきたい と思います。 ○矢島厚生科学課長  1頁をご覧いただきたいと思うのですが、分科会に関しては、厚生科学審議 会令でその設置が明文化されているものです。部会は、先ほど説明をしました が、こちらでそういうものを審議する場合にも必要に応じて設置をすることが できるものです。 ○垣添会長  健康危機管理上の正しく対処すべき重大問題が生じた場合には、新しい部会 を立ち上げるかどうかがこの審議会の判断事項になると、それを決めるのは当 審議会であるということで、分科会と部会の関係はそうなっていると思います。 図にあるとおりではないかと。この出発点はもともと感染症と生活衛生適正化 分科会ですから、この二つが一緒になったものですね。 ○矢島厚生科学課長  もともとある審議会からの流れを汲んでいるものもあります。 ○松岡生活衛生課長  分科会とあるものは、3頁にもあるように各法律の規定で審議会の権限に属 されたことを処理することが具体的に法律で定められており、例えば大臣が諮 問をし、答申をいただくといったことが法律で書かれているものについては、 「分科会」という名称を付ける形になっているのが取決めにあると理解してい ます。 ○垣添会長  もう一つの保健師、助産師、看護師の問題はいかがですか。 ○平子主任科学技術調整官  これにつきましては、現在設置をされていますが、いまのところここの設置 法に規定されている事項については、具体的に調査審議することが諮問されて いませんので活動をしていませんが、個別の事項について別途、検討会等で議 論されています。ただ、ここで審議するのは重要事項ということですので、こ のことが必要になったときにはこの審議会でご議論いただくという予定にして います。 ○岩砂委員  新型インフルエンザについてはまだまだ対策は不十分なところもあると思い ますが、それは別として私が気にしているのは、「麻しんに関する特定感染症予 防指針の策定などについて協議を行った」と書いていますが、日本は麻しん・ 風しん・百日咳など、そういう予防接種が非常に遅れている後進国だと。その ために輸出国になっているということを言われているのです。この辺のことに ついて厚生労働省の方々はどのようにお考えですか、ひとつお聞きしたいので す。非常に重要なことだと思います。先進国である日本が感染症の輸出国など ということは大変なことだと思いますが、お答えを願います。 ○梅田結核感染症課長  麻しん対策についてお答えを申し上げたいと思います。ご指摘のとおり麻し んの患者発生がまだ多いこと、麻しんの予防接種の接種率が必ずしも十分では ないことについては、大きな懸念を持ち、そのために麻しんに関する特定感染 症予防指針を策定し、麻しんの患者発生動向を全数把握によりモニタリングす ることと、今年度4月からですが、第3期・第4期として中学1年生・高校3年生 相当を対象とする追加接種を導入したところです。これは今年度から開始して いるものですので、市町村によってはまだ十分接種率が伸びてない所もありま すが、医師会のご協力なども得ながら、また文部科学省とも連携をし、学校を 介して働きかけ・周知も行っており、その接種状況を見守りつつ、さらに効果 的な接種勧奨の方法、対策の進め方について工夫を重ねてまいりたいと思って います。 ○垣添会長  これだけ広範な課題を抱えている審議会でありますから、ご意見を伺ってい ますと際限もなくなりそうです。 ○坂谷委員  分科会であろうが部会であろうが審議の内容でありますが、倉田委員の発言 の中にもありましたが、法的な整備について、行動指針、マニュアル、技術的 な面についての審議は十分行われるのですが、それを実現化するためにはお金 が要ります、人が要ります。その問題点について審議することは、はばかれる とは思いませんが馴染まない雰囲気が、私が担当している結核部門ではと言い ますか、でもと言いますかあるように思うのです。厚生労働省の厚生科学審議 会の審議の内容について、お金のことも議論することをお認めいただきたいと いう気がしますが、いかがですか。 ○垣添会長  この審議会だけでは解決がつく問題ではないと思いますが、ご指摘のように お金がなく人がなければすべてが動かないということで、どうしても問題によ ってはかかわらざるを得ないところが出てくると思いますので、それは少なく とも問題提起をしていただいて少し議論をすることにしたいと思います。 ○矢島厚生科学課長  少なくとも予算とかそういうものにかかわるものになりますと、国会の審議、 予算になれば当然国会の審議にもなるわけですので、必要性とかそういうとこ ろについての話はできると思うのですが、個別にこれはいくらとかいう個別の 金額とか、そういうことは審議には馴染まないのではないかと思っていますの で、ご理解をいただければありがたいと思っています。 ○垣添会長  大変活発なご議論をありがとうございました。そろそろ時間になってまいり ましたが、事務局から何かその他としてありますか。特にありませんか。永井 先生、何かありますか。よろしいですか。 ○金澤委員  お願いがあります。簡単なことですが、参考資料3「臨床研究に関する倫理 指針」がありますね。これはあまり説明がなかったのですが、これは今後のこ とがありますのでQ&Aを一緒に付けてこういう所には出してもらいたいので すが、是非お願いします。 ○矢島厚生科学課長  そうさせていただきます。 ○垣添会長  ご指摘ありがとうございました。これで本日の厚生科学審議会は閉会としま す。今後ともよろしくお願い申し上げます。 ○矢島厚生科学課長  どうもありがとうございました。                               −了− 【問い合わせ先】 厚生労働省大臣官房厚生科学課 担当:情報企画係(内線3808) 電話:(代表)03-5253-1111     (直通)03-3595-2171